ものもらい・めばちこで瞼を腫らして来院される小さな子供さんがいらっしゃいます

霰粒腫



大人はお薬で治らなければ切開を考えますが、小さな子供さんの切開は危険でできません。


お薬でほとんどの子供さんは治りますが、お薬を使っても改善しないかたもいらっしゃいます


そんな時にどうするか?

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学会発表の抄録から興味あるデーターが書かれていましたので紹介させていただきます

平均5.3歳(64%が5歳以下)の78例の子供さんで、平均5.5か月経過した段階で88%が、多発例の71%治療、軽快したとあります

(2024年・128回日本眼科学会総会抄録集から)



すなわち多くの子供さんが自然治癒するとのことですので、無理に切開をしなくてもよいのです。

多くの小さな子供さんは不安と痛みで泣き叫びます。暴れる子供さんに目の近いところに針やメスを持っていくリスクを取らなくてもよいのです。

緊急に切開をする必要があるのは、瞼が腫れて視力の発育に障害が出る時で、その場合には全身麻酔のできる病院に紹介させていただいています。

笑




●上の写真の子供さんの経過です


霰粒腫2

(3週間で破れました)





霰粒腫3霰粒腫4


(5週間できれいに治りました)




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