〈大和やなぁ日本やなぁクールジャパンやなぁの風景です〉
〈ご本殿へと向かう参道の石橋。こちらも素敵です〉
我が家は豊後一ノ宮の西寒多神社(何て読むでしょうか。ささむたじんじゃと言います)の元宮があるお山の裏手。そんなお近くにあるご縁で何ごとかがなくてもちょっとお参りや気分転換に、元宮のあるお山のふもとのご本殿にしばしば行っています。
今年は初詣から半年も経たずに桜、そして藤の花の美しさを神社周りの風景とともに堪能させてもらっています。
こちらの神社は樹齢450年以上といわれている見事な藤の花でも有名です。大きな藤棚の広がりはまるで比翼のようです。毎年この季節になると近在近郷はもとより遠くからも見物にやって来る人が大勢います。見頃を逃すまいと毎年まさしくワッサワサの賑わいだと聞きます。
緊急事態宣言中なのでわざわざ出向くことははばかられます。しかしちょうど他用があったのでせっかくだからとコロナ収束のお願いと藤の花の見物に立ち寄りました。
きれいかった。初夏の光を観るようなと思いつつうっとりしてしまいました。で、観光とはまさに光を観ること。国のもの土地のもの食のもの、そして人々の暮らし。そんなのが光ではなかろうかと。旅人はそこにちょっとお邪魔して様々を肌や心に感じて帰る。観光を思った次第のおっさんでした。
思ったよりも多くの人たちが観にやって来ていました。ほぼほぼの賑わい。皆さんもちろんマスク。黙々と写真撮影している姿を見てインバウンド人のいない静けさを改めて感じました。しかし皆さん、ちょうど見頃をよくご存じで。偶然や思いつき行動の私たちと違って、「今日この時が最高!!」みたいな虎視眈々のような勢いすら感じるパワーをお持ちの方たちばかりでした。「こぞ(去年)はこぞ、今年は今年」の意地も加わったこだわりでしょう。
コロナとインバウンド人激減で日本の観光地も観光施設も、そして交通系も大変な大打撃を受けてしまっています。まさしく経済の隅々までという感があります。コロナがなければせめて日本人が国内旅行をしてインバウンド人減少にいささかでも歯止めができたはずです。まさか思いもよらぬことで、巨額な設備投資をしてしまった企業は本当に気の毒です。
コロナ収束後も観光産業は去年までのような活況は望めないかもしれません。その打開策を見つけなければどうしようもないことになりそうな思いがしています。まるで泡のような存在の外国人に頼らず足元を再発見というか再認識というかをせねばなるまいでしょう。いつかはこんな時が必ずやってくるとずっと思っていましたが、その原因がコロナという厄介な病気だとはおよそ察しも予測もできませんでした。
世界経済の停滞だからでしょうか。南極上空のオゾンホールが急速に回復、小さくなっていっているとか。人間が疫病に苦しんでいるなかで皮肉なもので地球がきれいになりつつあるようです。自然破壊の元凶が人類であったという事実にも改めて驚いています。こんなに早く回復するとはある意味災い転じて福になった気もしています。人や国によりけりで「こんなに簡単に戻るのであればもっと金稼ぎができるぞ!!」と、そんな不埒な考えも生まれるかも。やめときなよ。どれだけの人の命の犠牲の上でのことかを考えてもらわなきゃ。
春から夏へと季節の変化を体で感じるここ数日になりました。この変化とともに疫病コロナも衰えていくようどうか変化してほしいです。
これにて4月のお開きにしましょう。