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<これが酵素ダイエットのクロワッサンかッ!!>


クロワッサンで酵素ダイエットを特集していることを教えて下さったブログの姉さま。おっとり刀を決め込んで昨日、大手の書店に行って探すけど……、なんと品切れでありまへん。おまへんのや!! そうなると俄然として物欲がムクムクと立ち上がるのが私の習性であります。無い物ねだり以上の何ものでもありません。

ひとつ目が駄目なら二店目、やっぱり品切れ。足を延ばして三店目。ここも無い。そもそも立ち読みだけだったつもりなのにいつの間にやらドツボにハマっている私。三つも探して無いものは無いんだからもう諦めようと心に決めて、書店回りの帰路に家の近くのセブンイレブンでアイスクリームなどを買って本の売り場にふと目をやると……、くだんのクロワッサンがあるではおまへんか。探しあぐねること走行距離30キロが、たかだか1キロに縮んだ急速さが哀れで哀れで。ひとつ年取った分もこうやって縮むように若返れば良いのになんて思った私でした。もちろん獲物をゲットした気分で意気揚々として買って帰りました。

ところがでありますのや。買って帰った本のどこを探してもタイトルに『酵素』など一文字もおまへん。なんちゅうことはありませんでした。酵素ではなく『発酵食』の特別編集でおました。めでたきお誕生日に早速やらかしてしまって、「おぉ、頭が発酵して取り返しがつかなくなってるわ」。虚しい本を片手にただひとり笑う私でありましたよ。

クロワッサンどころか「苦労おっさん」の昨日一日でありました。

 


さて、マヌケのようなおめでたい末広がりの8月8日にはどんな麗しいお方が生まれたのかと調べましたら、様々な世界で活躍なさっている人たちがいらっしゃることに驚きました。わずか8歳で夭折した7代将軍の徳川家継さん。私と同じシングルパパの映画、クレイマークレイマーのダスティン・ホフマンだってそう。妖艶なピーターも。オリンピックで走り損ねた猫ひろしもそうだとか。そして大好きな天海祐希さんも!! 男っぽい女性が好きな私にとっては彼女こそ理想の人であります。女性と言えばもちろん、剛力彩芽さんや小西真奈美さんも大好きですが……。東京の息子は早く俳優の王道を歩んで、なるべく毛のある内のこの父に天海さんや剛力さんに逢わせてくれるだけの実力を付けてもらいたいものだと思っています。無理でしょうが。そんなプレゼントよりも早く結婚して彼女の花嫁姿を見せてくれる方がよっぽど有難いことかもしれません。

昨日の梅ちゃんだって嫁ぎ先での初めての朝食で、梅ちゃんが伸の母さんに「お母さん」なんて言ったセリフに何故だかウッと来た男親の私でしたから、息子のお嫁さんから「お父さん」なんて呼ばれた日には、嬉しさ余って一発でポックリと昇天間違いないと覚悟しています。伸のお母さん役の大島蓉子さん、いい味出してて上手ですね。

息子の結婚はもう少し先のことでしょうが、今は息子と彼女が愛を育みこれからをゆるがせのないものへと構築してくれている今を良しとして見守ることにしています。何ごとも起きないのもこれもまた平穏ということで有難いことです。


多くの人たちからお祝いの電話やメールを頂きました。思いもかけない人からにも驚きました。

小学校の教頭先生をしている横浜のお父さんなんて忙しいのにわざわざ。同年代だから特にそう感じるのかもしれませんが、お父さんは失われつつある現代の先生の穏やかさと厳しさが滲んでいる方です。大津に端を発したあの事件以来、大変な教育現場で陣頭指揮を執っているんだろうなぁといつも思っています。大切な携帯電話を失くしたりするのも加齢ばかりではないに決まっています。膨大な仕事量、ちょっかいを出すさまざま、時々刻々と変化するイレギュラーな毎日。そして徐々に歳の差が開いて来ている児童とその親たちとの交わり。責任というのは全うさせなきゃその意味はないということでしょうが、平坦ではない毎日にさぞやお疲れではと思うことしきりです。

慌て者の親の、慌て者の子がおりましてね。若さまから大笑いのメールももらいました。

『お父さんの誕生日だけど何すればいいかな?』

若さまが長男に送ったつもりのが私の携帯に。しばらく黙っていましたが何百年経っても長男から返事が来ることはないし、待てど暮らせどの思が募り「兄ちゃん嫌い」に発展する若さまも不憫ゆえ、

「ふふふ。宛先間違ってない?? お父さんには気遣わなくてもいいからね」

「うっそぉぉぉお〜〜〜!! えぇぇぇ〜〜〜なんでぇぇぇ。マジ、やばくない??」

しまいには携帯のせいにする慌てふためきようが滑稽すぎて、もうこれだけでプレゼントは十分の思いでした。9月になったら高校生活も折り返しです。あれよあれよとポカンと口を開けている間にもう半分にさしかかります。この子との生活ももうあと僅かかと思いながらも、実感のない妙に現実離れした空間に漂っているような私が居ます。心が浮遊しているような不思議な感覚ですね。 


これからお盆過ぎまで夕立やゲリラ豪雨の予報が出ていました。ちょっと荒れ気味のお盆になりそうです。移動なさる方々はくれぐれもお気を付けて。

今朝は5時半から父が眠るお墓の掃除にひとりで出向きました。何だか朝が明けるのが遅くなったような気がしました。ここのところのひどい気温は別にして、太陽と地球の関係はゆるがせのない営みの中で繰り広げられているんだなぁなんて思いながら小1時間ほど親孝行してきました。

「お父さん。お蔭さまで昨日誕生日を迎えることが出来たよ。何やってんだか自分でも分からない人生になってしまって……。あまりいい報告が出来ずに申し訳ないね。でもしっかり守って下さいよ」

せっせせっせと拭き上げながら、返って来ない返事だと分かりながらも生きていた時には無かった父との時間を過ごすことが出来ました。お盆の有難さですね。