ある患者様が3月のスギ花粉の飛散の強いシーズンに目を真っ赤にして来院されました。


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「花粉症ですか?」


「そうだと思います」


「何の花粉ですか?」


「今はスギ花粉でしょう。血液検査を行いますか?」


「はい、お願いします」

・・・20分後・・・

「結果が出ました。スギの抗体は陰性でした」


「私はスギ花粉症ではないんですか?」



というケースが時々あります。


花粉症


東京女子医科大学東医療センター眼科の三村達哉先生は、

春に来院された季節性アレルギー性結膜炎の患者さまの血清の抗体の検査の結果、


スギ(68.8%)、ヒノキ(59.4%)の方が陽性反応を示しました。


一方、涙の中の抗体を調べてみると、

スギ(100%)、ヤケヒョウヒダニ(97.1%)、カモガヤ(88.2%)


で、必ずしも血液検査でスギの抗体が出ないからと言って、必ずしもスギ花粉症ではないとは言えないようです。


中には、目だけ花粉症の症状が出て、鼻やのどには症状が出ない方もいらっしゃいます。


目のアレルギーの原因を調べるには、血液から調べるよりも涙から調べるほうがより正確にわかるようです。


ただし、涙からアレルギーの原因を特定する検査は、すべての眼科で行っている検査ではありません。