●レーシック手術では眼圧が低く測定され、正確に測定されませんので要注意です。

●近視の人がレーシックを受けると、近視に多い緑内障が眼圧で発見されずに、発見が遅れる可能性があります。


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ある日のこと。ある患者様が、『人間ドックで低眼圧症を指摘された』とのことで来院されました。

説明








「眼圧が高いのは緑内障の危険因子で問題になりますが、低眼圧で問題になるのは目のケガ手術をした時で、眼球から水が抜けていく場合に生じます。 それ以外ではあまり低眼圧が問題になることは少ないようですが」


「はい。手術ですが、2年前にレーシック手術を受けました」


「このグラフを見てください。眼科のパソコンに残っている過去と今日の眼圧の記録です。graf












2005年 コンタクトレンズ使用中にアレルギー性結膜炎で、2010年にはものもらいで松本眼科を受診されました」


「はい」


「レーシック手術を受けられたのは、2010年のものもらいで来院されたときよりも前ですよね」


「はい、2009年です」


「このグラフを見てみると、レーシック手術を受けた前の2005年の眼圧と、レーシック手術を受けた後の2010年、2011年の眼圧の値が大きく下がっているのがお分かりだと思います」


「レーシック手術を受けると眼圧が下がるのですか?」


「いいえ。レーシック手術は眼圧には影響はしません」


「では、どうして眼圧が下がったのですか?」


「眼圧は角膜に空気やチップを当てて角膜がどれくらい凹むかをみることで、眼球の中の圧力、すなわち眼圧を推測しているのです。 レーシックは角膜を薄くする手術です。 薄くなった角膜に空気やチップを当てるとより凹みが大きくなり、本来の眼圧よりも低く測定されてしまうのです」


「実際に眼圧が下がったわけではないんですね」


「そうなんです。実際の眼圧よりも低く測定されているのです。眼圧が過小評価されているだけで正しく測定されていないのです」


「わかりました。実際には眼圧が低いわけではないんですね。安心しました」


「ただし、注意点があります。 眼圧が正しく測定されないため、緑内障の発見が遅れる可能性があります。 しかも緑内障は近視に多い病気です。 見かけの眼圧は正常でも、眼圧が上がっている可能性があり、緑内障が見逃されているかもしれません」


「わかりました。見かけの視力はよくなりましたが、実際には近視の眼球なんですね。 ですから見かけの眼圧が正常でも、実際の眼圧が上がっていることに要注意ですね。 なんだか自分の目は見かけばっかりで複雑ですね」


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レーシック手術後に眼圧が正確に測定されないことは、日本眼科医会の一般向けのホームページ「レーシックを受けることをお考えの皆様へ」の中でも指摘してます。

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(日本眼科医会ホームページより)



レーシック後に起こるドライアイについて書いたブログはこちら)。

(レーシック後に起こる眼精疲労と老眼の進行について書いたブログはこちら)



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