高齢者の方が、まぶたが赤くなったと言って来院されることがあります。

しかし、その中には治療しなくてもいいのに治療をしてしまってかえって悪くしてしまっているケースがあるので、要注意です。



●治療が必要なケース


多いのは湿疹で、その中でも皮脂欠乏性皮膚炎といって皮脂の欠乏によってまぶたがカサカサになってかゆみを生じ、そして湿疹へと発展していくケースが多いのです。



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このように、若いうちは皮膚の表面にある健康な角質が外からの刺激から守っています。




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しかし、加齢とともに皮脂の減少とともに、角質の脂が不足してかさかさしてきます(若い時のようにお肌がみずみずしさを失ってきますよね)。そうすると角質でブロックできずに抗原が皮下まで侵入し血管や知覚神経に作用し、かゆみを起こしてしまいます。

かゆいので思いっきり掻いてしまい、湿疹へと発展してしまいます。


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すなわち!!

皮脂の減少⇒ 角質の傷み⇒ 抗原の皮下まで侵入⇒ 血管や知覚神経への刺激⇒ かゆい⇒ 掻く ⇒ 湿疹⇒ さらなる角質の傷み⇒ 湿疹がさらにひどくなる 

といった、悪循環が起こってしまうので、すぐに治療をする必要があるのです。




一方、
●治療が不要なケース


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このような健康な角質も



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加齢とともに皮膚が延びて薄くなってきたため、皮下の毛細血管が透けて赤く見えることがあります。

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これらの写真は、他の医院でまぶたの湿疹と診断され、治療をしても治らないため受診された方のものです。


いずれも、皮膚がたるんで薄くなったため皮下の毛細血管が透けて見えているだけなので、治療をしても治ることはありません。

そればかりか、湿疹で使うステロイドの軟膏は長期使用で皮膚の色素沈着を起こすことがあり、かえって悪くさせることもあるのです。


湿疹との違いはかゆみや違和感があるかどうかです。

かゆみなどの違和感がなく、軟膏を使っても全く改善傾向がないのであれば、治療を中断して、改めて医師に相談されることをお勧めいたします。





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