学校の教科書は紙からデジタルへと変わりつつあります。

全国の学校では、平成20年では7.0人に1台の教育用PCだったのが、平成30年では5.6人に1台に増え、40%がタブレット端末になっています。教室の無線LAN普及率も90.2%となっており、より理解しやすい授業のために、今後、デジタルでの授業は不可欠のようです。

また、2018年文部科学省は「デジタル教科書ガイドライン」を作り、2019年には学校教育法の一部改正を行い、これからも教科書のデジタル化が加速されそうです。



●なぜ、デジタル教科書にかわりつつあるのか?

紙教科書と違い、図や表、写真などは自分の指で大きくして詳しく見られます。イラストも動画で見られ、音声も聞けるので、英語ではネイティブ・スピーカ−が話す音声を教科書の本文に同期することもできて、より理解のしやすい教科書となっています。

さらには生徒はタブレット上に答えを記入して、先生も自分のタブレットと各生徒の画面を共有して見ることもできて、採点もできて学習の進捗状況も理解できます。

また、先生が電子黒板に書いたものを、生徒のタブレットで見ることもできるので、視力の悪い子供さんでも平等に理解できます。

こんな未来に描いていたようなことが、すでに学校で行われています。




●デジタル教科書の普及とともに健康被害も、それに対して文部科学省は?

児童生徒の健康に留意してICTを活用するためのガイドブック」のタイトルで全国の学校に通達し、その対策も考えられました



●その中身は


*タブレットPCを利用する際のポイント

monka

(文部科学省「児童生徒の健康に留意してICTを活用するためのガイドブック」より)




●ガイドブックに記載されている注意点

●画面の映り込みに注意
調査では、1クラスのうちに半数弱の生徒が画面が反射したと回答しています。反射した画面を見ていると目は疲れて、目が痛くなったりして授業に集中できません。目線とタブレット画面を直交する角度に近づけて見ることをガイドブックでは言っています。



●紙教科書よりもタブレット教科書の方が近視になりやすい。その理由


紙教科書もタブレット教科書も一見、同じ姿勢で勉強しているように見えますが、タブレット教科書の方が近づけて見ているのです。

小・中学校の生徒にそれぞれの教科書で勉強しているところを写真を撮って比較しました。その結果、紙の教科書を読んでいるときの視距離は平均31.3に対し、タブレットのデジタル教科書を読んでいる視距離が平均24.2とかなり近いのです。さらに16cm以下でタブレットを見ていた生徒が18%も存在していたと報告されています。

30僂茲蠅盒瓩さ離で読書する小児は、30儖幣緡イ靴篤表颪垢訃児と比較して2.5倍近視になりやすいといわれていますので、タブレット教科書のほうがより近視になりやすいといえます(以上、野原尚美ほか.デジタルデバイスの視距離と文字サイズ.あたらしい眼科36:845〜850.2019を参考にしました)

近視だけではなく、画面までの距離が近いほど、将来、目の位置がずれる斜視になる危険性もあります(詳しくはこちら)。






●近視の原因である、デジタル教科書の視距離が短い理由

紙教科書は通常は読むことだけに使われますが、デジタル教科書は読むだけではなく、画面を大きくしたり、スクロールしたり、入力したり、指で画面を操作することが多いため、自然と近づけて操作することが多いのが利用だそうです


タブレット教科書を見ていると、頭の位置が低く、背中を曲げて見ているのが習慣づいているケースもあり、文部科学省が学校の先生に出した通達には、授業中の生徒の姿勢にも注意するようにとあります。


小学生の子供さんが悪い姿勢が習慣づいてしまうとこのまま治らないこともありえます。もしも、自宅でも悪い姿勢でゲームやスマホなどを見ているのであれば、注意してあげたほうが良いでしょう。



●それ以外に文部科学省のガイドブックで注意されていること

画面の明るさ

児童生徒が同じ姿勢を長時間続けないようにする

連続作業時間は 1 時間を超えないように

ドライアイ

色のバリアフリー


monka2

(文部科学省「児童生徒の健康に留意してICTを活用するためのガイドブック」より)


*********************************************************************************


DSC00193



眼科犬、アニーからのもうひとこと:自宅にタブレットがあるなら、子供に正しいタブレットを見る姿勢を教えてあげたほうが良いワン!!



ブログのトップページはこちら

松本眼科のホームページはこちら