2008年03月
2008年03月31日
おもてなし修行中。
先週末、我が家に友達の5人家族が遊びに来てくれた。3人の子供を連れての電車移動は大変だったろうに、はるばる来てくれてとってもうれしかった。3人の子供を育て、家事をこなし、自分も働いているお母さんの姿は本当に尊敬しちゃうし、愛情たっぷりな楽しい家庭を築き、楽しんでいる姿はこっちまで元気付けられちゃう。
ランチは子供の食べやすいもので、大人数にも対応できるものと思い、以下を用意したけれど、パスタを大量につくると火の入れ方が難しかったり、思うようにおいしくできなかったなぁと反省。
・シーザーサラダ
・カルボナーラ
・ポテトのバター焼き
・ほうれん草の胡麻和え
・ジャンボプリン
家でランチの後は、豆大福を持っていって公園でお花見。子供たちは馬に乗ったり、自転車で遊んだり。まだちょっと寒かったけれど、桜も8分咲きくらいでとってもきれいだった。
ちびちょろが産まれてからは外出しにくいので、友達と外で会うよりも家にきてもらう機会がぐんと増えた。お食事やお茶をして楽しくすごしてもらいたいと思うけれど、私の手際も良くないし、思うようにおもてなしするのって簡単じゃない。お客さんが帰った後には毎回反省会。
この料理は今日は微妙だったね、とか、これは大人気だったからレギュラー入り!とか、これはオーブンに入れるタイミングが早すぎたね、とか、この音楽は昼より夜にかけたい感じだね、などなど。
おもてなしも慣れだと思うので、それを積み重ねて、みんなに気持ちよくすごしてもらえるようになったらいいなぁと思っている。もちろん自分も楽しみつつ♪
まだまだ発展途上ですが、どうぞお付き合いください。
2008年03月29日
カレーのおとも
育った環境の違いがもたらす慣習の違いはささいなことでも新しい発見だったり、違和感を覚えたりおもしろいもの。
結婚すると二つの家の文化が接触し、必要に応じて新しい文化を創り出す。
実家ではカレーに福神漬けを添える習慣がなかったが、旦那が福神漬け好きなので結婚してからはカレーをつくると福神漬けも購入するようになった。
以前は不自然に真っ赤なものばかりだったけれど、最近は添加物や原産地にも配慮した商品が増えてきた。
これってつくれちゃうんじゃない?と思いネットでレシピを探してみたが、家庭ごとに味付けや作り方はかなり違っているようで、いくつかのレシピを参考にしつつアレンジしてつくってみました。
せっかく作るならたくさん作ろう、と意気込んでものすごい量を作ってしまうのが私の悪い癖。
今回は大根、人参、きゅうり、茄子、れんこん、ごぼう、しょうがの7種類の野菜に、だしやスパイスとして鷹の爪、シソの実、白ゴマ、昆布を加え、しょうゆ、きび砂糖、酢で味をつけました。
ひたすら野菜を刻みまくるのは無心になってなんだか心地よく、野菜切りセラピーとかできそうだなぁなどと考えているうちに大きな鍋1.5個分の量の野菜が刻まれた。合わせて煮立てた調味液に、刻んだ野菜を一晩つけてできあがり。野菜を切ることに時間がかかるくらいで、作り方はとってもシンプル。
福神漬けは、明治時代初頭、上野の漬物店「酒悦」第15代野田清右衛門が、様々な野菜を醤油で漬けた漬物を考案し、自分の経営する茶店で売り出したところ評判になったそうです。
そして、福神漬けというおめでたい名前の由来は、7種の野菜が入っていること、また店が上野不忍池の弁才天近くにあったこと、更には「ご飯のお供にこれさえあれば他におかずは要らず、食費が抑えられお金がたまる(=家に七福神がやってきたかのような幸福感)」という解釈から、作家の梅亭金鵞が七福神にちなんで福神漬と名づけたようです。
相当な量できたんで、ご希望があればうちの福おすそ分けします♪
結婚すると二つの家の文化が接触し、必要に応じて新しい文化を創り出す。
実家ではカレーに福神漬けを添える習慣がなかったが、旦那が福神漬け好きなので結婚してからはカレーをつくると福神漬けも購入するようになった。
以前は不自然に真っ赤なものばかりだったけれど、最近は添加物や原産地にも配慮した商品が増えてきた。
これってつくれちゃうんじゃない?と思いネットでレシピを探してみたが、家庭ごとに味付けや作り方はかなり違っているようで、いくつかのレシピを参考にしつつアレンジしてつくってみました。
せっかく作るならたくさん作ろう、と意気込んでものすごい量を作ってしまうのが私の悪い癖。
今回は大根、人参、きゅうり、茄子、れんこん、ごぼう、しょうがの7種類の野菜に、だしやスパイスとして鷹の爪、シソの実、白ゴマ、昆布を加え、しょうゆ、きび砂糖、酢で味をつけました。
ひたすら野菜を刻みまくるのは無心になってなんだか心地よく、野菜切りセラピーとかできそうだなぁなどと考えているうちに大きな鍋1.5個分の量の野菜が刻まれた。合わせて煮立てた調味液に、刻んだ野菜を一晩つけてできあがり。野菜を切ることに時間がかかるくらいで、作り方はとってもシンプル。
福神漬けは、明治時代初頭、上野の漬物店「酒悦」第15代野田清右衛門が、様々な野菜を醤油で漬けた漬物を考案し、自分の経営する茶店で売り出したところ評判になったそうです。
そして、福神漬けというおめでたい名前の由来は、7種の野菜が入っていること、また店が上野不忍池の弁才天近くにあったこと、更には「ご飯のお供にこれさえあれば他におかずは要らず、食費が抑えられお金がたまる(=家に七福神がやってきたかのような幸福感)」という解釈から、作家の梅亭金鵞が七福神にちなんで福神漬と名づけたようです。
相当な量できたんで、ご希望があればうちの福おすそ分けします♪
2008年03月26日
春の息吹 〜母子一気〜
桜が咲き始めていよいよ春本番。
でも私は去年の暮れからすでに春の息吹を感じて生活してきました。12月26日、私たちにとっての春の息吹みたいなちびちょろが、おなかの中からでてきたのです。早いもので今日で3ヶ月。
昨年の春先に妊娠がわかってから、ずっとお腹の中のちびちょろに話しかけて、その存在を感じていたからもう一年くらい一緒にいる感じ。
ちびちょろと一緒に生活する今もすてきな時間だけれど、自分の価値観や生き方を改めて考えることができた妊娠期間、そして出産という経験そのものも家族の宝物だなぁと思います。
私のマタニティーライフは順風満帆だったわけではなく、つわりでごはんが食べられなかったり、つわりが終わったかと思えば切迫早産で、産休を早めて自宅で絶対安静の日々。
マタニティービクスをしたり、プールでエクササイズしたり、と体を動かしたかったし、子供が生まれたらなかなかできないよといわれる旅行や外食や映画や、あれこれ遊びたかったけれど、家でDVDを見たりあかちゃんグッズを作るのがせいぜいでした。
診察の度に超音波であかちゃんの様子を確かめて、撮影をしてもらった写真は、その時の思いや自分の体調などの記録と共に一冊にまとめてあります。読み返すと本当に懐かしい。最初は米粒みたいだったのに、それが今じゃここにいる一人の人間なんだもんなぁ。
妊娠4ヶ月の頃『胎児はみんな天才だ』という本をお世話になっている会社の方が貸してくれました。
ジツコ・スセディックさんという日本人女性の著書(アメリカ人男性と結婚してアメリカ在住)で、彼女の子供は、あかちゃんがおなかの中にいる時の子宮対話のおかげで4人ともIQ160以上の天才児になったというお話。
IQ160は結果でしかなくそれを目指すわけではなくて、妊娠して母になろうとする自分の気の持ちよう、考え方、生活リズム、出産前の心の準備などなどすごく参考になりました。
まず一番大切なのは愛情と心の平穏、そして忍耐。生活は大人中心から、胎児中心の生活に切り替えて、胎内教育の時間を確保。家事の合間の胎内教育ではなくて、胎内教育の合間の家事という風に頭を切り替えようと心がけました。仕事をしながらだったので、そんなにたくさんの時間は使えていませんが…。
そして、自分が口にするもの、目にするものはおなかの中のあかちゃんにつながっているのでちゃんと考えます。たとえば、食べるものなら栄養バランスや添加物、カフェインのことを考えるし、映画を見るならホラーとかは見ないようにするし、自分が心地よいと感じる芸術を鑑賞したり、音楽を聴いたり。
学習の面では、ひらがなやアルファベット、数を教えたり、絵本を読んだりもするし、世の中のことなんでも(春夏秋冬の生活の様子、行事、動物、植物、美術などなど)について話して聞かせます。アルファベットBOOKは手作りしました。
胎内に話しかけて聞こえているわけがないって思うかもしれないけれど、そこはもう、聞こえているし、気持ちが届いているって信じきってやっていました。旦那も夜寝る前には、おなかのあかちゃんにお話をしてくれます。二人でやるってことが大きなポイントで、旦那がおなかのに手をあてて話しをしてくれているのを見ることは私自身も癒されたし、一人だけ大変なような気負いが減りました。
生まれていきなりだと何を話していいか、何をどう教えていいかわからないから、胎内教育を実践していた妊娠期間が、自分にも旦那にもいい準備期間になったし、親になるっていう自覚がもてたのかもしれないなと思います。
常におなかの中のあかちゃんに話しかける(心の中で)癖がついていたので、出産後一人で外出してもついおなかに手をあてて、話しかけてしまうほどでした。
母子一気とは、東洋の産科医学や胎教の基本的な見方で、母親と胎児も「気」を媒体として強く結びつくというもの。おなかの中でも、外に出てからも、私の精神状態とか体調とか、少なからずちびちょろに影響を及ぼしていると実感します。
子宮対話の効果かどうかはわからないけれど、産後2ヶ月ちょっとで首が座り、昼夜の分別もあり、夜は6−7時間寝てくれて、とってもいい子です。感情表現の豊かで、見ていて飽きないし、たくさんお話しをしてくれます。
胎内にいるときは、聞いてくれているという前提で、毎日話しかけていたのですが、産後実際ちびちょろを目の前にすると、言葉がいらないというか、だっこしたり、遊んだりしていると、一日があっという間です。でも本当は、胎内にいた時以上に、好奇心があるんだろうから、ちゃんとちびちょろの好奇心を満たす時間を取らなくてはいけないなと反省する今日この頃です。
でも私は去年の暮れからすでに春の息吹を感じて生活してきました。12月26日、私たちにとっての春の息吹みたいなちびちょろが、おなかの中からでてきたのです。早いもので今日で3ヶ月。
昨年の春先に妊娠がわかってから、ずっとお腹の中のちびちょろに話しかけて、その存在を感じていたからもう一年くらい一緒にいる感じ。
ちびちょろと一緒に生活する今もすてきな時間だけれど、自分の価値観や生き方を改めて考えることができた妊娠期間、そして出産という経験そのものも家族の宝物だなぁと思います。
私のマタニティーライフは順風満帆だったわけではなく、つわりでごはんが食べられなかったり、つわりが終わったかと思えば切迫早産で、産休を早めて自宅で絶対安静の日々。
マタニティービクスをしたり、プールでエクササイズしたり、と体を動かしたかったし、子供が生まれたらなかなかできないよといわれる旅行や外食や映画や、あれこれ遊びたかったけれど、家でDVDを見たりあかちゃんグッズを作るのがせいぜいでした。
診察の度に超音波であかちゃんの様子を確かめて、撮影をしてもらった写真は、その時の思いや自分の体調などの記録と共に一冊にまとめてあります。読み返すと本当に懐かしい。最初は米粒みたいだったのに、それが今じゃここにいる一人の人間なんだもんなぁ。
妊娠4ヶ月の頃『胎児はみんな天才だ』という本をお世話になっている会社の方が貸してくれました。
ジツコ・スセディックさんという日本人女性の著書(アメリカ人男性と結婚してアメリカ在住)で、彼女の子供は、あかちゃんがおなかの中にいる時の子宮対話のおかげで4人ともIQ160以上の天才児になったというお話。
IQ160は結果でしかなくそれを目指すわけではなくて、妊娠して母になろうとする自分の気の持ちよう、考え方、生活リズム、出産前の心の準備などなどすごく参考になりました。
まず一番大切なのは愛情と心の平穏、そして忍耐。生活は大人中心から、胎児中心の生活に切り替えて、胎内教育の時間を確保。家事の合間の胎内教育ではなくて、胎内教育の合間の家事という風に頭を切り替えようと心がけました。仕事をしながらだったので、そんなにたくさんの時間は使えていませんが…。
そして、自分が口にするもの、目にするものはおなかの中のあかちゃんにつながっているのでちゃんと考えます。たとえば、食べるものなら栄養バランスや添加物、カフェインのことを考えるし、映画を見るならホラーとかは見ないようにするし、自分が心地よいと感じる芸術を鑑賞したり、音楽を聴いたり。
学習の面では、ひらがなやアルファベット、数を教えたり、絵本を読んだりもするし、世の中のことなんでも(春夏秋冬の生活の様子、行事、動物、植物、美術などなど)について話して聞かせます。アルファベットBOOKは手作りしました。
胎内に話しかけて聞こえているわけがないって思うかもしれないけれど、そこはもう、聞こえているし、気持ちが届いているって信じきってやっていました。旦那も夜寝る前には、おなかのあかちゃんにお話をしてくれます。二人でやるってことが大きなポイントで、旦那がおなかのに手をあてて話しをしてくれているのを見ることは私自身も癒されたし、一人だけ大変なような気負いが減りました。
生まれていきなりだと何を話していいか、何をどう教えていいかわからないから、胎内教育を実践していた妊娠期間が、自分にも旦那にもいい準備期間になったし、親になるっていう自覚がもてたのかもしれないなと思います。
常におなかの中のあかちゃんに話しかける(心の中で)癖がついていたので、出産後一人で外出してもついおなかに手をあてて、話しかけてしまうほどでした。
母子一気とは、東洋の産科医学や胎教の基本的な見方で、母親と胎児も「気」を媒体として強く結びつくというもの。おなかの中でも、外に出てからも、私の精神状態とか体調とか、少なからずちびちょろに影響を及ぼしていると実感します。
子宮対話の効果かどうかはわからないけれど、産後2ヶ月ちょっとで首が座り、昼夜の分別もあり、夜は6−7時間寝てくれて、とってもいい子です。感情表現の豊かで、見ていて飽きないし、たくさんお話しをしてくれます。
胎内にいるときは、聞いてくれているという前提で、毎日話しかけていたのですが、産後実際ちびちょろを目の前にすると、言葉がいらないというか、だっこしたり、遊んだりしていると、一日があっという間です。でも本当は、胎内にいた時以上に、好奇心があるんだろうから、ちゃんとちびちょろの好奇心を満たす時間を取らなくてはいけないなと反省する今日この頃です。
2008年03月25日
時のわすれもの
カフェ開業を夢見たり、大学時代カフェガイドブックを制作したこともあったりするほどカフェが好き。
カフェにはすごくたくさんの種類があって、自分がどのように時間をすごしたいかで選ぶカフェは変わってくる。食事やスィーツが食べたくて行くカフェ、一人で考え事をしたくて行くカフェ、久しぶりに会う友達と時間をすごすのにぴったりなカフェ、アートな刺激をもらえるカフェ、本を読むカフェ、などなど。
お花茶屋にもたくさんのカフェがあるけれど、「時のわすれもの」というちょっとメルヘンチックな名前を持つこのカフェは今の私に一番しっくりくるお気に入り。
商店街に看板を立てていて、わき道へ入ると、2階にあるカフェにつながる入り口と階段がある。店内は白を基調にした落ち着いたギャラリー風の雰囲気で、随所に、気の利いたというか、よく行き届いたおもてなしの工夫がある。
特筆すべきはトイレ!すごく広くて、センスのいい小物で統一されていて感動的。
ランチは、適度な量で栄養バランスの取れたメニュー。外食でありがちなボリュームや派手さはないけれど、何度でも食べたくなる素朴でおいしいごはん。
ケーキは数種類あるけれど、チーズケーキがおすすめ。オーダーしてから生クリームをあわ立ててくれて、ケーキが見えないほど盛り付け、上にたくさんの果物が飾られている。
ここは友達もぜひ連れて行きたいし、一人でくつろぐのにも、何か作業するのにもぴったりな空間。先日は、お世話になった上司が退社されるので、プレゼントする絵本のアイディアを練ったり、絵を描いたりさせてもらった。
お店の方は、窓際で作業する私のために、光があたりすぎないようブラインドを調節してくれたり、痒いところに手の届く心配りに、何度きてもまた来ようと思わされてしまう。
カフェにはすごくたくさんの種類があって、自分がどのように時間をすごしたいかで選ぶカフェは変わってくる。食事やスィーツが食べたくて行くカフェ、一人で考え事をしたくて行くカフェ、久しぶりに会う友達と時間をすごすのにぴったりなカフェ、アートな刺激をもらえるカフェ、本を読むカフェ、などなど。
お花茶屋にもたくさんのカフェがあるけれど、「時のわすれもの」というちょっとメルヘンチックな名前を持つこのカフェは今の私に一番しっくりくるお気に入り。
商店街に看板を立てていて、わき道へ入ると、2階にあるカフェにつながる入り口と階段がある。店内は白を基調にした落ち着いたギャラリー風の雰囲気で、随所に、気の利いたというか、よく行き届いたおもてなしの工夫がある。
特筆すべきはトイレ!すごく広くて、センスのいい小物で統一されていて感動的。
ランチは、適度な量で栄養バランスの取れたメニュー。外食でありがちなボリュームや派手さはないけれど、何度でも食べたくなる素朴でおいしいごはん。
ケーキは数種類あるけれど、チーズケーキがおすすめ。オーダーしてから生クリームをあわ立ててくれて、ケーキが見えないほど盛り付け、上にたくさんの果物が飾られている。
ここは友達もぜひ連れて行きたいし、一人でくつろぐのにも、何か作業するのにもぴったりな空間。先日は、お世話になった上司が退社されるので、プレゼントする絵本のアイディアを練ったり、絵を描いたりさせてもらった。
お店の方は、窓際で作業する私のために、光があたりすぎないようブラインドを調節してくれたり、痒いところに手の届く心配りに、何度きてもまた来ようと思わされてしまう。
2008年03月21日
安心の証
食品の表示偽装がマスコミに大きく取り上げられるのは、食品の表示が、口にするものの原産地や使われている素材を知るための消費者の唯一の手がかりであるにも関わらずそれを欺いているから。
でも、法律に従った表示を消費者が見ても見えてこない情報がたくさんある。
生鮮食品は基本的に産地表示の義務があるけれど、加工食品では表示が義務付けられていない場合が多いので加工度の高い食品では原材料の原産地までわからないことがほとんど。
たとえば、数種類の野菜が切られて一袋に入っているカットサラダなどは、重量が50%以上の材料しか産地を記載しなくても良い。だから、キャベツ40%・もやし30%・にんじん30%で構成されていたら、どの素材についても産地の記載義務はない。
お刺身も1種類であれば生鮮食品として産地表示の義務があるが、2点以上の盛り合わせとなると、生鮮食品ではなく加工食品とみなされ、産地表示の義務はなくなる。
外食、中食(惣菜など)も素材の産地表示はしなくても良いので、コスト削減のためにたいていのお店は安価な輸入食材に頼っているのではないかと思う。
有機JAS、フェアトレード、MSC(魚が持続可能な方法で獲られているということを示す)などたくさんの認証制度があり、それを示すマークを商品につけることで、瞬時にその商品をアピールすることができる。
しかし、この基準を守っていますとか、表示義務に忠実にしたがっていますなどの「〜でなければならない」ことを満たしているというアピールは確かに科学的根拠や、資源の持続性という意味はあるとは思うが何か機械的、便宜的で消費者にとってわかりやすくはないし、法をくぐりぬけてしまうことは容易。
表示に関する法律やガイドラインは安心安全の完全な解決にはなりえないし、食品が工業製品のようになってしまいなんだか味気ない。
中国製のもの信用が失墜していて、今アメリカでは“China Free”というマークがあり、食品、おもちゃなどに「中国産じゃないですよ」のラベルがついている。とても露骨だけれど、これは基準を満たしているとかそういうチェックリスト上の話ではなく、中国という国全体に対しての信頼が落ちていることを示す、きわめて感情的な表現だと思う。
その、感情や信頼関係こそが、実はとても大事なんだなと考えされられたのが、先日足を運んだデンマーク食材のイベント。
そこでは「デンマーク産であること」が安心の証だということをアピールしていた。DANISHロゴキャンペーンとして、食関連の企業とタイアップし商品パッケージやレストランのメニューなどにマークをつける取り組みをしていて、食の生産供給と食卓を結ぶ信頼感を、デンマークの国柄、歴史、人々の生活や農業のことを伝えていくことで築いていこうというもの。上のChina Freeとは間逆の考え方で、Danishマークを見たら安心の印というわけ。
食品がこういう法律や基準を満たしているということのアピールではなく、デンマークの国柄、歴史、人々の生活や農業のことを伝えていた。
デンマークの農業のあり方や、酪農連合の仕組み、農民が受けるしっかりとした教育、チーズなど製造工程の開示、子供への食育のあり方、デンマークの環境意識など多岐にわたり紹介されていた。
それはすごく誠実で、商品パッケージのうたい文句で勝負している日本のマーケティング手法とはだいぶ違う。すぐにそのよさが広まる方法でもないし、ブームを生むような仕掛けではない。しかし、同じお金と労力をかけることを思えば、長期的には必ず効果を発揮するやり方だと思う。
余談になるけれど、デンマークのエネルギー政策は、風力発電、バイオマスなどに早くから取り組み1997年にはエネルギー自給率100%を達成していて、先を見据えた骨太な政策だと言えるし、そういう情報からもデンマークという国に対する印象は良くなる。
食品がつくられる土台ともいえる、国の考え方や、農民の思い、また会場に現れた気さくな大使夫妻と栗原はるみさんとの友好関係や料理への愛情など、そういうものを通して伝えようとすることは受け手にとってもすんなりと入りやすいし、共感できる。
東京都は中国製冷凍ギョーザの事件を受けて、3月14日、国産の冷凍加工食品の原産地表示を義務付ける方針を固めた。石原知事は「食の不安を解消し、消費者が食品を選択する上で重要な情報を提供する」と述べ、都独自の原産地表示の仕組みを導入する考えを示したが、このことにどれだけの意味があるのだろうか。
日本の農業や、食品加工においても、緻密なルールづくりや、パッケージ上の演出方法・説明ばかりに気をとられないで、農と食に対する、国の骨太な政策から見直していかなくては意味がないのではないかと思う。
でも、法律に従った表示を消費者が見ても見えてこない情報がたくさんある。
生鮮食品は基本的に産地表示の義務があるけれど、加工食品では表示が義務付けられていない場合が多いので加工度の高い食品では原材料の原産地までわからないことがほとんど。
たとえば、数種類の野菜が切られて一袋に入っているカットサラダなどは、重量が50%以上の材料しか産地を記載しなくても良い。だから、キャベツ40%・もやし30%・にんじん30%で構成されていたら、どの素材についても産地の記載義務はない。
お刺身も1種類であれば生鮮食品として産地表示の義務があるが、2点以上の盛り合わせとなると、生鮮食品ではなく加工食品とみなされ、産地表示の義務はなくなる。
外食、中食(惣菜など)も素材の産地表示はしなくても良いので、コスト削減のためにたいていのお店は安価な輸入食材に頼っているのではないかと思う。
有機JAS、フェアトレード、MSC(魚が持続可能な方法で獲られているということを示す)などたくさんの認証制度があり、それを示すマークを商品につけることで、瞬時にその商品をアピールすることができる。
しかし、この基準を守っていますとか、表示義務に忠実にしたがっていますなどの「〜でなければならない」ことを満たしているというアピールは確かに科学的根拠や、資源の持続性という意味はあるとは思うが何か機械的、便宜的で消費者にとってわかりやすくはないし、法をくぐりぬけてしまうことは容易。
表示に関する法律やガイドラインは安心安全の完全な解決にはなりえないし、食品が工業製品のようになってしまいなんだか味気ない。
中国製のもの信用が失墜していて、今アメリカでは“China Free”というマークがあり、食品、おもちゃなどに「中国産じゃないですよ」のラベルがついている。とても露骨だけれど、これは基準を満たしているとかそういうチェックリスト上の話ではなく、中国という国全体に対しての信頼が落ちていることを示す、きわめて感情的な表現だと思う。
その、感情や信頼関係こそが、実はとても大事なんだなと考えされられたのが、先日足を運んだデンマーク食材のイベント。
そこでは「デンマーク産であること」が安心の証だということをアピールしていた。DANISHロゴキャンペーンとして、食関連の企業とタイアップし商品パッケージやレストランのメニューなどにマークをつける取り組みをしていて、食の生産供給と食卓を結ぶ信頼感を、デンマークの国柄、歴史、人々の生活や農業のことを伝えていくことで築いていこうというもの。上のChina Freeとは間逆の考え方で、Danishマークを見たら安心の印というわけ。
食品がこういう法律や基準を満たしているということのアピールではなく、デンマークの国柄、歴史、人々の生活や農業のことを伝えていた。
デンマークの農業のあり方や、酪農連合の仕組み、農民が受けるしっかりとした教育、チーズなど製造工程の開示、子供への食育のあり方、デンマークの環境意識など多岐にわたり紹介されていた。
それはすごく誠実で、商品パッケージのうたい文句で勝負している日本のマーケティング手法とはだいぶ違う。すぐにそのよさが広まる方法でもないし、ブームを生むような仕掛けではない。しかし、同じお金と労力をかけることを思えば、長期的には必ず効果を発揮するやり方だと思う。
余談になるけれど、デンマークのエネルギー政策は、風力発電、バイオマスなどに早くから取り組み1997年にはエネルギー自給率100%を達成していて、先を見据えた骨太な政策だと言えるし、そういう情報からもデンマークという国に対する印象は良くなる。
食品がつくられる土台ともいえる、国の考え方や、農民の思い、また会場に現れた気さくな大使夫妻と栗原はるみさんとの友好関係や料理への愛情など、そういうものを通して伝えようとすることは受け手にとってもすんなりと入りやすいし、共感できる。
東京都は中国製冷凍ギョーザの事件を受けて、3月14日、国産の冷凍加工食品の原産地表示を義務付ける方針を固めた。石原知事は「食の不安を解消し、消費者が食品を選択する上で重要な情報を提供する」と述べ、都独自の原産地表示の仕組みを導入する考えを示したが、このことにどれだけの意味があるのだろうか。
日本の農業や、食品加工においても、緻密なルールづくりや、パッケージ上の演出方法・説明ばかりに気をとられないで、農と食に対する、国の骨太な政策から見直していかなくては意味がないのではないかと思う。
2008年03月17日
おはぎ? ぼたもち?
今日は彼岸の入り。お彼岸は春分の日と秋分の日をまんなかの日としたそれぞれ7日間のこと。祖先供養の行事だけれど、今年はちびちょろを連れての遠出がまだ難しいので、お墓参りはできないので心の中で手を合わせたいと思います。
お彼岸といえばおはぎ。と思ったのですが、ちょっと調べたところ、同じものだけれど正式には春はぼたもち、秋はおはぎと呼ぶようです。
それぞれを漢字で書くと「牡丹餅」、「お萩」。ぼたもちは、牡丹の季節、つまり春のお彼岸に食べるものの事で、あずきの粒をその季節に咲く牡丹に見立てたもの。一方、おはぎは、萩の季節、秋のお彼岸に食べるものの事で、あずきの粒をその季節に咲く萩にに見立てたものとのこと。
お彼岸におはぎを食べるという風習は江戸時代に定着したようです。あずきの赤色には、災難が身に降りかからないようにするおまじないの効果があると信じられていて、古くから邪気を払う食べ物としての信仰が、先祖の供養と結びついたと言われています。
また、春の彼岸は農作業が始まる時期で、秋の彼岸は収穫の時期にあたるので、春には収穫をもたらす山の神などを迎えるためぼたもちを、秋には収穫を感謝しておはぎを作ったとも言われています。
甘いものなんてめったに食べられなかった時代にはご馳走だったんだろうなぁと思いを馳せつついただきます。もち米を2合炊いて12個のぼたもちが出来上がりましたが、食べる人が2人しかいないのでちょっと多すぎたかなぁ。こういうものってつくるならたくさん作りたいから、核家族向きじゃないのかも…。早くちびちょろも戦力になって一緒に食べる日が楽しみです。
お彼岸にもなるとすっかり春めいてきて、週末はサンドイッチとサラダとカフェオレをつくって公園ランチをしました。ちびちょろ公園デビューと思いきや、彼はベビーカーの中で終始寝ていたのでまだ公園を知らないのです。
先日も書いた春告魚のメバルですが、商店街の魚屋に黒メバルというのが売っていたので今度は煮付けて食べてみました。味は変わらないけれど、見た目は赤いメバルの方がより春らしくて華やかですね。
お彼岸といえばおはぎ。と思ったのですが、ちょっと調べたところ、同じものだけれど正式には春はぼたもち、秋はおはぎと呼ぶようです。
それぞれを漢字で書くと「牡丹餅」、「お萩」。ぼたもちは、牡丹の季節、つまり春のお彼岸に食べるものの事で、あずきの粒をその季節に咲く牡丹に見立てたもの。一方、おはぎは、萩の季節、秋のお彼岸に食べるものの事で、あずきの粒をその季節に咲く萩にに見立てたものとのこと。
お彼岸におはぎを食べるという風習は江戸時代に定着したようです。あずきの赤色には、災難が身に降りかからないようにするおまじないの効果があると信じられていて、古くから邪気を払う食べ物としての信仰が、先祖の供養と結びついたと言われています。
また、春の彼岸は農作業が始まる時期で、秋の彼岸は収穫の時期にあたるので、春には収穫をもたらす山の神などを迎えるためぼたもちを、秋には収穫を感謝しておはぎを作ったとも言われています。
甘いものなんてめったに食べられなかった時代にはご馳走だったんだろうなぁと思いを馳せつついただきます。もち米を2合炊いて12個のぼたもちが出来上がりましたが、食べる人が2人しかいないのでちょっと多すぎたかなぁ。こういうものってつくるならたくさん作りたいから、核家族向きじゃないのかも…。早くちびちょろも戦力になって一緒に食べる日が楽しみです。
お彼岸にもなるとすっかり春めいてきて、週末はサンドイッチとサラダとカフェオレをつくって公園ランチをしました。ちびちょろ公園デビューと思いきや、彼はベビーカーの中で終始寝ていたのでまだ公園を知らないのです。
先日も書いた春告魚のメバルですが、商店街の魚屋に黒メバルというのが売っていたので今度は煮付けて食べてみました。味は変わらないけれど、見た目は赤いメバルの方がより春らしくて華やかですね。
2008年03月14日
シフォンケーキつくれますか? 〜Foodfest Denmark 2008〜
「農場から食卓まで」、「持続可能な資源としての食の未来」をテーマにFoodfest Denmark 2008をデンマーク農業理事会などが開催すると聞き、「食料自給率から見た食と農について」という気になるセミナーがあったので申し込んだ。(左の画像は色々な種類のデニッシュチーズ)
ところが、今日現場に着いてみると料理研究家の栗原はるみさんの「わたしのシフォンケーキ」というセミナーもあるとのこと!彼女のレシピ本は何冊か持っていて、人柄も好きだったので、思いがけないゲストの登場に大喜びで私はその2つのセミナーに参加した。
食料自給率については、また別の機会に書くとして、今日は感動が新鮮なうちに栗原さんと彼女のシフォンケーキについて。
駐日デンマーク大使夫妻と栗原さんがシフォンケーキを目の前で作りながら、うまく作れるコツを伝授してくれるというもの。
会場には200人近い人が入っていて、そこで栗原さんは冒頭に「シフォンケーキつくれる人?」と質問を投げかけた。聴衆のかなりの人が手をあげた。
シフォンケーキを作れる人は多いけれど、それを完成させられるっていうことと、それをおいしくつくれるっていうのは違う。もっとふわふわにとか、もっと食感をよくと「おいしくつくる」を目指した彼女ならではのコツを教えてくれた。
今日聞いたことを思い出しながら作れば、昨日までよりも必ずおいしくつくれると言う。
シフォンケーキの肝である、卵の泡立てについてや、使う素材について(卵はフレッシュなものでよく冷やしておく、クローブ・キャラウェイシード・オールスパイス・シナモンを入れる、等)説明しながら手際よく作業を進める。基本が本当に大事なんだなぁと改めて感じ、これを実践したら確かに昨日までの自分のシフォンケーキよりおいしいシフォンケーキが焼けそうな気がしてくる。ふくらみ具合とかは気候条件にも左右されるから、プロの彼女でさえ、100回やいて完璧って思えるのは2−3回らしい。
シフォンケーキの試食を終えると、彼女の生活についても少し話してくれて、それは今の私にとってすごく参考になった。
あれだけの売れっ子料理研究家で多忙な毎日を送っていると思うが、家では主婦としての家事もある。そんな彼女はメリハリを大事にしていて、1週間で3回、15分間集中して家事をこなす時間をつくるという。金曜日の夜、冷蔵庫・冷凍庫の食材をきっちり使いきるために中途半端な野菜などをまとめて処理し、常備菜をつくる。そして土曜の昼間はブランチで旦那さんと二人、前日に用意したものをつまみに、ビールを飲んでゆったりすごす。
15分って決めると、これまで30分かかってやってたことが15分でできるし、集中して片付けてしまうと達成感もある。家事はだらだらやっているとずっと家事してるってうんざりしてきてしまうから、このメリハリが大事とのこと。
今私は産休で会社に行っていた頃のような「月ー金ON」で、「土日OFF」のようなリズムもないし、ちびちょろのリズムに合わせた生活は24時間のいつがONでいつがOFFかわからなくなっていた。ずっと家事してる、育児してるって思っていて、少なからずストレスの素にはなってた。
しかし、栗原さんの話を聞いて、平日にもうちょっと家事をがんばれば、土日は旦那のOFFでもあるんだからそれに合わせて、家族みんながもっとゆったりとOFFを楽しむモードになるのかなと思った。
毎日繰り返される家事やオムツ洗いだけどメリハリつけてやってみよう。
食料自給率の話を聞きに行ったのに、おいしいシフォンケーキの作り方と生活のメリハリのつけ方を教えてもらえて、とってもお得な気分でした。この機会を与えてくれた旦那にスペシャルサンクスです。
2008年03月12日
悩める料理人
おからをおいしく食べる研究を始めたので、朝一番に豆腐屋の新鮮なおからを購入して、ぱさぱさ感を減らすために牛乳を加え、あとは通常通り、合挽き肉とたまねぎと卵と調味料を入れてハンバーグを作った。
旦那が帰ってきて今日の出来事を話す中で、朝一で豆腐屋に行って…と話し始めるとぴんときたのか旦那に、今日のハンバーグって何が入っているの?と聞かれた。
ハンバーグは肉々しい(?)ジューシーなやつが食べたいんだろうなーとその時気づき、おからを入れたと言ったら残念がられそうではぐらかしたものの、また後で同じ質問をされたので白状しました。ええ、おからを入れましたよ…。自分はのりのりで作っていたので、温度差にはっとした。
洋風のこってりソースをからめて、結果的にはおいしくいただけた(旦那は気をつかってそう言ってるだけかも…)が、私は悩み始めた。旦那の気持ちもよくわかるからだ。「ハンバーグ」ってそもそもそういう料理だし。
そして、これからちびちょろが物心ついたら、カカ(私)のあっさりハンバーグよりレストランのハンバーグがおしいいと思うのだろう。自分としては意味あってやっていることでも、相手に喜んでもらえなければ価値観の押し付けになってしまう。
私の父は、相手が子供だろうと、自分の信念を貫いてきた。食事の面でもそうだし、TVの主導権もそう。当時は私たち3人兄弟にとって父は最大の敵だった。
しかし、父の言っていたことが理にかなっているし、そういう風に育ててもらったことを本当にありがたいと思えるのは20年経ってから。子供のことを思っての発言や行動であったということは子供にはなかなか伝わらないもの。
嫌われてまで、主張するのは勇気のいることだけど、言葉の少なかった父のそのやり方がベストだとも思わない。だから、強引なやり方でもなく、かといって軟派な流行に流されたりするでもなく、自分のやり方を私はこれから探していかなくてはいけない。意見の主張だけではなく、共感されることも大事。
和食は伝統の通りつくれば、おいしいし、本物ができる。
洋食は伝統の通りつくるとカロリーやら、素材やらが気になってしまうが、下手にアレンジすると本物ではなくなってしまう。
でもやっぱり、伝統的なレシピでつくるラザニアも、カルボナーラも、ビーフシチューもおいしいし、喜ばれる。和洋どちらも本物を目指した上で、和食8:洋食2くらいの比率でつくればいいのかな。
食は人生を豊に、楽しくさせてくれるもののひとつだから、和食だけに固執する気もないし、すてきなレストランでフレンチをいただくよさだって身をもって知っている。大事なのはバランスかな。
派手さはないけれど、まずは丁寧な和食で人を喜ばせるようになりたい。そして、変なアレンジをしない、これまた丁寧な洋食もたまにつくればいいかな。
家族に、うちのごはんが一番って思ってもらえることを目指してまい進します。
旦那が帰ってきて今日の出来事を話す中で、朝一で豆腐屋に行って…と話し始めるとぴんときたのか旦那に、今日のハンバーグって何が入っているの?と聞かれた。
ハンバーグは肉々しい(?)ジューシーなやつが食べたいんだろうなーとその時気づき、おからを入れたと言ったら残念がられそうではぐらかしたものの、また後で同じ質問をされたので白状しました。ええ、おからを入れましたよ…。自分はのりのりで作っていたので、温度差にはっとした。
洋風のこってりソースをからめて、結果的にはおいしくいただけた(旦那は気をつかってそう言ってるだけかも…)が、私は悩み始めた。旦那の気持ちもよくわかるからだ。「ハンバーグ」ってそもそもそういう料理だし。
そして、これからちびちょろが物心ついたら、カカ(私)のあっさりハンバーグよりレストランのハンバーグがおしいいと思うのだろう。自分としては意味あってやっていることでも、相手に喜んでもらえなければ価値観の押し付けになってしまう。
私の父は、相手が子供だろうと、自分の信念を貫いてきた。食事の面でもそうだし、TVの主導権もそう。当時は私たち3人兄弟にとって父は最大の敵だった。
しかし、父の言っていたことが理にかなっているし、そういう風に育ててもらったことを本当にありがたいと思えるのは20年経ってから。子供のことを思っての発言や行動であったということは子供にはなかなか伝わらないもの。
嫌われてまで、主張するのは勇気のいることだけど、言葉の少なかった父のそのやり方がベストだとも思わない。だから、強引なやり方でもなく、かといって軟派な流行に流されたりするでもなく、自分のやり方を私はこれから探していかなくてはいけない。意見の主張だけではなく、共感されることも大事。
和食は伝統の通りつくれば、おいしいし、本物ができる。
洋食は伝統の通りつくるとカロリーやら、素材やらが気になってしまうが、下手にアレンジすると本物ではなくなってしまう。
でもやっぱり、伝統的なレシピでつくるラザニアも、カルボナーラも、ビーフシチューもおいしいし、喜ばれる。和洋どちらも本物を目指した上で、和食8:洋食2くらいの比率でつくればいいのかな。
食は人生を豊に、楽しくさせてくれるもののひとつだから、和食だけに固執する気もないし、すてきなレストランでフレンチをいただくよさだって身をもって知っている。大事なのはバランスかな。
派手さはないけれど、まずは丁寧な和食で人を喜ばせるようになりたい。そして、変なアレンジをしない、これまた丁寧な洋食もたまにつくればいいかな。
家族に、うちのごはんが一番って思ってもらえることを目指してまい進します。
2008年03月10日
春告魚
春告魚といえばメバルです。刺身も煮付けもどっちもおいしいけれど、まずはさしみでいただき、あらはお味噌汁に。
昨日摘んできたからし菜はシンプルにおひたしで。春の香り満点の食卓でした。
妊娠以来お酒はまったく飲んでいません。お酒は好きだったけれど、こうなってみると飲まなくても大丈夫。しかし、メバルのお刺身を食べていたらやたら日本酒が飲みたくなってしまいました。。。来年はメバルを肴に飲も!
春らしいスィーツをと思い、イチゴアイスと小松菜ケーキを作りました。小松菜は、葛飾区産のもので肉厚でいいのがあったので、ちょっと買いすぎてしまい、ケーキにしました。青臭さは全然なくて、想像以上に食べやすくてこれはおすすめ。
ケーキの中にはイチゴジャムを入れたので冬の終わり〜春をイメージさせるわくわくケーキになりました。