「レーシック手術をしてからすごく目が疲れやすくなった、老眼が進行したように感じる」

「コンタクトにして近くに焦点が合うまでに時間がかかるようになった」

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時々、これらの症状を訴えて来院される患者様がいらっしゃいますが、それらは理論上当然のことなのです。


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それは、眼鏡やコンタクトレンズには近くにピントを合わせる調節力を軽減させる作用があるからで、眼鏡はコンタクトレンズよりもさらに大きな調節力を軽減させる作用をもつのです。


そのため

●眼鏡からコンタクトにするとそのピント合わせの力を軽減させる恩恵は低下
し、
レーシック手術を受け裸眼になることで完全に軽減作用を失うのです。


その軽減の恩恵を失うと、近くにピントを合わせるときに失った分の負荷が出て疲れやすくなったり、老眼が進行したと感じるのです。



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そのことを光学的に分析すると以下のようになります。


その眼鏡やコンタクトレンズの軽減する量は、近視のレンズの度数とレンズから眼球までの距離に比例します。


●裸眼では目の前の33センチのものに焦点を合わせるのに3.00Dの調節が必要です
{調節力(D)=1/焦点距離(m)}。


●一方、眼鏡では、-5Dの中程度の近視で考えてみると、コンタクトレンズと眼球までの距離を2弌眼鏡レンズと眼球までの距離を14个箸靴瞳攜困気譴訥汗疥未魴彁擦靴討澆泙后


眼鏡で目の前33センチのものを見るのに必要な調節は 2.58Dとなり、裸眼よりも3.00-2.58=0.42Dの少ない力でピント合わせをしている恩恵があるのです。
(眼鏡レンズは0.25Dが一段階なので、なんと老眼鏡の約2段階分も調節力が軽減されているのです)


●これが、レーシック手術をして眼鏡をはずした瞬間にこのすべての恩恵を失い、0.42Dの調節(老眼鏡2段階弱分)が余分にかかり、その分老眼が進行したと感じるのです。


●一方、コンタクトレンズでは目の前33センチのものに焦点を合わせるのに、2.94Dの調節が必要になり、眼鏡からコンタクトレンズにすると、
(眼鏡の調節力−コンタクトレンズの調節力)=2.94-2.58=0.36D
の調節(老眼鏡1段階以上)が余分に負荷されるのです。



すなわち、近くにピントを合わせるための調節力は、裸眼(レーシック)>コンタクト>眼鏡 で必要になり、必要な調整力が大きいほど負担が増えて疲れやすくなり、近くが見えにくくなります。


また前述の公式より、調節力を軽減させる作用は近視の度数の強さに比例しますので、度数の強い人ほどその影響が大きくなります。


そして、調整力の低下する中高年ほど余力が少ない分、より大きな影響がでやすく、また普段から近くを見る時間が長い
パソコン作業従事者やデスクワークを仕事としている方に影響が出ます。


さらにレーシックでは角膜の屈折を軽減させるため、さらに水晶体の屈折に依存する量が大きくなり、より調節力が必要と言われてます。


それが、眼鏡をしていた人がレーシック手術をしてから疲れやすくなる理由と思われます。特に近視の度数の強い中高年の方がレーシック手術を受けるのは要注意です。


また、コンタクトレンズも同様で、眼鏡からコンタクトレンズにすると、近くを見るのにさらにピントが合いにくくなるのはこの関係からも明らかで、もしもコンタクトレンズを使っていて疲れやすいのであればコンタクトレンズの度数を落とすことで疲れ目が改善するかもしれません



昔から言われている『近視の人は老眼になりにくい』は眼鏡で近視を矯正している人(軽減効果-0.42D)に対してのことで、コンタクトにするとその効果は激減し(-0.06D)、レーシック手術をするとまったくその効果は無くなって(0D)しまいます



レーシック(LASIK)手術後の老眼の進行


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