アメリカの友人

小説と詩を書くブログ。

2011年08月

僕は青空を何枚も切り取って

君の顔や体に

一枚一枚 貼りつけていく

君のつんとすました鼻や

何か言いたげな小さな乳房に形を切りそろえながら

青空を君に ペタペタと貼っていく

これはゲームじゃないんだよと僕が言っても

君はくすぐったくてたまらないのかクスクスと笑うばかりで

この世の憎しみや悲しみとは

まるで無縁だと言わんばかりだけど

これが君を守るための最後の方法なんだからね

僕はまだこの地上に残って

いろんな馬鹿げた事柄にケリをつけなきゃならないけど

君は空へ帰れ

まだ空が青く 遠くへ飛べるうちに

夏の庭を舞う
蝶は爆弾ひとつを胸に抱き

いまから好きなひとを殺しにいくのだと
ぼくに言いました

近ごろの蝶ときたら
いったい何を考えているのやらと村長はつぶやき

まるで冗談か嘘のように真っ赤な
原発の起動ボタンを押しました

そしてこの短い夏の間に
近所の三毛猫はタバコをふかしながら交尾することを覚え

ぼくはこの夏の庭に囚われながら
砕け散った生活や感情の欠片を一つ一つ拾いあつめていました

ある人は
夏の庭なんて現実じゃないんだといいますが

いま歪んだ赤ちゃんがピストルを握りしめて
ぼくを殺そうとしているではありませんか

これは夢なのですか?

再び
日本は戦争をすると思います
もちろん私は
戦争には反対ですが
きっと戦争が近くなれば
反対意見など徹底的に踏み潰され
まともな議論さえ 出来ない状況になっていることでしょう
それに私なんて人一倍臆病で 弱虫な人間ですから
不合理な時局の空気に
圧倒され
せいぜい
まだ柔らかい唇を噛みしめながら
自分の言葉を押し殺すことしか
出来ないのだろうと思います

あるいは
戦争のドラマはもう
静かに始まっているのかもしれませんが
このような圧倒的に狂った状況下においては
戦争に協力しないためには
私は今まで通りの愚鈍な
ダメ人間な私であり続けることが
一番いい方法だと思えるのです

私がどんなに頑張っても
戦争の役に立つとは思えませんし
戦場で人を殺すことなど
出来るはずがありません

それにまだ
死ぬ準備も出来ていませんので

お金は天下の回りものと言います
だから
いくらお金がかかってもいいから
福島や
その周辺に点在する放射線量の高い地域の人々を
すみやかに
安全な場所へ避難させて下さい
基準は国際的に定められた年間被曝許容量である
1ミリシーベルトを当面の目標にして
放射線量の高い地域から
順次 避難地域を拡大して下さい
もちろんその費用は 原発事故の加害者である東京電力が支払うべきものではありますが
とりあえずは国が 避難や生活するための費用を立て替え
日々放射能に怯える人々を一日でも早く 一人でも多くの国民を救い上げて下さい
どんなに莫大なお金がかかろうと
日本経済が破綻しようと
我々日本国民が 同じ日本国民を助けることに対して我々が
いったい 何をためらうことがあるというのでしょうか?
放射能の恐怖に怯え 未来に怯え
今この瞬間にもDNAが
命が 人間が
静かに破壊されようとしている現実を生きている大勢の人々を
目の前にして
それでもなお見て見ぬふりをする日本国政府を
マスコミを
そしてすべての無関心な態度を
私は軽蔑します
お金とは
本当に必要なことに使ってこそ生きるのだということを
みんなみんな 忘れています

過去は死なないし

あなたは決して死んでなんかいない

あなたは今わたしの中に

居場所をみつけ

わたしと一緒に

今を生きている

それはどんなに卑劣な兵器を使っても

決して破壊することなんて出来ない

命の約束なの

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