今日はクルマの話ではありません。

「[えxぺ勉強会] マーケティング勉強会@Oracleさん」に参加してきました。

どんな内容かはコチラ

前半は「仮説構築の技術」と題した理論的な話、後半は「日本オラクルのWebマーケティングの実際」という現場マーケティング担当者の実務よりのお話。

参加者は70人くらいかな、元々ハザマ建設があった所に新しく建ったインテリジェントビルの13階で行われました。

えxぺ勉強会というものに参加したのは初めてなんですが、何よりもまずインターネットを通じて集まった有志で「継続的に」(←これ大事)勉強会が開催されていることに感動。受付もボランティア。いまや価値を生み出すのは固定的な組織だけではなーいのだ。

早速着席してMacの電源を探していると、前の席の方が延長コード貸してくれました。こういう雰囲気もネット系のイベントでよく感じるどこか暖かい雰囲気です。

結論。うーん、やっぱり世の中には頭のいい人がいるもんだと改めて思いました。

特にオラクルが元々構築していた日本ローカルサイトを、マーケティング的な視点から機能を切り分け、全世界規模で再構築した話が最高に面白かった。

グローバルで訴求しなくてはいけないメッセージは統一しコストダウン、日本ではそれによって生まれた余剰予算で各種プロダクトのキャンペーンサイトを立ち上げた。

過去10年くらいのサイト運営における効率化のプロセスも凄まじい。

他にもいろいろ刺激的だったのですが、特に印象に残っているのを箇条書きでいくつか。

● CRMフローの枠組みを全世界で統一している。

結局売上というのはどんな商売であっても

潜在顧客>問い合わせ数>商談数>成立数×単価

に因数分解できるわけです。

各国に拠点を持つオラクル。それぞれの要素をグローバル共通の言語でROIの検証ができるようになるのが狙い。この「制度整備」のスケール感の大きさにやられました。真のグローバル企業とはこんなもんなんですね。話す言葉は違っても、商売(=CRM)の言語は統一できる。なぜなら売上を上げるために管理しなくてはいけない変数の種類は国が違っても変わらないから。(ただし変数の値は大きく異なる可能性はありますが。)

● ソーシャルメディアの活用

ボトムアップの形で成立しつつあるソーシャルメディアの活用ですが、それに伴い従来のPRにかけていた予算を半分にしたそうです。半分ですよ!やっぱりROIを正確に測れるスキームが構築されていると、YouTubeやらTwitterやら、本質的に利用できるものはなんでも積極的に取り入れる。このダイナミズム。(訂正:中継をしてくれていた方のTwitterのタイムラインを拝見すると、半分に「した」のではなく、そんな方向性が示された、という方が正しい表現かも。)

●あなたはインド人の7倍効率的に働いているか?

オラクルの場合、単純作業はインドにアウトソースしているそうです。日本語を含めた47カ国語すべて。サイト構造が共通だからこそできるわけなんですが、ちなみにインドの人件費は日本の7分の1。よく言われるところの日本人のホワイトカラーの生産性の低さが真実ならば、これは恐ろしい事ですよ。あなたの仕事、世界基準?

これで参加費500円(ただしビールとおつまみ代として)は大変リーズナブルな勉強会の内容でした。

(ITの専門知識が飛び交うジャングルにシロウトが迷い込んだ形で見当ハズレな事を書いているかもしれません。そんな場合はぜひご指摘ください。)