ある奈良県の眼科医が目について書いたブログ

眼科診療をしながら気がついたこと、最近気になったことを書いてみました

目の病気-加齢性黄斑変性症

加齢性黄斑変性症は野菜不足だけではなく、お肉や油の摂りすぎもその原因

加齢性黄斑変性症は欧米では失明原因の第一位になっており、我が国でも10年前では失明原因の圏外でしたが、最近では3番目に多い失明原因と上がってきています。
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その原因は食生活の欧米化にあるといわれており、欧米人や最近の日本人はルテインを多く含む野菜を食べなくなっているためといわれています。

しかし、最近の研究ではそればかりではないようです。



広島大学の益田俊先生たちは、ロサンゼルス在住の日系人を対象に、加齢性黄斑変性症の発症にはどのような食べ物が影響しているかを調べました。

その結果、タンパク質、糖質、植物性脂質、ビタミンA,B1,B2,Cの摂取量には差はなく、動物性脂質と飽和脂肪酸が影響していると報告されました。

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飽和脂肪酸とは、お肉に含まれているだけではなく、バター、ラード、ココナッツオイルにも多く含まれている油です。

一般的にお肉を食べる人は野菜不足になりやすく、加齢性黄斑変性症の発症や進行を抑えるためには、肉食から草食に食生活を変えていかれたほうが良いでしょう。

第121回日本眼科学会総会(2017.4.東京):抄録集を参考に書きました

(関連ブログ)

加齢性黄斑変性症は視力を維持する治療から回復させる治療へ:新たな治療が

加齢性黄斑変性はどのような人がなる? 50歳以上の地域住民1486人を調査したデーターです。

タバコが原因で視力を落とすことも 

60歳から必要な目の栄養分とは?それは年齢とともに減少し体で作られず食べものから補給しないといけない黄斑の色素生成に必要なもの

必須ミネラルの亜鉛。亜鉛は加齢性黄斑変性症の進行を遅らせるという報告が

 

パソコン上でできる簡単な加齢性黄斑変性症のチェックはこちら

 

加齢性黄斑変性症の治療はこちら

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サプリメントとしてのルテインの効果


BlogPaint眼底写真を撮るとひときわ色素の濃いところがあります。

この部分は黄斑と言う網膜の中心で、見るのに重要な錐体という細胞が集まっています。

そのため、出血や剥離や変性などで黄斑が傷んでくると見えなくなってしまいます。






この黄斑の色素はキサントフィルという成分でできており、体内にはこのキサントフィルを生成する作用がありません。

たとえば、サルを生後からキサントフィルを含まない餌で飼育すると、この色素はできません。


また、出生前の赤ちゃんの網膜もこの色素は存在せず、出生後、キサントフィルを摂取することでこの部分は濃くなってきます。



このキサントフィルの一つがルテインなのです。



ルテインの作用は、過剰な青色の光を吸収してくれる作用があり、青色の光は紫外線に代表されるように大きなエネルギーをもち、強い光から黄斑を守ってくれているのです。


しかし、この黄斑の色素は自分で生成することができないため、加齢とともに減少してきます。


そうなると紫外線などの強い光から防御する機能が低下し、加齢性黄斑変性症を発症するのです。

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加齢黄斑変性症の色素は健常者の63%であると言われていますが、

ルテインを服用する方はその色素が増えくると言われています。


また、ルテインや同じキサントフィルであるゼアキサンチンを摂取しているグループは、摂取していないグループに比べ、滲出型の加齢黄斑変性症の発症は0.65倍、委縮型の加齢黄斑変性症の発症は0.45倍軽減されると言われてます。


ルテインを含む代表的な食べ物にホウレンソウがありますが、加齢黄斑変性症の予防するためには半束を毎日摂取する必要があります。


実際には毎日服用することは難しく、持続した効果を維持するためにはサプリメントで補う必要があります。

ルテインを含むサプリメントは多く販売されており、我が国のルテインを含む製品は約200製品と推測され、目に関するサプリメントではブルーベリーについで販売量が多いと言われています。



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タバコと加齢性黄斑変性症、ヘビースモーカーが5年後に黄斑変性症を発症する可能性は5.2%

加齢性黄斑変性症は日本人の失明原因では第3位(詳しくはこちら)。


欧米では第1位の失明原因で、

わが国でも生活習慣の欧米化とともにこの病気で視力を落とす方が増加傾向にある病気です。







この病気の発症に関係するのがタバコであると言われています(詳しくはこちら

禁煙






わが国で行われた住民調査の結果、


非喫煙者に比べ、

1日の10本未満の喫煙者では1.71倍黄斑変性症発症の危険率、

1日10本以上20本未満の喫煙者では2.21倍

1日20本以上の喫煙者では3.32倍

の危険性があるとのことです。



特に、1日20本以上のヘビースモーカーが5年後に黄斑変性症を発症する確率は5.2%と言われています。


また過去の喫煙者でも1.18倍の危険性があると報告されています。

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喫煙者が黄斑変性症を発症しないための対策ですが、

サプリメントの摂取が発症を抑えることが言われています。



その成分は、

亜鉛、銅、ビタミンC.E. β−カロテンなどの抗酸化物質で、

活性酸素を抑えることで発症を抑えることができます。

(その為野菜不足でも発症することもあります:詳しくはこちら



喫煙者は抗酸化物質が減少していると言われ、

それらの抗酸化物質の服用が推奨されています。


しかし、

喫煙者がこれらの抗酸化物質の中のβ-カロテンを摂ると肺がんを発症する危険性が増すと言われており、

要注意です。




そのため、

喫煙者用にβ-カロテンを含まない黄斑変性症対策のサプリメントも販売されています。


加齢性黄斑変性チェックシート(PCのみ)はこちら


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網膜の新しい診断機器、OCTについて 眼底出血の診断などに活躍

松本眼科にOCTがやってきました。

緑内障については別のブログで書きましたが、眼底の病気についてもその威力を発揮してくれていますので紹介させていただきます。

OCTとは、光干渉断層計というものです。 

弱い赤外線を利用して網膜の断層を撮影することのできる器械で、今までの眼底検査では網膜の表面を見て異常の有無を調べていましたが、表面からは見えない深層まで観察できるようになったのです。

レントゲンの単純撮影で診断していたのが、CTやMRIを使って診断するのと同じくらいの進歩です。

 

下の写真は正常の眼底写真で、今まではこの状態で眼底の異常の有無を診断していました。横線が入っているところが黄斑という網膜の中心で視力に最も大切な部分なのです。

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一方、この写真がOCTを使ったその黄斑の断層写真が下の写真です。

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矢印の部分がものを見る視細胞のあるところです。正常では中心部分は少しくぼんでいます。

 

下の写真は糖尿病性網膜症の方の眼底写真です。

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レーザ治療後で出血は落ち着いているように見えますが、視力は低下しています。

その方の、OCTを使った黄斑の断層の写真です。

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直線の部分の断層撮影ですが、正常と比べて嚢状に腫れているのがわかると思います。

 

このように、眼底出血で視力が低下するのは出血が視力に最も大切は黄斑を腫らすためです
眼底写真では表面から見ても黄斑の腫れはわかりませんでしたが、OCTで断層撮影をすると腫れの程度がわかり、視力低下する可能性の判断と低下する前に治療を行うことが可能になりました。

 

(関連ブログ)

緑内障診断の新しい機器OCT、緑内障の早期発見と進行の有無の客観的な評価に活躍

近視が強くて失明? 現実にありうることです。 その兆候とは?

NHKテレビ「ためしてガッテン」の中で、糖尿病性網膜症、加齢性黄斑変性症についてふれられていました

糖尿病患者様の中にはつらくて治療を途中でやめてしまう人が-NHK「クローズアップ現代」より

糖尿病患者さんの中で眼底出血を発症した方にはどのような傾向があるのか

長寿世界一からわかるように日本の医療は世界一。では世界の中で日本の眼科の医療水準は?

誰でも失明はしたくはありません。目の愛護デーの今日、日本人の失明原因を10年前と比較してみてみました

糖尿病の方、この眼底写真でも視力は1.0ですよ

 

 

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60歳からの目に良い食べ物とは?それはものをみるのに重要な黄斑の形成に関与し、年齢とともに減少し体で作られず食べものから補給しないといけないもの

これは眼底写真で網膜の色素がオレンジ色をしているのでこのような色に見えます。

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その中で、色の濃くなっているところ(矢印)は黄斑と言って映像をみている網膜の中心で視力には最も重要な場所です。

この色の濃い部分を形成している色素はもともと体で作られるものではなく、食品から補給して作られています。

その食品とはルテインゼアキサンチンで、実験的に生まれたばかりのサルの赤ちゃんにルテインとゼアキサンチンの含まない食べ物で育てると猿の黄斑の色素は存在しないことがわかっており、そのことからも食品の黄斑色素形成への重要性が示唆されています。

一方人間では、出生前の妊娠22週の胎児では黄斑の色素は存在せず、ルテインとゼアキサンチンを含む母乳と生後の食事によって徐々に黄斑の色素が作られてくるのです。

この色素は黄斑に届いた視細胞に有害な青色の光を吸収してくれ、また、光刺激により生じた有害な活性酸素を処理してくれる作用も持っているので、視力を維持していくために非常に重要です。

 

しかし、この重要な黄斑の色素も60歳くらいから減少してきて、この黄斑色素が減少してきて問題になる病気が「加齢黄斑変性症」で、日本人の失明原因の第3位で近年増加してきている病気なのです。

その加齢黄斑変性症の患者さまのルテインとゼアキサンチンの量は健常者の63%しかなかったと報告されています。

下の二枚は加齢黄斑変性症の眼底写真ですが、上の正常の写真と比べてみると、どちらも黄斑の色素がうすくなっているのがお分かりになるかと思います。

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この病気にならないためには、ルテインとゼアキサンチンが必要ですが、これらは体内で作られるものではなく、自分で補給しなければ不足するため、黄斑色素が減少してくる60歳からしっかりと取っていかなくてはなりません。

 

ルテインを多く含む食品とは

ケール(39.550、18.246)、ホウレンソウ(12.198、11.308)、パセリ(5.561)

●一方、ゼアキサンチンを多く含む食品とは

パブリカ(13157、18246)、柿(834)、トウモロコシ(644、906)、温州みかん(138)

     [食品100g当たりの含有量、単位はμg:(生、加熱後)]

適切なルテイン1日当たりの必要量は10mgという意見が多いようです。

加齢黄斑変性症は欧米では失明原因では最多の病気で、わが国でも近年増加傾向にあると言いましたが、野菜を食べない食生活の欧米化がこの病気で失明している人が増えてきている原因と言われています。

毎日食事で取るのが大変な方にはサプリメントで取ることもお勧めいたします。

 

(以上、尾花明:特集「目に良い食べ物」 A.山の幸変、ホウレンソウ、ケール(ルテイン、ゼアキサンチン). あたらしい眼科27(1):9-15、2010を参考に書きました)

(関連ブログ)

野菜嫌いで失明することも。 失明原因として増え続けている加齢性黄斑変性について (「たけしの本当は怖い家庭の医学」より)

加齢性黄斑変性症は視力を維持する治療から回復させる治療へ:新たな治療が

加齢性黄斑変性はどのような人がなる? 50歳以上の地域住民1486人を調査したデーターです。

タバコが原因で視力を落とすことも 

目に良い食べ物 「こんなときにはこんな食べ物」

誰でも失明はしたくはありません。日本人の失明原因を10年前と比較してみてみました

 

 

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加齢性黄斑変性症は視力を維持する治療から回復させる治療へ:新たな治療が

加齢性黄斑変性症は日本人の失明原因の頻度では上から3位で、さらに最近は食生活の欧米化で野菜不足のために(詳しくはこちら)、この病気で視力をおとす方が増えつづけてきている病気です(詳しくはこちら

加齢性黄斑変性症

 

 

 

 

 予防としては、ルテインなどのサプリメント(詳しくはこちら)、喫煙(詳しくはこちら)、目の中に入る紫外線を減らすなどが効果がある言われていました。

 

 

しかし、一度、発症してしまうと治療は難しく、PDTという血管の中に造影剤を入れてレーザーをして、原因となっている新生血管をつぶす治療がよいと言われていました。

けれども、その効果についてのデーターが発表され、調べてみると、視力の上がった方よりも、視力の維持できた方のほうが多く、逆に視力の良い方にすると視力が悪化することがあることもわかりました。

PDTは、ある程度、視力の低下した方の現状維持をさせることが治療の意義であることがわかってきました。

 

ここで、新しい抗血管内皮細胞増殖因子であるルセンティスというお薬を使い治療法が普及してきました。

眼球の中の硝子体というところに注射でその薬剤を入れる方法で、月に1度の治療を3回行います。あとは、その状況を見て追加するかを決めていきます。

 

以前は、同じ抗血管内皮細胞増殖因子であるマクジェンというお薬が使われていました。

ルセンティスはマクジェンと比べてもさらに成績はよく、海外のデーターでは、2年後には41%に視力の回復が見られたとのことです。また、わが国でも32%に回復が見られたとのことです。

 

まだまだ、

  • 1回当たりの金額が高い
  • 改善した視力を維持できない場合がある

などの問題があるようですが、それまで視力の回復が難しかった加齢性黄斑変性症に、一歩先に進んだ治療が行われるようになりました。

 

 

 

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必須ミネラルの亜鉛。亜鉛は加齢性黄斑変性症の進行を遅らせるという報告が

以前からこのブログでも触れていますように、加齢性黄斑変性症は日本人の失明原因では第3位(詳しくはこちら)。さらに、最近は生活習慣の欧米化とともにこの病気で視力を落とす方が増えつつある病気です。

加齢性黄斑変性症

 

 

 

 

 

また、いったん発症すると完治させる治療法はなく、それだけに発症させないように予防する。あるいは、いったん発症してもさらに進行していかないような注意が必要なのです。

このブログでもルテインが発症予防に効果があると触れました(詳しくはこちら)。

今回は、それ以外の予防の方法として、必須ミネラルである亜鉛と加齢性黄斑変性症の関係について触れてみたいと思います。


アメリカで行われた無作為他施設研究で平均6.3年の経過観察の結果、亜鉛の摂取は加齢性黄斑変性症の進行予防効果あることがわかったのです。

 

また、亜鉛の摂取方法ですが、金属として摂取することは有害で、蒸気から亜鉛を吸引してしまった方は痙攣や呼吸困難を起こすことが知られており、亜鉛は食事から摂取することが一般的なのです。

 

亜鉛を含む食品には、含有量(可食部100gあたりの亜鉛含有mg)上位のものには

  • カキ(13.2)
  • にぼし(7.2)
  • ブタレバー(6.9)
  • 牛肉(約5)
  • ゴマ(5.5)
  • 玄米(1.8)

などがあります。

 

ただし、大量摂取を継続すると貧血進行や前立腺がんの発症頻度が上がるとの報告があり、現在はどれくらいの摂取量が適当かが検討されている段階ようです。

また、比較的軽いものには予防効果は大きくはなく、ある程度進行しているものほど、発症予防や重症への進行を予防したということです。

 

亜鉛は偏ったダイエットをしていなければ通常は不足するミネラルではありませんので、現在、加齢性黄斑変性症の可能性がないのであれば、それほど意識して摂取しなけばいけないミネラルではないようです。

しかし、ある程度進行されている方や片眼が既に加齢性黄斑変性症が進行している方については、食事の時に少し意識されてみてもよいでしょう。

(寺田佳子:サプリメントサイエンスセミナー 8.亜鉛と微量ミネラル.あたらしい眼科26(1):75-76.2009 を参考にいたしました )

 

日本人の失明原因を10年前と比較してみてみました

ルテインは目にどれだけよい?

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眼底検査で検査後に目がかすむことがあります。お車の運転を控えていただく場合があり要注意です。

よくある話です

「最近黒いものが視界に飛んで見えるんです」(患者さま)

「それは多くの場合後部硝子体剥離と言って加齢性の変化が眼球の中に起こっているものと思われますが、まれに網膜剥離の前兆や、眼底出血などで起こっている場合があり、一度、眼底検査をされておかれたほうがよいと思います」(私)

「眼底検査とはどのような検査ですか」(患者さま)

「この写真のように点眼薬で瞳孔を大きくして眼球の網膜や硝子体、視神経乳頭などの眼球の内側の方に異常がないかを調べるのです。

散瞳前後

 

 

 

ただし、瞳孔を大きくなった状態が4-5時間くらい続きますのでその間かすみが出ますお車の運転に支障が出てしまいます」(私)

「今日は車を運転してきたんですが」(患者さま)

「下の写真がその時のイメージですが、診察が終了して帰るときにはかすんでいますで車の運転は危ないですよ」(私)

散瞳前後ぼかし

 

 

 

 

 

「せっかく休みを取って来たのに!」(患者さま)


上の話は時々ある話です。私たちもぜひその日のうちに散瞳検査を行いその症状の原因について説明をさせていただきたいのですが、万が一のことを考えると絶対に大丈夫ですよとは言えないのです。

ご自宅が近ければ、お車を置きに帰ったもらったり、検査後かすみが取れてからお車を取りに来てもらったりしていますが、自宅が遠ければそういうわけにはいきません。せっかく来ていただいたのに、残念ながら後日改めて診察のやり直しということになってしまいます。

 

上の方は飛蚊症でしたが、

  • 糖尿病性網膜症
  • 加齢性黄斑変性症
  • 網膜はく離
  • 眼底出血

などの病気が疑われるときには同じく散瞳検査を行います。

また、

  • 「ものがゆがんで見える」
  • 「視野が欠けて見える」
  • 「急に見えにくくなった」

という症状の方は散瞳検査をする可能性が高くなりますので、念のために車の運転での御来院は控えられたほうがよいかと思います。

 

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ルテインが目によい理由

加齢性黄斑変性症で失明する人が近年増えてきており、

欧米では失明原因としては最多。

 

わが国でも緑内障、糖尿病性網膜症に次いで多い病気です(日本人の失明原因の順位について書いたブログはこちら)。

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また、いったん発病すれば失明する率が高く、いかに予防するかも重要な病気なのです。

 

そこで最近注目されているのがルテインというサプリメント。

 

今回はそのルテインについて触れてみたいと思います。


 

ルテインはホウレン草やケールといった緑黄色野菜に多く含まれています。

その作用は、毒性の強い青色の光を吸収してくれますので、水晶体や網膜に多く存在し、網膜では中心の、視力に最も重要な黄斑に多く含まれており、ルテインが黄斑を紫外線から守ってくれているのです。

ホウレンソウ

 

 

 

 

 

 

さらにルテインには抗酸化作用、抗炎症作用などを持つこともわかっていますが、そのルテインが加齢とともに減少してくるのために、加齢性黄斑変性症や白内障を起こすと言われています。

そのために、加齢とともに減少してきたルテインを補充することで、加齢性黄斑変性症や白内障を予防できるのです。

 

ルテインを1日6mg摂取すれば加齢性黄斑変性症の発症を43%軽減できるというデーターがあり、そのことが実証されています。

しかし、一般的な食事で摂取される量は1日約1.7mgにすぎません。それだけにサプリメントでの摂取が必要のようです。

(永井香奈子ほか:サプリメントサイエンスセミナー 3.ルテイン.あたらしい眼科25:1109-1110.2008 を参考にいたしました )

 

一方、ルテインは水晶体にも含まれており白内障予防にも効果があると言われており、気になる方は今からとられてみられてはいかがでしょうか。

 

特にふだんから野菜を取れていない方や、血縁関係で加齢性黄斑変性症の方がいらっしゃる方は、加齢性黄斑変性症になりやすい体質が遺伝するということもわかってきており、発症すれば治療が難しい病気だけに症状の出ていない今のうちからサプリメントによる補充をお勧めいたします。

 

(「野菜嫌いで失明」について書いたブログはこちら

 

 

最後に、ルテインを多く含む食品を紹介させていただきます(単位は、mg/100mg)

ケール(生)39.5

ホウレンソウ(生)12.2

ロメインレタス(生)2.3

ブロッコリー(生)1.7

トウモロコシ(ゆでたもの)1.0

生卵 0.3

オレンジ(生)0.1

トマト(生)0.1

 

(関連ブログ)

60歳から必要な目の栄養分とは?それは年齢とともに減少し体で作られず食べものから補給しないといけない黄斑の色素生成に必要なもの

野菜嫌いで失明することも。 失明原因として増え続けている加齢性黄斑変性について (「たけしの本当は怖い家庭の医学」より)

加齢性黄斑変性症は視力を維持する治療から回復させる治療へ:新たな治療が

加齢性黄斑変性はどのような人がなる? 50歳以上の地域住民1486人を調査したデーターです。

タバコが原因で視力を落とすことも

必須ミネラルの亜鉛。亜鉛は加齢性黄斑変性症の進行を遅らせるという報告が

 

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加齢性黄斑変性はどのような人がなる? 50歳以上の地域住民1486人を調査したデーターです。

加齢性黄斑変性症は、一度発症すると失明率が高く、

そのために加齢性黄斑変性にならない予防が重要になってきます。

 

そのため世界の各国の関心も高く、この病気について、

各地域の住民の調査を行い、

  • どれくらいの人がこの病気になっているのか、
  • また、どのような人がこの病気になるのか

を調査して、その傾向からこの病気の予防に役立てようとしています。

 

 

 

わが国でも福岡県の久山町で調査を行い、加齢性黄斑変性症がどのような方に生じているのかを調べられました。

 

 

久山町は、人口約7500人。そのうち50歳以上が1486人。

 

久山町は都市型の農村地域であり、人口の年齢分布や生活様式などが、全国統計と近いものがあります。

 

 

 

結果は、全人口率のうち50歳以上で調べた結果、加齢性黄斑変性症になっている方はこの住民50歳以上の0.9%

また、脈絡膜の新生血管が関係する滲出型が、脈絡膜の新生血管の関与する萎縮型よりも多く見られました。これは欧米と同様でした。

 

 

 

男女別では、欧米では女性に多い結果でしたが、我が国の結果では逆で男性に多い結果になりました(日本人男子の失明原因についてはこちら)。

 

 

また、その原因ですが、明らかに原因となるものは喫煙でした(喫煙と加齢性黄斑変性症の関係についてはこちら)。

 

 

喫煙により、活性酸素が増え、脂肪の過酸化を促進し、脈絡膜の血液の循環にも影響があったということです

 

加齢性黄斑変性チェックシートはこちら

 

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日本人の有病率は欧米の白人よりも少なく黒人よりも多い結果でした。

 

 

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