まぶたに湿疹ができた。
長くステロイドを使っているけれども治らない。
使っている間はよかったけれどもまたやめると悪化する。
ステロイドをやめてから悪化するまでの期間がどんどん短くなってきている。
そのような患者様が時々来院されます
//////////////////////////////////////////////////////////////////
「どうなさいましたか?」
「これ」

その方は人差し指を自分の瞼のところに指されましたが、一見でその方の今回受診された理由がわかりました。
あれこれ説明するよりも一目見ただけでわかってもらえると思われたのでしょう。
それほど瞼は赤くただれており、しかもかさかさになっておりました。
「わかりました。瞼が湿疹になっていますので、早く治すためにステロイドの眼軟膏をお出しします」
「いえいえ。すでにステロイドの眼軟膏は何ヶ月も使っているのです。使っている間はよいのですが少し回数を怠るとすぐにまた悪化してきて、ついにこんな状態になってしまいました」
「ステロイドの眼軟膏を何ヶ月も使っているのですか。あっ! 今日は眼圧もずいぶんと上がっていますよ。使われたステロイドの軟膏のためにステロイド緑内障になっている可能性がありますよ」
(ステロイドの眼軟膏での緑内障についての説明はこちら)
「緑内障って失明するのですか?」
「すぐにステロイドを中止すれば通常は眼圧は下がりますので、心配はありません。ただし、気がつかずにもう少し長く使っていればわかりませんでしたよ」
------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
この方は眼瞼湿疹。
瞼の皮膚は全身の皮膚の中でも特に薄いところで、いろいろな刺激を受けやすいところなのです。その中で、皮膚の角質は皮膚の水分を維持するのに大切なところで、普段はその角質の細胞の間にある脂質と分泌腺から出る皮脂で水分の蒸発を守ってくれているのです。
しかし、それがアレルギーなどの体質的な影響、あるいは、加齢やお化粧品などの外的な影響、あるいは習慣的に目を触るこするなどの影響により、脂質と皮脂が減少してくるのです。
そうなってくると皮膚からの水分がすぐに蒸発するためにかさかさして少しの刺激でかゆみが出やすくなります。
ステロイドの眼軟膏は即効性があり短期であれば有効ですぐに治ってくれます。何かの刺激により一時的に赤くなっているだけであれば、ステロイドで早く治っていただいたほうがよいと思います。
ただし、何週間しても症状が改善しない、あるいはやめるとすぐに悪化するために何ヶ月もステロイドがやめれないで使っている方はステロイドの悪影響が考えられます。
ステロイドは長期使用しているとこの方のように眼圧があがるステロイド緑内障になったり、皮膚の色素沈着を起こしたり、そのうち使っている時にだけしか効果が出なくなってしまいます。
確かにステロイドはかゆみなどの炎症症状を抑えてくれますので短期であれば、非常に効果があり、自分も発症して時間のたっていない方にはステロイドの眼軟膏を使っていただいています。
しかし、原因は皮膚の角質の傷みが原因で皮膚が乾燥して生じていることも多いので、根気よく保湿剤を使い、皮膚の角質の状態を良くしてあげることで治ってくれることも多いようです。
瞼のかさかさが気になりステロイドの軟膏を長期使っている方は、一度、眼圧があがっているなどの副作用が出ていないか、このまま続けていっても大丈夫なのかを主治医の先生と相談されてもよいでしょう。
(関連ブログ)