よく緑内障の患者様から血圧は緑内障に関係があるのかとのご質問を受けます

bp


高血圧の方は高血圧でない方に比べて1.16倍緑内障になるリスクがあると報告されています

その理由として、血圧が上がると眼圧が上がることがある。血圧が上がることで微小血管障害が起こり眼球の視神経への血流減少が起こる、眼圧の自動調節機能の障害、高血圧治療薬が目の循環液を減らすなどが考えられています。


一方、低血圧も緑内障を発症する要因となります。

下の血圧(拡張期血圧)が60mmHg以下の方は、70-80mmHgの方に比べて1.9倍緑内障になると報告されています。

さらに、『下の血圧(拡張期血圧)−眼圧の値』 が50mmHgになると61〜80mmHgの方よりも3.6倍緑内障になる危険性が上がるという結果になりました。


この理由は、血圧が下がって眼圧が上がると目の中の循環量が減ることで緑内障になりやすくなると考えられています


また、夜間血圧の低下も緑内障になりやすく、上の血圧(収縮期血圧)の夜間の血圧が日中の血圧よりも20%下がると、19.78倍、また下の血圧(拡張期血圧)の夜間血圧が日中の血圧より20%以上下がると5.55倍緑内障の危険性が上がるという結果でした。


血圧は高くても低くても緑内障の危険性が上がるという結果でしたが、それではどれくらいが一番よいかというと
下の血圧(拡張期血圧)が71〜80mmHgが最も緑内障のリスクが低い血圧ということのようです。


以上、橋本和軌ほか:原発開放隅角緑内障の全身的な危険因子.あたらしい眼科39(4):395-401,2022を参考に書きました



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