ウラダッシュ

2005年01月07日

この○○は○○だ

http://www.business-i.jp/news/entertainment/art-20050106193633-QXUYMBVCJZ.nwc
フジサンケイビジネスアイ2004/1/7 エンターテイメント「盛り上がる「ライトノベル」ブーム、ガイドブックが好評」
 鉄拳じゃありません。ミステリーとかライトノベルの評価本みたいなのが最近やたら目につくなーと思ってたら、来ましたねー。
 内容はライトノベルが売れていて出版社でもレーベルの創刊が相次いでるって内容でイベント絡みでもなんでもありません。ライトノベルの代表格として「スレイヤーズ」に始まり「ブギーボップ」「キノの旅」というタイトルが紹介されてます。角川系ばっかじゃんというツッコミはナシですか(笑)「この○○は○○だ」のガイド本も売上げ好調だとか。実際売れてるから否定はしないものの、記事内容がライトノベルの外殻をなぞって紹介に終わってるので特集というのも物足りない。イベント絡みじゃないのでなぜこの記事が今・・・と勘ぐってしまいました。裏考えすぎ?
 文芸賞にも匹敵する高レベルの作品が増えているという評価はいいことだと思いますが、それより先に文芸賞の内実は今どうなってるのか、読書人口が激減している中でコミックテイストの本が売れていることの意味なんかを検証せずにそんなこといっちゃっていいのか、なんてちょっと満足とは程遠い内容でした。あんまりこんな形でよいしょされちゃうとどーかーなー。全てのライトノベルが直木賞レベルでもなければ売れているわけでもないのだし。フジサンケイビジネスアイは構成記事の半分以上企業の宣伝広告なのでその辺は割り引いて考えたほうがよいのかもしんない。ネタはおもしろいんだけど・・・。
 誉められてるのになんでこんなに懐疑的なのかとゆーと誉められすぎだからです。記事っていうより宣伝広告。「ギャル侍」のニュースも微苦笑だったけど、フジサンケイビジネスアイは角川系に甘い? ときどきサンケイ系はヨイショ記事が載ることがあって長年の読者であるアイはしょっぱい本やCDを掴まされた経緯がいっぱいあるから、かもしれません。また、グルメやショップのガイドが推薦という形だけど実際は枠ン十万の広告欄とゆー現実が身に染みついてるせいもあって、素直に受け取れない自分にしょんぼり。例の「○○は○○だ」にしたって販売部数ン十万部の広告って考えると効果がないわけがないやねー。初「苦」笑いデス。
 書評やガイドは内容の公正さは問題なのではないのね。マスになれば当然宣伝広告効果も付随するし狙ってくる。そのようなものだと考えて自分の感性に合うかどうかでまずガイドを選び、信頼性を高めていくのが吉でしょう。正体の知れないといわれるインターネット書評でも、それが個人の形態を取っててコンテンツに情熱を感じたらアイはそっちを信じます。


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