アメリカの友人

小説と詩を書くブログ。

2010年12月

 年末で、みなさんお忙しい中たいへん恐縮ですが、auブログからの移行~再開先を決定いたしましたので、ご報告させていただきます。
 ライブドアかシーサーか?、各分野の有識者を交えながらさまざまな議論と検討を重ねた結果(笑)、いろいろと問題はあるものの、機能の充実ぶりと将来性(とりあえず、ブログ終了という事態は無いだろうということ)に期待して、このライブドアで「アメリカ友人」というブログを再開するこに決定いたしました!
 今後は、FC2版「アメリカの友人」(http://eurekalarger.blog71.fc2.com/)とライブドア版の二頭立てでブログをやっていきたいと思っています。
 基本的には二つとも小説と詩を掲載していきますが、FC2版のほうはそれに加えて短歌を、ライブドア版のほうは随筆のようなものを新たに書けたらいいなと考えています。
「いっそのこと一つにまとめたらいいじゃん」と自分でも思うのですが(笑)、今後とも温かい目で見守っていただければ幸せです。
 (^-^)

 euReka

 追記:auブログ時代に頂いたみなさんのコメントは、現在閲覧できない状態になっています。ブログ移行時にコメントの設定がおかしくなってしまったようです。しかしみなさんから頂いた大切なコメントの、そのデータ自体は残っていますので、今後コメント設定の改善ができたらと思っております。

 ようやくauブログからのデータ移行が完了しました。
 それでほっと胸をなでおろしながら新しいブログの設定やら何やらを始めてみたところ、記事データの状態にいろいろ不具合が生じているではありませんか!
 シーサーブログのほうへも移行の準備を進めていますので、そちらと見比べた上で、ライブドアかシーサーか、どちらでこの「アメリカの友人」を再開するか決めたいと思います。
 まあこういうこともあろうかと思って(笑)、FC2ブログでも1ヶ月ほどまえから「アメリカの友人」を始めておりますので、とりあえずはそちらのほうへお越しいただければ幸いです。

 FC2ブログ
 アメリカの友人
http://eurekalarger.blog71.fc2.com/

 皆さんも年末で忙しいと思いますが、どうぞお体に気お付けて、新しい年を笑顔で迎えましょう。

 euReka

 小さい小さい人が私にたずねました

「お腹すいてないの」 と

 すいてると言えばすいてるし すいてないと言えばすいてません

 小さい小さい人は 小さい小さい鞄から何かを取り出すと私に差し出しました

「これあげる」

 小さい小さい人の手のひらに乗っていたのは どうやらパンのようでした 見ようとすると目が痛くなってしまうほど小さな

「うまいよ」

 私はそれを指先でつまんで口の中へいれました しばらくするとそれがパンだということが味覚でもわかりました

「パンでしょ?」

 たしかにパンです

「それだけ」

 それだけ?

 小さい小さい人は満足そうな顔をしながら 小さな小さな足取りで去って行きました

 私は次の週末 たこ焼きパーティーをしたいと思っているのですが

 小さい小さい人が また来てくれるといいなと思いました

 夜空の星々に

 最初に線を引いて星座を作った人と近所の喫茶店で待ち合わせた

 意外にもその人は若い女性で

 リクルートスーツをスマートに着こなす 利発そうな 完璧な人に見えた

 まず どうして星と星の間に線を引こうなんて考えたのですか?

 彼女は喫茶店の明るいウインドーを眺めながら答えた

「きっと悲しかったからだと思います」

 悲しかった?

「ええ、可愛がっていた犬が死んだんです。私がまだ小さい頃に」

 そうですか ところで就職活動のほうは順調ですか?

「ぜんぜん……」

 きっとあなたなら大丈夫 星座のことなんて すっかり忘れて下さい

 彼女は丁寧に一礼すると 喫茶店の扉を押して外へ出て行った

 今夜は雪が降ると 喫茶店の店主は親しい客に話していた

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 誰かが、「朝ですよ~」と私に向かって叫んでいるような気がした。まだ眠ってもいないのに。
「でも夜は明けたの」
 私は最近、仕事を首になった。
「知ってる。でもこのままじゃあなたはダメな人間になっちゃう。秋葉事件の犯人みたいにね」
 どうでもいいけど、何で君はメイド服なんか着てるんだ。
「これ、ドンキホーテで三千円もしたのよ」
 私は財布から三千円出して彼女に渡した。もう帰ってくれ。
「馬鹿ね……」
 彼女は千円札を白いエプロンのポケットに入れると部屋を出て行った。私にはもう三万しかないんだぞと私が心の中で言うと、彼女はお返しに「バタン!」と大声で言いながらアパートの扉を閉めた。
 バタン?
 私はシャワーを浴び、身支度を済ませるとアパートを出た。

 冬の空を仰ぎ、針のように尖った冷たい風の中を歩いていると思わず酒が飲みたくなった。コンビニに寄って一番安いウイスキーを買った。店員の女の子はサンタの赤白帽を被っていたが、笑顔はまるで無かった。
 私はウイスキーを飲みながら職安を目指した。体と心が少しずつほぐれてゆき、職安に着くころには随分まともな気分になっていた。でも私は、そのあと職安のソファーで眠りこけていたらしい。恐い顔をした職安のおばさんに起こされたときはもう夕方で、早く帰れと言われたので私はもと来た道を帰った。

 アパートへ戻ると朝のメイド服が部屋にいた。
「メリークリスマス!」
 殺風景な部屋の壁にはクリスマス風の下手糞な絵が描いてあったり色紙でさっき作ったような飾りがあちこちに貼り付けられていた。そして小さなちゃぶ台の上にはケーキとシャンパンが。
「朝もらった三千円で買ったの。いいから早く座って」
 メイド服はケーキの蝋燭に火を点け、グラスにシャンパンを注いだ。
「ねえ、電気を消して」
 私は電気を消した。シャンパンを飲みながら、蝋燭の灯りに照らされた彼女を眺めた。
「Hなことは考えないでね」
 私は彼女をつき倒しキスをした。
「もう、ダメだってば……」

 その後のことはよく覚えていない。朝目覚めると窓の外に雪が降っていた。
 テレビを点けると、昨夜隣国との間で戦争が始まったというニュースが繰り返し流れていた。そしてなぜか軍服姿の彼女が突然テレビ画面に現れ、凛とした表情で演説を始めた。
「諸君!」
 私の部屋には彼女のメイド服だけが脱ぎ捨てられている。戦争が終わったら、また戻ってくるのだろうか。

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