20年前の秋 私は仲間を誘い矢立石から12日で日向八丁に挑みました。記録も殆どなく、Aさんが嶺朋クラブで行っているだけでした。大岩山頂からの長い懸垂下降では仲間がバランスを崩しザックの重みで体勢がひっくり返り緊張しました。烏帽子の登りは石楠花と這い松の藪で擦り傷だらけ、古い針金を見つけてはここが正規の道!と安堵したものでした。

そんな秘境を甲斐駒七丈小屋の前管理人の田部さんが長年にわたり整備し、ロープや梯子をつけ、今ではトレランの健脚日帰り周回コースにもなっています。

黒戸尾根でトレランの人に会う度に、赤い梯子を見る度に、もう一度歩いてみたい、この目で確かめたいとの思いが募り、山の会の有志を誘って行ってみました。

「登山は変わる!」が今回の感想です。

大岩の絶壁は梯子とロープが設置され、登山道は整備され、天気さえ良ければ迷うところは殆どありません。烏帽子で会った二人組は矢立石〜日向八丁〜鋸を軽装で日帰りピストン、しかもネットで初コラボのようでした。すごい時代になったものです。AT

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 少し前の鞍掛から見た八丁から烏帽子岳に今日登るとは。大岩からの下りはとっても辛かった。烏帽子岳の二人

の健脚者にはびっくり。石室の泊まりの自炊にはいつもながら苦労したけど、甲斐駒ヶ岳山頂に立ち感動!また山に登りたいと思います。   (HK

 

ATさんからのお誘いに二つ返事で返したものの、山と高原地図の破線ルートでコースタイム11時間。結構長い。でも標高差は矢立石から六合石室まで1400m。12時間早くつけるだろうと思っていた。

ところが烏帽子岳への登りで太ももが攣りだした。68番を飲み、歩き出すが暫くすると再発。連れのお二人は余裕で歩いているのに、こちらはフーフー言いながら登っている。烏帽子まで標高差300mほどが、とても長く感じた。

今思えばこの日は気温高いにもかかわらず、水を節約して飲んでいた。熱中症予備軍だ。塩飴などもらってなめ、だましだまし歩いてなんとか17時六合石室についた。コースタイムは正しかったのだ。

 翌日も疲れが抜けないまま甲斐駒のピークを踏んで黒戸尾根をひたすら降りた。 (UA