30 septembre 2013

【写真】欧州の風景(9枚目)

009 プラハ
チェコ、プラハ

このブログの原点ともいえるチェコの首都プラハの写真が出てきました。国民劇場を横から捉えた写真で、ちょうど「おばあちゃん」という意味の"Babička"が取り上げられています。最後にプラハに行ってからだいぶ時間が経ちましたが、最近はどんな感じなのでしょうか?

さて、真夏の頃は比較的時間の余裕が できるのですが、秋に入ると一気に忙しくなってくる・・・というのが私のサイクルのようです。残念ながら、ブログの更新に充てる時間も少なくなってきました。色々書きたいことはあるのですが、それはほぼ諦めようと思います。しばらくはほぼ不定期更新の状態が続くと思われますので、どうか御了承ください。

16 septembre 2013

「道の世界遺産」観光交流へ

欧州旅行に際しては世界遺産を一応の目安にすると行程が組みやすかったりするわけですが、その世界遺産に関連して新しい報道がありました。

熊野古道を包含する日本の世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」(Sacred Sites and Pilgrimage Routes in the Kii Mountain Range)と、スペインの世界遺産「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」(Way of St. James)とは、いずれも宗教関連の「道」に関係する世界遺産であることから、以前から交流に向けた動きがあったのですが、このたびスペイン側の市長が和歌山側を訪問したとのことです。これで一層の進展が見込めそうですね。 


参考:
スペインの市長ら田辺市訪問 「道の世界遺産」観光交流へ 和歌山」(MSN産経ニュース
(日本語) 

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13 septembre 2013

【写真】欧州の風景(8枚目)

008 リューデスハイム
ドイツ、リューデスハイム

秋にちょうど良い写真が出てきました。ドイツ西部のライン中流域はラインガウ・ワインの産地として知られていますが、その一翼を担っているリューデスハイム(Ruedesheim)で某年9月に撮影したものです。この何とも古めかしい車は、ライン河畔に程近いブレムザー館(Broemserhof)にあるラインガウ・ワイン博物館(Rheingauer Weinmuseum)の屋外展示品です。内部には昔のワイン醸造に使われた各種道具のほか、各種のワイングラスも展示されていました。
この町からコブレンツまでの間のライン河畔は世界文化遺産にも登録されており、観光客が多く訪れています。リューデスハイム町内の「つぐみ横丁」(Drosselgasse)などは、もはや観光客だらけで立ち止まる余裕もない程です。また、背後の丘を登るゴンドラリフトを使ってドイツの女神ゲルマニアの像まで行くことができますので、ここからライン河畔を見下してみるのもオススメです。


10 septembre 2013

【写真】欧州の風景(7枚目)

007 ブレゲンツ
オーストリア、ブレゲンツ

長らく外出していたため、久しぶりの更新となります。こちらは、とある年の3月に撮影したオーストリア西部のボーデン湖畔の都市ブレゲンツ(Bregenz)の写真です。海のように見えますが、湖です。ここは湖上舞台(Seebuehne)と呼ばれており、毎年7月から8月にかけて開催される「ブレゲンツ音楽祭」(Bregenzer Festspiele)で活用されています。聞くところによると、今年(2013年)はモーツァルトの『魔笛』(Die Zauberflote)が上演されたそうですが、行く機会がなかったのは残念でなりません。
なお、ボーデン湖はドイツ、オーストリア、そしてスイスに囲まれた湖で、多くの観光地に恵まれています。湖畔一帯の鉄道やフェリーの一日乗車券も販売されているので、周辺を散策される方は活用してみると良いでしょう。 

28 août 2013

ハーグの平和宮が落成100周年

オランダの西岸デン・ハーグ市内の「平和宮」(Vredespaleis)が落成したのは第1次世界大戦勃発の前年、1913年8月28日のことでした。元々は「常設仲裁裁判所」のために建てられましたが、現在では国連憲章に基づく「国際司法裁判所」の所在地として特に知られていると思います。
国際司法裁判所では様々な案件が取り扱われていますが、日本も関係するものと言えば、2010年に豪州が提訴した捕鯨問題が挙げられます。豪州の主張によると、日本の調査捕鯨は国際捕鯨取締条約に違反しているので、差し止められるべきであるとのこと。この件については我が国による反論を含め既に結審しているので、あとは半年後の判決を待つばかりとなっています。
また、領土問題についても提訴しうる場となっていますが、紛争当事国の一方が拒否すれば実際の審判を行うことができないという問題を抱えています。これ以上詳しくは述べませんが、この点を悪用している国がもし存在するのだとすれば、それは非常に残念なことです。
何はともあれ、国連憲章第33条第1項の規定を持ち出すまでもなく、このような機関を活用した平和的解決が一層進められていくことを願っています。 

参考:
Vredespaleis vandaag 100 jaar (NOS)
(オランダ語)

 

21 août 2013

チェコの元体操選手へのインタビュー記事

『日本経済新聞』のウェブサイトに、1964年の東京五輪でも金メダルを獲得した当時チェコスロヴァキアの体操選手ヴィェラ・チャースラフスカー(Věra Časlavska)さんに対するインタビュー記事が載っています。日本との数々の関わりや、「プラハの春」挫折後の苦難の時代についてなど色々なことが書かれており、非常に面白い記事だと思うので、ここでも紹介します。

それにしても、わざわざ8月21日の朝にこの記事を出したということは、『日本経済新聞』の担当者も、ちょうど45年前の1968年8月21日未明に(いわゆる「プラハの春」自由化運動を弾圧するために)ソヴィエト連邦を主体とするワルシャワ条約機構軍がチェコスロヴァキアに侵入したことを意識しているのでしょうか?それとも私の考え過ぎなのでしょうか?

余談ながら、チェコでは議会が解散されることになりました。6月以来、ずっと政局が不安定なチェコですが、10月にも総選挙が行われ、その結果を踏まえた政権が発足する見込です。民主化を実現させるのも一苦労ですが、民主主義を上手に機能させるのも非常な難題ですよね。


参考:
チェコ元体操五輪選手、苦悩の時代も貫いた信念  チャスラフスカさんにインタビュー」(日本経済新聞
(日本語) 

17 août 2013

スイス・チューリヒの傲慢な接客態度

「米国で最も影響力のある女性の1人といわれる人気司会者オプラ・ウィンフリー(59)がスイスの高級店で人種差別の不当な扱いを受けたと告白した騒動」については日本でも↓のとおり色々報道されているみたいですね。真相が分からない以上、断定したことは言えませんが、それでも「またチューリヒか!」「あの接客態度だもんな~」というのが私個人の印象です。

参考:
オプラがスイスの高級店で人種差別被害騒動――店員は「誤解」と反論東スポ
(日本語) 

16 août 2013

『自由の翼』の歌詞に対するドイツ語字幕

例の『自由の翼』にドイツ語の訳詩がサブタイトルとして表示される動画が出来たようですね。元々の歌詞がドイツ語らしきものだった部分は、あまり手は加えられていないようですが、それでもドイツ語として把握可能になる程度に修正がなされているという印象です。
まあ、私の知り合いによると、当のドイツ人もあの歌詞では聴き取れないようなので、文法的に正した字幕がなければ理解不能かと・・・。

参考:
Attack on Titan Opening 2 HD 720p [Episode 15] Ger Sub (YouTube)

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14 août 2013

イタリアとクロアチアとの間でワイン戦争?

先日取り上げたジブラルタルを巡る英国とスペインとの対立は、あれから更に状況が悪化しつつあるとの観測もあるところですが、今日は別の「戦争」を取り上げたいと思います。テーマはワイン。

EUにはEU全体のブランド名称保護制度があるのですが、その枠組においてイタリア側がクロアチアのワインの名称に異議を唱えたのが事の発端だそうです。クロアチア産の「プロシェク(Prošek)」がイタリア産の「プロセッコ(Prosecco)」と名称が似ているというのがイタリア側の主張だとか。しかし、欧州中の言語に"pro-"で始まる単語が多いことを考えると、両者が語源的に同一なのかどうかが気になってきます。

そういえば、ブランド名を巡るアルコール類の争いといえば、チェコのビール「ブギェヨヴィツケー・ブドヴァル(Budějovicky Budvar)」と米国の「バドワイザー(Budweiser)」との間の争いがありましたね。そもそもはボヘミア南部の都市でチェコ語では「チェスケー・ブギェヨヴィツェ(Česke Budějovice)」、ドイツ語では「ベーミッシュ・ブトヴァイス(Bohmisch Budweis)」と呼ばれている都市で醸造したビールが本来の「ブトヴァイザー(Budweiser)」となるわけですが、同都市と関係ない米国企業が「バドワイザー」を名乗ったために訴訟に発展したというものです。

農産物関係の国際的な争いは感情問題に発展しやすいので、この「ワイン戦争」もどういう展開になるか心配です。平和的な解決を願って已みません。


参考:
 EU加盟 「ワイン戦争」勃発 伊とクロアチア、類似名称で対立SankeiBiz
(日本語) 

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9 août 2013

オランダからの国際交流員が徳島県美馬市に着任

昔は地元以外の地方新聞を読むことなどできなかったわけですが、インターネットのお蔭で、全国の地方ニュースが読めるようになりました。私など、日本にいないにも拘らず、こうして色々な記事を楽しむことができることに感謝せずにはいられません。

さて、今回紹介する記事は、徳島県美馬市にオランダ人の国際交流員が着任したという、まことにローカルな記事です。まあ、他方ではインターナショナルな話でもあるわけですが・・・。

記事中には、国際交流のきっかけとして「美馬市は明治時代にオランダ人技師ヨハネス・デ・レイケが建設を指導した砂防堤がある縁で、国際交流を重ねている。」と紹介されていますが、この技師レーケ(Johannis de Rijke)は「砂防の父」とも呼ばれる程この分野では重要な人物です。治山・治水は国土管理の第一歩とも言えるものであり、これが出来ないと国土整備もままなりません。その点、オランダは土木工事に失敗すると一面が水没してしまうという厳しい環境だったこともあり、昔からこの分野では非常に先進的でした。「地上は神が創造したが、オランダだけはオランダ人が創造した」とも云われているとか・・・。ちなみに、五稜郭のような城塞の建設も、治山・治水のような地味な土木技術を応用させていったものなので、オランダ人の得意分野でした。

一方、国際交流も「地道な努力の積重ね」という意味で、土木工事と似た性質があるような気がします。我が国と欧州諸国とのますますの交流緊密化を願って已みません。


参考:
オランダとの懸け橋に 美馬市に国際交流員着任徳島新聞
(日本語)

8 août 2013

ジブラルタルを巡る紛争の種

国際紛争というのは、かなりの割合で漁業紛争に端を発しているものですが、今度はジブラルタル周辺の海域を巡って英国とスペインとの間の緊張が高まりつつあるようです。

ジブラルタル(Gibraltar)は地中海の西端にある僅か面積6.5平方kmの半島で、古くはスペインの領土だったものの、1713年のユトレヒト条約に基づいて現在は英国が自国領として扱っているという両国因縁の地です。世界的に最も有名な「飛び地」の一つだと言えるでしょう。スペイン側は英国による支配に異議を唱えており、英国王室の同半島来訪などに際して度々抗議しています。

今回の問題は、英領ジブラルタル側による人工漁礁の設置計画が発端だそうです。人工漁礁というのは、コンクリートの塊などを海に投ずることによって、そこを魚が集まりやすい環境へと人工的に変化させ、最終的に地域の漁業を発展させることを目指すものです。一方、スペイン側は、この人工漁礁設置がスペイン漁船の操業を妨げるものになると主張しているのだそうです。ありがちな話なのですが、このような場所では海上の国境線が画定されていないため、両国が自分たちに有利な国境線をイメージし合っているようです。(←陸上と違い、海上の国境線というのは非常に確定しづらい)

スペイン側は、数々の対抗措置を検討しているらしく、中にはスペインと英領ジブラルタルとの間の往来に際して1回50ユーロの通行料徴収という項目もあるようです。ヒト、モノ、カネ、サービスの自由移動を目指しているはずの欧州連合(EU)の加盟国同士の間にこのような問題が発生するというのは、かなり例外的な話と言わざるを得ないでしょう。

・・・などなどと国際法的には非常に興味深いテーマですが、ともあれ平和的な解決を願わずにはいられません。


参考:
Spain considers Gibraltar border fee (BBC
(英語) 

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6 août 2013

チェコ料理が味わえる岐阜県の喫茶店

岐阜新聞のウェブサイトによると、岐阜県にチェコの家庭料理が味わえる喫茶店があるのだそうです。私は残念ながら当分行けそうにないのですが、せっかくなのでお知らせしたいと思います。

参考:
風味豊かなチェコ料理岐阜新聞


3 août 2013

【紹介】「春閣下で世界征服」が最終回を迎える

ニコニコ動画で人気を博し続けてきた仮想戦記(という分類で良いのでしょうか?)の「春閣下で世界征服」シリーズがついに最終回を迎えました。ここに紹介するとともに、シリーズ完結に対する祝意を表したいと思います。


春閣下で世界征服 その42 最終回(りんざP様)




この動画シリーズは、第2次世界大戦の時代のチェコスロヴァキアを舞台とする設定であり、ニコニコ動画においてチェコ(ないしチェコスロヴァキア)が認知されたきっかけだったと思います。私は昔からチェコ(およびチェコスロヴァキア)とは何かと縁があったため、出しゃばりながらも応援させていただいていました。あいにく私の業務が多忙になったことと、欧州外は私の専門外だったということもあり、シリーズの途中からは殆ど何もコメントしない状態になりましたが、それでも完結を期待していたという次第です。

上掲の動画を観た感じでは、続編も期待できるのでしょうか。りんざP様の次回作にも期待しています。 

Srdečně blahopřeji!

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31 juillet 2013

どうしたらドイツ語らしい文にできるのか?(その2)

前回に続き、『進撃の巨人』のオープニング曲「自由の翼」に出てくるドイツ語について考察を深めます。予告したとおり、今回は文中の副詞の割合を探ってみることにしましょう。


比較2 歌詞中の副詞の割合

副詞というのは、言語習得において比較的難易度の高い品詞です。何が難しいかというと、副詞には話者の心情がこもりやすいのです。「やはり」とか「とりわけ」とか「ようやく」といった言葉をイメージしていただければと思います。初心者は大抵これらの単語を自由に使いこなすことができません。

さて、「自由の翼」に出てくる副詞は次のたった2つです。

Jetzt hier ist ein Sieg.

"jetzt"は「今」、"hier"は「ここで」を意味する副詞です。(もっとも、副詞をただ2つ文頭に並べるというのはドイツ語のルールに違反しており、接続詞を使って"Jetzt und hier..."とするか、"Jetzt ist hier..."と並び替える必要がありますが・・・。)
ともあれ、今回も各曲についてその副詞を数え挙げてみたところ、次の結果が得られました。(ちなみに、Moskauは、heyやらhoやらの間投詞だらけなので、これらは母数から除外しました。)

002

前回に比べると極端な結果にはなりませんでしたが、やはり副詞の割合にも違いが出ているようです。他の曲には、stets(常々)、wohl(十分に)、noch(依然として)、wirklich(実際に)、vielleicht(もしかしたら)、einmal/irgendwann(いつの日か)、wieder(またもや)、nur(専ら)など多様な副詞が見受けられます。


方法2 副詞を多用する

この観点からすると、もう少し副詞を有効活用するという手がありそうです。
例えば"Dies ist das erste Gloria."(これは初の栄光である。)という文を
Erstmals erringen wir nun einen glorreichen Sieg.
(今や
我々は初めて栄光の勝利を掴む。)
Schliesslich wurde uns der erste Glanz verliehen.
(ついに我々に初の栄光がもたらされた。)
といった風に書き換えたり、あるいは”Rechter Weg? Linker Weg?”(「左の道?右の道?」と言いたいのだろうと推測される文ならぬ文)にしても、副詞の"rechts"(右に)および"links"(左に)を使って
Vor uns gibt es zwei Wege. Sollen wir nach rechts? Oder nach links?
(我々の前に道が2本ある。右に進むべきか?それともか?)
とすれば、ようやくドイツ人にも通じそうです。

ちなみに、余談ながら上述の"Weg"について補足。私が初めて歌詞を読んだ時は、これを副詞の"weg"だと勘違いしました。副詞の"weg"は「離れて」とか「消えて」といった意味があり、”Weg!”と叫べば「失せろ!」、"Hande weg!"ならば「触れるな!」「手を引っ込めろ!」といった意味になるのです。

次回更新がいつになるかは皆目見当も付きませんが、おそらく接続詞について考えてみることになるのではないかと思います。それではまた。

13/09/30追記
多忙に付き更新の見込みが立てられない状況です。残念ながら、このシリーズは一旦ここで終了ということにさせていただきます。
 

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27 juillet 2013

どうしたらドイツ語らしい文にできるのか?(その1)

さて、例のアニメ『進撃の巨人』のオープニング曲「自由の翼」に出てくるドイツ語については、アニメの主題歌「自由の翼」のドイツ語を考察してみるの中で、かなり辛辣なコメントをしたところです。

ただ批判するだけではあまり建設的ではないので、今回は「どうしたらドイツ語らしくなるのか?」というテーマで考察を深めてみたいと思います。もっとも、私自身がドイツ語を母語とする人間ではないので、あまり一方的なことを書いても説得力はありません。そこで今回は、次の6種類の歌詞を用意した上で比較をしてみようと思います。

Deutschlandlied (ドイツの歌)
ドイツの歴史を語る上で欠かせないドイツ国歌です。ここでは1番から3番までを統計の対象にします。
Der Erlkoenig (魔王)
ゲーテの有名な詩です。私も中学生時代に学校で聴いたくらいなので、知名度は高いですよね?
Die Wacht am Rhein (ラインの護り)
19世紀に流行った軍歌。「自由の翼」も軍歌っぽい側面があるので、比較対象になりそうです。
Moskau (めざせモスクワ)
1980年代に流行った曲。やはり最近の曲も抑えておくべきと思い、ここに加えてみました。
 99 Luftballons (ロックバルーンは99)
軍歌ならぬ反戦の歌。これも世界的に人気を博しました。
 Ranma 1/2 Opening (じゃじゃ馬にさせないで)
『らんま1/2』のオープニング。日本語が原詩ですが、しっかりドイツ語に訳されているので、採用します。


比較1 歌詞中の動詞におけるsein動詞の割合

sein動詞というのは、英語のbe動詞に対応する特殊な動詞です。英語なら"A is B."、ドイツ語なら"A ist B."と表現することによって、大雑把に言えば「AはBである。」という文が作れます。作文の第一歩と言って良いかもしれません。
さて、「自由の翼」に出てくる本動詞(助動詞ではない動詞)11箇所を抽出すると次のようになります。(「非文」と書いたものは通常のドイツ語の文として完成していないもの。)

01 Jetzt hier ist ein Sieg.
02 Dies ist der erste Gloria.
03 Feiern wir diesen Sieg...
04 Der Feind ist grausam.
05 Wir bringen.
06 Der Feind ist riesig.
07 Wir springen.
08 Die beiden sind Zwillinge.
09 Unser Freund ist ein. (非文)
10 ein Weg welcher ist? (非文)
11 Sie welche sind? (非文)

分かりやすくするため、いわゆるsein動詞は赤それ以外の動詞は青にしてみました。一目瞭然ですが、殆どがsein動詞になっています。割合は8/11≒72.7%となります。これはドイツ語の文章を見慣れている人間からすると、かなり高い割合であるように感じられます。
そこで、同じように各曲について数え挙げてみたところ、次の結果が得られました。(ちなみに、各曲中に登場するリフレイン部分は重複せずに数えているので御承知おきください。)

001

曲によって約1割から約4割まで幅が出ましたが、やはり72.7%というのは異常な高さであると言わざるを得ません。


方法1 sein動詞の割合を下げる

この観点からすると、sein動詞を使った文を一般動詞を使う文に書き換え、その割合を下げることによって違和感を減らすことができるかもしれません。例えば上述の01を
Erstmals siegen wir. (我々は初めて勝利する。)
といった文に書き換えたり、あるいは09なら
Wir muessen den Freund auswaehlen. (我々は友人を選ばねばならない。)
といった線で書き換えることが考えられそうです。(もっとも、具体的にどのような書換えが最適かという問題は、また別にあるのですが、それは別の機会に譲りたいと思います。)


それでは、この調子で次回は副詞の効用について考えてみたいと思います。(つづく

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25 juillet 2013

病床からの復帰

数年ぶりに39度台の熱を出してしまいました。よりによって外国で病気になってしまうとは、なかなか不運な展開です・・・。

幸いにも数日間の休息で体調は回復してきたので、また元気に頑張っていきたいと思います。もっとも、 この間に色々な仕事が溜まってしまったため、当分はブログをまともに更新することはできないかもしれません。誠に恐縮ながら御了承ください。

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21 juillet 2013

【写真】欧州の風景(6枚目)

006 ノルトキルヒェン
ドイツ、ノルトキルヒェン(ミュンスターラント)

この立派な宮殿は、ドイツ北西部のノルトキルヒェン城(Schloss Nordkirchen)です。とある8月に撮影しました。さて、昔話ですが、いわゆる三十年戦争を終わらせるため、ここから程近いミュンスターに関係各国の代表が集まりました。それが1648年のウェストファリア(ヴェストファーレン)条約に結実するのですが、その周辺にあることから、この一帯は「ミュンスターラント」と呼ばれています。この城は、ミュンスターラントを代表する水城(周囲に水堀が巡らされている城)です。

驚くべきことに、この城は現在「ノルトライン=ヴェストファーレン州立金融単科大学」(Fachhochschule fur Finanzen NRW)の校舎として使われているものの、日曜日や祝日にはツアーに参加することができます。なお、ミュンスター駅からはドルトムント方面に向かう電車に乗って約25分のカペッレ(Capelle)という駅まで行き、そこからR53のバスで約8分のカペッレ門(Capeller Tor)という停留所まで行けば、城の庭園附近に到着できます。興味のある方はどうぞ。

19 juillet 2013

「かっこいい」ドイツ語 vs. "cool"な日本語



18 juillet 2013

「世界一有名な日本食店「ノブ」のオーナーシェフに聞く 」

日経ビジネスオンラインのウェブサイトに「世界一有名な日本食店「ノブ」のオーナーシェフに聞く 」と証するインタビュー記事が載っています。「モンゴル人が揚げる天ぷらでもノルウェー人の握る寿司でもいい」という見出しからも分かるように、インタビュイーは日本食というのを幅広く捉えているのが特徴です。「日本」食の「世界」化を考える上で参考になりそうですね:

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17 juillet 2013

ヘルベルト・フォン・カラヤンの「二十五回忌」

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(Berliner Philharmoniker)の指揮者として名を馳せたヘルベルト・フォン・カラヤン(Herbert von Karajan)(1989年7月16日没)の二十五回忌に寄せて。

参考:
Verdi - Messa da Requiem - Lacrymosa Dies Illa.aviyoutube