雨は夜更け過ぎに、雪へと変わるだろう。Sです。こんばんは。
先日、10年来の友人に振られ、クリスマスイヴの予定がなくなってしまったので、結局、バイトをすることにしました。クリスマスに5000円出費するなら5000円稼いだ方が賢い。そうだよね!その通りだよね!スマ君!!
今日のお客様は当然、若いカップルが大半を占める。みんな、見るからに幸せそうな顔をしている。きっと、食事の後はさぞかしお洒落なラブホテルで、お互いの愛を確かめ合うのだろう。いや、決してひがんでいるわけではない。これも仕事だ。僕達は、今日という聖なる夜に食事を楽しむ場所として当店を選んでくださったお客様に、最高のおもてなしをしなければならない。
いらっしゃいませ。本日はご来店ありがとうございます。
あっ、本日はクリスマス限定のコースの予約を頂いてますね。ありがとうございます。ただいま、お飲み物とお料理をお持ち致しますので、少々お待ちください。
お待たせいたしました。“前菜の5種盛り合わせ”でございます。
『ねぇ店員さん、飲み物がまだ来てないんだけど』
申し訳ございません。
・
・
・
失礼致しました。生ビールと、ウーロン茶でございます。大変お待たせ致しました。
『どうも』
またなにかございましたら、そちらのベルでお呼びくださいませ。
1分後。
ピンポーン
お待たせ致しました。
『あのさ、頼んだのウーロン茶なんだけど、これウーロンハイみたいなんだよね。変えてもらえる?』
申し訳ございません。
・
・
・
社員「今頃ミサさんとかは何してるんだろうな」
S「やっぱ彼氏さんと楽しく過ごしてるんじゃないですか。クリスマスだし」
社員「彼氏のクリスマスツリー立たせたりしちゃってるのかなw」
S「あはははは」
社員「彼氏のクリスマスツリーから雪降らせちゃったりしてるのかな。これがホントのホワイトクリスマスってかw」
S「あはははは。料理出たんで運びますね」
失礼致します。お待たせ致しました。こちら、メインディッシュ“牛フィレ肉のグリル オニオンソース添え”でございます。
『ねぇ、店員さん』
はい、何でしょう。お客様。
『店員さん同士で話すのはいいけどさ、もう少し小さな声で話してくれるかな』
大変申し訳ございません。
でも悪いのは僕じゃなくて、100%あの社員だよね。
そんなこんなで、今帰宅。店であれだけカップルのイチャイチャっぷりを見せられて、なんだか非常に悔しくなってきたので、今宵は僕も“街角で出会ったかわいい女の子!20人!(渋谷編)”にクリスマスツリーを立たせてもらおうと思います。
そんなわけで、メリーホワイトクリスマス。