騒がしい 胸の奥で蠢(うごめ)く
数知れぬ不安を 取り去る術も知らない
濡れた肌に迫る影
やがて深くへと連れ去って
存在さえも何もかも消し去ろうとする

光と闇の摩天楼
泳げない僕等は皆水面を目指して
一片のヒレをばたつかせる
差し出された救いの手
いつか訪れるのを待つ程
胸を締め付けて
苦しみが恐怖を呼び覚ます

穢らわしい 侮蔑に塗れた眼差しで
いっそのことなら今すぐ空気になりたい
洗い流した要らない物
大事な物もまだ見つからないのに
期待だけが鉛に変わり纏わり付く

息が続かなくなって
夢中で這い上がる
それでもまだ空は遠くから嘲笑うだけ
時に何度も祈って
転がり込む幸せ離さない様に
誰にも奪われることのない様に

この身はやがて海の底に沈んでしまうだろう
自分さえもいつか全部忘れてしまうだろう
争いもせずに静かに潜む弱虫
闇に引きずり込まれる前に
今もがき苦しめ
後戻りはもうできない

光と闇の摩天楼
飛べない僕等は皆空を目指して
鮮やかな羽を翻す
差し出された救いの手
たとえ頼りなくても
ただそれだけに託してきた
未来へと僕は生き続けるよ

夢中で這い上がる
空へ近づく度に涙が海に溶け出す
無音の闇から聞こえた一つの声は
さらに広い空へと響いた