ある奈良県の眼科医が目について書いたブログ

眼科診療をしながら気がついたこと、最近気になったことを書いてみました

目の病気-まぶた

まぶたを清潔にするアイシャンプー:めばちこ(ものもらい)が頻繁にできる? 目薬をさしてもすぐにすぐに乾燥する 安全にまつ毛を長くしたい方にお勧めです

アイシャンプーロングというまぶたを洗浄するまぶた専用の液状石鹸があります。


最近、眼科の世界でもまぶたを清潔にすることの重要性が言われてきています。


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まぶたのまつ毛の生え際のやや内側には青い矢印に示すように油の出る分泌腺があり、


ここが汚れてくるとさまざまな病気をひき起こすからです。






●めばちこ(ものもらい)


最近の研究で、めばちこ(ものもらい)を繰り返す方には、顔ダニがまつ毛の毛根部に住み着いていることがわかりました。


顔ダニは毛根のよごれや脂を餌にして増殖しますので、その部分が汚れてくると油の分泌異常が起こり、めばちこ(ものもらい)がすぐにできるのです。

この部分を清潔にすることで、めばちこ(ものもらい)の発生を予防することが言われています。




●ドライアイ


マイボーム腺機能不全症


マスカラ付着



また、この油の出る分泌腺に固まった脂が付着したり、お化粧品などで汚れがついてしまうと、油の出る分泌が低下し、目の表面に油不足をおこし、乾燥しやすい目になってしまいます。


あるデータでは、このアイシャンプーロングを使ってまぶたをきれいにしてもらったところ、

  • 乾燥感
     
  • 目のしょぼつき
     
  • 目がゴロゴロする
     
  • 目がしみる
     
  • 目が熱い

といった症状が改善したようです。




 また、アイシャンプーロングには、ビタミンDやアミノ酸などの栄養分も含んでいますので、

これを使った方のまつ毛が2か月で、


平均8.1mm から8.8mm

へと伸びたと報告されています。


Amazonでも販売されていますので、手軽に手に入るようですので、上のような症状で困ってられる方、一度試して見られてはいかがでしょうか?




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まつげエクステのグルーでまぶたがかぶれる方

まつげエクステの普及とともにエクステ時に人工のまつげをつける接着剤のグルーでまぶたに炎症が起こって来院される方が増えてきています。


松本眼科に来院されたエクステのグルーで来院された実際の症例をみてみましょう





●症例1  24歳女性

(症状) まぶたの腫れ

1
 




●症例2  36歳女性

(症状) 両眼のまぶたの腫れとかゆみ
 
2





●症例3  36歳女性

(症状) 右眼の痛みと腫れ


3





症例4  35歳女性

(症状) まぶたのただれ

4





症例5  27歳女性

(症状) まぶたが腫れてかゆみがある

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●起こった時期・・・1月:2名、  3月:1名、  5月:1名、  7月:1名

発症した季節は関係はないようです。




●年齢・・・20歳代:2名、  30歳代:3名

年齢も関係がないようです




●起こった部位・・・ 両側:4名、  片側:1名

やはり両側のまぶたに起こる方が多いようです


眼球




★なぜまつげエクステの接着剤で負ける方が多い?


,泙通咼┘ステの接着剤には規制がないから

業務用で使うため家庭用品規制法の対象外

さらに薬事法の対象にもなっていない



∪榁綺泙固まった後でも水分に触れると毒性のあるホルムアルデヒドが発生する




3こ阿らインターネットを通して誰でも購入できる


などが主な理由のようです。



グルーについてのさらに詳しい説明はこちら


 (グルー以外のまつげエクステによるトラブルはこちら










美容整形 プチ整形のヒアルロン酸注入後、失明に陥った症例

お顔の皮膚のしわを簡単にとる方法として、ヒアルロン酸注入が行われ、ネットや雑誌、テレビでもよく紹介されています。



お手軽に美しくなる方法として施術を受ける方が増加傾向のようです。



ヒアルロン酸注入は、美容外科医の処置の中ではボトックス注射についで第2位で、美容外科処置の中で約14%がこの施術を受けてられるようです。



しかし、普及するにつれトラブルの件数も増えてきています。




そこで、千葉大学の野々村咲子先生たちのグループの症例報告を紹介させていただきます。 

(野々村咲子ほか:美容整形目的でヒアルロン酸注射後に眼動脈閉塞を来した1例.日眼会誌118:783-787.2014より) 




●20歳の女性

ヒアルロン酸注入直後より、視力低下、頭痛、気分不良、両腕の麻痺を起して、病院を受診。


網膜の動脈の閉塞を認め、最終的に光すら感じなくなった。

BlogPaint(当院に受診された網膜動脈閉塞症の方の写真:


白くなっているところが血液が途絶え、機能していない網膜)













美容整形で用いるヒアルロン酸分子の大きさが400μmであるのに対し、眼球に入ってくる網膜中心動脈の径は160μm。

当然、誤ってヒアルロン酸が血管に入りそれが眼球の方に流れてくると眼球に入る血管を詰まらせてしまうのです。


この問題について、同様にヒアルロン酸注入が多く行われている韓国でも症例が報告されています。



2013年韓国では美容目的でヒアルロン酸注入した12例に網膜動脈が閉塞した症例が報告されています。


その他、脂肪注入で網膜動脈が閉塞したとの報告もされ、また脂肪注入で脳梗塞が起こった症例も報告されています。



カラコンまつげエクステアイプチなど女性の美しくなりたいという願望とともに新しい技術が普及し、



それに伴いトラブルも増えてきています。



ヒアルロン酸注入については、


簡単!、痛くない!、安全!、高くない!


などの謳い文句がネットなどで宣伝に使われています。


しかし、この手術を受ける方には、このような合併症があることをほとんど知られていません。




施術をする方もされる方もより慎重に対応する必要があるようです。



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まつげ美容液(ラティース、ルミガン、リバイタラッシュ)の危険性、充血が治らなくなったりまぶたにシミができたり、くぼんできたり

ある日のこと、目の充血が治らないと受診されました。

lash

この写真のように、たしかに充血しています。



よく聞いてみると

「まつげ美容液」を使っているとのこと。



一般的によく使われているまつげ美容液(商品名:ラティース、ルミガン、リバイタラッシュ)には、ビマトプロストという緑内障治療に使われている成分が使用されているのです。



この緑内障治療薬では、まつげの毛の抜ける時期を遅らせる作用もあることがわかり、まつげが長く伸びてしまうことが問題となっています。



まつげ美容液は、この副作用を逆手にとって販売されているのです。



しかし、このお薬を使っているとそれ以外の副作用が生じてきます。


それが、充血とまぶたの色素沈着なのです。



上の写真でもたしかに異様にまつげが伸びていますが、充血と色素沈着も生じてます。



この患者様にまつげ美容液をやめてもらい、炎症を抑える点眼をお出ししました。




2週間後の写真です。


lash2

治療前の写真と比べると、充血も瞼の色素沈着も少し改善しているように思われます。




さらにもっと影響が出てくるとこの写真のようにまぶたがへこんできたり、まぶたに毛が生えてくることもあり要注意です。

p3gキサラタン



さらに目に入ると角膜障害が生じることも報告されており、まつげの根本に塗るような美容液でもおかしいと思った時には眼科を受診されることをお勧めいたします。



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目じりの小じわ(カラスの足跡)も気を付けないとただれやかゆみ、痛みの原因に

年が行ってきたときの顔の特徴のひとつに「目じりの小じわ」、いわゆる「カラスの足跡」と言われるものがあります。

加齢が原因と言われ、老け顔の象徴のように言われています。


mejiriしかしこのカラスの足跡と言われるところにも注意しなければいけないことがあります












mejiri2目じりのしわの部分はかぶれやすい皮膚なのです。













mejiri3まぶたの皮膚はもともとが体の皮膚の中でも最も薄い皮膚の一つで刺激に弱いところです。

(瞼の湿疹についてはこちら)
 










mejiri4さらにこの小じわには、目の中の異物を含んだ涙、めやに、汗もたまりやすい場所で 、それらが皮膚に炎症を起こし、かぶれやかゆみの原因となります。











mejiri5ひどければこのように痛みを伴うこともあります。 













そうならないようにならないよう、顔を洗うときには一緒に目じりのしわの部分も入念に洗っておかれたほうがよいでしょう。

洗眼


そして、症状が出てきたときには眼科で眼軟膏を処方してもらってください。

通常は軽ければ数日で改善します。


二重瞼のしわの部分の炎症はこちら


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お化粧中の目のトラブル:どんなお化粧法が眼障害を起こしやすい? まつげエクステ?マスカラ?アイプチ?ファンデーション?まつげパーマ? 年別の眼障害発生状況(2005年〜2013年)

最近、目力メイクの流行とともに目の異常を生じて眼科に来る患者さんが増えてきています。

そこで、お化粧品でトラブルを生じた方が実際にどれくらいの数がいるのかを原因別に調べてみました。

調べたのは2005年から2013年の期間に松本眼科に来院された方の中で
「まつげエクステ」「マスカラ」「アイプチ」「ファンデーション」「まつげパーマ」でのトラブルで来院された年別の患者数
を松本眼科のデータベースから調べてみました(松本眼科のデータベースについてはこちら)。その結果をグラフにすると、


graph3


となります。

この中で、まつげエクステの流行とともに患者数の急激な増加が注目されます。



まつげエクステの主なトラブルの詳細については写真付きでこちらのページで説明していますのでご参考いただければと思います

いろいろなケースでのまつげエクステトラブルの症例とその写真はこちら
2013年のまつ毛エクステでのトラブルの症例とその写真はこちら

主な症例は
「エクステ後まぶたの腫脹と充血」「エクステ後目が痛くなった」「エクステ後、まぶたの腫れとかゆみ」などです。
症例5

日本眼科医会の調べた全国のエクステ被害状況はこちら

 エクステの接着剤(グルー)のアレルギーによる障害はこちら





その次に多いのは「マスカラ」「アイプチ」です。

マスカラの主な症例
「目の中にマスカラが入った」「マスカラによる眼球の傷」「マスカラの異物反応によるめやに」などです。

2013年は急増しましたが、それだけ目元メイクが目に近づいて眼球に影響する危険性が増えたためかもしれません。

マスカラ付着




詳しくはこちら






アイプチの主な症例
「アイプチでかぶれた」「アイプチをしたら腫れてきた」「アイプチの道具でまぶたを突いてから腫れてきた」など


アイプチ


(詳しくはこちら)








ファンデーションの主な症例は
「コンタクトレンズのくもり」「慢性的な充血」「くしゃつき」など

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(詳しくはこちら)








まつげパーマの主な症例は
「まつげパーマ後ごろごろする」「まつげパーマ後目が痛くなった」など

まつげパーマ

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(詳しくはこちら)








女性のお化粧法は日々進化しますます美しくなってきていますが、それに伴い目力メイクに代表されるように眼球に近いところに施行する傾向があるようです。

8年間での当院での総トラブル件数は、まつげエクステ28名、マスカラ8名、アイプチ7名、ファンデーション6名、まつげパーマ4名でした。

8年間でのこの人数はわずかかもしれませんが、眼は痛いだけではなく見え方にも影響して日常生活にも支障がでます。

十分に注意すれば予防はできると思いますので、このページを見てご参考にしていただければ幸いです。


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2013年のまつ毛エクステ(マツエク)での目の障害から見る最近のトラブルの傾向。年齢、症状、その原因からその実態をみてみました

まつ毛エクステでトラブルを起こして来院される方が相変わらず増えてきてます。


2013年までの年別、お化粧品による目のトラブルの眼障害発症状況です(詳しくはこちら)。


graph3



そこで、当院に受診された2013年のまつ毛エクステでのトラブルをみてみます


●28歳女性:充血と違和感

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人工まつ毛が結膜に当たっていました。





●50歳女性:充血と痛み

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接着剤(グルー)が目の中に入ったものと思われます






●28歳女性:充血、めやに、痛みで来院

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接着剤(グルー)が目の中に入ったものと思われます






●25歳女性:両目の充血

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接着剤(グルー)が目の中に入ったものと思われます






●22歳女性:痛み、充血

(写真はなし)

接着剤(グルー)が目の中に入ったものと思われます







●45歳女性:違和感

(写真はなし)

人工まつ毛が角膜に当たっていました。







●27歳女性:充血と違和感

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接着剤(グルー)が目の中に入ったものと思われます







●57歳女性:充血を訴え来院

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脱落できなかった人工まつ毛が当たったものと思われます







●34歳 めやに、充血、違和感

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接着剤(グルー)が目の中に入ったものと思われます







●31歳女性:充血と違和感

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人工まつ毛が眼球に当たっていました






●35歳女性:瞼の腫れ

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接着剤(グルー)によるかぶれ(接触性皮膚炎)








●36歳女性:腫れと痛み

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接着剤(グルー)によるかぶれ(接触性皮膚炎)







●32歳女性:違和感

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人工まつ毛が眼球に当たっていました





●まとめ

2013年1月から9月まで:

まつ毛エクステによると思われるトラブルを起こされた方:13名(全員女性)(9月の段階で過去最高の2012年のトラブル数を上回っています)

平均年齢: 34.6歳 (22-57歳)

自覚症状: 充血10名(76%)、違和感・痛み969%) 、目やに215%) 、瞼の腫れ215%)(複数回答あり)
原因: 接着剤が目の中に入る6名、人工まつ毛が目の表面に当たる5名、瞼のかぶれ(接触性皮膚炎)2

(2011年日本眼科医会が行った調査と比べると接触性皮膚炎が減少しています。お店でのパッチテストを行われているところが増えているのかもしれません)(眼科医会が行った調査の詳細はこち


障害部位:結膜9名(69%)、角膜323) 、眼瞼215) (複数回答あり)



以上より、接着剤が目に入るのは施術者の技術の問題、より熟練が必要と思われます。

人工まつ毛が眼球に当たるのは、つけたものはやがれとれるのは仕方がありません。ある程度時間が経過すれば新しいものに変えるなどの注意が必要です。


瞼のかぶれは、人によって合う人もいれば合わない人もいます。

施術をする前にグルーに対するパッチテストを行うか、少量つけてみて瞼のかぶれが出ないかをみてみるのがよいと思います。

まつ毛エクステによる瞼のかぶれについてはこちら





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アイプチの危険性とトラブル。もしも使ったアイプチが合わないとこんなひどいかぶれをおこすことも

●アイプチがあわないとこんなにひどいアレルギー反応を起こすことがあります


ある日、両方のまぶたを真っ赤にした方が来院されました。

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アイプチをしてからまぶたが急に赤くなってきたとのことで、激しいかゆみも伴っていました。



眼球にも痛みがあるとのことで調べてみると、両眼の角膜にも傷がついていました
(下図:矢印の先、白くなっているところ)

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このように角膜の上側の傷なので、上まぶたにつけたアイプチの接着剤の影響が考えられます。



アイプチは簡単に二重瞼を作るアイテムとして、気軽に使っている方も多いと思います。

また、軽い気持ちでこれから使って見ようかなと考えている方もいらっしゃると思います。



しかし、時にひどいアレルギー反応を起こすことがあるので、要注意です。



●なぜ、アイプチの接着剤でアレルギー反応を起こすのか?

主なアイプチの接着剤は、絆創膏の接着剤と一緒で、ラテックスというゴムの成分から作られています。


このゴムの成分でアレルギー反応を起こすと、

アナフィラキシー反応と言って、


全身にじんましんがひろがったり、喘息からくる呼吸困難、血圧低下などの

強いアレルギー反応を起こすことが知られています。



同じラテックスを含む炊事用のゴム手袋で負けたり、絆創膏ですぐにかぶれる方は要注意です。



●まぶたがかぶれやすいのはなぜか?

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皮膚はいろいろな刺激にさらされていますが、

表面にある角質がそれらの刺激の侵入を妨げてくれているのです。


しかし、まぶたの皮膚は非常に薄い皮膚なので、角質も弱いのです。


まぶたの皮膚をつまんでその薄さを比べてみてください。

ほっぺたやおでこ、口などの皮膚と比べてみると非常に薄いことがお分かりになると思います。


比例してまぶたの角質も薄いために脆弱で、

しかも瞼には皮脂腺もないので、乾燥によりさらに角質は傷みやすいのです。

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このように角質が傷むと簡単に刺激がまぶたの深部に侵入し、

それが血管までたどり着くと、異物の侵入をリンパ球が認識し、

強いアレルギー反応を起こしてしまうのです。


aip5(この写真は、同じくアイプチでかぶれた別の方のものですが、角質が傷んでしまい表面の質感がカサカサしているのがお分かりになると思います)








一例目の写真の方は、いったんは治療ですぐに軽快に向かいましたが、

2週間後、アイプチをしていないにもかかわらず、また同じようなかぶれを起こして来院されました。

aipaip8(2週間後、再発の写真)








最初のアイプチのダメージで角質が傷んでしまい、

少しの刺激でもかぶれやすくなっていたようです。





●こんなトラブルがあってもだましだまし使っていると・・・

女性には、一度二重瞼を作って友達の前に出ると、

二度と、一重の自分を友達に見せられないという心理あるようです。


中にはかぶれていても、だましだまし使っている方もいらっしゃるようです。



気持ちはわかりますが、

このようなことを繰り返しているうちに、まぶたの皮膚の弾性が低下し、

将来、たるんだ皮膚になったり腫れぼったいまぶたが残ってしまうこともあります。



●対策は?

初めて合いプチをする前に、まぶたと同じくらいに薄い前腕の内側の皮膚にアイプチの接着剤を塗って1日おいてみてください。

その後、アイプチを塗った部分が赤く腫れる時には、そのアイプチが合わない可能性があります。


また、一度、アイプチで負けた方は、価格の高い安いにかかわらず、ほとんどの接着剤にはかぶれの原因であるラテックスが含まれています。


ラテックスが一度合わないとひどいアレルギー反応を起こすことで有名です。



残念ですが、ひどくなる前にもうアイプチからさよならすることを勧めいたします。



●かぶれたときには・・・

すぐに中止して、眼科か皮膚科を来院されることをお勧めいたします。


このようなときにはステロイドを使い、速やかに治す必要がありますが、

市販薬にはステロイドの眼軟膏はありません。


まぶたの角質の傷んでいるときに刺激のある市販薬を使うとかえって悪化することがありますので要注意です。

年度別のお化粧による眼障害発生状況はこちら)

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『逆まつ毛 = 抜く 』  と思われがちですが、場合によっては抜かなくてもよい時もあります

逆まつ毛で、少しでもまつげが眼球に当たると習慣的にまつげを抜いている方がおられます。


また逆まつ毛で眼球に当たっていても全く違和感がなく、

眼科を受診して初めて逆まつ毛の存在を指摘される方もいらっしゃいます。




●逆まつ毛があるのに違和感のない方(症例1)

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この方は、眼科を受診して初めて逆まつ毛を指摘された方。

自覚的な違和感もなく充血も眼球の傷もありません。

逆まつ毛があることを指摘されて驚かれていました。

その逆まつ毛は写真で見ても、本来のまつげと比べても細く、わずかに曲がっているように見えます。












tri1まぶたの断面で見てみると、

このようにまつげが眼球に当たっていますが、

まつげの先端部分が寝ていますので眼球を刺激せず、

眼球に傷がつくこともなかったようです。


















●逆まつ毛で違和感のある方(症例2)


BlogPaintBlogPaint












自分で時々まつげを抜かれている方で、定期的にまつげを抜きに来られています。


眼球にも傷がついており、結膜には充血もあります。

まつげを抜いても、しばらくすると眼球にまつ毛が生えてくるために、またごろごろして来院されます。


最初の症例と比べると、逆まつ毛が直線的に立っており、逆まつ毛も症例1と比べても太くなっており、他のまつげと同じくらいの太さになっているように思われます。


tri2逆まつ毛を抜いてしばらくすると、

この断面図のように先端部分が直線的に眼球に当たり

眼球に傷をつけたりして違和感が出てくるのです。


またまつげを抜くと

毛穴が広がり、

徐々に太いまつげが生えてくる方もいらっしゃいます。


そうなると、抜いたまつげが生え変わる時、まつげを抜く前よりもさらなる違和感が出てきます。









一般的には

★ 逆まつ毛=抜く

と思われるようですが、

症例2のように逆まつ毛を抜くことで余計にひどくなることがあります。


逆まつ毛の主な原因は、まぶたの形状の変化によりまつげの向きが眼球に向いている内反症と、まつげの毛穴の位置が変わってまつげが眼球に当たる睫毛乱生症です。


苦労して抜いても髪の毛やひげと同じでしばらくするとまた生えてきます。


一度抜いてもう二度と生えてこなくなるケースはごく一部なのです。



内反症からきている逆まつ毛であれば簡単な手術で治り、

睫毛乱生症であっても、レーザーや電気による毛根の破壊で治ることがあります。


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違和感のなかった症例1が習慣的にまつげを抜いてしまうと、症例2のようにそのうち違和感を感じるようになるかもしれません。



そのようにならないよう、逆まつ毛を発見しても自分で抜く前に一度眼科を受診され、抜くべきかおいておくべきか相談されることをお勧めいたします。


また、診察してみると実は違和感の原因が逆まつ毛ではなく、ドライアイやアレルギーが原因であったりすることがあります。


なお、子供の逆まつ毛について書いたブログはこちら


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まつげパーマによる目のトラブル、こんな危険性があります

まつ毛パーマでトラブルを起こして来院される方がいらっしゃいます。


その数は2009年から2012年までの4年間で4件と、まつげエクステマスカラアイプチなど他のお化粧でのトラブルに比べると多い数ではありません(詳しくはこちら)。


しかし、パーマ液は強アルカリで目の中に入ると、下の写真のように角膜を融解して重篤な障害を起こします(アルカリ液が目の中に入ることの危険性はこちら)。

pama3-1pama3-2
















厚労省は平成16年9月「パーマネントウェーブ液の目的外使用について」という通達で、パーマ液をまつ毛に使うことは薬事法違反であるという見解を出しています。


そのためまつ毛専用のパーマ液は存在せずに一般的なパーマ液が使われているようです


ですからパーマ液が目に入るとこのように大変なことになるのです。



その他、パーマ液が目の中に入らなくてもまつげパーマにはこんなトラブルがあります。




●まつ毛パーマ後、徐々に痛みが増えてきたと来院

BlogPaintBlogPaint





















まつげ全体にパーマが当たっておらず、パーマのかかっていないまつ毛(青矢印)が下を向いて眼球にあたり、

瞬きをするたびにそれが眼球をこすって傷(黄矢印)がつき、徐々に痛みが増えてきたものと思われます。




まつ毛パーマ後の違和感があると来院。

BlogPaint

















パーマを当てたまつ毛が眼球にあたっており、その部分に一致して眼球にキズがついています(緑色矢印)



まつ毛パーマには、これらの危険性があることを認識してより慎重に考えられたほうがよいでしょう。




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