アメリカの友人

小説と詩を書くブログ。

2011年11月

この身は一つしかないけれど
心はいくつもあるのです
昼の私は夜の私ではないし
山や都市を流れる川のように
あらゆる風景を集めながら
心は広い海をめざします

クジラは色んな心を食べて
体が大きくなって
うたを歌ったり
うんこをしたり
ときどき人間に食べられたりしながら
大きな身を一つ差し出して
私の心を
海から地上に送り帰してくれるのですが

陸に打ち上げられたクジラは
山のように巨大すぎて
私の小さな身では
クジラの心を回収することなど出来るはずもありませんし
ただただ
苦しくて
一本の棒のみたいに寂しくなって

大好きなあなたに電話を掛けました

この身は一つしかないけれど
心はいくつもあるのです
昼の私は夜の私ではないし
山や都市を流れる川のように
あらゆる風景を集めながら
心は広い海をめざします

クジラは色んな心を食べて
体が大きくなって
うたを歌ったり
うんこをしたり
ときどき人間に食べられたりしながら
大きな身を一つ差し出して
私の心を
海から地上に送り帰してくれるのですが

陸に打ち上げられたクジラは
山のように巨大すぎて
私の小さな身では
クジラの心を回収することなど出来るはずもありませんし
ただただ
苦しくて
一本の棒のみたいに寂しくなって
私大好きなあなたに
電話を掛けました

この身は一つしかないけれど

心はいくつもあるのです

昼の私は夜の私ではないし

山や街を流れる川のように

あらゆる風景を集めながら

広い海をめざす

クジラは色んな心を食べて

体が大きくなって

うたを歌ったり

うんこをしたり

ときどき人間に食べられたりしながら

大きな身を一つ差し出して

私の心を地上に送り帰してくれるのです

しかし

陸に打ち上げられたクジラは山のように巨大すぎて

私の小さな身では

クジラの心を回収することなど出来るはずもありませんから

ただただ

苦しくて

一本の棒のみたいに寂しくなって

大好きなあなたに

電話を掛けました

この身は一つしかないけれど

心はいくつもあるのです

昼の私は夜の私ではないし

山や街を流れる川のように

あらゆる風景を集めながら

広い海をめざす

クジラは色んな心を食べて

体が大きくなって

うたを歌ったり

うんこをしたり

ときどき人間に食べられたりしながら

大きな身を一つ差し出して

私の心を地上に帰してくる

でも陸に打ち上げられたクジラは山のように巨大すぎて

この小さな身では

クジラの心を回収することなど出来るはずもありませんから

ただただ

苦しくて

一本の棒のみたいに寂しくなって

大好きなあなたに

電話を掛けました

「イルカはいるか?」

 イルカはいるよ

「じゃあ、ハルカはいるか?」

 いいえ、ハルカは人間よ

「じゃなくて、ハルカさんはご在宅ですか?」

 ええ、ハルカは在宅しておりますが

「それは良かった」

 なにが良かった?

「だって、ハルカさんに会えるのですからね」

 だって、わたしがそのハルカなのにね

「えっ、まじか?」

 ええ、間近にいますけど

「じつはね、ぜんぶ冗談のつもりで、ずっと会話していたのだけれど」

 じつはね、ぜんぶがすべて、冗談ではないのよ

「じゃあなにか一つでも、ほんとうのことがあるのですか?」

 まあ一つくらいは、ほんとうのこともあるかもね

「じゃあイルカは?」

 いるよ

「じゃあハルカは?」

 人間だよ

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