おやじ歳時記

四季を彷徨うジイジの日々好き勝手記

タグ:バーベキュー

ここ数日は嘘のような涼しさで極楽の余り風が吹きまくっています。どうかもうあんな暑さのぶり返しなどありませんようにと祈る思いはマックスです。残念なことにもう間もなくまたまた30℃越えの日々がやってきそうです。
束の間ながら極楽と喜べるのは暑さやわらいでいるこちらだけ。東日本は三度目の台風上陸が迫っているとのことで極楽などと言ってはおれない大変さかと思っています。そもそもいきなり東日本に上陸する台風など前代未聞であるとか。猛暑酷暑、ゲリラ豪雨に強烈台風などなどおかしな気象になってきました。


松下から
■当分はしらす三昧になりそうなくらい。大分のカボスをかけ回して秋の走りを寿ぎまする■

静岡に住む大学時代の友人から「しらす」が送られてきました。大分では別府湾の「ちりめん」が小柄ながらも滋味にあふれているとつとに有名です。
浜松市の隣り、磐田市の旧家のお坊ちゃん。誕生日が同じだと知った大学一年なりたての頃の驚きったらありませんでした。生まれてはじめて同じ生年月日の人に会ったのですから。さらに驚いたのが、大学に入学してすぐ健気にも親に近況報告の手紙を出すと言って郵便ポストにまで行ったのは良かったけれど、切手代も知らずにタバコ屋の店先で右往左往したとのことでした。常識知らずの若ボンボンと随分いじったものでした。
大学を卒業し、それから数年後の平成元年には彼の結婚式に呼ばれたり、平成7年1月15日と16日に大阪京都で行動を共にしたりといった付き合いが続いていました。しかしお互いに家族のこと仕事のことなど、一人前の男としての活動やらひとかどの活躍が忙しくなるにつれ音信も途絶えがちになっていました。ところが今年4月の熊本と大分の地震の時に、あっちこっちの友人の伝手を頼ってお見舞いの電話をくれてからまたやり取りが復活しているところでした。そんな矢先のしらすの到着に驚きながらも、彼の律義さと優しさならではの仕業だなと改めて感じているところです。お返しは大分の今が旬のカボスにします。今年は玉の大きさも果汁も文句なしの良い出来とかで送り甲斐があります。
さて3パックも送ってきたしらす。オフクロさまとご近所におすそ分けをし、あとは大人ふたりで細々といただくことにすればいいやと思っていました。
「そうよ。ちりめん好きのRがいるじゃない。Rが東京に戻るときに1パックほど持って帰らせればいいわ」
ということで磐田市からはるばる大分にやってきたしらす。今度は大分から東京に行くことに。西に行ったり東に行ったりと遠州の海で泳いでいた小魚が、浜で生乾きにされて今度は空を泳ぐことになって忙しいことです。小さいながらも命あったものとしては日本往復の貴重な体験かもと思ったりしています。


「夕方にバーベキューをしますが煙やニオイがお宅の家の中まで入るかもしれません。申し訳ありません」
「いえいえ。裏の窓を開けて焼酎片手に楽しませていただきます。どうかご心配なく」
そんなご挨拶をわざわざ昼すぎにもらって、ご近所夫妻のこまやかな心遣いに逆に感謝していました。まだお日様が沈まない夕方には子どもさん三人を含めてお兄ちゃんの友達三人も加わっていよいよ火も熾ったようでBBQ開催の雰囲気が漂ってきていました。そんな家族の賑やかさに我が家の子どもたちとの昔を思い出していました。
ところがご主人と高2の息子さんが本番直前にやって来て、晩酌程度になりますがご一緒にいかがですかとお誘いを。若さまも大王さまもご近所とのお付き合いは大切だから是非行っておいでと。途中だった夕食づくりを大王さまにバトンタッチして、それではお言葉に甘えて参上いたしますると相成りました。
用意されていたのは大量の肉。それも見たところオール豚!! 食べ盛り育ち盛りの男子高校生たちには向かうところ敵なしのようなご馳走です。さまざまな部位を奥さんが手際よく焼いては私たちの皿に順次。
「美味しい!! クセもなくて脂もさっぱりしていて!!」
「これは昨日さばいたばかりなんですよ。丸ごと一頭」
「へっ!? このご時世に豚丸ごと一頭買いですか!?」
「そうなんですよ。僕の田舎ではいつからか豚の丸ごとを買えるんです。そして気に入ったのをあらかじめ決めておいて前日に申し込んだら……」
驚きました。まるで沖縄の祭りに使う豚の丸焼き感覚。まるで中国の桂林の田舎で見た豚一頭生きたままを買って帰っていたあの支那の光景を思い出しました。ご馳走感覚の違いに改めて食の大切さや我々人間にくれる命の有難さに気付いてしまいました。もしかしてさばいたのはお宅さまが??と聞きかけてやめました。あまりに生々しすぎて。
勧められるままビールをグビグビ飲んで気付けば滞在も1時間半。さまざまな話で盛り上がり、こんなつもりじゃなかったのにと長居を謝して歩いて数秒の我が家に戻りました。
バーベキューやら豚丸ごとやら四方山の話やら思いがけない成り行きもまた愉しいことでした。次回は我が家に来てもらう約束も快く受けてくれて、ひとつの楽しみができた思いにさっそく心が弾んでいます。



 

ベトナムにでも行きたいもんだと思っていたけど、「ジャストモォメントォォ」。
「我が家の庭をやり替えよう。んだんだぁそうするべぇ」ということになって今日から工事。駐車スペースも何もかもリニューアルさ

実家の無草土の出来栄えが天にも昇るくらい良かったもので、では我が家も同じ業者さんにお願いすべぇ。梅雨の前の超突貫工事みたいな雰囲気でスタート それでも2週間はかかるらしい。
庭を囲む東と南の法面の芝生。面倒くさくて手入れの生き届かなかったのが、重機でメリメリとあっという間にハゲ山よ
家を建てる時、業者の言いなりになって不慣れな芝生にしたばっかりに鬱積が積りに積っていたけど、おぉほっほっほぉ〜〜、これできれいさっぱり
レンガ1400枚で家の周り東南を囲む。そうなると法面の分の空間だった土地が、まるまる庭に拡がることになるので随分とゆったりとなる。
業者さんいわく「10坪とは言いませんぜ、旦那」らしい。

長男に送金の快挙のあと、もうこうなったら矢でも鉄砲でも箸でも楊枝でも持ってらっしゃい気分に昂揚して、ベトナムじゃドイツじゃとあれこれ考えていたけど、今回はカタチ(モニュメント)を残すことにして気持ち良く大金をはたいてやれぇと。
記念に……、なんの記念かまったく理由もないけど、まぁとにかく旅の想い出を我慢して「見てくれ」と「有形の遺産」を優先いたしました

基礎工事をする前に気持ち良く法面崩壊の儀。
7年で桜の木がみるみるデカくなった訳が良く分かった。根の張り具合がスゴイ まるでスリコギのもうちょっと大きいのが縦横にのたうっている。
僅かな土地にこんなにも早く、こんなにも立派に根を下ろしていたから、年ごとに花が見事に咲き誇ってくれていたのかと感動してしまった。
命の存続をかけている逞しさと健気さは見習わねばと。傷つけてしまったけど大丈夫だろうか。植木屋さんが入ったら懇ろに手当てを施してもらわなきゃ。
望んでいた大工事なので仕事なのに外出すると気になって仕方がない。
別にリクエストを微に入り歳に入り言う訳でもないんだけど、見て過ごすことの楽しさ、目の前で進捗していくサマが如何にも嬉しいもんね。
ご近所の散歩の方やペットと歩いている方たち、わざわざ電話してくれるご奇特な方たち。みんなビックリしておいでる。
「あらぁぁぁ、どうしました??」
「へい、芝生がアデランス状態になったもので……
「じゃぁお庭が完成したらバーベキューで完成披露をしましょ
「BBQ……、ね。一文字『I』を足せば光ブロードバンドじゃないのよ」
さすがに光……、情報も行動も打てば響きまくる 速いわ
こうやって一日目の今日が終わり、5月も暮れていきつつあります。

庭も人間も心機一転、明日からは1年の半分の6月になる。心新たにの思いをどうやって具現化するか。思考を巡らせて頑張んなきゃ

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<これ、一人前!!>

今日は暑かったですねぇ どちら様もゴールデンウィークをいかがお過ごしでありましょうか。
昨晩の当家は結局、夜更けも夜更けの午前2時まで「離婚、再婚、追悼、再婚の離婚……」の充実しすぎた内容でありました。これじゃ、ご近所さんにお誘いなんかせんでよかった。
1日の1/4時間のロングラントーク、息子ドノも従弟氏も早々に撤収して唯吾独り久しぶりに聞き役に徹しましたよ。彼から告げられたお人払いの的はズバリと得ておりました。

川崎市の大きな鉄工所の次男として産まれて、すぐにお母さんと死別。高校卒業と同時にひとりで大分に流れてきた。何とか人並みの暮らしを送りながらも、別れや出逢いの繰り返しの頻度が高い。
きっと何でも受け入れてしまうから正負が順番に「寄ってくる」のかもしれない。取捨選択の要領が苦手か、陰を払しょくできない弱さがある。優しさや素直さが不器用さに転換したみたいな。
別れた元嫁さんの病死を知り、現嫁さんとは価値観の相違でスッチャンカッチャン。
波乱万丈な人生はまだまだ続くようで、再婚して3年目にしてどうやら離婚するとか。生きていく財産になれば、そんな痛みの伴う道も敢えて良いのかもしれないけど、
「もう再々婚はやめなよな」と言ってやった。他に生きる糧があるはずだから。

ご近所さんのお父さんが宇和島沖で釣ってこられた岬鯵(はなあじ)を持ってきて下さった。これは大分の関鯵に並ぶ西のブランド魚 さっそく本日の朝食の膳に加えてTさんを喜ばせてやった。
朝から刺身とは瀬戸内の旅館みたいでまたなんと贅沢なと、まだ寝ている若を差し置いて大人3人で賞味三昧。
大葉やミョウガ、ネギや山椒、それに清川町の柚子胡椒などのとりどりの薬味を好き勝手に添えながら至福のおっさん達。
なんていうんだろう。さっぱりとしたそれこそ朝食に合う淡味がとてもいい感じだった。どんな薬味にもぴったりと合ってくれる控えめさが極上に拍車をかけるみたいな。
こんな貴重で珍しい到来物が嬉しくて、舌鼓が何度も「ポンポン」と鳴ってしまった。

夕方からバーベキューのお誘い。連休中どこにも行かない当家を不憫に思って下さったようで「おいでおいで」をして下さった。
お客さんを招くことの多い常日頃の我が家。久しぶりに招かれる側になってしまって家族3人、どうしていいのやらアタフタ。若なんか茫然と木偶の棒状態でカチカチ固まっていた。
30分くらい経って、
「お父さん、もう帰っていい??」と若。
手持ちぶさたと話題を振られる苦痛は良く分かるのでせめて1時間、お客のマナーとして座らせておいて頃合いを見計らって帰宅許可を出してやった。尻に帆をかけてシュラシュシュシュとひとりで帰っていった。
「あらまぁ遠慮せんでもいいのに」と先方の皆さん。
遠慮でもなんでもないんです。恥ずかしいのと場馴れの無さ、ボキャ貧のミックスなんです。親だから分かる顔色のひとつやふたつってとこでしょうか。

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