毎日、厳しい寒さが続き、世間では風邪がはやっているようです。奈良県でも学級閉鎖になった小中学校も出てきているようです。

 

そんな中、

「風邪をひいてから目がかすむようになった」

「風邪薬を飲んでから見たいところにピントが合いにくくなった」

と言って来院される方がいらっしゃいます。

 

風邪

 

 

 

 

 

確かに多くの風邪薬には「服用後、しばらくは運転は控えるように」との服用が不安になるような添付文章をつけてある物を多く見かけます。

 

今回は、風邪が流行中の今、風邪薬を服用する際にはどのようなことに注意したらよいのかを書いてみたいと思います。


人間の目には自動的にピントを合わせるオートフォーカスの機能があります。

近くを見るときにピント合わせをしようとする調節する機能です。

たとえば、加齢によりその調節力が低下するのが老眼で、そのために近くのものが見えにくくなります。

風邪薬の中にはこの調節力に影響を与えるものがあるのです。

 

調節力には毛様体筋という筋肉が関与していますが、その筋肉は自律神経の影響で働いており、その筋肉が働くためにはアセチルコリンという神経伝達物質が関与して作用しています。

BlogPaint

 

 

 

 

 

多くの風邪薬や花粉症のお薬には風邪症状を鎮めるために抗ヒスタミン薬を含んでいますが、抗ヒスタミン薬は抗コリン作用といってアセチルコリンの量を減らす作用が強いのです。

 

そうなると近くにピントを合わせようとしてもアセチルコリンが少なくなっているために毛様体筋が働かない。すなわちすぐにピントが合いにくいということに。

若くして老眼の状態に、40歳以上の方はさらに老眼が強くなったような感じになるのです。

 

それが風邪薬や花粉症のお薬で目がかすむ主な原因です。もちろんお薬の効き具合には個人差がありますが、常時お車の運転される方は主治医の先生とよく相談して、抗コリン作用の少ないお薬を選んでもらった方がよいでしょう。

 

抗コリン作用の持つお薬は風邪薬や花粉症のお薬だけではありません。

一般的に、自律神経系に影響するお薬が抗コリン作用を持ち、循環器系、消化器系、精神神経系の病気に対してもそれらのお薬が使われています。薬

 

 

 

 

 

 

主なお薬の名前をあげると

  • 抗不整脈薬(リズモダン)
  • 血圧を下げるお薬(イスメリン)
  • 咳を止めるお薬(リン酸コデイン)
  • 消化器系のお薬(コランチル、ブスコパン(胃カメラの前によく使われます))
  • 抗不安薬(セルシン、デパス)

など

また、これらの抗コリン作用の持つお薬は眼球の隅角の狭い方には眼圧をあげることもあり、注意が必要です

 

これらの抗コリン作用の持つお薬もその影響には個人差があり、服用してかすみが強くなった方は、主治医の先生とよく相談されてみてはいかがでしょうか。

 

ブログのトップページはこちら

松本眼科のホームページはこちら