レーシック手術を受けた後にドライアイになって受診される方がいらっしゃいます。


その中には、もう何年も点眼をしているが改善しないと言って来院される方もいらっしゃいます。




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そこで、レーシック術後、およびヒアルロン酸の点眼使用後、平均3.4年(1.8〜11.7年)経過してもドライアイが残っている9名に、別のドライアイ点眼のジクアスを使用して結果が発表されていましたので紹介させていただきます。



●なぜレーシックを受けた後ドライアイになるのか?

レーシック手術では、レーザーをする前に角膜にふたを作ります。

その時に角膜の知覚神経が切断され、眼球の乾燥に対して涙が出る反応が鈍くなってしまうのです。


通常は3-6か月くらいで再生すると言われていますが、顕微鏡で観察した結果、切断された知覚神経の再生に3年の期間を要するという報告もあります。


しかし、本来であればもう再生しているはずなのに、もう術後何年も経過しているにもかかわらずドライアイで困っている患者様を診察することがあります。


そこで今回は、平均3.4年もたっているのにドライアイが生じている患者様への治療です。




●1年間、ジクアスを使用しての結果

BUT(角膜の上の涙の安定度): 点眼開始後1か月から12か月まで継続して増加


角膜のキズ: 点眼開始後1週から12か月まで継続して改善


自覚症状: 「目が乾いた感じ」「目がしょぼしょぼごろごろする」「目の不快感」といった症状が改善


涙の分泌量: 変化なし




●なぜジクアスでレーシック後のドライアイが改善するのか?

レーシック後のドライアイの特徴は、

角膜の上の涙の安定度の低下で、

従来のドライアイの治療薬である人工涙液やヒアルロン酸では、

水分の補給や保水が目的であるので不十分のようです。



それに対してジクアスは、

レーシック後に障害された角膜の上の涙の安定に重要なムチンの分泌を促すので効果が出たものと思われます。


レーシック後のドライアイで困っている方、その症状が何年たっていてもジクアスで治るかもしれません。


あきらめないでもう一度眼科を受診してみてはいかがでしょうか。


ただし、今回のデーターからも継続して使用すれば症状も連続して改善してくるようです。


1か月やそこらであきらめず、1年間使用するつもりで使われてみてはいかがでしょうか。



レーシック後のドライアイに対する涙点プラグによる治療はこちら


(増田綾美ほか、LASIK術後のドライアイに対するジクアホソルナトリウム点眼液の長期における有効性.あたらしい眼科30:249-253、2013 を参考に書きました)


実際にあったレーシック術後不調の症例


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