●アイプチがあわないとこんなにひどいアレルギー反応を起こすことがあります


ある日、両方のまぶたを真っ赤にした方が来院されました。

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アイプチをしてからまぶたが急に赤くなってきたとのことで、激しいかゆみも伴っていました。



眼球にも痛みがあるとのことで調べてみると、両眼の角膜にも傷がついていました
(下図:矢印の先、白くなっているところ)

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このように角膜の上側の傷なので、上まぶたにつけたアイプチの接着剤の影響が考えられます。



アイプチは簡単に二重瞼を作るアイテムとして、気軽に使っている方も多いと思います。

また、軽い気持ちでこれから使って見ようかなと考えている方もいらっしゃると思います。



しかし、時にひどいアレルギー反応を起こすことがあるので、要注意です。



●なぜ、アイプチの接着剤でアレルギー反応を起こすのか?

主なアイプチの接着剤は、絆創膏の接着剤と一緒で、ラテックスというゴムの成分から作られています。


このゴムの成分でアレルギー反応を起こすと、

アナフィラキシー反応と言って、


全身にじんましんがひろがったり、喘息からくる呼吸困難、血圧低下などの

強いアレルギー反応を起こすことが知られています。



同じラテックスを含む炊事用のゴム手袋で負けたり、絆創膏ですぐにかぶれる方は要注意です。



●まぶたがかぶれやすいのはなぜか?

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皮膚はいろいろな刺激にさらされていますが、

表面にある角質がそれらの刺激の侵入を妨げてくれているのです。


しかし、まぶたの皮膚は非常に薄い皮膚なので、角質も弱いのです。


まぶたの皮膚をつまんでその薄さを比べてみてください。

ほっぺたやおでこ、口などの皮膚と比べてみると非常に薄いことがお分かりになると思います。


比例してまぶたの角質も薄いために脆弱で、

しかも瞼には皮脂腺もないので、乾燥によりさらに角質は傷みやすいのです。

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このように角質が傷むと簡単に刺激がまぶたの深部に侵入し、

それが血管までたどり着くと、異物の侵入をリンパ球が認識し、

強いアレルギー反応を起こしてしまうのです。


aip5(この写真は、同じくアイプチでかぶれた別の方のものですが、角質が傷んでしまい表面の質感がカサカサしているのがお分かりになると思います)








一例目の写真の方は、いったんは治療ですぐに軽快に向かいましたが、

2週間後、アイプチをしていないにもかかわらず、また同じようなかぶれを起こして来院されました。

aipaip8(2週間後、再発の写真)








最初のアイプチのダメージで角質が傷んでしまい、

少しの刺激でもかぶれやすくなっていたようです。





●こんなトラブルがあってもだましだまし使っていると・・・

女性には、一度二重瞼を作って友達の前に出ると、

二度と、一重の自分を友達に見せられないという心理あるようです。


中にはかぶれていても、だましだまし使っている方もいらっしゃるようです。



気持ちはわかりますが、

このようなことを繰り返しているうちに、まぶたの皮膚の弾性が低下し、

将来、たるんだ皮膚になったり腫れぼったいまぶたが残ってしまうこともあります。



●対策は?

初めて合いプチをする前に、まぶたと同じくらいに薄い前腕の内側の皮膚にアイプチの接着剤を塗って1日おいてみてください。

その後、アイプチを塗った部分が赤く腫れる時には、そのアイプチが合わない可能性があります。


また、一度、アイプチで負けた方は、価格の高い安いにかかわらず、ほとんどの接着剤にはかぶれの原因であるラテックスが含まれています。


ラテックスが一度合わないとひどいアレルギー反応を起こすことで有名です。



残念ですが、ひどくなる前にもうアイプチからさよならすることを勧めいたします。



●かぶれたときには・・・

すぐに中止して、眼科か皮膚科を来院されることをお勧めいたします。


このようなときにはステロイドを使い、速やかに治す必要がありますが、

市販薬にはステロイドの眼軟膏はありません。


まぶたの角質の傷んでいるときに刺激のある市販薬を使うとかえって悪化することがありますので要注意です。

年度別のお化粧による眼障害発生状況はこちら)

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