アメリカの友人

小説と詩を書くブログ。

2010年11月

コップの中に棲んでいる、

君を毎日眺めていた。

今日は文房具店に寄って、二千五百円もする虫眼鏡を買った。

でも君に少しでも近づけるなら、

そんなの安い買い物さ。

それに実際よく見えるんだ!

君がシャボン玉を吹くと、

それが炭酸の泡になってコップの空を昇ってく。

ふいに君は草原に寝転んで、

退屈そうに目を閉じた。

次に目を開いた瞬間に、

新しい物語が始まったらいいなと、

君はコップの中で空想していた。

学校の屋上に登って、

私は保健室から盗んだ真新しい包帯を、誰もいない校庭に向かって一人垂らした。

包帯は薄汚れた校舎の壁にするすると白い直線を引き終わると、

瞬間、ふいに力を失ってだらしなく風に揺れた。

私の手を離れた包帯は、

透明な風に吹かれるまま、夕闇迫る空をどこまでも飛んでいく。

それはまるで、言葉にできない傷を求めてさまよう、

白い影のようで。

君は小さな手を差し出して

虫の死骸を大切そうに僕の手のひらに置いた

二人でそれをじっと眺めていたら

ふいに風が吹いて君の髪を揺らした

死んだ虫は何も語らず

ただ時計の秒針のように細い脚を空に突き出しながら

宇宙の時間を刻み続けていた

 この「アメリカの友人」というブログは、au oneブログのサービス終了にともなって近々移転することになりました。
 移転先の一つはlivedoorブログになるかと思いますが、じつはもう一つ、FC2というところに新しいブログを開設いたしましたので、一まずご報告させていただきます。

 FC2ブログ
 アメリカの友人
http://eurekalarger.blog71.fc2.com/
(↑リンクをちゃんと貼れていないと思いますが(笑)一応URLを)

 livedoorブログのほうは、12/20頃までには移転できるということらしいので、また追ってご報告させていただきたいと思います。

 それではみなさん、急に寒くなって参りましたので、風邪などひかれぬよう。

 euReka

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