以前はコンタクトの種類には、ハード、ソフトに2種類しかありませんでした。

しかし、近年は、ソフトでも使い捨てコンタクトが出現してきて、その中でもワンデータイプや2週間、1か月などの使い捨てがあり、素材もシリコーンハイドロゲルなどの新しい素材のコンタクトレンズも出現してきました。



また、カラーコンタクトや遠近両用コンタクト、オルソケラトロジー用のコンタクトもあり、患者さまもコンタクトレンズを選ぶのに、種類が多すぎてお困りの方も多いようです。

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そこで、日本や海外の主な国ではどのようなコンタクトが使われているかを比較したデーターがありますのでここで紹介させていただきます。海外とのデーターと比較しながら、ご参考にしていただければと思います。

対象は、日本を含むコンタクトレンズが普及している27カ国で、内訳は東アジア・オセアニア(7カ国)、ロシアを含む中央アジア(3カ国)、ヨーロッパ(15カ国)、北アメリカ(アメリカ、カナダの2カ国)で、『2010Contact Lens Spectrum』 で発表された数字です。


●ハードコンタクトの処方割合

日本は世界の中でもハードコンタクトの処方割合が多い国のようです。

世界平均でのハードコンタクトのシェアは9%に対して、日本は20%。これはオランダ24%、イスラエル21%、クロアチア20%などとハードコンタクトの処方割合が多い4カ国に入っています。

ちなみにオーストラリア、アイスランド、リトアニア、ルーマニア、台湾はハードコンタクトの処方は0%でした。


ハードコンタクトは最初異物感が強いのを我慢して慣れていかなければなりませんが、それを耐えていける国民性、耐えていけない国民性が反映しているのかもしれません。

我慢強いのが日本人の特徴かもしれません。



●シリコーンハイドロゲルレンズの処方割合

シリコーンハイドロゲルレンズは酸素透過性が従来のレンズよりも良好で、乾燥にも強いコンタクトです。

(シリコーンハイドロゲルの特徴について書いたブログはこちら)



世界のシリコーンハイドロゲルの処方割合が51%に対し、日本は26%と多くはありません。

主な世界の国は、フランス(86%)、ブルガリア、カナダ(82%)、アメリカ(73%)で、中国と台湾は1%でした。

乾燥気候の欧米で、乾燥に強いシリコーンハイドロゲルのコンタクトが望まれるのはわかる気がします。

性能的には、酸素透過性などでシリコーンハイドロゲルの方が優れており、まだまだ日本でのシリコーンハイドロゲルの普及は遅いように思います。



●遠近両用コンタクト(ソフト)

世界での遠近両用コンタクトのシェアは12%に対し、日本は2%。ちなみにアメリカは21%。

日本は遠近両用コンタクトの普及は世界的に見ても低水準で、老眼年齢になると多くの日本人はコンタクトレンズをあきらめてメガネに変えていかれる方が多いようです。

遠近両用コンタクトの見え方はメガネの遠近両用よりも劣りますので、そこまではコンタクトにこだわる日本人は少ないようです。

(遠近両用の見え方について書いたブログはこちら)



●使い捨てコンタクトレンズの交換サイクル

世界の普及割合が、1日交換(30%)、1-2週間使い捨て(18%)、1か月交換(44%)、3-6ヶ月交換(4%)、1年交換(4%)に対して、

日本の普及割合は、1日交換(49%)、2週間交換(46%)、1年交換(2%)と、1日交換と2週間交換が多い結果となりました。

香港では75%が1日交換のレンズを使っているようです。

これも国民性の違いでしょうか。




(関連ブログ)
ついにコンタクトレンズにも新世代が・・・高い酸素透過性をもつシリコーンハイドロゲルレンズ

遠近両用コンタクトレンズをつけての夜間の運転は要注意。 夜間視力が低下するから。その危険性は、こんな実験で証明されました。

 

 

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