ウラダッシュ

2004年12月14日

ジャンプ裏表紙のお値段

情報元:めっつぉ
ソース:ぬるヲタが斬る「3大少年誌の広告掲載料金比較
 少年ジャンプ350万円、少年マガジン260万円、少年サンデー150万円ナリ。発行部数もこの並びだけどジャンプ324万部、マガジン319万部と近接してますネ。思ったより安いです。全国版新聞紙面に較べると、という話。電車の吊り広告の値段のほうが安いんだけど、あれは日数が少ないからねぃ。新聞全国紙にスラムダンク感謝広告を出した井上雅彦はスゴイということがますますわかった。
 アイの知り合いのプランナーに「本が売れる要素は?」と聞いたことがあります。プランナーは一言「まず知名度ありき」と答えました。余程売れる、作家の知名度があるという確信がない限り最初から20万部印刷することはないのです。電車男でも初回は3万部程度だったと思う(5万だったか?)。ゆえに、商品投入には事前リリース情報が必要不可欠なわけですが、この点、スーパーダッシュ文庫ちゃんは媒体を持っていないため非常に弱いわけです。文庫としての知名度を上げるのもまず作品ありき、ということでしょうか。知名度に見合う作品が必要とされるのは当然だけど、どちらも一歩足りない気味。とくに事前情報のリリースが少ない。月刊少年ジャンプの広告くらいかな。あとは折り込みでしょ。折り込みは書店によってはビニカバかけてるので見られないんだから買う前のリリースにはならないよね。
 きちんと面白い、いい作品を出すのも大事。でも商品を本気で売ろうと思ったら広告宣伝も欠かせないよね。年に1回、フェアのときくらい同じ社のよしみで半額くらいにしてもらって(笑)裏表紙広告出せばいいのに。購買層もかぶってることだし。
 ・・・と、いつも月半ば、オフィサルの更新前には同じことを毎回考えてしまうのであった(笑)。徐々に変わりつつあるとはいえ、ビジュアル重視のライトノベルのサイトとは思えないほどクールな作りだし、トップページの段階で売りがわかんないのは相変わらず。よい作品のクチコミを待ってるようでは売れるもんも売れないやね。スーパーダッシュ文庫ちゃんそのものの総発行部数が低いし店頭滞在率が短いのだから。
 書店の計画的犯行、違った、現場での販売戦略が売上げに影響するようになった今、戦略に乗らずにじわじわ売れている本もあります。「セックスボランティア」という、障害者の恋愛や性を取り上げたノンフィクションです。産経新聞によると、最近のノンフィクションは告白か暴露に偏るところを淡々と第三者の視点から描いている、と評されていました。
 リアルさえ他人事の今では、ともすれば自己暴露、あるいはマゾヒスティックな快感に近い冷静な視点のノンフィクションも過剰なまでのエモーションを求めるのも根は同じように思えるんだけどね。
 小難しいことはさておき、来年はスーパーダッシュ文庫ちゃんも正念場を迎えることと思われます。レーベル確立と「いい本」を出せるかどうか。それと同時にできる範囲での広告宣伝もしてあげることですねぃ。ある意味来年がますます楽しみであります。


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