会津若松市議会の視察報告速報
8月3日_会津若松市
伝統ある会津市庁舎正面玄関で撮影
 論客の目黒章三郎議長を中心に、広報広聴委員会委員の佐藤郁雄議員、議会制度検討委員の小倉孝太郎議員(市民委員出身)の3名にご説明いただき、大変わかりやすいものでした。大変参考になりました。なお、目黒議長のあいさつでは、3年前のビートたけしのTVタックルの番組に、吉田つとむと一緒に出演し、地方議会の不祥事問題に関して、政務活動費のあり方などに関してその実情を語ったことが紹介されました。

 さて、会津若松市議会は「議会基本条例」で議会のベース(基本理念)を「市民の負託に応えうる合議会たる議会づくり」としています。
 そのために、議会報告会(市民との意見交換会を設置する)の義務規定を策定しています。全体で15か所:二百数十名が参加する地域での意見要望は多岐にわたっており、単なる質問、要望は、30日以内に文書回答されています。それ以外の物が議会の中で論議の対象として取り上げられることも特徴ですが、議員の一般質問に取り上げられるケースも当然あるとのことでしたが、それを制限の対象としていないことも特徴でしょう。もっとも、意見交換会で住民から出される意見は多岐に分かれていることで、そもそもその制限は難しいものと考えられるものです。本来、それが住民参加の精神にそったやり方といえましょう。
 なお、実際にはこの意見交換会の前に、現在では事前に取材する方法に変更されているとのことでした。内容の掘り下げが図れるようにしたためのものでした。
 これらは、政策に反映させるためのもので、議会として地域、あるいは市政全般に関して、問題点を整理したスタイルにまとめられていました。

 会津若松市議会において、この意見交換会の実施者として、議員が3班に分かれて回ることにされていますが、当該の町田市議会の場合、この種の会合を開催するとなると、自分が地盤とするエリアを超えて、住民と意見交換することと比較して、本来、自身が活動の基盤を置いているエリアで意見徴集をする方が合理的ではないかと目されます。なぜなら、町田市議会においては、主要には政党に元ずく会派が構成されており、より、地域の対応を議員個々人が担当するエリアが定まっているのが実情です。もとより、市内全域を活動対象とする議員もありますが、それは少数に留まっており、地域をより知るものは、それを主要な活動拠点とするものでしょう。

 他に、議事の進行における「議員間協議」に関して、議案審査過程で当局を除いて行うもので、質疑と討論の間で合意点を探るために行うものですが、町田市議会では請願の継続審査の場合に、休憩をしてそれを行うのでなく、会議の中で行う場合のことと理解されていると承知しています。会津若松市議会においては、賛否の結論ではなく、消極的な賛成、反対に関して、「付帯意見」を付けるだけでなく、「要望意見」という表現のものが設定されており、実用されているとのことでした。次の政策決定(翌年予算)に反映する方法として実用されていました。町田市議会にも共有する内容を含んでいると思われる半面、当町田市議会で実施するとなれば、それが多用される安易さが懸念されるものと理解しました。
 記:町田市議会議員 吉田つとむ 保守連合