アメリカの友人

小説と詩を書くブログ。

2011年07月

ヒロシマ・ナガサキ

アウシュビッツ

そして旧日本陸軍の731部隊による人体実験を

全部足して3で割ったような状況が今の福島なのです

まずはヒロシマ・ナガサキのそれとは比較にならないほど大量で

広範囲にわたる放射能汚染

そして安心安全のシャワー室を備え

20mSvパーイヤーの鉄条網によって囲われた強制収容所に囚われた人々は

内部被爆のデータを提供するために毎日被爆させられている

まさにそこは人体実験場であり

人々はその異常空間の中で呼吸し

言葉を交わし

初恋をしている中学生の横で

猫は夏の暑さに横たわりながら風の通り道で昼寝をしている

その異常性はただ猫のように

その異常性を言葉で表現出来ないという限界を生きながら無邪気に昼寝をしているのであり

むしろ言葉で表現出来ないものだからこそそれは異常なのであり

もし我々にこの先

もしも正気に戻る機会があるのだとしたら

その頃にはもうこの世界など

匂いさえ残さず終わっているだろうし

すべてが破滅に向かっていましたと書かれた素っ気ない手紙を

ふいに無表情な郵便配達夫から受けとるまでの

それは透明な罠です

生きるだけでは

死ぬだけではつまらないから

誰かを愛したり

誰かを殺したりしてみたけれど

やっぱり私の人生は何かが間違っていて

その間違いの中で出会ったあなたの優しさも

きっとひどい間違いを犯し続けているから

きっときっと私たちって

似た者同士なんだね

人間であることが恥ずかしくなってきた

汚染牛とか言って

我々人間だってもう

日本全国に拡散された放射性物質を浴びた

放射能汚染地帯に日々棲まう立派な放射能汚染人間じゃないのか?

みんなみんな被曝量の違いこそあれ

すでにみんなヒバクシャなのにね

汚染牛とか言って

汚染人間が騒いでる

一番かわいそうなのは牛であるはずなのに

牛の命はゴミ扱いさ

あなたのことを知る前に

私はあなたを抱きしめてキスをした

このまま世界が終わってもいいと思ってキスをした

私はあなたの柔らい唇の中で

不意にあなたが遠ざかっていくのを感じた

どうか一緒に連れてってくれと私は

心の中で叫んだ

あなたのことは何も知らないけれど

ひとりぼっちは嫌だと

心が潰れそうだと

あなたと一緒にいられるのなら

命を引き裂かれても構わないと

にゃんとも
放射能ってやつはやっかいだにゃ
福島の人たちは何にもわるくないってことは
猫にでもわかる理屈にゃんだけど
なぜこんな酷い目にあわなくちゃならないのかにゃ
福島第一原発から 100キロけんにゃいで(圏内で)
今後10年間にガンを発症する人の数は10万人
100キロから200キロけんにゃいでは
にゃんと12万人がガンを発症するのではにゃいかと
欧州議会に設置された「ヨーロッパ放射線リスク委員会(ECRR)」というところが淡々と
冷徹に報告しているんだにゃ
まったく ふざけんにゃよ!
って激しく爪をとぎたい!
福島や東日本の人たちを
放射能にゃんかで死なせてたまるかよ!
もう十分過ぎるほど震災で
愛しい人たちが死んでいった
さよならさえ言えず――でもにゃにか(何か)大切なものを我々に
託してくれたんじゃにゃいのか
だからもう誰ひとり
不幸になっちゃいけないんだにゃ
猫にでもわかる理屈なんだにゃ

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