2018年04月08日

PANZER/Al pie del canon

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PANZER/
Al pie del canon

1.El rock es tu guerra
2.Tu te rebelaras
3.Gedeon
4.Los grilletes de la represion
5.Al pie del canon
6.Panzer
7.Solitario
8.Buenas noches Mister Rock
9.Rata de alquitran
10.Perro viejo


スペインはマドリード出身の正統派メタル〜バードロックバンド、PANZERの1st。82年作。

”戦車”を意味するバンド名だけあって、ジャケットには北斗の拳のジャギを思わせるキャラが登場し、荒廃した世界を思わせる。若干RIOTのThundersteelに似ている気もするけど、PANZERの方が6年も先の作品。
バンド名やジャケからはどうしようもないB級クサレメタルを想像していたんだけど、蓋を開けてみると、これがまた意外と様式美な雰囲気を兼ね備えた高品質なハードロックだったする。
メンバーはシングルギターにキーボードがいる5人編成。
ギターのJuan Lealはリッチーブラックモアを崇拝しているのか、シングルコイルの音でリッチーらしいリフを次々と出し、それにキーボードが乗っかると、まさにRAINBOW。ペンタ主体のギターソロはベタながらマイケルシェンカーを彷彿とさせるところも。Fernando Diaz Valdesのベースも要所要所で主張して縦ノリの楽曲に更に躍動感をプラス。Carlos pina(Vo)がスペイン語で歌う脱力系ボーカルには少し足をすくわれるが、これはこれで”味”と言えるでしょう。
様式美ハードロック以外の曲はストレートな縦ノリハードロックを聴かせ、中には単調な曲もあるものの、構成やアレンジ力は高い。

中でも、3連リズムの躍動感の中にカッティングを混ぜたノリの良いRAINBOW風の#1、Kill The Kingを意識したリフや構成、ギターとベースのセンス溢れるフレーズが隠し味の名曲#2、縦ノリの中に哀愁漂うフレーズを織り交ぜた不思議な感覚の#6、ハーモニカのようなソロ→マイケルシェンカー風王道ペンタ→スペーシーなキーボードソロの流れが最高に痺れるMSG風のストレートなハードロックの#8がオススメ。

オリジナルは82年で、2002年にスペインのレーベルより唯一CD化しております。ジャケに惑わされることなかれの好盤なので、RAINBOWをはじめ様式美ハードロック好きならチェックして損はないかと思います。


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2018年03月08日

MORDRED/Fool's Game3

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MORDRED/Fool's Game

1.State Of Mind
2.Spectacle Of Fear
3.Ever Day's A Holiday
4.Spellbound
5.Sever and Splice
6.The Artist
7.Shatter
8.Reckless Abandon
9.Super Freak (Rick James cover)
10.Numb

アメリカはカリフォルニア出身のファンクスラッシュメタルバンド、MORDREDの1st。89年作。

80年代中期に全盛期を迎えたスラッシュメタルは、シーンの飽和を迎えた80年代後半にもなると、自身の音楽性を追求しすぎて時代に適合せず消滅するか、他のジャンルと融合しうまく時代に溶け込んでいくかの二択に迫られていました。
その中でもこのMORDREDは、スラッシュがデスに変遷していく時代の最中、都会的なファンクミュージックと融合を図り、独自の世界観を作り上げました。
コーラスやリズム、独特なメロディーはANTHRAX先輩からの影響が大きいのは言うまでもなく、曲作りの緻密さはMETALLICA、パワーメタル要素はTESTAMENT…(しかもChuck Billyがコーラスでゲスト参加)と、イロモノ扱いされそうだけど、純粋にスラッシュメタルの作品として見ても非常にかっこいいアルバムなんです。”ファンクスラッシュ”とは言うものの、実際に聴いてみると意外にも”Ever Day's A Holiday”と米ファンクアーティストのRick Jamesのカバーくらいしかファンク要素が目立つ曲はなく、その他はMETALLICA:ANTHRAX:TESTAMENT=2:4:4といったようなスラッシュメタルをやっております。
演奏も非常にカッチリしてるし、ギターも上手い。そして何より、Flemming Rusmussen(Master Of PuppetsやARTILLERYのBy Inheritenceのプロデューサー)のような、ガッツと張りが同居した音作りが素晴らしい。

※本作はFlemming Rusmussenプロデュースではないです

1.State Of Mind
しっかりした展開と構築力を持った、テクニカルスラッシュのようなイントロで始まるアルバムのオープニング。そんなイメージとは裏腹に、サビではメロディーもあってANTHRAX風に。

2.Spectacle Of Fear
非常にカッチリとしたパワー/スラッシュメタル。3rdのTESTAMENTを強く思わせる曲調で、要所要所で肉付けされたギターフレーズにもセンスを感じます。

3.Every Day's A Holiday
クリーントーンのファンキーなカッティングがイントロから出てくる、一際異彩を放つファンクスラッシュ。わかりやすくいうと、ベイエリアスラッシュに布袋寅泰氏が参加した、こんな感じです。次作以降正式メンバーとして加入する、Aaron'DJ Pause' Vaughnがこの曲でターンテーブルでゲスト参加。

6.The Artist
次作でカバーすることになるTHIN LIZZY風のレトロなツインリードから始まり、程良くキャッチーなスラッシュメタルへと展開。

7.Shatter
後半の曲はどれも似たものが多い中、こちらもThe Artist同様に程良くキャッチーでノリの良い、TESTAMENT風スラッシュ/パワーメタル。サビのバッキングに於いて、シャープなパワーコードの刻みと、オクターブ下の低音弦を使い分けてるのも意外とミソ。短いけどAlex Skolnick風のギターソロからも知的さが伝わります。

9.Super Freak
ここにきて、米ファンクアーティストであるRick Jamesの代表曲のカバー。原曲は知らないけど、メタル風にアレンジされたターンテーブル入りのファンク、つまりファンクメタルに仕上がっています。


パワーメタル風味のカッチリしつつも知的なスラッシュメタルが聴きたい人にはオススメ。



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2018年02月22日

SCANNER/Hypertrace

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SCANNER/Hypertrace

1.Warp 7
2.Terrion
3.Locked Out
4.Across The Universe
5.R.M.U.
6.Grapes Of Fear
7.Retaliation Positive
8.Killing Fields
9.Wizard Force

ジャーマンメタル、SCANNERの1st。88年作。
当時はVictorから日本盤もリリースされていて、HELLOWEENやACCEPT、RAGEらの煽りもあってか日本でもそこそこ売れたのではないかと思います(たぶん)。

本作は所謂ジャーマン系のスピード/パワーメタルを基盤に、HELLOWEENっぽいメロパワの要素も兼ね備えたアルバムです。
荒々しく疾走したりキャッチーだったりRAGEのようにメロディを自在に操るような歌い方もあったりと、80年代後半ジャーマンメタルの良いとこ取り、と言ってもいいかもしれません。 ちなみにバッキングボーカルに、あのRalf Scheepersがゲスト参加しております。

そして意外とバンドコンセプトもしっかりしてるよう。ジャケを見てわかるようSFがテーマになっていて、歌詞カードには全曲名が記されたミッション(?)のようなものが書いてあったり、各メンバーの役職?やシンボルマークみたいなものまで載っていたりと、なかなか凝ってます。
各メンバーの役職を紹介すると、

・Michael M.A.J.O.R. Knoblich(Vo):Sonic Decapitation
・Axel A.J. Julius(G):Mid Range Charge
・Tom S. Sopha(G):Mid Range Charge
・Martin Bark(B):Low Frequency Blast
・Wolfgang Kolorz(Dr):Construction Section


ハイスピードで、エネルギッシュかつ程良くキャッチーなメロディがサビを駆け抜けるジャーマンメタルの名曲#1、初期HELLOWEEN的なクサさのあるキャッチーな#2、クリーントーンのアルペジオから軽快なスピードメタルになったと思ったら、中盤は大胆なクワイアパート〜哀愁漂うギターを挟んで展開を持たせた#3、Motorheadっぽい疾走感ながらサビでは”Like A Hawk In The Sky”と口ずさみたくなるコーラスが登場する#5、これから疾走しますよと言わんばかりのイントロから期待通り疾走する#6は、初期RAGEのような独特なメロディの使い回しが特徴的。本編ラストの#8も、耳に残る独特のサビメロが頭の中を駆け巡ります。

ちなみに#9はCDのボーナストラック。
自分が所持しているのはドイツオリジナル盤の1stプレスですが、当時日本でも人気を博したNoise Internationalのオリジナル盤も今では結構値上がってきていますね。
しかし本作は2013年と2016年くらいに再発されているので入手はしやすいです。

このHypertraceもかなり秀逸なアルバムだと思うけど、こういったジャーマンメタル周辺を聴くと、HELLOWEENは初期から凄かったんだなと改めて思い知らされますね。



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2017年12月27日

DREAM EVIL/Six






DREAM EVIL/Six

1.Dream Evil
2.Antidote
3.Sin City
4.Creature Of The Night
5.Hellride
6.Six Hundred and 66
7.How To Start To War
8.The Murdered Mind
9.To Loud
10.44 Riders
11.Broken Wings
12.We Are Forever
13.Under Attack ※
14.Nowhere To Run  ※
15.Conquer The Power ※
16.Crush It ※

※日本盤ボーナストラック

スウェーデンの正統派メタル、DREAM EVILの6th。2017年作。

GUS.Gと名プロデューサーのFredrik Nordstromが組んだバンドです。3rdを最後に、自身のバンドFIREWINDに専念するためにGUS.Gが脱退。後任としてMark Black(G)を迎え、微妙にメンバーチェンジを繰り返しながら今に至ります。
前作はDanne Demonという人がギターを弾いていたそうなんですが、今作からまたMark Blackが出戻り、4thと同じ体制になりました。

GUS.G脱退後から質は落ちたと言えど、1stから一貫して高品質かつメタリックな正統派メタルを提供してくれていたDREAM EVIL。本作でもそこそこのクオリティは保ってはいます。がしかし、過去の作品と比べると、ポップというか大人しくなった印象を受けます。

それまではスピーディーでどこか一緒に歌いたくなるようなメロディ、メタル以外の何物でもない威厳のようなものが強みだったけど、本作ではリフやスピード、メロディの弱さが目立つし、曲調も半端なアップテンポが多い為か、ポップに聞こえる曲が多い。今まで得意としてたスピードと重厚さの押し引きの弱さが本作の評価を大きく分けるポイントかと思います。

更に追い討ちをかけるようだけど、日本盤は16曲も収録されているのにも関わらず、耳に残る特筆すべき曲が数曲しかないのが残念。
北欧メタルに1番関わってきたかのFredrik Nordstrom氏がいてこれか…と思わざるを得ないアルバムだと思います。


1.Dream Evil
6thにしてバンド名を冠したタイトルを持ち込んできたアルバムのオープニング。ミドルテンポで威厳のあるリフから始まる曲調は、3rdの"The Book Of Heavy Metal"を思わせるところもあって、アルバムの出来に期待してしまいます。サビの"Dream Evil!!"の重厚なコーラスも風格があり、更に最後のサビで転調するのも◎。

2.Antidote
味気ない単音リフで引っ張るアップテンポ気味の曲。#1同様にサビ部での厚めのコーラスは耳に残ります。

3.Sin City
SCORPIONSの"Big City Nights"を現代にアップデートしたような、ポップで聴きやすいパワーメタル。曲自体はキャッチーだし悪くないんだけど、オマージュチックというか、このバンドにしてはポップすぎるかな…という印象。

5.Hellride
BLACK SABBATHの"War Pigs"を完全にオマージュした曲。歌い出しがモロにWar Pigsで思わず笑ってしまうけど、メタラーなら勿論胸熱。しかし、先祖からの拝借を終えるとやっぱり曲やフレーズの弱さが目立ってしまう。DREAM EVILはこんなに引用する必要があるバンドではないけど、やるならやるでもっとしっかりやって欲しかった。

12.  We Are Forever
本編ラスト重厚なパワーバラードっぽい曲。本作のお決まりとなったサビのコーラスやメロディーから荘厳さが感じ取れ、アルバムのラストを飾るに相応しいです。ボーカルとコーラスのみになる締め方も素晴らしい。


個人的に大好きで良いバンドなのに、後の曲はだいたいつまらないのが非常に残念。
"We Are Forever"でアルバムを終わるように構成されているし、ボーナストラックも蛇足なので、輸入の通常盤を買った方が良さそうです。


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2017年12月06日

MYSTIC PROPHECY/War Brigade





MYSTIC PROPHECY/War Brigade

1.Follow The Blind
2.Metal Brigade
3.Burning Out
4.The Crucifix
5.Pray For Hell
6.10.000 Miles Away
7.Good Day To Die
8.The Devil Is Back
9.War Panzer
10.Fight For One Nation
11.War Of Lies
12.Sex Bomb (Tom Jones cover)

ドイツ産正統派/パワーメタル、MYSTYC PROPHECYの9th。2016年作。

あのGUS.Gが初期の頃に在籍していたことで有名になったバンドですね。
バンドとしては大きな痛手だったであろう、GUS.G脱退後の4thからもクオリティーを落とさずに超硬質で武骨なパワーメタルをやり続けており、気がついたらもう9枚もアルバムを出しているようです。本作はジャケとタイトルに滲み出ているよう、戦争がテーマ。何気に1stから一貫して日本盤が出続けていましたが(前作は日本盤仕様)、残念なことに今作は日本盤でのリリースは無し。
輸入盤のデジパック盤には、日本盤でも毎度お馴染みだったカバーがボーナストラックとして入っております。今回のカバーはTom Jonesらしいですが、Tom Jonesについては全然知りません…。

そして本作でも重厚かつ硬質なパワーメタルに一切の変化はなく、安心安定のクオリティを提供してくれています。前作と本作のみに参加して脱退してしまったリードギタリストのLaki Ragazasもなかなかうまいギタリストだし、バンドの創始者の1人でもあるRoberto Dimitri Liapakis(Vo)の演奏に負けないパワフルな歌唱力も大きな魅力の1つ。星の数ほどいそうなガチガチなパワーメタルだけに、ツボを抑えた曲展開やさりげないメロディーの聴かせ方が素晴らしいですね。しかし、前半に強力な曲が集中してるせいか、後半が弱いのが玉に瑕。


1.Follow The Blind
関連バンドのDREAM EVILやFIREWINDのようなシンプルで武骨なパワーコードの刻みリフに、ほんのりメロディーを乗せて重戦車の如く突き進むオープニング。熱いギターソロも◎。

2.Metal Brigade
PANTERAのWalkのオマージュとも言えるリフを中心に展開する、ドッシリとしたミドルテンポ+3連リズムの曲。
歌詞が、Restless and wild、The Number Of The Beast、Sick(seek) and destroy、Unleashed in the east、Ozzy and Paranoid、And Justice For All 、Reign in blood、Heeding The call 、Rob Halford the metalgod
なんていう、まんまの単語で構成されてるのもおもしろいです。リフも歌詞もメタル愛に満ち溢れた1曲。

3.Burning Out
デスメタルに匹敵するくらいの攻撃性を持った勢いのある曲。クラシックな単音刻みリフ、韻を踏んだような単語を詰め込む歌詞が超強力なサビなど、正統派メタルの中に90'sっぽさも見え隠れします。

4.The Crucifix
イントロやギターソロにツインリードを配したり"666"を歌詞に使った往年の正統派メタル。
キャッチーで伸びやかなサビのメロディが非常に良く、FIREWIND辺りの日本盤が出てるようなバンドにも匹敵するクオリティ。アルバムを聴き終わった後でもなぜかこの曲が頭に再生されます。

6.10,000 Miles Away
オクターブ奏法が全体のメロディを引っ張る、パワーバラードのような聴かせる曲。GUS.Gのようなシーケンスフレーズを使ったギターソロもインパクト大!




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2017年11月22日

POSSESSION/Eternaly Haunt






POSSESSION/Eternaly Haunt


1.Opening A Doorway Into The Occult(Intro)/Beyond The Grave
2.Sounds Of Sorrow
3.The Mastery
4.Legion
5.The Return
6.Despair
7.Shades Of Death
8.Steel Jaws Of Fate
9.Possessed
10.Rebirth


USデス/スラッシュ、POSSESSIONの1st。95年作。

91年結成し、93年にEP、95年にこの1stフル、97年にEPを出して解散したバンドです。
認知度はかなり低く、シーンの中でもマニアックな部類に入ると思うし、自分自身このアルバムを1度しか見かけたことがありません。
メンバーも何の人脈のないような人たちばかりだけど、本作発表後の97年のEPに、あのJohn Longstreth(Dr/ex.ANGELCORPSE,ORIGIN)が参加していることに驚きました。

内容は、重めのスラッシュ〜デスメタルの間を行くような80年代後半なサウンドを基本としています。
DEICIDEやMALEVOLENT CREATIONのようなところもあれば、メインのデスVoの合間から急にAGENT STEEL風ハイトーン(ドラムが担当してる模様)が混ざってきたりと、おもしろいと思うか、何だこれ?と思うかは聴き手次第でしょう。ギターが上手いわけでもないし、ドラムも悪くないけど若干おぼつかないところもあるし、同シーンではブルデスやメロデスの台頭により細分類化に走っている中で、さすがにこの音楽性は5,6年は遅いです。でも個性的といえば個性的と言えるかもしれません。


1.Opening A Doorway Into The Occult(Intro)/Beyond The Grave
拷問中のような悲鳴(これが結構怖い)のSEから、ほんのりメロディを含有した刻みリフ中心のデスラッシュに。そこそこある勢いはスラッシュ寄りで、時折ヒステリックなハイトーンも登場。

2.Sounds Of Sorrow
クリーンギターから始まり、耳に残る単音リフを中心に引っ張るミドルテンポの曲。リフに合わせてノーマルボイスで歌い上げるパートもあり。

4.Legion
AGENT STEELのジョンサイリース並みのハイトーンとメインデスVoとシャウトの3種類のボーカルスタイルが絡む曲。静と動を使い分けるめまぐるしいプログレデスのような曲展開も含めてなかなかおもしろいです。

6.Despair
クリーンのアルペジオをバックにしたギターインスト。特にうまくもないので特筆すべき点がありません…

7.Shades Of Death
アルバム唯一のハイトーンVoメインの曲。ハイトーンで叫んでるのに楽器陣は重めなのでこれはこれで不思議な感じです。

8.Steel Jaws Of Fate
勢いある頭打ちのドラムに掛け合いのデスVoが左右から聞こえる、本作で最もアグレッシブな曲。終盤にきて、本来あるべき姿のデスラッシュチューンがやっときました。

9.Possessed
バキバキなベースラインが目立つグルーヴィな曲。若干モダンな雰囲気や単音リフで引っ張るサバス的なところもあり、なぜかこの曲だけ時代が反映されてるような気がします。


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2017年11月13日

MAJESTY/Thunder Rider





MAJESTY/Thunder Rider

1.Thuder Rider
2.Warlords Of The Sea
3.Anthem Of Glory
4.Make Some Noise
5.Metalliator
6.Raise The Beast
7.New Era
8.Asteria
9.Rebellion Of Steel
10.Metal Union

ドイツの正統派/パワーメタルバンド、MAJESTYの5th。2013年作。

97年結成、2000年デビューと、案外長い経歴を持つバンドです。
特に知らなかったけど、ちょいちょい名前を見るようになり、安く売っていたので買ってみました。

MANOWARやTHORを彷彿とさせる、ダサい+ヒロイック+筋肉推しなジャケが毎作のお決まりとなっているようですが、内容はミドルテンポ主体でキャッチーな、90年前後のジャーマンメタルを思わせる音楽性。CAGEのようなガッチガチなパワーメタルだと思っていたけど、それよりは良い意味で地味で堅実です。
しかし、不思議とどこかで聴いたことあるように錯覚してしまう楽曲群は、地味ながらセンスが良い証拠だと思います。

1.Thuder Rider
3連リズム主体の軽快なパワーメタル。派手さが一切ない愚直なメタルだけど、どこかキャッチーで初めて聴くのに懐かしさすら感じます。そのサビメロを使ったギターソロもなかなか良い味出してたり。

2.Warlords Of The Sea
ツインリード+ツーバス連打で疾走する、メロディックメタル。ライブでメロイックサインを掲げながら歌いたくなるキャッチーなサビ、同様にどこかで聴いたことあるような古き良きジャーマンメタルを想起させるメロディーラインが魅力的です。

3.Anthem Of Glory
スローテンポ+ギャロップ奏法を主に使った、ACCEPTやJUDAS PRIEST系の硬派なメタル。

4.Make Some Noise
よく外タレがMCで使う、"騒げ"をタイトルにした曲。古き良き骨太ハードロックリフを軸にミドルテンポで漢らしく突き進み、時折出てくるロブハルフォード張りのハイトーンがミソ。
ちなみにこの曲では約50人のゲストがバッキングボーカルとして参加しているようです。

5.Metalliator
Defenders Of The Faith辺りのJUDAS PRIESTを想わせるカッチリした80年代型正統派メタル。オオオーオーオーオーオーと歌えるツインリードギターソロも◎。

8.Asteria
キーボードをバックに、高らかに歌い上げるVoが印象的な、パワーバラード的立ち位置の曲。メロディーも覚えやすいし、アルバムのワンクッションとしても良い効果を生んでます。

9.Rebellion Of Steel
本作の中で最も活きの良いN.W.O.B.H.M.っぽいリフで冒頭から飛ばしてくる古き良きメタル。リフもベースラインもメイデン風で、その手が好きな人はビビッと来るかも。アウトロのメインリフ部でリズムを変えてくるところがカッコ良くて憎い。

10.Metal Union
重厚なミドルテンポながらHAMMERFALLのようなキャッチーさを兼ね備えたアンセム的な曲。いかにもなタイトルも含め、ライブで合唱が起きるのが想像できます。アルバムのラストに相応しいですね。この曲ではMat Sinnerを始め、数人のゲストボーカルが各パートを回しています。まるでジャーマンメタル版STARS…


派手さはなく堅実で地味だけど、ふとした時に聴きたくなる安心の一枚だと思います。このバンドは2枚持ってるけど、全部集めるか迷うところです。


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2017年11月10日

Rhapsody 20th Anniversary Farewell Tour


イタリアの至宝、Rhapsodyのリユニオンツアーに行ってまいりました。

本家初代ギタリストのLuca Turilliを含め、分家であるLuca Turilli's Rhapsodyと本家Rhasody Of Fireが合体したような編成で作られた、今回のリユニオンRhapsody。


このバンドは名義が2,3個あって、どれが本物でどこに誰がいたっけってくらいよ
くわからなくなってますが、編成的には2005年のLive In CanadaからAlex Staropoliを抜いた編成になるのかな。なので今回はキーボード系は全て同期音源ということになります。

そして今回は、2ndのSymphony Of Enchanted Landsの完全再現ということでこちらも期待が高まりますね。

先にセトリをドン


19時ジャストにスタートすると、Epicus Furorに合わせてメンバーが登場。
久々の日本を楽しみにしていたのか、ルカの登場がやたら元気で嬉しそうだったのが印象的でした。
そして1曲目からEmerald Sword!わかってはいたけど、これには会場全体が一気にヒートアップ。歌い出しに合わせて登場したファビオは、CD流してるんじゃないかってくらい歌が上手くて驚愕。
過去にRhapsodyとANGRAで見た時はここまで調子良くなかったような?しかし、完璧な歌を披露するファビオ見ても、やたら楽しそうに駆け回るルカを見ても、バンドの調子は絶好調以外の何物でもない。
初っ端から、フォーザーキーン!フォーザーラーン!フォーザーマーウンテン!の大合唱は贅沢すぎた…

          

Wisdom Of The Kingsはギターソロとヴァイオリン(同期音源)の絡みが良かったし、もうライブで聴くことはないだろうEternal Gloryは安定のクサさ。
そしてなぜかアルバム再現の途中でKnightrider Of Doomを挟んできたのが意外でした。何でここで?って感じた人多そうだけど、これはアンコールでも良かったんじゃないかなと。

Wings Of Destiniyはオペラを聴いているような感覚でまさに圧巻、Riding The Winds Of Eternityは個人目に生で聴けて1番嬉しかった曲かも。

アルバム再現が終わるとアンコールのような雰囲気になり、ここからはクラシックセトリ。
1stからもちろんこの曲だ!みたいに紹介されると、Land Of Immortals。ルカ編成でこの曲が聴けるのは特別ですね。
"Of Fire"名義のThe Wizard's Last Rhymesもやっていたのは意外。

Patrice Guersのベースソロでは、タッピングやスラップを華麗に披露しており、上手いし意外とめちゃくちゃかっこよかった。普段ギタリストしか見ないけど、気がついたら目で追ってたほど存在感のあるベーシストでした。
アンコールでもHoly Thunderforceを始め良い曲いっぱいやってくれたけど、またもやPower Of The Dragon Flamesを聴き逃したのが残念…
90分だしもう何曲かやってくれと思いました…


MCでルカがマイクをぶんどり興奮気味に長々と喋ったり、ステージを走り回ったりと、今回のツアーはかなりご機嫌な様子。バンドの仲も良好そうで、この編成が続くんじゃないかと思わせるほどでした。
Alex Staropoliとも仲直りして早くオリジナルに近い編成に戻って欲しいですね。

前々回が微妙だったからあまり期待してなかった分、もの凄く良いライブでした。

          



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2017年08月24日

DARKIFIED/ A Dance On The Grave

 



DARKIFIED/A Dance On The Grave

1.Intro
2.Howlings From The Darkness
3.A Summond For The Nameless Horrors
4.The Forgotten City
5.Outro-Out From The Darkness
6.Sleep Forever...
7.The Forgotten City(1992 Version)
8.The Whisper In The Darkness

1-5:taken from the"Dark"Demo '91
6-8:taken from the"Sleep Forever..."EP '92

かなり久々の投稿になりました。
今回紹介するのは、スウェーデンのデス/ブラックメタルバンド、DARKIFIEDが95年に発表したコンピレーションミニCD。
こちらには91年発表のデモ"Dark"と92年発表のEP"Sleep Forever..."が収録されています。この時期の初期デス系は、デモやEPをミニCD+スリムケースという形態でまとめてリリースすることが少なくはなかったんです。そして解散後の95年にリリースされたのがこちら。

DARKIFIEDはスウェディッシュデス/ブラックシーンの伝説と言われているようで、メンバーに名を連ねる、Roberth Karlsson (B/ex.Edge Of Sanity,Scar Symmetry)、 Jocke Gothberg (Dr/ex.Dimension Zero,Marduk,Cardinal Sin)の功績を見ただけでも、わかる人にはピンとくると思います。特に、Jocke GothbergのDimension Zero、Mardukへの加入は大きいですね。

この91年のデモ"Dark"で聴けるのは、デモながら邪悪さが垣間見えるブラックメタル。どの曲も2〜3分と短い上にストレートな展開ですが、怪しいキーボードが絡むちょっとした間奏部分が案外カッコ良かったりします。中でもEPにも収録されることになる#4は、イントロのリフを始め、頭1つ抜きん出てますね。

一方、92年のEPである"Sleep Forever..."は、ブラックメタルに多少ゴリっとしたデスメタル成分を加えた、デス/ブラックの中間を行くような理想的なサウンドになっています。デモで見せつけていた邪悪さは、緩急をつけた曲展開・音質の向上によって更に邪悪へと変貌を遂げています。両音源で唯一かぶっている"The Forgotten City"を聴き比べていただければわかると思いますが、スタスタと速いパートに切り替わる瞬間の爆発力、より妖しさを増したキーボードなど、曲の質は格段にアップしております。#8は#7に続いて入るアウトロ的な役割なので、収録曲は実質2曲となります。

ちなみに両音源ともミックス/プロデュースを手かげているのは、この界隈ではお馴染みの売れっ子、EDGE OF SANITYのDan Swano氏。キーボードとギターでも地味にゲスト参加しているそうです。
このコンピ盤に更にBATHORYのカバー含むライブ音源を追加したものが2012年に出ているので、興味ある方はそちらを入手すれば良いと思います。過去にそのライブ音源を聴いたら結構カッコ良かった気がするので、それ目当てで個人的には買い直したいところ。





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2017年04月14日

TIAMAT/Sumerian Cry





TIAMAT/Sumerian Cry

1.Intro-Sumerian Cry (Part1)
2.In The Shrines Of The Kingly Dead
3.The Malicious Paradise
4.Necrophagios Shadows
5.Apotheosis Of Morbidity
6.Noturnal Funeral
7.Altar Flame
8.Evilized
9.Where The Serpents Ever Dwell/Outro-Sumerian Cry (Part2)
10.The Sign Of The Pentgram


前身バンドであるTREBLINKAから派生したスウェディッシュデスメタルバンドの1st。90年作。
THERIONやPARADISE LOSTらと同様、デスメタルからゴシックメタルへと音楽的変化を遂げたバンドの1つですね。
このTIAMATも後にゴシックメタルへと傾倒していきますが、初期はデス/ブラックメタルをプレイしていました。スウェーデンやフィンランド周辺のバンドは、デスメタルから徐々に音楽性を変えていくバンドがなぜか多いんです。
本作では上記のPARADISE LOST同様、ドゥーミーでダークな個性皆無のデスメタルをプレイ。ドス黒い空気をプンプン撒き散らしながらも時折ブルース/ロックンロールっぽいフレーズを出してくる辺りはスウェーデン産ならではと言えます。
ちなみにネットで調べると各パートのメンバーがクレジットされてますが、CDを見る限り正式メンバーはHellslaughter(Vo/G)、Juck(Ba)の2人で、ドラムはサポートでNajseなる人物が叩いてるそう。全体的な演奏が上手いわけではないので、ドラムがもっと上手ければより良い作品になってたんじゃないかなと思います。


Intro-Sumerian Cry (Part1)
アコギとストリングスによる荘厳なインスト

In The Shrines Of The Kingly Dead
ドゥーミーなパートからゴリっとした刻みやブラストを使って荒れ狂い、少しブラックメタル的悲壮感を混ぜたスウェディッシュデスを聴かせる。なかなか強烈なオープニングです。


The Malicious Paradise
遅めのブラストが全体を占める淡々としたスウェディッシュデス。

Necrophagios Shadows
リフにDEATH N' ROLL要素が感じられる曲。各フレーズが良いだけにドラムの下手さと緩急の弱さが目立ってしまうのが残念。

Apotheosis Of Morbidity
2ビートの拍の切り替えやブラスト、如何にもスウェディッシュデスなメロディー、語りかけるようなVoパートを入れてきたりと、おいしいフレーズを詰めて展開に富んだ曲。

Altar Flame
ブラストパートとドゥームパートを良い塩梅で配合した曲。他の曲と比べるとブラストパートは若干強力になっていて、ドゥームリフは一回聴くだけで耳に残るほどの中毒性があります。終盤でドゥームパートから急にブラストに切り替わる終わり方も◎。

Evilized
荒々しいリフ+ブラストor2ビートで突っ切る、スウェディッシュデスの超王道を行く曲。中盤で急にシャッフルフレーズにワウのヘンテコギターソロを乗せたパートに突入するのが意味不明です。

Where The Serpents Ever Dwell
本作からドゥーム要素だけを取り出した曲。
Altar Flame同様、ドゥームリフはなかなかセンスがあり中毒性があります。

The Sign Of The Pentgram
CDのみのボーナストラックらしい。前身バンドのデモのタイトルと同じ名前の曲だけど、曲自体が前身時代に作られたものなのかは不明。本編よりブラックメタル寄りで、より悲壮感が増して非常にカッコいい曲となっております。


この作品は何度か再発されていて、自分が所持しているのは2009年に再発されたCandle Light盤です。拘らなければすぐ入手できるけど、オリジナル盤もほしいところですね。
余談ですが、スウェディッシュデスの先駆けとなったENTOMBEDの1st『Left Hand Path』より発売は後だけど、レコーディングはTIAMATの方が2ヶ月ほど早かったそうです。


exhume_to_consume529 at 23:33|PermalinkComments(2)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote T | デスメタル
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