■スマートフォンを使う方が増えてきています。



日本経済新聞によると、2011年6月に我が国の携帯電話販売のうち、スマートフォンの販売台数が初めて5割を超えたと報じています。


自分もiPhoneユーザーで、外出先でwebサイトを見たり、予定表やいろいろなファイルをGoogleカレンダーやEvernoteで自宅や勤務先のパソコンと共有させることで、いつでもどこからでも確認できるので非常に重宝しています。


仕事以外でも、YouTubeやいろいろなアプリは楽しくてついつい時間のたつのも忘れてしまいます。



今後も、自分のようにこんなに便利で楽しいスマートフォンで楽しむユーザーがますます増えることが予想されます。


それだけに将来、スマートフォンが及ぼす眼球への影響も心配されます。

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■スマートフォンは読書よりも近い距離で見ている。

アメリカ ニューヨークのSUNY State College のBababekova先生は129名の被検者にスマートフォンで文字入力とwebサイトを閲覧させ、それぞれの文字サイズとスマートフォンまでの距離を調べました。


その結果、スマートフォンユーザーは、読書よりも近い距離で画面を見ていることがわかりました


使っている文字サイズはwebサイトを見ているときの方がより小さいサイズで見ているものの、ほぼ新聞の文字サイズと同じくらいの大きさで見ていますが、一般的な読書距離は約40cmに対し、スマートフォンでは文字入力しているときの距離が平均36.2cm、webサイトを見ているときには平均32.2cmで見ていたとのことです




■どうしてスマートフォンは疲れる?

我々は近くを見れば見るほど疲れます。


それは毛様体という筋肉が近くを見るときに働いているからです。


その距離が近ければ近いほど毛様体筋への負荷が加わわり、筋肉痛としての目の奥の痛みが生じたり、毛様体筋が衰弱するとかすみ目になったりと疲れ目の症状が出現するのです。


またそれが続くと近視化の原因にもなります(パソコンと近視化の原因について書いたブログはこちら




■スマートフォンで疲れないための対策は


スマートフォンは画面が小さいためについつい近づけて見ているものと思われます。

スマートフォンで疲れるという方は、文字サイズを少し大きくしていつもより離し気味にして見られてはいかがでしょうか。


webサイトの文字サイズは2本の指を使って大きさを広げるピンチアウトで簡単に大きくできますし、メール入力などの文字サイズも設定変更で大きくすることは可能のようです。





■老眼のあるかたのスマートフォンへの対策は

我々老眼鏡を処方するときに読書を中心に使われる方には40センチくらいが楽に見れるようにあわし、パソコンを使われる方には40〜50cmくらいでよくみられるようにあわします。


30〜40cmで見ているという今回の結果から判断すると、スマートフォンを見る患者さまには読書用よりももう少し強い目にあわせるか、近々眼鏡がよいかもしれません。




科学技術の進歩とともにますます便利になる反面、我々の身体もそれに合わせていかなくてはなりません。


スマートフォンという新しいツールが出てきた現在において、眼球もそれに合うように対策をとらなければならない時代になっているようです。


大画面テレビの視聴距離について書いたブログはこちら



(以上、データーは、Bababekova Y et al:Font size and viewing distance of handheld smart phones.Optom Vis Sci.2011 Jul;88(7):795-7.を参考にし、私見を加えました)



(関連ブログ)


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