よく患者さんに質問されることに

「今度大画面の大型テレビを買ったんですが、前の小さいテレビと同じ所で見ているのですが目には良いのですか?」

「大画面テレビにしてから目が疲れるようになりました。何か対策はありませんか?」

「大画面の大型テレビは子供の目には良いのですか?。近視の原因になりませんか?」

tv








たしかに、以前のブラウン管のテレビの時には、近づいてみると画面のちらつきを自覚することで目が疲れる。 

また高電力のためのブラウン管の画面から発する電磁線やモニターが発する熱の影響でドライアイになる危険性が指摘されたことがありました。

昔、ブラウン管のパソコンモニターに電磁線よけのフィルターをつけて仕事をされた経験を持つ方もいらっしゃるのではないかと思います。


それがあんなに大きなテレビになったもんですからご心配のこと十分にお察しいたします。


しかし、最近では大画面テレビのほとんどが液晶やプラズマに表示方法が変わり、しかもハイビジョン放送も加わりほとんどちらつきのない映像に変わってきました。


そのため、ちらつきによる疲労を感じにくくなり、低電力のため電磁線や発熱によるドライアイへの影響も軽減しているのです。


その点では心配はありません。


にもかかわらず、テレビを大画面にしてから目が疲れると言って来院される方がいらっしゃいます。


それは、画面に近すぎるため、大画面の分、画面の端から端までの眼球の追視の移動距離が大きくなるのです。


目で追いかけるとその分、眼球を動かす筋肉に負担がかかって疲れてくるのです。


もうひとつは、モニターが大きい分、モニターの位置が眼球の位置よりも上になりやすく、上目づかいで見ると眼球の露出部分が大きくなりドライアイの原因にもなるのです。


大画面テレビにしてから目が疲れると言って来院された方にお話を伺ってみると、立派なテレビ台の上のテレビをコタツ机の前に座って見ている方が多いようです。

コタツ机からソファーに座って見てもらったところ楽になったという方がいらっしゃいました。



イスに座って見るか、テレビ台の高さをもう少し低くしてみてもよいでしょう。


またテレビまでの距離は、一般的にハイビジョン放送が一番きれいに見えるのが、画面の高さの3倍離れるときれいに見えるといわれています。

最低これくらい離れていればきれいに見えるし目への負担も軽減してくると思われます。


50型で約180センチ

42型で約160センチ

32型で約120センチ


がベストポジションのようです(パイオニアホームページより)。



近視の進行という点からは、近くのものを見続けることで近視の原因となるため、大画面になった分、少し離れて見られたほうがよいでしょう。


また、大画面にテレビにしてから、めまいや気分不良といった映像酔いを起こす方もいらっしゃいますので、やはりある程度離れて見ることがよいようです。

映像酔いについてはこちら) 




大型テレビの購入を考えている方も、これらのことをよく考え、今見ている部屋の広さからどれくらいの大きさのものを購入するかを検討されれば良いと思います。 せっかくですから、疲れにくいテレビで見たいものです。

スマートフォンの視聴距離について書いたブログはこちら

液晶画面からでる青い光ブルーライトの疲労影響について書いたブログはこちら

tv2










(関連ブログ)

ドライアイの新しい目薬がでました。ジクアス点眼液。眼球の表面の涙の安定性を高め、ドライアイの症状を改善させてくれる治療薬です。

ドライアイ患者さまの経済負担。ならびにドライアイが社会全体に及ぼす経済的影響

ラクトフェリンはドライアイに効果がある?  ドライアイに対するあるサプリメントへの期待です

すぐに目が疲れる、異物感などの不快感のある方。瞼のふちに油のかたまりが多数あれば、これもドライアイの原因に

ドライアイの治療に新製品が、新しい涙点プラグ 「キープティア」 の紹介です 

鰹節だしを継続的に摂取すると、長時間のパソコン作業による目の疲れやドライアイ、精神的な疲労状態の緩和にも効果があるようです

涙は瞬きをするときに出ます。しかし、その瞬きはある環境下で回数が減りドライアイに

ドライアイの点眼、薬局で購入する人工涙液の点眼と眼科で処方する点眼はどこが違うか

どうしてドライアイは女性に多い? ホルモンとの関係から

 

ブログのトップページはこちら

松本眼科のホームページはこちら