孤独と孤高の狭間 其処に羆

2018年08月

2018年8月27日撮影

今年の8月も阿仁熊牧場くまくま園に行ってきました。
今回は、メスのヒグマ(亜種不明)たちには
5月の訪問では逢えなかったサザエにもヒメにも、9頭全員に逢うことができました。

前回は逢えなかった 「ヒメ」 15歳以上 (年齢は不詳)
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一時はメスたちを全員一緒に出すべく試行錯誤が繰り返されていたのが
個体の性格や相性を尊重といいますか、無理はしないという結論になったのか
ヒメは1頭だけで出してもらえるようになったようです。

ヒメは1頭だけのほうが断然活動的です。
みんなと一緒だと影が薄い印象なのですが
ひとりで運動場を広く動いて、自由にのんびりしています。
時間交替だと短時間にはなるけれど、今後も1頭で出してあげて欲しいなー。
な~んて、心配するまでもなく飼育さんは1頭で出すことにしているようでした。

逢えたのは2日目の27日の朝、到着するともう出ていて
水音はすれど目の前のプールに姿が無い。
居たのは2つあるプールのうち、下にあるプールの奥側の角でした。
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水面を掻く水音が高い。
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水に入りたくはないみたいなんだけど、でも水遊びはしたいのかな。
暑さを感じて脚の裏やお鼻を水に触りたいんだろうけど・・・
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ゴクゴク
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朝一番、底の土が舞い上がっていない澄んだ水。

毛色もです。陽射しや角度で茶色っぽくも見える何とも不思議な毛色なのですが
この写真の色で見たまんまと思います。
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体半分入っているようなものなのに
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こんなにお顔突っ込んでいるのに
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入りたくはないらしい。身体が濡れるの嫌いなんだろか?
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プールの水が澄んでいるのは
中に入って底に沈んでいる土を掻き回してしまうことがないからなのだと
この水がこんなに透明度があるのを私も久し振りに見た気がします。
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上から見ている私に気付いていて 「何なの?!」 という感じ (笑)
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此処では餌やり禁止なことを理解しているんでしょう、
上から見ているヒトが餌を投げないことを承知していて
媚びるようなアピールをすることもないし
過度にこちらを気にしている様子もありません。

それが、此処の良さだから。

ちょっとお尻を押したらドボンと入ってくれそうな
ギリギリのところでプールに入らない動画。
水を掻く様子、途中で土を巻き上げて水が濁る様子・・・


後脚をプールに入れることなく、ようやく立ち上がり
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ブイが気になって脚を止め
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だけど、そんなに執着もせず
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上のプールへ行くのかと思えばUターン
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暫く同じように水を掻いてから、運動場を細かくパトロールです (^^)v
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かなりブレ・ボケですが(^^ゞ 歩いている雰囲気が気に入っているので採用です。

背が伸びている草はたくさんあるというのに
他の子もみな、地面近くの緑を食べていました。
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這うようなこの草が美味しいのか?
はたまた、みんなが食べちゃうから伸びないのか・・・?

気持ち良さそうに、広く大きくあるくヒメさん。
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みんなと一緒だと早々に座り込んでしまうイメージでしたが
舌をベロベロさせながら運動場の一通りを確認しているかのようです。
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奥のほうに居るのが分かるでしょうか。
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写っていない手前にも伸びた草などあります。
日本の飼育施設としては、なかなかの広さだと改めてしみじみ・・・。

通路に出ている (寝室からは出ている) 誰かに挨拶
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吠えていなかったので、相性の良い誰かだったのかな。

見ていた間には熊穴には入らなかったようです。
ぐるっと回り込んで向こう側を奥から手前へ。
お顔が痒いね (*^^*)
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体格が大きいと、こういう仕草はギャップが可愛い。

これは、かつて東屋だった屋根の残骸
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むむ! 念入りに時間をかけて調べます!
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無理な体勢で録ったので凄く揺れてしまいました。
最後にお顔上げるところが目が可愛らしいから是非見てください!!

屋根が落ちた東屋の支柱をガリガリ
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此処には全頭の匂いが付いているはずです。
屋根が落ちた後も、全頭が手を携えて更なる解体に勤しんでいます (笑)
(元はヒトのための公園にあった東屋でした。)

このあたりには脚止めされるものがたくさん。
ひとりで出ているからこそ、其処此処で遊ぶヒメさんが見られます ヽ(^o^)丿
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何が載っていたんでしょうか。拡大して見てもよく分からないけど
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口に入れようとして落としてしまっていました。

年齢不詳ながら、さほど若くはないことは一目瞭然。
毛艶こそ良いものの、若々しいとは言い難く、
まして、ひとりでのんびりということもあって、相当おっとり歩く感じです。
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盛り土を のっそり と超えてくる悠然とした感じ、伝わり難いかもしれませんが・・・
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こう見えて、とても気分良さそうに、とても寛いでいるんです。
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プレッシャーやストレスのない、ひとりの運動場 (^^♪
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全身濡れているように見える怪、入ってないのにね (笑)

上のプールで脚を止めました。
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つまみ食いしたから、のども渇こうというもの。
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30℃行かない気温と言ったってヒグマには酷暑、水は飲んでおかないとね。 

またまた搔き回して、これは遊んでいるのかなぁ?!
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おや?! 今度こそ入るかも!
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何となくこう・・・入ろうとして前脚突っ込んでるよね?
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と、かなり大きく期待したけれど、搔き回すばかり。
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ヒメさん、お顔が険しいんですけど・・・(;^_^A
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なんですかね (笑) お顔も胸も、お腹とか
身体の表側半分を濡らすために掻いてるのかな。
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「搔き回し過ぎて草臥れちゃった。喉渇くじゃないの。」
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なーんて上品なしゃべり方をするキャラではないような気が・・・

「何なの?!」再び~♪
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もしシャンプーしてフワフワに乾かしたら、結構な美熊さんじゃないかな。
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こうして見ると、娘のケイコの毛色はヒメ母さん譲りなんですね。
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他の子どもたちはこういう毛色ではないから、ケイコだけが似たんですね。
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もう少し飲みますか。
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飲んだ後こちら見て止まるのは、なにか私が気に障ることでもしたかしら・・・?
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暫くしたら止まらなくなって、搔き回す・・・
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搔き回す・・・私の何が気になって止まっていたのやら。
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結局、入ることはなく
その割には、他の子のように毛に付いた汚れが固まったりしていないのが
後から考えたら凄く不思議なことだと思いました。
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飼育さんは、熊たち1頭1頭が寝室にいるときの
「お腹空いた」 や 「ホースで水掛けて」などのサインを見分けられるそうです。
寝室にいるときに水浴びしているのかもしれませんね。

ブルブルする後ろ姿 (GIFです。クリック・タップで動きます。)
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いや、あの・・・ブルブルするのは構いませんが、お尻はプールに入ってないでしょ。


短い時間でしたが、随分長時間逢っていたような錯覚に陥りました。
ひとりだとこんなに寛げるのなら、やっぱりひとりが良いよね。
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くまくま園は行く度に
何かしら一つや二つ、新しいことがあるから気が抜けません。
みんな1年ずつ年齢が上がっていく中で
ヒメさんの居場所が安定しないことは気になっていたので
今回逢えて、様子を知ることができて良かったと思います。
ヒグマには孤高が似合うんですよ、ね、ヒメさん (*´▽`*)
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2018年8月18日撮影

よこはま動物園ズーラシアのメスのニホンツキノワグマ 「ユマ」 24歳
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食欲旺盛 ~ユマ~と同日のユマさんです。

来園した若いメリーちゃん(お披露目は秋になるらしい)とは
比べるべくもありませぬが
年齢の数字は若くなくたって絶対的に可愛いらしいユマさんの、
ほ~ら!可愛い!ってなお顔を今こそUPしたい (*^-^*)

出入口に詰めていることも多いユマさん。
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帰りたがっている、と思うヒトが多いようですが
中に飼育さんが居るときに此処に居るんじゃないかな?
構ってほしくて覗き込んでいるのじゃないかと思うんですけどね。

帰りたいときは、どストレートに常同している気がするんだけど
本熊に聞いてみないと本当のところは分かりませぬなー。
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此処にいるときは見え難くてハズレ・・・では全くありません (^^)b
お顔さえ挙げてくれれば、動かない分、見易いから私は好き。

ときどき、何をするでもなく広いほうへ出てきます。
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ど真ん中の木の下の黒い物体がユマさんですよん♪

本当に、何をするでもないときがあるんです。
広いお庭が素直に気持ち良さそう
暑くても風は抜けるし、緑はそよぐしね~♪
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徐々に寄っていくふうに撮ってみました。写真でも臨場感があればと。
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お顔に寄れば、このとおり。
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飼育さんがおやつを持ってくる時は落ち着きが無くなるので分かります。
こういうふうに座ってキョロキョロ、クンクンしているときは
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これも本熊に聞いてみないと本当のことは分からないけれど
単純にのんびりしているだけなんじゃないかな~?
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いつも飼育さんがおやつを投げる前に説明してくださるのですが
 「熊は犬と先祖が同じで、犬の何十倍も鼻が利く」 
 (だからリンゴを遠くに投げても匂いで見つけられる。)
離れた場所の、別の動物のためのおやつの匂いに反応しているのかもね。


ユマさんは年中痒いみたいなんですけど、夏は比較的掻いてないほうです。
後脚で背中を掻いている横顔も穏やかな微笑で
何の気掛かりも私たちに抱かせることなく居てくれるのが嬉しい。
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「あー、そこ!そこ!」 って痒いところ掻くと気持ちいいよね~ (´▽`*)
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蝉の声など無い季節の穏やかな日にはボリ!ボリ!と音が聞こえることも (笑)
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聞こえるような近い距離じゃないのに、反響するのかな (笑)

左右反対側を掻いているのも見ることできまして。
あらよっ!と
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これがまた 「女の子でしょ! メッ!」 と言ってあげたくなる体勢ですけど
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ヨガより、新体操よりアクロバティック! そうね、中国雑技団レベルですね (^-^;
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座る場所はだいたい同じようなところが多いようです。
岩場の高い位置だと池からの風が涼しいのかもしれません。
見ている我々も水面を渡る風に救われています。
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ネコ科の猛獣の前脚を 「クリームパン」 のようだと言いますよね。
ツキノワグマはイカ墨テイスト、爪はアクセント、やっぱり菓子パン!
無理がある、とか言わない!(笑)
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角度がイマイチで分かりにくいですが
親指側から子指側に流れる毛並みが綺麗なんですよ、熊って。

何をしているのかは結局分からず、何もしていないんだと思いますけど
まるで撮影会でモデルを務めてくれているようです。
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惜しみなく可愛い表情を見せてくれる、ユマさん主催の撮影会。
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何かを見ているようだけど
もし何かを見ているとしたら凄く遠いものを見ているはずです。
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写真では近く感じますが、実際のユマさんまでの距離はかなり遠くて
視力が優れない熊がこちら側の具体的な何かを凝視できているとは思えない。
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きっと 「なんとなく」 な時間に違いない (*^▽^*)
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若い熊や、仔グマとは説得力の違うユマさんの笑顔。
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幸せに暮らしていなければ、この表情にはならないと思います。
お庭の環境と、バックヤードの設備と、飼育さんの愛情、
そしてユマさん自身の健康が全部揃っている証なのでしょう。

でも、こう見えて気の強いところがあるそうです。
須坂市動物園から来た1歳のメス、メリーちゃんの存在に気付いたのは
メリーちゃんが来て3日目ぐらいだったらしいのですが (笑)
気づいたときには
 「?! だっ、だれっ?! 此処あたしのお家なんだけどー!
  アンタだれ?!
  飼育さーん!! なんか知らない子どもが居るんですけどー!!」(脚色)
みたいなことになっていたとか、いないとか (笑) 41-180818yuma

ユマさんは5歳ぐらいまでカドリー・ドミニオンに居たはずだから
自分以外の個体と一緒にいること自体には免疫がありますよね。

片や、メリーちゃんは2か月ぐらいしか一緒に居られなかった母熊と
双子のケンくんと獣医・飼育員以外の動物を知らないわけで
ヒトより大きいユマさんには驚いたことでしょう。

お互いに早く、無理なく慣れて、ユマさんにとって良い刺激になればいいな。
若くて可愛いメリーちゃんと
若くなくたって絶対的に可愛いらしいユマさん
ズーラシアは最強になりますね (*^^*)

2018年8月18日撮影

よこはま動物園ズーラシアのメスのニホンツキノワグマ 「ユマ」 24歳
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8月の月例ユマさん。
この日もUPしたいユマさんがたくさんあって困ってしまう。
でも、いつも長くなってしまうので、的を絞ります!

恒例! ユマさんを探せ!!
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だいたい中央に写っているものですよね (笑) 今回もど真ん中です。
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此処でユマさんがしていたこと
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勿体ぶってもタイトルでバレていると思いますが (^▽^;)
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ちょっとテカっちゃったんですけど、短い動画です。

10時前のことなので、おめざ とは言えないですね。
10時のおやつ ですね。

おやつ食べ放題のお庭。
野生と同じというわけにはいきませんが、木の実もあるというし、虫もいるし
理想的な間食、間食できるという環境も理想的。
そもそも、野生なら起きている時間の多くを食べることに費やしているのだから
(食べ物を探すことについやしているのだから)
今のユマさんの 喰っちゃ寝 生活は、熊として正しいんでしょう。
若かった頃のことは知らないのですが、ここ数年を見ている限り
徐々にお庭のものを食べる率が上がっている気がします。
年齢のせいでしょうかね。
食の好みというのかな、自然のものに意識が向いている感じがします。

正午少し前に、リンゴやお芋のおやつを貰います。
歯が無いのでリンゴもお芋も蒸かして柔らかくしてもらっていて
散らして撒くのは運動を促すため 且つ 動いている姿をお客さんに見せるため。
このお庭というだけで既に特別なエンリッチメントは不要な気がしますが
それでもユマさんは、やはり甘いおやつを楽しみにしているようです。
ずーっと食べてきたものだし、飼育さんからもらうという絆もあると思う。

その正午ごろのおやつを食べる流れで、また同じ場所で同じ草を食べていました。
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今度の動画は6分30秒ぐらいです。
ただ食べているだけの淡々としたものですが
搔き分けたり引き寄せたり、身を乗り出したりして、面白いです。


この日はあまりお昼寝らしいお昼寝をしなかったようです。
途中で池に降りて水に入ること数回。
食べている合間、合間にいろんなことをしていますが
とにかく旺盛な食べっぷりが印象的な日でした。
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この日、草を食べていた場所は同じ場所ばかり。
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以前にもこの場所で食べていたのを見たことがあります。
美味しい好きな葉っぱなのかな?
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犬歯しか歯が残っていないのに、繊維質な葉っぱをどうやって噛んでいるのだろう。
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見ていても、要領よく効率的に食べているようには流石に見えないけれど
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美味しそう、というか・・・
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楽しそうに食べているから、見ているこちらが幸せになれるんです。
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もう1つ6分30秒ぐらいの動画。
池に向かって降りていくところと、池から上がって登って行くところ、
そしてその後、また草を食べている様子で、これは14時半ぐらいです。
水に入っていた時間はとても長いのでカットしました。
場面が切り替わってお尻を岩で掻いているのが、水から上がった直後。

よく食べるユマさん、イイ感じ。何よりでしょう。


春先より夏になってからのほうが元気に動いていると思います。
活動的になっているのを見ていると、このまま、ずーっと
何年も先まで元気なんじゃないかって思いたくなります。

ところで
7月末に須坂市動物園から1歳のメス 「メリー」 が来園しました。
お披露目は涼しくなってかららしいです。
交替制になるのかもしれませんけど
メリーちゃんを理由にユマさんを引退させることはしない、と聞いています。

ユマさんが健康であれば、この先もずっと逢える (^^)v
それは決して夢ではない、現実に叶い得ることではあるけれど
ごく当たり前に考えて、24歳という年齢を無視することはできませんよね。
ズーラシアには月一程度の頻度で行っているのですが
行けば当然また逢えるだなどと思い込み過ぎないように
逢えていることを一回一回大切にしなければ。


この日の様子は、改めて新たな更新をするかもしれません。


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