孤独と孤高の狭間 其処に羆

カテゴリ: 天王寺動物園

2018年7月15日撮影

さて、ツキノワグマのコテツに逢いに行った天王寺動物園ですが
この春の天王寺の熊界隈で一番の話題と言えば
何を置いてもメガネグマでしょう。
既に夏ですが。
実はその 既に夏なのに が今回の訪問の肝になりました。

メスのメガネグマ 「プッペ」 25歳
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オスのメガネグマ 「ダイスケ」 28歳
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数字だけ見ると物凄く高齢です。
共に再婚、プッペさんには孫もいますし
この高齢ペアが揃って元気なだけでも天晴れなことだったりします。

天王寺では通年、2頭一緒に運動場に出ているわけですが
オスの選り好みが激しい(?)プッペさんの
鉄の「近寄らないで!!」オーラは、ほとんど名物になっていました。
よくまぁ、この2頭を一緒に出しておいているものだと、実は、思いました。
熊なのだから単独飼育にしてあげればいいのに、と内心は思っていたりも。

それが、あなた!
なんということでしょう!
この春ついにプッペさんに発情が来た!

あんなに吠えて嫌がっていたのに・・・
熊界隈では大きな話題となり、私はwebで見て知り
目を覆いたくなるようなラブラブぶりに、驚き、半ば呆れ・・・
是非とも肉眼で見たいと思いながら、訪問できずにいるうちに
「蜜月は終わり、元のふたりに戻った」という情報が。

嗚呼、見損なった。

園が言うには 「高齢だけど2頭とも、いまだ繁殖可能な個体」 だと。
「無いとは思うが、生まれても良いように準備はする」 と。
25歳のプッペさん、まだ上がってないのかぃ! そうかぃ!

見損なったのは仕方のないことと
天王寺訪問自体は純粋に月の輪コテツに逢いたくて計画したわけです。
  コテツは、こちら →  今年も開催!(個人的)コテツ夏祭り! 
ところが、ですよ。
訪問する2~3日前ですよ、twitter見ていたらね、
「蜜月復活」ってさ・・・。
ビックリですよねぇ・・・。

見逃したと思った睦まじい様子を、もしかしたら肉眼で見られるかも! と
俄然、暑さに立ち向かう気力が湧いたのでした。

そういうわけで、到着してすぐ朝一番からイチャイチャしていた二人の動画です。
ワクワク様子を伺うまでもなく、朝一番がこれです (^^;


今までの訪問では見ることがなかった仲の良いふたり
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本当じゃんね。本当にこんななんだねぇ。
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吠えないんだ、プッペさんが。なんか見慣れない (笑)
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発情期の魔法
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一度解けたはずだったのに
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見ている側としては、複雑な気分。
案外ね、ツンデレなんです、プッペさんは。


ダイスケ氏も引くところは引いてプッペさんの顔色を見ています。
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プッペさんが不思議ちゃんと化している気が・・・
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しかしなぁ・・・こんな向かい合って寛ぐ姿を見る日が来ようとは。
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ま、いいんだけどさ。28歳と25歳ですよ?! 恋すると若く見えますなぁ。
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人目も憚らず展開される、赤ちゃんを期待してしまう場面も何度も見ました。
(この写真はもちろん違いますが。)
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その都度、まるで篠鳴きのような声・・・恋鳴きっていうのかな?
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プッペさんから近づいていくこともあります。
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だけど、ツンデレ (笑)


ダイスケ氏はオス熊なので、結構一生懸命です。
こんなふうにプッペさんがイイ感じっぽいとスル~とやってくる。
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が、プッペさん出て行っちゃったり (笑)
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そうこうするうちにですね、この日のクライマックスと思しき展開になりまして。
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岩穴でイチャイチャするふたり。それも長時間。
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こういう体勢になるけどすぐ離れちゃう、みたいなことがしばらく続き・・・
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動画なんですが
以前、ホッキョクグマの動画が「不適切な動画」という扱いを受けたことがあるので
肝心なところはカットしました。
手ブレがあります。悪しからず。


肉眼では、見てゴメンねと思いながら、バッチリ見学。
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長時間経っていました。
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楽しそうな顔しちゃってさ・・・
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それでも私には、こんな並んで休んでいるのが見慣れずに不思議で堪らない。
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この目で見てもなお、信じられない。
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はぁ(溜息)

プッペさんがズーラシアで美雨を子育てしていた頃を私は知らないので
もし赤ちゃんが生まれたら自然哺育だったらいいな、と思いますが・・・
そんなこと考えるのも変な気分。
訪問から帰宅して数日経った今も、幻を見たんじゃないか?なんて気がしています。

プッペさーん、季節が変わって魔法が解けたらまた吠えます?
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普段と一味違う様子を見られたのは凄く嬉しいんだけど
どちらかというと
毅然としてダイスケを寄せ付けない貴女のほうが好きかも、私(^^ゞ
なんて、何言ってんだろうね、私(;^_^A


睦まじい以外のこの日の様子は、改めてUPしまーす。


ズーラシアで一度だけ逢ったプッペさんと、今までの天王寺メガネグマは、こちら。
古いものが上、新しいものが下です。
   やっと逢えたよ! 
   ダイスケの敷き藁ベッド
   ダイスケのパトロール
   微妙と絶妙の狭間 ~ダイスケ と プッペ~
   念願だった運動場のプッペさんに逢う
   笑顔の紳士 ~ダイスケ~
   プッペさんのお誕生日 ~前半~
   プッペさんのお誕生日 ~後半~
   プッペさんが起きるまで。
   雨が・・・ ~天王寺 メガネ~


2018年7月15日撮影

暑いのに今年もまた夏に天王寺動物園に行ってきました。
別に夏を狙っているわけではありませんが、何故か夏に行っています。

私にとっては 天王寺動物園 =(イコール) 月の輪コテツ
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オスのニホンツキノワグマ、多分20歳。
1998年2月に姫路市内で保護され姫路セントラルパークで飼育。
2012年10月に天王寺へ来園。
保護が2月というので、そのとき生まれた直後だったのか、1歳だったのか、
それ如何で1歳ズレますが、いずれにしても野生だったら寿命ぐらいの年齢です。

天王寺では、かつて一日中常同行動ばかりしていたコテツ。それが、
去年の夏にはエンリッチメントの効果 (成果?) で
常同する時間がとても短くなり、私は狂喜乱舞!
そして、1年ぶりに逢ったら
な、な、な、なんと!! お昼過ぎまで全く常同せず!!\(^o^)/

多くの方が様々に写真や動画を出しているので何ら新鮮な内容はありませんが
私が逢った1年ぶりのコテツの様子をUPしたいと思います。


今回も、月の輪の無い胸をきちん見ることは叶わなかったけれど
そんなことどうでも良いと思えるこの表情 (*^^*)
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去年の8月より体格が良い (^^)v

枯葉の絨毯。左胸に少しだけ白い点が見えます。それが多分コテツの月の輪。
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お尻に絨毯の残骸 (笑)
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岩陰は風が抜けなさそうだけど、何度も入っていたのできっと涼しいんでしょう。
お口が開いているから笑顔に見えるわけじゃない、本当なニコニコ顔が分かります。
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おやつは去年と変わらず何度も何度も補給されます。
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立ち上がる時は えい!やぁ! という感じで
あまり立たせ続けるのは気の毒かな?
踏ん張っている脚は、必ず右の踵が上がっています (´▽`*)
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振って穴から落とす仕様だけど、直食べに夢中。
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おや? (*´▽`*)
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コテツ! おでこにお弁当付いてるよ!
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暑いからなのか、定期的に岩穴に入るんですが
暗闇に浮かぶ笑顔、笑顔のおでこにお弁当。
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お弁当付けたままウトウト
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途中で一旦取れたんですけどね。
また新たなお弁当くっつけてました。
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これは、フィーダーにおやつと一緒にハチミツを入れているせいで
おやつがベトベトしているから、穴からお顔に降ってきたのがくっ付いちゃうのね。

せっかく格好良いときにも
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西日を浴びても、エンリッチメントの使徒をおでこに伴っているコテツ。
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ある意味、象徴的なお弁当なのです (笑)


話は朝に戻ります。

たくさん繋げてありますが、最初は朝一番、最後のほうの背中は午後のことです。
冒頭はアジ(?)を食べています、2尾続けて。

若干長いので短縮版作りました。


可愛かった (*^^*)
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排水溝を上手に使って息をしているのかと思ったら
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お顔が沈まないように遊具の丸太にあごを載せているのでした。
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遊ぶ目的では使用されずとも、役割を担っている丸太。

浅いのに、この丸太は沈まずに浮いているようで
お尻をプカプカさせるとき、あごの位置も動いていく。
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だから、寝ちゃっても大丈夫なのだ!
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暑そうだけど、本当に寝ちゃうかと思うほど気持ち良さそうでした。
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後脚はどうなっているかというと
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私の背が低くてこのくらいまでしか見下ろせないんですが
やはりカエルの足が伸びたみたいな状態でした (笑)
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こう見ると案外長いです、脚。

こちらにお顔を向けて入ってくれるのは朝だけだそうです。
居合わせたボランティアさんが教えてくださいました。
入るときはフィーダーから落ちたおやつが池ポチャしたのを食べに。
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そのまま座るというのが大抵のパターンのようでした。
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朝を見逃すと背中向けて入る姿ばかり見ることになりますが、回数は多いです。
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ごく稀に、こんなふうに背中を向けないことも有るのかな???
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これが偶然だったのか、普段もたまにはあるのか分かりませんが

浅すぎて気の毒すぎるプールでも、コテツなりに上手に使っています。
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バナナをひと房まるごとのおやつ。
小窓の鉄格子の隙間から損傷なく投入した飼育さんの技がすごかった。
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完全に背中を向けてしまったので、
かつてアクリル板があった頃に必至で見ていたマレーグマ側の隙間から激写!!


皮も全部美味しくいただきます。
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野生のツキノワグマがバナナと出逢う機会はないですよね。
甘くておいしいよね。
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残したのは房の根本だけでした。
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ちなみに、お隣りのマレーグマはマーズもマーサも皮を残していました (笑)


とにかく何度もおやつを貰うので、退屈する暇がありません。


寝室に収容してからどうしているのだろう?
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常同行動する時間帯が変わっただけなんじゃないのか?
と、思わないでもありませんが
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昼間に様々なフィーダーで食べたほうが良いですよね。
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寝室での給餌って、恐らく纏め置きでしょう。
せいぜい、散らして置くとか、一つぐらいフィーダーがある程度かと。
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そう考えると、寝室で食べるより
運動場で食べる今の状態のほうが健全だろうと思います。
だって、たとえ寝室で常同するとしても
寝室で給餌だったら昼も夜も常同しそうだけど
今のやり方なら常同するのは夜だけになりそうな気がするから。
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そういうこと質問できる場所が欲しいなぁ・・・。
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オレンジの浮き球フィーダーは2つあります。
吊るしてあるほうは穴が大きくて食べ易そうでした。
地面に置いてあるほうは穴が小さくて、比べると難易度が高い。
と、いうよりも。
ハチミツを一緒に入れているので、穴から出てこないんじゃないかな?

朝のうち(動画で陽射しがあるとき)は快調に食べていたのが
午後の補給でハチミツが入って以降(動画で日陰のとき)は
転がせど有り付けず、という感じがします。
熊は難易度が高いと諦めてしまうのが特徴です。
コテツも、まだ入っているのを分かっていながら浮き球から離れてしまいました。
ハチミツが逆効果だってこと、飼育さん分かってるかなぁ? 心配。


結局昼下がり以降には常同もしていましたが
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すぐに気が散ってフィーダーへ行ったり、プールに入ったり、岩陰に入ったりします。

常同は無いほうが良いに決まっているけど、圧倒的に改善していることは間違いない!
全く常同しない動物園の熊というものを俄かには思い出せないので
狭い旧来型の放飼場で、今のコテツの常同なら
気の毒に思う隙間は1ミリも無いと思います。

食べる以外に楽しみがないわけですが
野生の熊は食べることだけのために活動していますからね。
繁殖や冬眠絡みで食べ方に季節感があることはコテツには叶いませんが
適正な量を僅かずつ一日かけて食べ終えるというのが一番良いのでしょうね。
もう20歳で、遊具で遊ばせてもそうそう遊ばないでしょうし
プールを深く工事するのは非現実的な発想でしょうから。

間違いなく以前より表情がよく
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間違いなく楽しそう。
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やることがないから座るのと、ちょっと小休止で座るのは意味が違う。
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探せばあると思えば探します。
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探しても無かったかつては探しもしなかった。
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その差は大きい。
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水飲みだって、空腹で喉だけ潤すのと
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食べて水分も補るのとは違うでしょう。
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お水も美味しいでしょう。( ← 実際はぬるいと思うけど (;^_^A )
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お通じだって快調! 武士の情けで動画はやめておく (笑)
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こんなコテツに逢えるのだから、飼育さんのご努力に感謝せずにいられません。
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今はまだ、フィーダを勤勉に巡っているような様子も見受けられるけれど
おやつ補給待ちの時間帯に、もっと寛ぐようになったらいいな。
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もう20歳だけど、飼育下の生涯はこの先もきっと長いはず。
今からだってコテツはもっと幸せになる権利があるよ。
保護の名のもとに母熊と引き裂かれた生涯だもの、
我々は、動物園で貴方を幸せにしなくちゃいけない。
たとえ飼育担当者が交代して方法が変わっても、
もう二度と常同に明け暮れるような生活には戻らないように
どうか、コテツを頼みます、天王寺さん m(__)m


熊好きとしては、怖いコテツもちょっと見たいけど (*´▽`*)
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それは心配しなくても、そういうお顔見せてくれるから大丈夫なのさっ♪


次回は晩秋頃に行きたいものです。


今までのコテツの更新は、こちら。
古いものが上、新しいものが下です。
   天王寺のツキノワグマ舎
   コテツが笑顔だった
   (個人的)コテツ祭
   (個人的)コテツ 夏 祭り <前編>
   (個人的)コテツ 夏 祭り <後編>


2017年8月8日撮影

天王寺動物園のメガネグマ
オスの 「ダイスケ」(26歳) と
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メスの 「プッペ」(24歳)
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プッペさんが起きるまで。の続きです。

運動場にいるのだから起床して出てきたはずなのに
昼近くまで睡魔に取り憑かれていたプッペさんも、遂に!ようやく!始動です。
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「ずっと寝てたなんて、それ誰のこと?」 とでも言わんばかりのプッペさん。
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ふっくら体型が、歩くだけでさっきまでの妖艶さとは真逆に可愛らしさが満開です。
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午前中のおやつの残りをつまみ食い。
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あるはずの おやつ を探してウロウロ。
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「好きなのが無いんですけどー!」
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ダイスケさん、言われてますよ~
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あまり食いしん坊ではないプッペさん、ご機嫌は上々のご様子。
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相変わらずダイスケさんとは距離を取りながら、少し歩いて運動を。
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上手に接触を避けながら、ふたりが運動場を歩くいつもの風景になりました!
が、そのツーショットが1枚もありません (>_<)

さて。
ツキノワグマやマレーグマには有った三角コーンのフィーダーが
メガネにはこの日見受けられなかったので、どうしてだろうとは思いました。
でも、様々なエンリッチメントを、まさか
平日でも毎日やっているとは思っていなかったので
(以前との違いが大きいので、勝手に土日祝がメインと思い込んでいました。)
今日はメガネには無いんだな、ぐらいに受け流していたのですが・・・

月の輪コテツに夢中になりながら、ふと見れば・・・
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いつの間にかふたりとも姿がなく、豪華な氷菓が!!
赤い汁は何でしょうね? 何の果汁でしょうか。
こういうのを三角コーンのフィーダーに仕込んでいるのかしら。

浮き球のフィーダーも、ちゃんと2個離して吊り下げられて
帰宅してから改めて知ったのですが
今の担当さんは毎日、何種類もエンリッチメントを実施しているそうです。
お客さんに見せるのは二の次、あくまでも熊のためだから
平日だからと言って手を抜く理由はないのだそうです。

メガネのふたりの常同行動は
かつての月の輪コテツのような執拗なものではないけれど
こんなふうに毎日工夫を凝らしてもらえていることに、私は感激するばかり。
飼育さんが違えば、それぞれ違う信念・お考えがあるでしょうが
ヒトの都合で閉じ込めて飼育している動物たちには、少しでも幸せであってほしい。
野性でも食べるぐらいしかない毎日です、
飼育下で、収容までただ放り出されているだけでは辛かろう。
ま、込み合った話はともかく、以前は無かったことが今はある、それが感動的。

いざ! 見ていなかった間にお部屋に入っていたふたりの登場です!
でもね、勢いは無いの (^^; 若熊みたいに飛び出しては来ないの (^-^;

もちろん、氷菓は2個ありますよ。
謎の果汁も舐めています。
三角コーンのフィーダーから落ちる滴をコテツが舐めていたのも納得。
 参考 → (個人的)コテツ 夏 祭り <前編>
ちなみに、ダイスケさんが氷を舐めているとき雨みたいに見えるのは
ミストシャワーの霧です。

なかなか融けない、食べ進まない。
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時間掛かることがエンリッチメントの狙いですものね (^^)

氷に埋まったままの果物 (ドライフルーツ?) を歯で攻めるプッペさんのクシャ鼻
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ダイスケさんのほうが手慣れた感じで
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引っ繰り返して裏も攻めていたのはダイスケさんだけでした。
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浮き球のフィーダーにも行きます。が
プッペさんは上手に出せないみたいで
「これ、どうするの?」 ってこちらを振り返ったように見えました。
もう一段登っていじれば、もう少し扱い易いと思うんだけど
言葉で伝えられないからね・・・う~ん、じれったい。
っていうか、もうお馴染みの仕掛けなんじゃ? (笑)

ダイスケさんのほうが、やはり手慣れてるようです。
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(手慣れた様子は、このあと動画で。)

変に近づくとプッペさんが嫌がって唸ります。
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喧嘩はしないけど、食べ物が絡むとダイスケさんもうっかり近づくことが多いようで
以前からそうですが、食べ物があるときにプッペさんの鳴き声頻度が高い (;^_^A

ご高齢のふたりは、食べるスピードも若熊のような勢いはありません。
途中で休憩しちゃったりするので
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こりゃ時間かかるぞ?! でも、それで退屈が減るんだものね。
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前回の訪問ではプッペさんのお誕生日会があって
やはり食べている様子を見ることができましたが
今回は、特別な行事ではない普段のこととして見られた嬉しさ。
平穏が一番、だけど毎日が少しだけ特別だとイイですよね。


14時を回った頃から降り始めた雨が、急に土砂降りになりました。
動物園での雨は普通に考えるとアンラッキーだけれど
好き好んで雨の日に出かけることは無いと考えると、実はかなりラッキーなこと。
ヒトにとって悪天候のとき、動物たちはどんな様子か
否が応でも見ることができますから。

でもね。
たとえそうだとしても、こんなだとは思いませんでした。
雨宿りしていた鳥の楽園入口の軒下から録った動画です。
これが今回の訪問の一番の収穫だったかもしれません。

強雨どころじゃない、豪雨をものともせずブイを揺らすダイスケさん。
ちょっと角度が悪いですが、途中で見易いほうへ移動します。
そんなにお腹が空いているの?
いや、「そこにおやつがある限り」 熊たるもの食べてこそ!
面白かったのは、雨の中で水飲みに行ったこと (笑)
もう天を仰いでお口開けたほうが早いって (笑)

対照的にプッペさんは雨宿り。
雨宿りしているそのこと自体が、これまた愛おしくて堪りません (^^)

小雨になったらプッペさんも出てきました。
小雨なら気にならないらしい・・・多分、普通の雨なら気にしないのでしょう。

雨で氷菓が融け進んで食べ易そうでした。

浮き球の中のおやつは雨でも大丈夫だったのかしら。
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「浮き球は苦手よ。吊るさないで地面に置いてほしいわ。」
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などと言いながら誘うプッペさん。
誘われるまま運動場へ入って手伝ってあげたいけど・・・。

いつの間にか雨は上がり、
プッペさんの居ることが多い洞穴にダイスケさん。
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別にプッペさんの場所と決まっているわけではないけど、ダメだよー。

食べるのに時間が掛かることは、見ている側にとっても退屈がありません。
休んだり、プール入ったりしながら
果たして収容までに食べ切るんだろうか?  (笑)
収容まで見届ければ分かっただろうことですが
雨で蒸し暑さが増しバテバテだった私は
定刻少し前に月の輪コテツが収容されたのを見て
まだ運動場でのんびりしていたダイスケさんとプッペさんに挨拶して
天王寺を後にしました。

少しずつでもふたりの関係は変わっているのでしょうか?
もう変わらないか。このままずーっとこの距離感かもしれませんね。
一緒に居ることがストレスではなく張り合いになるなら、それも良し。

というわけで、
昼まで寝ていたプッペさんと
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優しい笑顔をプッペさんに向ける紳士 (?)、ダイスケさんでした。
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ふたりとも高齢だけど、まだまだ元気でいてほしいから
効果的なエンリッチメントが展開され続けることを切望します。


以前の天王寺メガネグマの更新は、こちら
   プッペさんのお誕生日 ~後半~
   プッペさんのお誕生日 ~前半~
   笑顔の紳士 ~ダイスケ~
   念願だった運動場のプッペさんに逢う
   微妙と絶妙の狭間 ~ダイスケ と プッペ~
   ダイスケのパトロール
   ダイスケの敷き藁ベッド


2017年8月8日撮影

天王寺動物園のメガネグマ
オスの 「ダイスケ」 26歳
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相変わらずルックスが紳士ですな (*^^*)

メスの 「プッペ」 24歳
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こちらも相変わらず、興味津々が隠せない瞳で、不愛想な表情をして見せる (*^^*)

以前UPした内容と大きな違いはありませんが、この日のふたりの様子です。

ダイスケさんは朝から起きていて
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の~んびり
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うだうだ・・・
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「ジロジロ見るなよ」
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はい、すいません (^^ゞ


プッペさんの妖艶ぶりは衰えを知らず
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時を経るごとに凄味が増しているような。
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寝ているだけだろうって?
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いや、いや、いや・・・誘ってるでしょ!これは! (笑)
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ヒトをね。ダイスケさんが寄ると吠えて嫌がるんだもんね?

ダイスケさん、怒られるから行きません。

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なんとなく、ダイスケさんはプッペさんともう少し仲良くしたい、
でも、近寄るとプッペさんに唸られるので
「無茶はしないのさ~」
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ダイスケさんが見ていない隙に
ヨダレ垂らして寝ていたなんて、黙っていてあげるよ。
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ぽけ~
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お目覚めですか?
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寝起き悪いんだね、プッペさんって (笑)
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プッペさんが妖艶な寝姿を惜し気もなく晒しているあいだ、
モートへ降りる階段の降り際で、ダイスケさんも
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女豹のポーズ?!
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この状態でしばし固まる。
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ダイスケさんのメガネ柄はあまり眼鏡っぽくないのだけど
この絶妙な毛並みも手伝って、ダイスケさんの性格を映しているよう。
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今は穏やかな男らしさ。若かった頃はやんちゃだったんだろうか?
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(私はペギーさんが居た頃の彼を知らないので~。
 参考までに 天王寺の公式ブログ でーす。)

 物思う熊
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考えあぐねる
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気持ちを固める  ( ← ちょっと無理があるかも(^^;))
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よし! っと、下りて行く~
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下りて行く先には深いモートに水があります。
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人止め柵で写真は諦めましたが、肉眼では下で水を飲んでいるのが見えました。

毎回毎回、降りて行く姿がありますから、多分毎日何度か降りているっぽい。
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割とすぐ上がってきます。

はい、お帰りなさい。
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よく分からないけど、多分、上の水のほうが美味しいんじゃないか?と思う。
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退屈しているのかな? (でも常同はしてないヨ!)
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「プッペちゃん、起きたかな・・・?」
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そこからは見えないかも?

ダイスケくん! それ何かな?
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「イイことだよ」
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頭が切れちゃって、ゴメンなさい。

退屈なわけじゃないのね?
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あ (*^-^*) 前脚・・・腕のお皿で何か食べてるの。
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「プッペちゃん、起きないかな・・・」
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目線の方向は合ってるんだけど、見てるんだか、見てはいないんだか。

一日は、毎日は長い。急いで起きることもないと思って待っているのかも。
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なんだか、そんな優しい表情に見えてくるような。

「ああああ、あと5分~・・・」
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プッペさん、さっき一旦起きたはずなのにー!

プッペさんが起きるまで、カウントダウンです (笑)
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起きてからの様子は → 雨が・・・ ~天王寺 メガネ~


以前の天王寺メガネグマの更新を貼っておきます。
   プッペさんのお誕生日 ~後半~
   プッペさんのお誕生日 ~前半~
   笑顔の紳士 ~ダイスケ~
   念願だった運動場のプッペさんに逢う
   微妙と絶妙の狭間 ~ダイスケ と プッペ~
   ダイスケのパトロール
   ダイスケの敷き藁ベッド


2017年8月8日撮影

天王寺動物園のマレーグマ
オスの 「マーズ」 14歳
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メスの 「マーサ」 9歳
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今回もやらかしてしまいました。
お隣りの月の輪コテツを夢中になって見るあまり
マレーの写真がほとんど無いっていう・・・

でもね、ふと覗いた場面が秀逸でした!
どうよ?
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ふたりとも、ちょうどお尻で座って腕を上げる高さにフォーダーが。 
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ブイに遊ばれるマーサちゃん
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いや、いや、上手におやつを出せていました。
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マーズくんは穴から直食いでしょうか?
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何とも微笑ましい (*^▽^*)
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それから、時系列ではこちらのほうが前なのですが、
SNSで見てどうしても見たかったマーサちゃんの窓登りも!
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ピントが甘いのは私が腕を上げて構えているせいで揺れているんだと思います ^^;

なんかね・・・旧来型の獣舎でも
熊にとって、こんな良い道具に成り得るんだなぁ、って。
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本気出せば脱走できちゃいそうですよね (笑)
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電気柵などあるでしょうけど。

見たかったものを見ることができて、少ない写真でも満足度は高いです。
小窓からおやつは貰えたのかな? マーサちゃん?
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右上に見える、マレーの三角コーンは緑色。
月の輪コテツのそれは、滴が地面にダイレクトに落ちて舐められるのだけど
マレーのこれは、滴は壁を伝ってしまい、ちょっと気の毒というか、残念。
その反面、融けてから落ちるおやつは、段差で跳ねるのでむしろNiceかも。
融けて僅かずつ零れ落ちるのが自然の木の実のようで
本当に巧みなフィーダーだと思います。

  参考 → (個人的)コテツ 夏 祭り <前編>


マーズくんのスリスリ
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マーサちゃんの変顔 (;^ω^)
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種明かしは1歩前、舌を仕舞って瞬きするところ。
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マレーグマのところは一番奥の突き当りですが
皆さん奥まで行って見ているというのが今までの印象でした。
が、今回は、暑さに一番やられていたのは多分ヒトで
奥まで行くヒトが比較的少なかった気がしました。

マイペースぶりに拍車がかかるおふたりさん。
黒熊が3種類並んでいる天王寺で一番 “面白い” マレーです。


水浴びマーサちゃん。やっぱり可愛いですね。
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以前の天王寺マレーの更新分は、こちら
   マーズの正面
   こりゃ可愛い! ~マーサちゃん~


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