2008年06月

2008年06月26日

もうすぐ夏だけど… 春の息吹 〜出産編〜

今日はちびちょろ誕生からちょうど6ヶ月。里帰り前にお世話になっていた産院で検診してもらいました。現時点で体重は9440g、身長は69cmと順調に成長しています。

ちびちょろがお腹の中にいるのを初めて確認した病院だから、わくわくどきどきしたり、不安な時期があったり、つわりで何も食べられなくて相談したり、仕事が終わってから検診に駆けつけたり、色々あったなぁ。個人経営の産院だけれどフリースタイル分娩や産後すぐのカンガルーケアも実施している。こじんまりとしているけれど温かい雰囲気で、改めてここで産みたかったな、と思っちゃった。二人目はここかな。

あかちゃんを授かって、どの病院にお世話になるかは、自分がどこで、どんな風に出産するかを考える最初の一歩。大学病院の産婦人科、個人経営の産院、助産院、自宅出産、まずはその場所を決めることでおのずと出産のスタイルや自由度は決まってくる。
戦後アメリカの文化、医学が多く取り入れられるようになって、日本のお産のあり方は変わった。以前はドイツ医学の考え方で、「出産は忍耐、待つこと」という意識があったようだけれど、戦後は確実にお産を済ませるという意味で医療処置を施すケースが多くなったみたい。

出産なんて人生に数回あるかないかの大イベントだから、「自分らしく」を求めたい。なるべく自然に(医療行為の介入少なく)出産できれば、と思っていたのでそれには気の合う個人産院か助産院か自宅出産。
助産院の横に古民家があり、妊婦は自由に出入りしてそこで野良仕事や掃除などで適度に体を動かせたり、自分たちで作った野菜を調理して囲炉裏を囲んで食べたりできるところもあったりして、当初こんなところもおもしろそうだなぁなどと思いをめぐらせていた。

…色々考えてはいたものの、助産院は緊急処置ができないので、基本的には経過の順調な人でないと掛かれない。私の場合、切迫早産で、NICU(早産してしまった場合に備えた小児集中治療室)のある産院に移らなければなかったので、自然に選択肢は狭まってしまった。

どう産むかは重要だけれど、授かった大切な命が無事にこの世に出てきてくれれることの重要さとは比較しようがなかったので、希望する場所での出産は次回以降ということで気持ちを切り替え、今回の初出産は最終的には実家に里帰りし、自分も産まれた産院での出産になった。どんな場所でも、そこでできる限りの意思をもったお産で、自分が納得して臨めることが大事だし。

初めての出産だからわからないことだらけだし、痛いのかなぁという不安ももちろんあったけれど、予定日が近づき、その日が間近になったころには、早産することもなく、低地胎盤も治り、自然分娩できるということに感謝で、出産そのものに対する不安はあまりなかったなぁ。

出産当日は、陣痛とよばれる体内の感覚を「痛み」として捉えないで、子宮の収縮と緩和の体の自然なリズムだと思ってそのリズムに乗ろうと考えていた。だって強い陣痛が来なければあかちゃんも産まれてこられないんだから、痛みっていうより、産むための波って感じたいなと思いいきみ逃しを手伝ってくれていた旦那と一緒に「陣波」とよんでみたり。

旦那とちびちょろと三人で、一生懸命がんばって、妊娠生活最後の9時間47分(と母子手帳には書いてあった)を過ごし、無事に元気な子が産まれてきてくれて本当にうれしかったなぁ。

出生後すぐ〜2時間頃のあかちゃんは人生で一番興奮してはっきりと覚醒している状態と聞いたことがあるので、その大事な時間あかちゃんを胸に抱いて(これをカンガルーケアという)三人だけで過ごせて本当によかったなぁ。あかちゃんだけじゃなくて、私も旦那も興奮状態だけど、すごく優しい気持ちでした。ちびちょろに会うのをどんなに楽しみにしていたか、これからどんなに楽しい日々が待っているかなどをちびちょろに伝えました。

今日から6ヶ月前のこの日のできごとは一生忘れられないな。旦那も私もそれぞれこの日の出来事や思いをノートに書き留め、ちびちょろの20歳の誕生日にあげる予定のタイムカプセルに入れました。19年半後のちびちょろ…どんな青年になってるかな。

ex_imina at 23:58|PermalinkComments(0)TrackBack(0) ちびちょろ 

2008年06月25日

3分の1

酒粕葛飾区の交流市で酒粕を買い、甘酒にして飲んだけれど、まだたくさん残っているので酒粕を使うものを色々作ってみています。酒粕は冷蔵庫で半年くらいもつみたい。

酒粕とは、日本酒などのもろみを圧搾した後に残る白色の固形物のことで、酒米を醸造すると重量比で25%ほどの酒粕が取り出されます。
成分は水分51%・炭水化物23%・蛋白質13%・脂質・灰分、他にもペプチド・アミノ酸・ビタミン・酵母(酒母)などが含まれている(日本食品標準成分表より)栄養的に優れているおすすめ食材。

酒ケーキさかまんまずは甘いもの。日本酒の香りのするベイクドチーズケーキ、酒饅頭を作ってみたけれど、ベイクドチーズケーキは酒粕入れない方が好評でした…。酒饅頭は香り豊かで美味。家に小さな蒸し器しかないから、1回に4個×5回蒸したため時間がかかちゃったけど…また作りたいです。大きい蒸し器欲しいなぁ。

おかず系は鯵に酒粕と明太子を混ぜたものを入れたはさみ焼きを作ってみたけれど、これは珍味といった感じで酒のつまみにはいいのかも。しかし、今お酒を飲まない私的には、鯵の塩焼きと明太子、それぞれ別でごはんを食べる方がよい。

そんなわけで今回の酒粕料理実験は、3分の1成功だったかな。まだ残っているので、それを使ってまた酒饅頭をつくろっと。



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2008年06月21日

前歯が生えてきた♪

ちびちょろはあと1週間ほどで誕生から半年になります。前歯も生えてきたし、私たちがごはんを食べていると、一緒に食べたそうにしているので、離乳食を始めました。

離乳区の育児学級で栄養士の方が実演しつつおしえてくれました。写真はママ用の試食。ヨーグルトとかぼちゃのサラダ、白身魚の小判焼き、茶碗蒸し、チキンボールスープ煮、サツマイモとりんごのきんとん風などなど。調味料なしでもそれぞれの素材の優しい味がしました。核家族化が進む今、こういうことを教えてくれるのって必要不可欠ですね。

妊娠してから、これまでに食事や栄養についての指導を受ける機会が3度ありました。最初が妊娠中の栄養について、次は産後すぐのミルクの作り方指導、そして今回の離乳食指導。どれも栄養士という肩書きのついた人が行っていたけれど、違いは1・2回目はミルクのメーカーから派遣されてきた栄養士さんで、3回目はメーカー派遣ではない栄養士さんだったこと。
実は1回目も2回目も、たくさんの内容を網羅してくれているようでいながらちょっと偏った内容だったり、本当か??と思うようなところもあり疑問が残る感じだったのです。たとえば、妊婦食事指導では、天然だしをとるのが面倒で粉末調味料を使う人は○○という成分が少ないものを選ぶべきとか(栄養士が、粉末調味料使用を勧めていいのかな??)、産後のミルク指導では、ミルクのメーカーを変えるとあかちゃんがお腹の調子が崩れることがあるので、産院でもらったこのミルクをあげ続けた方がいい(やっぱり自分のメーカーのミルクを売りたいんだろうなぁ)とか…。
それに比べて、今回の離乳食指導はすごくまともで参考になったなぁという感じ。離乳食の基本のキから教えてくれて、その他にもメーカーの出している赤ちゃん用のおやつやイオン飲料との付き合い方とか、すごく公平な視点で話しをしてくれたように思う。メーカー付きの栄養士さんだったら、おやつは一日一回ですよ、とか言うんだろうけれど、ここでは、おやつはお守り代わりで外出時どうしてもぐずられたら困る時用にかばんに入れておくくらいで積極的に与えなさいというものではないよと教えてくれた。
もちろんだしは天然でとりましょうとも言っていた。これまでそういう習慣がなかった人でも子供ができることで行動を変えたり、新しい挑戦をしたりして親として成長していくんだろうなと育児って本当に育自だなと思いました。

他に参考になったのは、災害時に備え月齢にあわせたベビーフードや粉ミルクを用意しておくということや、ごはんを食べさせるとき、手でぐちゃぐちゃにしたりするのは、食への好奇心なので何でもやらせるべき(レジャーシートとか新聞とか敷いたりしてお母さんのストレスにならない程度に)だということ。

ちびちょろはおかゆが大好きみたいで大喜びで食べています。かぼちゃはちょっと苦手みたい。これから色々なもの食べさせるの楽しみだなぁ。




ex_imina at 08:25|PermalinkComments(3)TrackBack(0) ちびちょろ 

2008年06月19日

近道を探さないこと

「人間は欲が深くて 満足を知らない」って私も賛成よ
でも人生は短いのよ
充分に楽しむためには まず手に入れたものに感謝すること
文句を言っている暇などないの
目の前にある幸せを 精一杯味わうことよ
ターシャの言葉 〜NHK「ターシャからの贈りもの」より〜

現在92歳のアメリカの絵本作家ターシャ・テューダー。
彼女は今もアメリカ・バーモント州の村の18世紀農家風の家で、ひとり豊かに暮らしている。電気や水道等、近代設備は最小限に留め、暖炉とベッドとロッキングチェアー、薪オーブンがあるような質素な室内と古い道具を使う昔ながらの生活を実践していて、 一日の大半を草花の手入れに費やし、洋服もろうそくなど日用品も手作り。山羊の乳を搾り、庭でとれた果実でジャムを作り、パイを焼くというすてきな暮らしをしつつ絵本作家として創作活動を続けている。

彼女自身についてはテレビや本で見たことがあったけれど、彼女の作品には触れたことがなかったので、先日ちびちょろの本を借りたついでにターシャ著の『ベッキーの誕生日』を借りて読みました。
ターシャ10歳の誕生日を迎えたベッキーが家族みんなに温かくお祝いしてもらう物語。夏の日の日常の様子が描かれていて、子供たちが畑仕事を手伝ったり、ランチにはトウモロコシ・トマトなどの畑で採れたものに特別の日だけのごちそうのベーコンが添えられたり、アイスクリーム器でアイスを作ったり、紅茶に特別に氷を入れたり、と電気などない時代の暮らしが伺える。
コンビニがそこかしこにあって、季節も時間も関係なく欲しいものがすぐ手に入る次代だから、現代の子供がこの本を読んでも、感覚が違いすぎてわからないだろうなと思う。何かと便利で、モノが溢れた今日、こんなに楽しい誕生日を迎えられる10歳の子はいるのかな、と便利になって失ったものも多くあるなと感じました。

最近は女性の社会進出も進み、料理を短時間で済ませるための商品などがよく売れているようだけれど、結果的に暮らしを犠牲にしてしまっているようで、豊になったといえるのかは疑問。
ターシャの料理は「近道を探さないこと」がモットーだそう。 なんだかすてきだなぁ。家事を楽しめるってことは毎日しあわせに暮らせるんだろうな。見習わなきゃ。

ex_imina at 09:30|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 暮らし 

2008年06月12日

1kg100円!?

いつもの八百屋さんで小ぶりな白加賀梅がやたら安かったので購入してしまい、ジャムを作りました。
きれいな黄緑色に仕上がり、甘酸っぱいいい香り。ヨーグルトに入れたり、トーストにのっけたり、梅雨でさっぱりしない今日この頃にこのさわやかさはうれしいです。
レアチーズケーキを作ったけれど、レモン汁を入れ忘れて味がちょっとぼんやりしていたから、そこにこのジャムをトッピングしてみたら、これもまたよしでした。

じゃむケーキの上にじゃむ

ex_imina at 05:24|PermalinkComments(2)TrackBack(0)  

2008年06月11日

続・夏のたのしみ

P6091007前髪の赤たまねぎは田んぼ倶楽部の畑で収穫したもの。
眉毛の茄子は大家さんがお庭で作ったもの。
鼻と口のズッキーニは流山の有機栽培農家から買ったもの。
目のトマトは近所のスーパーで買ったもの。

おしくもトマトだけ「顔の見える」野菜ではないけれど、この日はなにやら夏野菜がいい感じにそろったので、今度はたまねぎも仲間入りして、ファルシ第二段。




ふぁるし2しそ中身を多く作りすぎてしまったので、具にニラを加え、ベランダのシソにファルシの具をはさみ衣をつけて焼いてリサイクルしました。


ex_imina at 16:13|PermalinkComments(0)TrackBack(0)  

2008年06月09日

いか3品

商店街の魚屋さんで「新イカやらかくてうまいよ〜」との声につられて一皿購入したら、1杯おまけしてくれた。わーい。
イカの身はグリルして、げそは大根と一緒に煮物でいただいた。本当にやわらかくておいしい。そして、もう一品はイカの塩辛。
手持ちの漬物レシピ本にあったから作ってみたんだけれど、作り始めてからレシピの脇に「秋から冬にかけてつくるのがおすすめ」と…。もう逆戻りできなかったので作っちゃいましたが、これは簡単でおいしい!
いかしお
俄然日本酒が飲みたくなりますが、ここはごはんで我慢!2杯いけちゃいます。

ex_imina at 11:05|PermalinkComments(0)TrackBack(0)  

2008年06月08日

生きるリズム

たんぼ昨年のゴールデンウィークに、初めて田植えをしました。「次回は定着しなかった苗を植えなおしたり雑草をとったりします」と言われ成長を楽しみにしていたけれど、つわりがひどくなり田植え以来田んぼに行けず…。
あれから1年、今日田んぼ倶楽部に参加すると、どれが稲やら雑草やら…とまではいかないものの、ところどころ苗がなくなっていて、草もたくさん生えていて、一年前の田植え後にいるかのような不思議な感覚でした。
当たり前だけど、毎年同じ時期に同じことが田んぼでは繰り返されている。でも去年の今ごろはお腹の中で豆粒大だったちびちょろが、今じゃちゃんとした人間になって一緒に生活している。人間は植物や気候に生きるリズムを整えてもらっているんだなぁと改めて思う。自然とのかかわりがなければ、人間は毎年毎年成長するなり年老いたりしていって、去年と同じ状況であることなんて絶対ないから。

今年こそ、この稲の成長を見守って、脱穀して、ごはんを炊きたいな。ちびちょろも一緒に食べられるんだ!

ほか田んぼ農を生業としている方々の田んぼの中にひとつ我々の田んぼがあるので、まわりはこんな感じで整然としています。無農薬で作物を作るのって本当に手間暇がかかる。趣味だからここまで時間をかけられているが生活していくための農をしている人で、無農薬や有機栽培をしている方々には頭が下がります。

水が少なくて田んぼの草取り作業は悪戦苦闘だったけれど、ひさしぶりの泥んこ遊びは楽しかった。ちびちょろが田んぼで泥んこになれるのは再来年くらいかな。

枝豆畑では作物のまわりの草取り。枝豆はぐんぐん育っていて7月の収穫が楽しみです!たくさん採れたらうちで枝豆パーティー開催予定♪
たまねぎ、赤たまねぎ、ジャガイモを収穫。10kgを超えるたくさんの野菜を持って帰りました。


収穫物2時すぎに帰宅し、遅めのランチは採れたてたまねぎサンドと、リーフレタスとチーズのサンドイッチ。
晩ごはんには、たまねぎサラダやたまねぎの葉と豚肉・ニンニクの炒め物など。今日も野菜がおいしい!



さんどばn

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2008年06月07日

夏のたのしみ

一番好きな食べ物は?って聞かれると、食いしん坊な私としては何て答えるか迷いそうなものだけど、その答えは決まっている。トマトです。
幼少の頃新潟で食べた味の濃いトマトの印象が強いからか、昔からトマトが大好き。だけど、冬にまでトマトを食べるようなことはしないので、夏がくるとおいしいトマトが食べられるのでうれしい。

旬の野菜は最高。味、栄養、価格、環境への影響、何をとっても旬の野菜を食べるべきで、売る側もその野菜が本来採れない時期に、その野菜の品揃えをする必要はまったくないと思っている。

ちきんふぁるし6月に入り、夏が来たことを実感できる料理が食卓に並ぶことが増えた。
最近、「夏野菜とチキンのソテー」と「夏野菜ファルシ」を作った。なすやトマトは国産のものが簡単に手に入るけれど、国産のズッキーニやパプリカが近所の八百屋で買えるのはこの時期だけだから。
夏野菜を満喫しつつ、家族みんなが元気に夏を乗り切れますように。




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2008年06月06日

本当の鶏がらスープ

粉末だし風調味料が嫌いなので、鰹節や昆布でだしをとっているが、中華料理を作ろうとすると、レシピに「鶏がらスープの素」とあり、中華の時だけ例外でうしろめたくも使っていた。
新潟の郷土料理のこにもんを作るとき、おばあちゃんは鶏がらでだしをとっていたし、私の母もそれを受け継ぎ、圧力釜で鶏がらスープをとっていたことが心の片隅にありいつかやってみなくては…と思っていた。時間のある今が試行錯誤のチャンスと思い、鶏がらを購入し愛用のルクルーゼで煮込んでみると意外と簡単で、コラーゲンたっぷりな感じの濃厚なスープができた。
すぐに全部使うわけではないので、小分けにして冷凍。中華料理の時にはキューブ2−3個をフライパンに放り込む感じでお手軽&美味。

ろーるきゃべしちゅーカップ2−3杯を使って、ロールキャベツやほうれん草・ほたて・エリンギのクリームシチューなんかを作ってみると、とっても優しい味でこくがあって、やっぱり本物は違うなぁと感動でした。
いつか鶏がらや野菜を煮込んで本格ラーメンのスープを作ってみたいな。

ex_imina at 06:17|PermalinkComments(0)TrackBack(0)