ある日の医師と患者様の会話です。

 

医師 「・・・さん。最近白内障が進行してきているようですよ」

患者 「でもね。先生。今日も視力が1.0見えていましたし、ついこの間、運転免許の更新ができました」

医師 「でも最近見えにくくはなっていませんか。特に天気の良い日、ギラギラして、まぶしくて見えにくいことはありませんか?」

患者 「よくお分かりですね。  今日はそのことで相談に来ました」

医師 「ずばり、それが白内障なのです」

患者 「なぜ、視力がよいのに白内障が進行しているのですか?」

 

説明1

 

 

 

 

 

このような会話をすることがあります。

それは、白内障が進行しても視力検査は室内で行われるために、視力が良好なことがあるからです。

 


 

正常瞳孔白内障瞳孔

 

 

 

 

 

 

上の写真は、眼球の瞳孔の部分の写真です。

 

右の写真の瞳孔が白くなっているのがお分かりになると思います。

 

しかし、右の患者様の視力を測定してみると、これでも視力は1.0見えているのです。

 

白内障というのは、眼球の中の水晶体が白く混濁してくる病気です。

そのために、白濁した水晶体を通してみますので、全体に白っぽく見えるようです。

 

白内障見え方

 

 

 

 

 

 

 

上の写真のように、視力1.0くらい見えていても、実際に外に行くと白っぽく見えていることがあるのです。

この症状は、周りの環境が明るければ明るいほど

「ぎらぎらして物が見えにくい」

「まぶしてく見えにくい」

などの症状を自覚してきます。

その症状は、室内よりも屋外の方が顕著で、また、曇っている日よりも天気の良い日ほど見え方に影響が出てきます。

視力検査はふつう室内で行いますので、そのために白内障が進行してきても、視力に影響しないことがあるのです。

 

室内で測定した視力がよいからと言って白内障がないというのは間違いで、屋外で、さらに天気の良い日には、かなり見えにくい場合もあるのです。

 

問題になってくるのは車の運転です。

白内障が進行し、見えにくくなっていても、視力検査で良好なために、免許が更新できることがあります。

アメリカの研究者の論文によると、高齢者で白内障がある方は、ない方に比べて7.8倍交通事故の危険率が高くなると言っています。

運転

 

 

 

 

以前このブログで、緑内障の方は、車の運転での交通事故率が高く、にもかかわらず緑内障が進行していても視力が良好なために運転免許の更新ができることがあると記しましたが、白内障も同様で、進行してきても運転免許の更新できることがあり、免許の更新ができたからと安心せず、見えにくくなってきた方は、一度眼科で白内障が進行してきていないかを、調べられることをお勧めいたします。

 

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