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おやじ歳時記

まろじぃぢゃ。おやじの目線、じじいの目線で世の中を愉しむぞ。

25 Jul

野球いてきた

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夏の甲子園大会大分県予選の決勝戦。大分高校と佐伯鶴城高校の対戦でした。
「大分高校の応援スタンド側から取材してもらえます??」
そんな電話が昨夜。野球をナマで観るなど昭和の52年に甲子園球場での巨人対阪神戦以来のことです。大学の友人たちと初めて行ったあの夏の夜以来ですからざっと計算しても、ブホッ!!の40年ぶりかと。
「暑いでしょ。大暑の真っ只中でしょ。特に球場はたまらんでしょ。健康的な日焼けどころか豚の丸焼きになっちまうんで遠慮しますわ。だれぞもっとお若い方にどうぞ」
そうやって断っておきました。ところが今朝の涼しいことったら。時折り吹く風の心地よさ。これを極楽の余り風って言うんですが。テレビ中継に映し出されている球場の様子を観て大分高校の応援席にはまだ余裕がありそうだと踏んで。断った取材などに遠慮はいりません。ただ観てみたくなったのです。
「よしっ!! 今から行ってみる。駐車場は満車だろうから、あんた乗せてって」
「いいよ。仕事のためだもんね。どこかで待っておきます」
ということで涼風と球児の熱血に誘われていざ出陣でありました。


着いたのが11時前。入場券を買って球場に足を踏み入れた途端に人々の熱気がかたまりとなって包んでいました。独特な世界に足を踏み込んだ思いで言いようのない昂揚感。久しぶりにワクワクしてしまいました。これを血が騒ぐという現象でしょうか。
試合は4回あたりで1対1でありました。一昨日までの勢いが欠けているように見えた大分高校。ちょっと苦しいかも。そんな思いで観ていたら、まぁ次から次に知り合いに会うこと。驚きました。こんな場所で!! マスコミの人、カメラマン、お子が大分高校に通ているという素晴らしくオッサンになってしまっていた人。それに大分高校の先生方にも。邂逅の会話で盛り上がるはずもなく皆さん試合に必死。もちろん私も。
次の打合せがあるので残念なことに球場での観戦は30分で切り上げ。そもそも突発的に行こうと決めたから後ろ髪引かれつつの思いになりました。はじめっから行くことのにしておけば最後まで応援もできたのに。
そんな後悔するような試合だったのが今日の9回裏からでした。1点リードしていた大分高校が9回裏で佐伯鶴城に同点を取られました。勢いが欠けていたという危惧が当たったかのような不味い展開に。
「こりゃヤバイで!!」。ところが10回表で4番バッターの選手が満塁ホームランを放ちまず4点追加、そのあとも2点を取って8点になった大分高校。ミラクル劇場でも観る思いでした。一気に勢いが爆発し10回裏はそのまま相手に有無を言わせずにダダダッと優勝しました。


スポーツをし、没頭している若者の姿ってよいですね。どこかの高校球児は部室でタバコを吸ってボヤを出したと大ごとしていましたがそれは論外。きっと親も先生も大目に見ていたのかもしれません。まるで腫れ物にでも触るように大事にしすぎたに違いありません。子どもの芽を摘むのも大人かもしれません。今日、目の前で頑張っていた子どもたちは決してそんな不謹慎な子どもではないと信じています。なぜならば負けた佐伯鶴城高校の選手たちの爽やかさと悔し涙を流す姿に一点の曇りもないと思ったからです。勝っても負けても高校生の彼らはまだまだ純真無垢であるべきなのです。
ちなみにお断りした仕事の先様とも会わんでもいいのに会ってしまって。
「やっぱり来ましたか。涼しいんで来るんじゃないかと思っていましたよ。Mさん、福の神だからこの試合、大分高校が勝つんじゃないですか??」
「そうよ。そう思って念を入れに来てやったのさ!! あはは。ほな、これでご免」 
今年の夏は珍しい思い出がひとつ加わったような嬉しさです。やっぱり行ってよかった。


 

22 Jul

ポケモンGO

ついさっきまで知らなかったというか詳しく分からなかったポケモンGOの正体。
ポケモンがどこかに行くのかと思っておりましたら、夜のニュースでその何者かが分かりました。何やら位置情報のGPSを駆使して現実世界そのものを舞台にしてポケモンを捕まえたりできる体験型のスマホのゲームであるとか。街中どころか世界中のあっちこっちにポケモンが出現して大捕り物に興じる世界中の若者がニュースに出ておりました。もちろん配信初日だった今日の大分駅前でも。そうなると家の近辺や、もしかしたら玄関前でもうろちょろか。ポケモンがどこかに行くどころか、ポケモンがいよいよ身近にやって来て現実とバーチャルの狭間に人々を所かまわず迷い込ませるようです。さぞかし楽しいことでしょうが。


歩きスマホやら自転車に乗ってスマホやらして人の命を奪うような大きな事故も起きて社会的問題になっているというのに、今度は街のいたる所で脇目もふらずにポケモンゲットに徘徊する人々が増えるというのでしょうか。真っ直ぐと前を向いて歩かない人類が生まれてくるみたいですね。いつかは生身の人間どうしの会話にも目を見て話すことのできない人間ばかりになるかもしれません。もちろん人の話にも耳を傾けなくなる人間だって増えることでしょう。
「家でこもっているよりも、こうやってそとに出て活動できることは良いことだと思います」、大分駅前で若い女の子がこんなふうにインタビューに答えていました。違うでしょ!! 根本的に違うでしょうが!! 
『まかり通る』、今ではねじ曲げてでも『まかり通す』撮りテツやらさまざまな趣味に走った人々が、世の中の冷たい視線もものともせずに我が趣味道を大手を振って歩いていますが、今度もまたこんなゲームが流行って良くも悪くも非常識の上に胡坐をかくような人々だらけになることには違いなさそうです。さっそく関係者以外が入ってはならない事務所に無断に侵入したり、熊本の被災地に立ち入ったりとほとんど不法侵入の犯罪者もどきの輩も出てきているとか。人の迷惑も常識非常識も分からないとは。人間が、人間らしくならなくなる。そんなゾッとする思いです。
自分だけならまだしも、人さまを巻き込むような事故など起こさないようにくれぐれも気を付けてもらいたいものです。それと日本にも世界中にも大切な文化や文化財が数多く点在していますが、それらを傷つけないようにしてもらいたいものです。新参の文化とそれに興じる人々から悠久の歴史ある文化を壊されたくないです。


コラボしているマクドナルドが
ポケモノミクス効果で、今日一日でこれまでのマイナスを払しょくしそうな勢いに乗ったとか。それはそれで良しとしますが、でもやっぱりしょせん心通じない遊びで人類の得になる何をもたらせるのか未来が見ものです。
ポケモンGOどころか、バケモンGOだらけの先々の世の中が見えてきたような思いがしています。




 

21 Jul

洗濯機こわれた

洗濯機
■20年以上も我が家の汚れをきれいにしてくれて。よう頑張ってくれました■


我が家の洗濯機。もうかれこれ20数年にもなる長持ちさん。ひと昔前の栄光のメイドインジャパン、さすがに日本国内の工場でこしらえただけあって今の物たちと違ってご長寿さんでした。
ところが数週間前からご機嫌斜め。とうとう先週の長崎行きの前日に水は溜まるけれど洗濯槽が回らないという非常だか異常だかの由々しき事態に。そのまんまあっけなくとうとう天に召されてしまいました。お達者だったのに急にとは天寿を全うしたのかもしれません。そしてこれにて元嫁の息のかかった生活の品がほぼ絶滅したことになります。心機一転から17年。このひとつが無くなってなんとなく清々しているのも本心です。
動かなくなった洗濯機を覗きながら大騒動。ひとまずたっぷりの水に浸かっている水浸しの洗濯物を洗濯槽から取り出して手で軽く絞って、その足で近所のコインランドリーに持って行きました。洗って乾燥して持って帰って、さてそれからがさらに大ごと。落胆する間もなく新しい洗濯機を買わにゃぁなりませぬことはもはや明明白白。予期せぬ大出費の不幸ごとの襲来でありました。


まずご近所のケーズデンキに行き、大きな買い物をするときには必ず数店は周り吟味し勤しむ大王さま。ケーズの次はベスト電器へとひた走りました。暑いし、壊れた洗濯機への悔しさはあるしでベストでヘトヘトになった私でした。ベストどころの心持ちではありませぬ。
「3店目に行きたかろうけど今回はここらで手打ちをしてくれぬか。ほれ、見ちみ。あそこよりもお安いのがここにあるで。後生ゆえこれに決めてちょうだい」
「え〜〜〜っ!! ここで決めるの?? 後悔しない??」
「後悔も何も。もう暑いなかをうろちょろするのは耐えられん」
「あっそう」
思いのほかあっけなく矛を収めてくれた大王さま。気が変わらぬうちにとベストで決まりにしました。いったん帰って電話で予約をというのがベスト電器はできないようで、来店の上すぐさまお代の支払いをせねばならないとのこと。すぐにベストのご近所にある銀行に駆け込んでATMにて出金。もう金に羽が生えてバッサバッサとあらぬ方角へと飛んで行かぁでありまして、悲しみが込み上げてくるあの日でありました。
こんな急にお陀仏事態になるならば長崎行きなど約束せねばよかったとこれまた悔しいやら悲しいやらでした。どうも私の人生って、思うようにことが運びつつも何ごとかをしたあとに必ず大きな出費という悪しきドツボの大穴が待ち受けてもいるようです。思い返せばいつもそんな繰り返しですもん。要はムダにお金の使いすぎ。計画性など皆無の浪費癖の大きなツケとでもいうのでしょうか。それでも反省をし悔い改める真摯な思いが希薄しているから繰り返されるのでしょう。ここらで気持ちを入れ替えなきゃ先々の人生に暗雲がと思いはじめています。くわばらくわばらです。


そんなこんなで明後日の金曜日には新しい洗濯機のお目見えになります。新洗濯機の輿入れを嘉して折よく今週は快晴続き。お初のお働きを記念して大いに洗濯の儀が執り行えるようです。バンバン洗濯して大いに干しまくろうと、大出費の痛手を負いながらも気持ちを腕まくりハチマキ状態にせねばと鼓舞させているところです。
「兄さんは洗濯するのが好きだもんね。それに飽きもせずに洗濯機がグルグル回っているのをずっと見てるし。新しいのが来たらしばらくは離れないんじゃないの」
「へへんだっ。今度のは二重のフタ構造になっちょって中の洗濯物がクルクルと回る様子を見ることができないんだわい。任せっぱなしがちょいと寂しいけどね」
昨年夏の冷蔵庫に引き続いての大型家電の到来になる今年の夏になりました。どうやら我が家の家電製品は私同様に夏が弱いようです。一番働かなきゃならん季節なのに。
しかしもうここらで落ち着いてもいいでしょう。お盆に帰ってくるはずの父やご先祖様、まろ坊にはやばやと出費多端の終息を懇願する痛ましい私でありました。


永六輔さんが逝き、今度は大橋巨泉さん。ふたりともほぼ同い年。当家のオフクロさまともほぼ同年代の同世代でありました。テレビやラジオの時代と共に歩んだ永六輔さん。マルチタレントの先駆けだったような大橋巨泉さん。今の薄っぺらいテレビ番組や芸能人に比べて、この人たちが活躍していた昭和の時代のラジオ番組やテレビ番組とそこに出演している人たちのなんと重厚であったことか。巨泉さんのような強引さや一種の厚かましさがなければ、もしかしたら日本の電波の世界がここまで発展していたかどうか分かりません。元気な頃の巨泉さんのそんなキャラに好き嫌いがはっきりしていた人もいたはずです。どちらにせよラジオの巨人である永六輔さんと、テレビの巨人の大橋巨泉さんがいみじくも同じ年の同じ月に旅立ってしまったことは、大きな潮が引き、大きな潮目が変わったように思えて仕方がありません。
そんなことを思いながら我が家の洗濯機が歩んだ20年もの歳月と、巨泉さんたちの壮年の活躍を見過ごしていた一抹の惜しさが募っています。当たり前のようにそこに在ったり、そこに居ることの大切さと有難さをかみしめているところです。


 

18 Jul

長崎の牛と有明のむつごろうと梅雨明けの魚釣り

長崎にてのランチは長崎市内をスルーして諫早市にあるという『りょぞぶふ』へ。こちらはお肉テンコ盛りのどんぶりで有名な店であるとか。かく言う私もまったく知らなかった隠れた名店でありました。13時30分までがランチタイムとかで長崎市の用事が終わって海っぺりの道、峠越えの山道を走りに走って無事到着したのが13時少し前でした。駐車場には車がいっぱい。幾台かの車のなかには人影も。食ったんだったら早く去ぬればいいのに!!と思いつつ足早に入店すると、こちらにお車ナンバーとお客さんのお名前をご記入下されと丁寧至極なお姉さんから申し渡される。見れば順番待ちの人たちの名前が私たちの前に4組も。なんだぁ車のなかの人たちって意地悪で動かないんじゃなくておとなしく順番を待ってるんだわ。ついつい邪なことをと思いつつ合点がいきました。


さて待つことおよそ20分。やっと我らが番が巡り来ました。
「申し訳ございません。もうローストビーフ丼は終わりまして……」
「それでは黒毛和牛ローストビーフ丼とステーキ丼をくださいな」
私が高価な方の黒毛和牛1290円也。謙虚な大王さまが只のステーキ丼690円也。異種類オーダーの時の定めにより初めの一箸目に少しずつ仲良くシェアしますが。
「あのね。ここはいい肉を使って美味しいって地元でも有名な人気店らしいよ。楽しみだね」
「しかしまぁまるでコンテナみたいに小さな店だね。それでもひっきりなしにお客が来るとは先々が楽しみッ!!」
そうこうしていたらうず高く盛り上げられた……、私の……、黒毛和牛ローストビーフ丼がやってきました。
「ほほう。これが諫早人の舌を唸らせ、行列もいとわないというブツか!!」
確かに長崎は、特に佐世保には有名な老舗ステーキ屋さんがあるくらいですから、長崎人の肉に対する思いや造詣の深さは大分人など足元にも及ばぬかもしれませぬ。うんちくをあとひとつふたつお垂れしようかとしていたら大王さま発注の謙虚なステーキ丼がお出ましに。


りょぞぶふ
■美味し!!! しかし右手のステーキ丼の方が好きだったかも■

「まっ、とにかくすぐさまいただきましょ。そして我らがいつものお約束のひと口分だけあんたにもあげるから。ほれ、ローストビーフを一枚。ステーキはひとこま。シェアの規模の差は歴然でしょ」
シェアの胆が太くなるくらいにローストビーフの量が多くて嬉しい。大王さまにおすそ分けの一枚を食わせる前に肉の頂上に鎮座している温泉卵は原型のまんま。タマゴで丼じゅうを汚くしちゃいくらなんでも失礼でしょ。まず自分のをひと口。
「美味しい!! 黒毛和牛のクセのない美味さがお米と渾然一体となって口中が豊かになっていくわ。これが口福ってやつね。あんたのはどうよ」
「こっちも美味しいよ。わざわざ来てよかったね。じゃあひと口ずつ交換してみようか」
「おや。これはッ!! どうしたことじゃろかのどうしたもんじゃろのう。こっちの方が美味いような。まさか気のせいよね。オレの方のがお値段高いんだから。でも肉もタレの味も香ばしさも食感だってあんたの方のがいい!!」
何やらピチピチ若者とパサパサ老人の味比べみたいな。さすがにステーキ。若さのパワーというかパンチを直に感じるものが口奥からこんこんと湧き出るみたいな。ローストビーフも余所では決して味わうことなどできないくらいに確かに美味い。しかし生を全うした侘びた感じ。同じ場所で比較するから甲乙が付きやすくなってしまったのでしょうか。もったいない。それでもやっぱりローストビーフだって美味しいものは美味しい。
「いぶかしがらずにさっさと食べたらどうですか。遠慮した僕のが正解だったな」
「要は値段じゃないってこと。要はどれもこれもこの店のは美味じゃいうことだわ」
曲がりなりにも一件落着にしてしまいました。それにしてもやっぱりあのステーキ丼を独り占めで食べ切ってしまいたくもあったと思う卑しさの余韻は続きそうです。


お土産にと道の駅太良で買ったのがむつごろうの甘辛煮とミイラみたいに干し上げたもの。それと途中でヤマシンにも寄って買った生姜の味噌漬け。河童のミイラみたいなむつごろうなど進呈したら、目を剥いて拒絶するどころか、持参したお土産一切合財にむつごろうの霊でものり移ったとでも思い込みそうに決まっているオフクロさまには生姜の味噌漬けのみ。
「はじめてだなぁむつごろうなんて。道の駅には有明海の珍しいのがたくさんあったね。兄さんの目の色が変わっていたけどよく我慢できました」
「どれもこれも欲しいもんばっかりで息苦しくなったのよ。いくらクーラーボックス持って行ってても生ものを長時間なんてちょっと気が引けて」
「じゃあ、次回は秋から冬なんていいんじゃないの。リサーチして出直せばいいじゃない」
「ちょいと遠いけどね。よしッ!! 次はお泊りがてらのんびり出向いて来ましょうかね」
 

むつごろう
■むっちゃん。好き嫌いがはっきりかも■

むつごろう
■河童のミイラかイモリの燻したのみたい。精はつきませんでしたが■

長崎市の用事が済んで帰り道に長崎で手広く展開しているスーパーエレナでもあれこれを買い漁りました。あとは大分にまっしぐらと決まったもんだからここぞとばかりに長崎の新鮮な魚の刺身を大量購入してしまいました。生カツオ、クロダイ、タイにイカ。全部刺身。それと長崎と言えばと、大王さまは長崎の超甘いごま豆腐とピーナツ豆腐をお買い上げに。長崎のはスイーツみたいにとことん甘い豆腐です。卓袱料理の関係でしょうか。その甘さには驚きです。
写真はそのむつごろう二態の奇怪なお姿。甘辛く煮られたむつごろうは日本酒に合う味でした。ちょっと小骨が多すぎて砂を噛むような感じでしたが、大王さまなどはどこか懐かしい味だと喜んで食しておりました。
ちなみに夕食はそのむつごろうとゴーヤチャンプル。生姜の味噌漬け。そして鯵とミョウガ、大葉のレモン和えであります。こんな新鮮な魚づかいの料理には江戸風のシャキッとした切れ味が冴えるキッコーマンの『しぼりたて生しょうゆ』が何より秀逸であります。
そしてチラチラ見えているまぁるいお膳は週末に開催された骨董市で見つけた李朝のお膳であります。塗りが日本の漆器と異なって非常に劣ります。濡れ布巾で拭くと色が布巾に移るくらい稚拙な塗りです。しかし風合いはなかなか素敵で、店頭にあったみっつ全部を手中に収めて帰ってきました。
大王さまの手前、店主と手打ちした値段は非公開ということで
() 銘々のお膳がある面白さ。若さまが帰って来た時、宮司さんがお見えの時、小規模なお客人の時に思いきり出番を増やして使いまくろうと思っています。


大在公共埠頭
■大在公共埠頭は大分の太公望という面々がよく出掛けるという有名な釣り場です■

大在公共埠頭
■重装備の従兄!! まるで連行されていく犯罪者の黒パーカー姿の色違いみたい■ 

今日、今年の梅雨が明けました。あっちこっちに災害の爪あとを残して。
9歳年上の従兄から大在公共埠頭に釣りに行くので見に来ない??と電話をもらい、半分渋々、半分気分転換の気持ちで出かけてきました。釣りませんでしたが見るだけでも結構面白く過ごせました。しかし暑うございました。それに釣れるのは大嫌いなボラばっかり。私の滞在時間中のたった1時間30分そこらでそこそこ大きなのが4尾も。従兄も「顔が嫌い。くさいし」とキャッチ&リリースを繰り返していました。
梅雨明けの空は真っ青ながら水平線や山ぎわあたりには夏らしからぬモヤが。ここ数年で遠くがまったく見えなくなってとぼやく従兄が教えてくれました。モヤは中国の毒、PM2.5らしいです。
さていよいよ夏本番。激しくなきゃよいのだけれども。みなさん、くれぐれも元気にお過ごしあれかし。




 

16 Jul

長崎いてきた

梅雨の晴れ間を狙って昨日はピーカン照りの長崎行きを決行しました。
朝6時10分に家を出て、家に帰り着いたのが11時間後の17時10分ちょうど。走行距離は565.6kmでありました。ゴロゴロと転がって進むような、私にはそのような軽快さはありませんでしたが。大王さまは海あり山あり珍ありのめくるめく長崎の風景に大感激連続のご様子でありました。それゆえ今回はほとんどの運転を若き彼サマに委ねました。さらにご機嫌目盛りがマックスにまで跳ね上がるような有頂天なわけがありまして。
「どのようなご関係で。あぁそうですか。それにしても従弟さん、大変素晴らしい体つきで何かスポーツを??」
行った先の長崎人からすぐに若い男心をくすぐるようなことを言われました。
「へい。38歳になる長男です。私が大学生の頃に間違ってつくってしまった子でしてね。相手はイタリア人と日本人のハーフの女でした。趣味でプロレスやってるんですよ」。な〜〜んて言ってみればよかったねぇと。そんな常識はずれの破廉恥な話題を車中でふりまくと、いよいよご機嫌芳しくなって帰りは諫早から自宅までためらいもなくひと思いに運転してくれました。


話は前後しますが、昨日から始まったETCの「九州観光周遊ドライブパス(九州エリア乗り放題プラン)」をさっそく初日に活用しての長崎行きにしました。6500円で九州の高速道路を三日間使い放題。前日の木曜日にネットで申し込んでお気楽気分で愉しめました。行きの自宅最寄りICから嬉野ICまでが通常であればおよそ4700円くらい。帰りの諫早ICから自宅直近のICまでがだいたい5000円くらい。4700円+5000円>6500円。これでもうじゅうぶんに元を取った気分になりました。大王さまはどうやら納得しないご様子にて三日目の明日はどこか遠くまで走らせない??と濡れた瞳で斎藤佑樹クン風におねだりしています。タイムリミットは明日17日23時59分。シンデレラもびっくりの正気に戻る刻限でありますね。



県界バス停
■国道から側道に入った場所にポツン。ここにあの高視聴率番組ご一行が!!■

佐賀と長崎の県境の橋
■手前佐賀県、向こう長崎県。石橋の途中で車の音声ナビが教えてくれました■

何故に長崎市内に行くのに嬉野で降りたか。それは大王さまと先月末に観た『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』。これで宮崎の青島から高千穂、別府、佐賀、そして長崎へと行くコースのなかに出てきた『県界』という佐賀県と長崎県の県境にあるバス停を見たい!!の大王さまのひと言でわざわざ遠回りのハメになりました。


道の駅太良

道の駅太良
■道の駅太良の海のめぐみ。買いたかったぁ。大粒のアサリなどどんなに美味しかろうかと■

207号線

207号線

207号線
■我が家はイチゴバス停で降りて!! そんな便利さも■

竹崎
■ここにも寄ってみました。竹崎城。足腰も暑気にも弱い私は登城せずに下から見上げるのみでしたが■

道の駅太良で立派なワタリガニやらアサリやサザエを見て、買いたい食いたい気分をぐっと堪えてその県界までひた走りました。まぁ侘びたバス停でした。ここに太川陽介や蛭子さん、はいだしょうこさんがバスを降りて乗り継いだのかと。どうやら我々には欲望を満たす神通力があるようです。行ってみたいねと話した場所には行けています。欲しいねと絵空事を口についたら手に入ることもしばしば。もちろん、食べたいねも。そんな有難い思し召しの結果がさっそく今回も如実に。
「なんだか好きだなぁこんな景色」
きっとふるさとの秋田の日本海から少し山に近い町を思い出したのかもしれません。のどかのひと言でした。さてここから国道207号線に出たらしばらくの間フルーツバス停が続くのにはたまげました。メロン、スイカ、イチゴにと各バス停がさまざまなフルーツで出来ていました。確かにここらはフルーツ缶詰が有名ですものね。町を上げてフルーツ振興に精を出しておいでる。可愛らしさと洒落っ気が素敵なことですね。



諫早干拓堤防道路
■諫早干拓堤防道路。右が有明海。左が干拓。人智は自然に勝るんだろうか■

そのメルヘンチックなバス停を左右に見ながら進むとしばらくして左折。曲がった先の一直線道路こそ諫早干拓堤防道路でした。これがあの……、そう思うと私にはその存在の是非や良し悪しが分からなくなりました。ただやっぱりこうなるわなぁと痛切に思ったのが、この堤防道路の左右を挟んで有明海と干拓の水の色の違い。明らかにたゆとう海の、母なる海の色ではない水が満々とたたえられている感がした干潟の方の景色でした。よそ者が言うべきことではないでしょうが、海が死んでしまっているという思いがしました。寸断されてしまった自然がどのような益を生むのでしょうか。



長崎住宅街の坂
■雨も雪も猛暑も普通の日だってこの坂道はしんどい!! 誰だッ!! 坂道を人生に例えたのは■

道草せずに高速道路であれば芒塚ICで降りれば目的の人に会えたのですが、それでも約束時間よりも30分も早く待ち合わせ場所に到着できました。暑かったなぁ。蝉の声も本格的。間違いなく今年の夏がそこまで来ていると確信してしまいました。
そんな暑いなかを長崎の急な坂道を車でよじ登り、そして随分離れた場所にある駐車場に車を停めさせていただき、さらに急勾配の坂道を歩いて下って打合せの場所に。いやはや齢アラ還を前にしてこのような坂道を日々上ったり下りたりはようでけしません。
「こげな坂道。わたしゃ今日だけでじゅうぶん!! 長崎は年寄り向きの街じゃないね。でも景色はなんともはや素晴らしい」
もちろん長崎人の前では弱音など吐かずにひたすら笑顔で珍しがる私に徹しておりました。
長崎の話、続きがございますんで今日はこの辺で。


余談ながらニースが大変なことになってしまってここのところ標的にされっぱなしのフランスのこれからが心配です。そしてしくじったとは言えトルコのクーデターもくすぶる火種はあるわけで。ニースの事件は背後にイスラム国とは関係のない単独のようですが、歪み狂った指導者の考え方ひとつで間接的にもとんでもないことになるのですね。
他宗教とのバトルを身を以て体験しましたが、今改めて思うに宗教というものは本当に恐ろしい。組織の大小に関係なくどんな宗教にも信心という名を借りた洗脳というものがあるのかもしれません。個人同士でさえも心奪われたり言いなりにされて他が見えなくなることだってあるのですから。まんまと信じ込まされる人のか弱さが、いずれとてつもない最強の見境のなさへと狂っていく。愛や優しさを排斥した教えなど心安まる宗教とは言えないはずなんだけどなあ。その入り口を見極めることができない人が餌食になっていくようです。



 

13 Jul

天皇陛下が譲位のご意向という緊急ニュース

夜7時のNHKニュースのトップでした。驚きとともに何故だか安堵したような不思議な気持ちで見入りました。
公務を減らしたとはいえ確かにもう80歳を超えて日本全国の行事に出席なさり、御所ではさまざまな仕事や賓客をもてなす日々は大変な激務であるはずです。自分の親どころか世間一般の老人はもうすでに悠々自適の老後のはず。もうここら辺でゆっくりなさっていただきたいと思うのは当たり前ではないかと。皇后さまも満身創痍で日々をこなしていらっしゃる。痛々しいお姿に心が痛むばかりです。それはまるで身を挺してそこにおもむくお気持ちとお姿です。
『象徴としての務めを十分に果たせる者が天皇の位にあるべきだと考え、今後、年を重ねていくなかで、大きく公務を減らしたり代役を立てたりして天皇の位にとどまることは望まれていないということです』。ニュースでそのように説明がありました。
権力や地位にしがみつき、カネに目が眩んでいる日本の政治家と雲泥の差ほどもある、とてもご立派で透徹とされたお気持ちです。引き際の美学ですね。
陛下の思いを潔いと思う人もいるかもしれませんが、もしかしたら天皇陛下も皇后陛下も体力がギリギリまできていてそれをじゅうぶんに悟っていらっしゃるのではないかと思います。まだまだ元気なうちの今が潮時、そのようにお考えなのかもしれません。そのお考えは老害の多くなった日本の年寄りに、人の気持ちを思い測れなくなった日本人に、そして私利私欲にまみれたにわか権力者に向けられている訓えのようにも感じました。長年連れ添ったご夫婦がおそろいでお元気なうちにこそのんびりとなさっていただきたいです。人間らしい過ごし方、老夫婦らしい穏やかな日々があってもいいはずです。
さて譲位される皇太子さまとお妃さま。これからが正念場です。ご自身の健康を慮りながらも親が子のために代を譲る、自分の目の黒いうちに皇位についた我が子の姿をと望んでもいらっしゃるはずです。皇太子さまはよほどの覚悟が必要でしょうが、アドバイスしてくれる両親が健在であるということは大きな幸せと心強さではないでしょうか。
平成もそうなるとあとわずかでしょうか。次はどのような元号になるのでしょうか。天皇陛下の崩御で年号が変わるという寂しさや憚りのないことがとても喜ばしい御代の変わりになりそうですね。


よく降っております。今年の梅雨は九州にとっては厄介者のようです。しかしおぼろげながらもこの梅雨もぼちぼちお終いではないだろうかと感じています。梅雨明け間近のひと暴れみたいな。九州に停滞している前線の端っこでも関東に届いてくれて水不足が解消できればと祈っています。自然の恵みがあまねく行き渡ってくれなくなった最近の日本列島。季節や気候のお終いくらいはその特色を日本各地に発揮してもらいたいものです。


穴守稲荷奥宮

穴守稲荷
■浮世離れしていくような。異世界へと迷い込むような。真っ赤な鳥居は独特な演出のお稲荷さんですね■

写真は東京の穴守稲荷。先月、若ぎみに会いに行った折に立ち寄りました。羽田空港から京浜急行に乗ってふたつ目の穴守稲荷駅。地の利は抜群でしたがあの日は暑かったなぁ。幾重にも並ぶ真っ赤な鳥居が息苦しくなるくらいの猛暑でした。
どうして寄り道したかと言いますると上京の前日に偶然見た雑誌にこの穴守さんが載っておりました。本殿脇の奥宮に「お砂」があってそこの砂を持ち帰り玄関や床下など、願いごとに応じて砂をまくと満願成就間違いなしの霊験あらたかであると。
「なんと!! 明日東京に行くのにこれはグッドなタイミング。是非とも立ち寄ってみらねば。ほんでもって砂をもらって帰って、ビジネス運が急上昇するといわれる玄関前に砂をまこうじゃないかい!!」
縁というのは不思議なものですね。かような神社とまさか前日に出会えたのですから。知らねば一気にスルーの京浜急行穴守稲荷駅でありました。それにしても羽田の下町風情が香る素敵な街でありました。しかし若ぎみや東京人にと持っているお土産のなんと厄介なことかと思うくらいの暑さ。駅から神社までわずか数分が人生の修業の険しい道にも感じました。よく考えてみたら東京で行ったと言えば、この穴守稲荷神社と神楽坂のCASAUOKINくらいなものでした。なんと地味なひさびさのTOKYOであったことか。
奥宮で頂いた袋いっぱいのお砂。いつまでも降り続く雨ゆえ砂まきも延び延びにしていましたが、月も替わった7月1日に玄関前に豪快にまき散らしました。これにて我が家は安泰と思って喜んでいたのも束の間。それからというものある日はバケツをひっくり返したような激しい雨。ある日は素肌にあたったら痛いだろうと思うくらいの大粒の雨。そうです。まいた砂が我が家の玄関から流れ出てしまってもはや行方不明。心は寂寞として砂上の楼閣みたいなものです。
覆水盆に返らずとも言いますなぁ。ひとえに風の前の塵に同じと琵琶法師も喉を嗄らして唸りますなぁ。さまざまな感慨が暑かった東京の思い出とともに体の芯から再燃しております。



 

9 Jul

チョッキンチョッキンチョッキンなぁ〜〜と

剪定
■黙々と。ただひたすら黙々と。見習わねば■


雨を忘れたみたいな晴れ続き、そしてものすごかった暑さ。ほとほとうんざりでした。しかし有難いことにここ数日の雨でやっと人心地ついているところです。
梅雨入り前から伐るの伐らないの。来るの来ないのと窺わされていた庭師さんが梅雨のひと休み、猛暑の隙を狙って今日やって来てくれました。
スタッフというか手下の皆さん、炎天下の下での作業が連日続いて軽い熱中症になってしまってと、本日は親分自らハサミを振りかざして作業してくれました。およそ7年ぶりくらいになるかもしれない庭の体裁を整えた感じです。これでやっと美しくなったというか、伸び放題だった髪をきれいに散髪したような清々しさであります。茂みが消えて清々しすぎて風通しまで良くなって、道行く人からこっちが丸見えになりました。
「マッチョがパンツ一丁で家の中をウロウロできゃしませんからね!! うっかりもご法度。くれぐれも心根を入れ替えて美しく暮らさんと!!」
「兄さんもね。リビングのソファで大口開けてうたた寝なんてしちゃダメだよ。『締まりがないねぇ』って近所の笑い者になるんだからね」
それはそれとして激しい天気の間隙を縫って佳い日になりました。


枝も伐ったし数日来の雨で潤いも蘇ったしで庭の木々も生き返ったように葉っぱの先端まで生命がみなぎっています。桜の木の下に落ち着いているデウィシタ像も、雨をしこたま吸って肩も寄せ合ってよいあんばいの風情を醸しています。これで今年の梅雨の峠は越したかなぁと思いつつ、これからが本番の夏のことを思うとうんざりでもあります。先の炎暑はわずか数日とは言え、今年の夏の序の口であれだけ痛めつけられたのですから夏への思いは憎しみばかりになりそうです。
結構盛りだくさんの我が家の夏の行事。父の祥月命日、お盆、若さまの帰省、神社の献灯祭。そしてお盆に帰省する友人たちのお立ち寄り。さらにアラ還前の惜別というか痛恨まじりの誕生日。準備を含めて梅雨明けあたりからはじまりそうです。毎年楚々として進められるどころか、汗みずくになって乗り越えています。じゅうぶん過ぎるくらいの熱を含んだため息ばっかりの難行苦行のはじまりです。それは取りも直さずそのつど捲土重来の学習であることには間違いなくって。やれやれのことです。


そんな行事を前にして、そして午前中の庭師さんも終えて午後からは実家に大工さんを呼んでバアサマ宅のささやかなリノベーションの打合せがありました。大工さんは我が家を立ててくれた融通の利く人。懇意、これが非常に助かるのです。我がままを聞いてくれたり、意を汲んでくれたり有難いことです。
今回のビフォーアフターはふたつあるお勝手口のひとつをお役御免にして明り取りの窓に模様替え。現役続行のもうひとつのお勝手口もドアのやり替えをしてセキュリティ―向上をはかります。そもそも年寄りのひとり住まいの家に出入り口が多いというのは洵に不用心。ひとつをつぶして、玄関とお勝手口のふたつでじゅうぶんに用が足りるはずです。元々ドアがあったものを明り取りの窓にするのですから結構な大きさで障子を介して良い陽が差し込むはずです。
趣きを変えることはそこに住む人の気持ちまで変わるとても精神的に良い効果であると思っています。部屋の模様替えをしただけでも気持ちが昂揚したり落ち着いたりするのですから、それなりのお代を払ってそれなりの造作で見事に雰囲気が変わり、そして人の気持ちまで変化するというのは良いことだと思っています。特に単調な生活に埋没している年寄りには、わずかながらも変化あることを日常生活に添えることは脳も思いっきり活性化するはずです。若さまの帰省を心待ちにもしているし。ボケ防止の妙薬が手に入って何よりなことです。そう思って梅雨明けから始まりそうな小さな工事を愉しみにしています。


我が家は庭の手入れ、オフクロさまの住む家はささやかなイメチェン。両家の夏の行事に彩りを添えることができそうなポジティブな出来事です。



 

7 Jul

やっぱ年を感じた

夏の明け方とてまだ真っ暗の朝4時に大分自動車道にのって、日差しもきつくなった6時半には福岡の西のはずれのむかし伊都国、いま糸島に到着。そこでひと仕事を終えて今度は南下にいそしみ佐賀市の大和にあるコメダ珈琲でひと休み。それからさらに大川、柳川を経由して熊本県へと向かいました。

柳川
■柳川の舟遊び。もう17年も前に行った時に水路の石垣を縫うようにヌラヌラしていたスネークに遭遇。目も合った!! 二度と再びここの舟遊びの情緒はいりませぬ■

御花
■柳川の御花。はじめて真正面から見ることができました。夏空に白亜がまぶしい■

熊本県の北部にほんの少し足を踏み入れさせていただくような感じでしょうか。熊本市内や毎度行き来している国道57号線沿い、そして震災の被害が甚大であった熊本空港近くには用もないのに道すがら感覚では失礼かと思って今回は遠慮しました。大王さまと熊本県に入ったあたりで阿蘇山の方に向かってそっと黙とうを捧げました。
すでに一人運転が320kmくらいになっていて、もうヨレヨレのヘレヘレだったのを荒尾あたりで大王さまにハンドルを任せることに。荒尾の三井グリーンランドの大観覧車の大きさに益々意気消沈と疲労困憊の度合いが増して悲鳴を。運転中にこんなタイトなことはこれまでなかったのに、やっぱ年なのでしょうか。
「ちょいとここらで休ませておくんなさいまし」
老いた駕籠屋はナビに忙しいひと回りも若い大王さまに懇願しました。
「すぐそこに荒尾のゆめタウンがあるからそこでひと休みしようか」
「夢でもうつつでもなんでもいいから……、もはや集中力も運動能力もここまでゆえどうかそうしておくれな」


エコノミー症候群が頭に回ったみたいだと言いながら涼みがてら熊本の味噌、金山味噌をと店内をうろつき探し当ててお買い上げ。何やらのセールだったらしくてレジの列の長いこと。それにほとんどがご老人のお客さんばっかり。長い列の先頭ご老人は支払いでもたつく。早めにお財布の用意をしておけば良いのにレジが終わっておもむろに財布を取り出し、財布を開け、財布のなかに指を突っ込んで紙幣と小銭の銭勘定。洵にもって悠長な所作であります。お一人おひとりがまるで示し合わせたかのように同じことをなさる。そう言えば我がオフクロさまも大方同じことをしています。せっかち短気な私などは幾人も前から早々に小銭だけを取り出して用意しております。まだ若いんです。
レジの関所を通過するのにおよそ10分ほどかかりました。そとの荒尾はまるで灼熱地獄。冷えたい、救われたい一心の思いでアイスクリームなど買っていたら大ごとになっただろうなと思ったりしました。
「あのう。趣旨に反するかもしれんが今日のお昼はここでいかがやろ」
「この奥にフードコートがあるみたいだけどそこでなにか食べますか」
「この暑さと疲労でござります。好きの嫌いのぜいたくは言いませぬゆえここでひと息つかせてたもれ」
ということでフードコートに行ってみたら荒尾ラーメンという文字が派手に書かれてあったラーメン玲佳に決定。
「荒尾ラーメンなど初めてやね。こってこてやろか。お客さんがお年寄りばっかりを見ると案外さっぱりかもしれんね」
しかしてその初体験の味は、あっさり豚骨でライトな熊本ラーメンといった感じでしょうか。麺も太からず細からずのべっぴんさん。しかしまぁ居並ぶお客はほとんどがご老人のカップル。つまりは老夫婦ばっかり。唯一秀でて若かったのが職場体験中の地元中学生。お運びも注文もたどたどしいのが逆に掃き溜めに鶴。泥中の蓮の花感覚でありました。その次に若いのがもしかしたら当家の大王さまであったかもしれません。あれで若年ですから滑稽な世界に迷い込みました。
それにしてもです。ひどかった熊本地震を体験なさった皆さんであるのにご老人たちお元気。見渡す限りお年寄りばっかりのショッピングセンターの奇異な雰囲気ではありましたがよく買い物をし、よくしゃべり、そしてよく食べていた。そんなパワフルな光景に救われたような思いになりました。

細からず太からず
■荒尾の玲佳ラーメン。熊本ラーメンと似ても似つかぬ驚きのさっぱり豚骨でありました■


荒尾と山鹿を通って菊池市の七城メロンドームまで経由して、さてそこから波野や竹田方向に向かっていたら道が通行止め。いきなり方向転換して日田方面へと。おおまいがぁぁぁっ!!でありました。疲れが一気に噴出しました。ゆめタウンで運転を大王さまにまかせて正解でありました。虫の報せってやつでしょうか。夏の虫は益々敏感であったということのようで(笑)

七城メロンドーム
■メロンの上半身がふたつ。メロンドーム改めおっぱいドームにすりゃいいのにと面白がって入店を試みましたが地元の特産物は時間的に品薄でありました■

メロンソフト
■ちょいと甘めの勝ったメロンソフトでありました。期待していたメロンの香りが乏しかったのが残念■

そんなこんなで思いもかけずに小国やら日田の奥の上津江やらを迂回しての帰路になりました。14時間の北部九州巡りの走行距離は怒涛の456
.9kmでありました。真夏の真昼間によう頑張りました。


好きな人ではないんだけど森元首相がオリンピックの表彰台に上がったら日本の国歌を歌えと選手たちにハッパをかけたらしいですが、これには大賛成です。正論だと思いますよ。
この選手ったら歌ってないねが明明白白の表彰台がいくつかありました。テレビで大映しになってしまうのに口パクで恐れを知らんのかと思っていました。メダルを取ることばっかりに精を出すことはもちろん結構なことですが、自分が何人であるかくらいはアスリートである前に常識として理解してもらいたいものです。理解できるほど頭が良ければよいのですが。
国歌を歌えない国民だなんて恥さらしもいいところ。こんな教育をしてこんなおバカをつくってしまった日本の政治家と血の通わない官僚と偏った教育者が悪い。



 

6 Jul

アラ還やて

「あんた、来年には大台やねぇ」
何の遠慮もてらいもなく言い放つ友人。今年の誕生日が50歳代最後の輝き、放光になるのかと思うとめでたくもなんともねぇよという苦々しい思いです。若い若いと信じ込んで、自らに暗示もかけつつ生きてはいますが、改めて人さまからそんなちゃちゃを入れられる最近の心はまさに風前の灯火状態であります。
「来年こそおめでたい大きな節目でいいじゃないの。再生だよ。生き返るの!!」
つづけてこんなことまで言い放ちやがる還暦までまだあと数年は猶予のある御仁の物言いです。
「今に見ておれ。すぐにダメージを感じるその時がやってくるわい」


いつの間にこんなに年を取ったんでしょう。時の流れに自分でも実感などさらさら湧かないことです。20歳代の頃、特に大学時代に戻ってみたい。すべてに頑張っていた30歳代が懐かしい。40歳代なんてつい最近の出来事ばっかりだったように記憶のなかでいろいろがさんざめいています。思うに常に自分の周りにはさまざまな生き方をしている面白い人たちがうごめいていました。
そしていつの時代にも、そしてどの年代の頃にも素敵な先輩が先を歩きながら私の足元を照らしてくれていました。指折り数えてみたら、そんな人生の先輩方の何人かは遠くの世界に旅立っていきました。いくつもあった道しるべや訓えの灯りの数がうんと減ってしまっていることに気付いたのも、自分がその人たちの年齢に近づいたり越えたりしたからかもしれません。もう照らしてもらうのではなく、こちらが照らしてやらなきゃならない存在になったんだなと思うと、やっぱり改めて年を取っていくことの寂しさを漠然と感じてしまっています。
「俺もアラ還やね」
「鞍馬天狗の嵐寛寿郎、アラカンのように終生現役で頑張ってちょうだいよ!!」
「それが最近はしんどい。頑張れんくらいによだきい。まだまだやらんといかんことがるのに」
やらんといかんこと。若さまをせめて社会人になるまで。オフクロさまの世話も。大王さまのことだって身の立つように整えてやらねば。そんな課題がいくつか残っています。どれもこれもひとりでは心底から重いことです。これも生まれ落ちた時に決まったのさった運命。やらねばならぬ!!
鞍馬天狗ね。天狗のおじちゃんと慕っていた杉作少年がわりに大王さまを傍に置いて、駿馬の代わりに自動車を操って、もうしばらくは実年齢のことなど思い出してへこまずに生きてみるしかないようです。しかし今年に入ってからというもの体のだるさ、異常なほどの倦怠感には閉口しっぱなしです。来月の誕生日を前に血液検査でもしてもらっておこうかとも思っているところです。
「杉作。よいか、日本の夜明けは近いぞ!!」
元気が出そうなアラカンのセリフです。鼓舞せねば。奮い立たねば。そう思いましょうかね。


命あってのものだね。有難いことです。常と変わらない毎日を送ることができて。毎日が人生のようなものですがバングラデシュでの人質テロのひどさに言葉を失いました。犠牲になったのは日本人とイタリア人がほとんどだったようです。7人もの日本人がこんなテロに巻き込まれて亡くなりました。
「アイム・ジャパニーズ、ドント・シュート(私は日本人です。撃たないで)」
そんな言葉など意にも介さずに無差別に人殺しをする武装グループであったと言います。これが神への信仰でしょうか。神は偉大なりというのであれば世のため人のために生きること、命を捧げることが何よりではないのでしょうか。まるで生贄のような命の奪われ方をされた犠牲者があまりに無残です。こんな偏狂の集まりなど世界中が寄ってたかって撲滅させることです。根絶やしにすることです。そしてイスラム教国になどは行かないことですね。晴れ晴れとした思いで国際空港を乗り降りしながらの海外旅行などできなくなりました。安全な範囲というのは今自分が生きているこの場所が唯一なのかもしれません。ひと昔前までこぞって愉しんでいたさまざまな異国での見聞。しばらくは夢のまた夢であってしかるべきなのかもと思っています。
温故知新、この日本を再発見しながら自分を見つめ直す旅に魅力を感じる。それもまた善しであります。それにしてもこんなテロ行為を筆頭に、さまざまなひどいことを平気でする人間の多さに改めて恐怖を感じています。世界中が超特急のような時間の流れの速さに人々の心が追いつけていないという、これは歴然とした証拠じゃないだろうかと思うのですが。人心は荒廃し、情報は過多すぎるし、大切なことを抹消してしまう邪教は氾濫するし、何の取柄もなくなってきている世界なのかなぁ。
このテロをいいことに民進党は安倍総理や官邸に危機管理体制がなっていないと選挙のネタにしています。この野党たちに何ができるのと言いたいです。この民進党の前身だった政党が3.11の時にどれだけの力が発揮できたというの。ただあたふたしただけじゃなかったの。恥知らずが批判ばっかり!!


嬉し乃食堂
■これで2000円。懐と相談して去年と同じの『並』ながらも相変わらず立派です■

嬉し乃食堂
■言いようのない昔の店とのビフォーアフターさ。激変ぶりに代が変わってしまったのかと驚きました■

湯平温泉石畳
■湯布院より情緒があって好きだという人も多い湯平の石畳の温泉街。確かに変な国籍観光客はいない!!■

湯平温泉:花合野川
■夏の空と山の緑。そして花合野川(かごのがわ)の流れが揺らぎの音に聞こえる心地よさ。今度泊まりたい!!■

アラ還には滋養強壮の鰻が一番!! 気温うなぎ上りの炎天下のもと、由布市湯平にある嬉し乃食堂に鰻を食べに行ってきました。いや、驚きました。1年半前に行った時とは大きな様変わり。今風に言うとリノベーションしちょった!! いつもながら美味しくいただいて口を開けば饒舌になる若い女将さんに。
「びっくりしました。去年来た時とまったく変わってて。きれいになりましたね」
「去年の2月の末に手を入れてこんなになりました」
「そうでしたか。2月の末と言えば僕らがお邪魔してすぐだっったんだ。ますますご繁盛されるとよいですね」
「ありがとうございます。またお越しください」
この店の鰻が大分で一番と言っていたお客さんとひとしきり四方山の話もできて、お腹も心も、そして湯平の水の風景にも心が満腹になりました。食して元気の滋養強壮狙いで……、また行かねば。



 

1 Jul

半年が過ぎ残り半年

昨日の夏越し大祓い式を終えて今日から新たな気持ちで7月突入であります。新たな気持ち……、心から新たになりたくなることばかりが続いています。

夏越大祓い


九州のあちらこちらで大雨を降らせている今年の梅雨。坂道の街の長崎はその坂のある風景が一変するような住宅地の崩落のニュースにびっくりしました。まさかこんなはずではなかったでしょうに。人工的な住宅地だけにとどまらず、大分県ナンバーワンの景勝地である耶馬溪の一目八景までも崩れ落ちてしまいました。午後にはミシッと家全体が歪むような地震もありましたし。今年は春から九州は地面の災難が立て続けに起きてしまって、いつになったら平穏な日々に落ち着けるのかと怒りすら覚えてしまっています。
そして久しぶりに雨のない今日は暑いことったらありませんでした。湿気と高温が容赦なく体にまとわりつく不快さでした。大分市の気温が28度のわりにはムシムシでした。いよいよ一年で最も苦手な季節がやって来た思いがしています。これからおよそ2か月半くらいは我慢に我慢を重ねて過ごさねばならぬと、不快指数と同様に覚悟の度合いが昇っていっています。どちら様もくれぐれもお健やかにお過ごしください。祈っております。


梅雨が終わるまでがこの季節の代名詞のタチアオイの花がいたる所で咲いています。
薄い花びらが雨にあたって可哀そうな姿ですが、紫陽花のひそやかさとは異なる妙に色っぽく見えるのがこのタチアオイです。紫陽花の方が艶やかで大柄なのに不思議です。きっと紫陽花イコール梅雨の雨というイメージが強いからかもしれません。脇役が引き立ててくれる、水も滴るいい女みたいなものでしょうか。あと20日もすればご近所のお子たちも夏休み。その頃には紫陽花もタチアオイも終って、いよいよ真夏の日差しに似合う元気印カラーの花々がそこここを賑わせてくれることでしょう。そう言えば先々週の昼下がりに今年のセミの初鳴きに遭遇しました。まだまだか弱い声に儚さを感じたりしました。ちょびっと出てくるのが早かったようです。急いてしまって事をし損じました。まるでEU離脱に燃え上がって、結果が出たあとから意気消沈しているイギリス人と同じみたい。離脱の旗振り役だった前ロンドン市長さんたら早速首相にはなりませんと尻をからげてしまいました。おもろい人だと人気者だったようなのに怖気づいたのでしょうか。
そんなこんな、波乱万丈の様相が色濃くなっている今年も半分の「波乱」まで過ぎてしまいました。後半がひどい「万丈」でありませんように。年末には枕を高くして休めますように。まずは7月が滞りなく過ぎますようにと祈る月の初めです。



 

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