縁あって 札幌発御朱印の記録    

天神さんと北海道の神社を中心に御朱印を紹介します。
道内の方はもちろん、道外の方も
北海道旅行をしている気分で、のんびりと
御朱印をご覧いただければ、と思います。

猫や車も時折登場します。趣味のブログなのでお許しを。

Mozilla Firefoxでの閲覧をお勧めします。
            
         photo 十勝・糠平温泉中村屋にて 2011・5

矢田寺(金剛山寺)

日本最古の延命地蔵立像  ●大和郡山市矢田町3549

「矢田のお地蔵さん」の名で親しまれる大和十三仏の5番札所です。お彼岸の9月23日、近鉄郡山駅から奈良交通の路線バス・20系統矢田寺行きに乗り参拝しました。20分ほどのバス旅でしたが、車窓から郡山城跡を眺め、大織冠バス停のアナウンスに (ここが藤原鎌足を祀る大織冠神社の地か) と歴史に思いをはせながら、あっという間に門前に着きました。山門近くには曼珠沙華。「天上の花」の名にふさわしい美しさでした。

矢田寺山門矢田寺参道








寺の門前にも地蔵さんが。お供え花は地域の人たちの奉仕によるものなのでしょう。

山門からは長い石段を上がります。参道脇には寄進された石碑が並び、このお寺が今日でも信仰の場であることがうかがえます。石段を上りきると、塔頭の白壁が。その先に見える大屋根が本尊の延命地蔵さんを祀る本堂です。


矢田寺石段矢田寺境内参道














■高野山真言宗別格本山(総本山 金剛峯寺) 本尊 延命地蔵菩薩立像(国重要文化財)
  • 創建は679年。天武天皇の勅願と伝わります。天武帝は大海人皇子の時代、天智天皇の息子・大友皇子が率いる近江朝廷打倒に決起した壬申の乱(672年)の戦勝を矢田山で祈願したと、お寺のサイトは記しています。
  • 開山の僧・智通は唐で玄奘に師事し、法相宗を元興寺の道昭に次いで日本に伝えた人です。天武天皇が即位した673年、僧正に任ぜられています。当初は七堂伽藍四十八坊の規模で、十一面観音と吉祥天を祀ったそう。
  • 地蔵信仰の地となったのは平安期の弘仁年間(810~24年)。小野篁と地獄めぐりをした伝説をもつ住職・満慶(後に満米)が本尊の地蔵菩薩立像を安置してからです。「矢田地蔵縁起」によると、地獄の亡者に代わって責め苦を受ける地蔵に心をうたれた満慶が、その姿を刻もうとしたが果たせず、翁に姿を変えた春日四社明神が現れて彫り上げ、「我々は仏法守護の神である」と言い残して春日山に飛び去ったとあります。神が仏のために手助けする。神仏習合の世界観ですね。満慶が彫ったとされる未完の仏像は「試みの地蔵」(こちらも国重要文化財)として伝わります。
  • 伽藍は戦国期の梟雄で東大寺も焼き払った大和の戦国大名・松永久秀の兵火で焼失。現在は本堂と四つの塔頭を合わせ、矢田寺を構成しています。

■御朱印

本堂 地蔵尊 大和十三仏第五番

矢田寺 13佛地蔵尊本尊の延命地蔵菩薩立像は平安初期、清和天皇の治世に当たる貞観期(859~76)の作で、高さ162㎝。お寺のサイトでは「日本最古」と紹介しています。

このお地蔵さんは、通常は錫杖を持つ右手の親指と人差し指を丸形に結んでいます。その独特の姿から、「矢田寺式」といわれます。阿弥陀さんの来迎印を思わせるもので、<地蔵・阿弥陀両方の功徳を備えておられる>(公式サイト)。

<U字形の衣文や右袖にみえる左右交互に半弧をなす衣文の形式は平安時代初期の作例に類例があります。左手に宝珠を載せていますがこれは後補。
彫刻材としては珍しく桐材を用いています。また、内部には天然のウロ(空洞)があり、本来用材としては不適切なものを使用しているのも特徴>(大和郡山市ホームページ)。



本堂 現在の建物は1994年(平成6年)~2000年(平成12年)にかけ解体修理されたものです。入母屋造で本瓦葺きの本堂は奈良県指定文化財。須弥壇や組物などに室町期とみられる部材が多く用いられています。

厨子に残された棟札は「于時正徳第貳年壬辰二月吉祥日」と記され(奈良県指定有形文化財 奈良県教育委員会編)、江戸期の正徳2年(1712年)までに修理されたことが判っています。
下の写真は本堂から塔頭方面の眺めです。
矢田寺本堂


本堂眺め

































北僧坊 地蔵尊 虚空蔵菩薩さんをお願いしたのですが手違いで…

矢田寺北僧坊彼岸の23日、北僧房本堂は供養に訪れた人たちの対応で大忙し。御朱印をお願いするのに気が引けましたが、来意を告げると待合席に案内されました。御朱印を待つのは私だけ。供養の人たちと椅子に座りながら (場違いだなぁ) と悔やんでいると、「お待ちください」と係の女性の方からお茶をいただき恐縮しました。

先に本堂で授与された地蔵さんの御朱印は、十三仏専用としている御朱印帳に書いていただきました。北僧房さんに預けたのは別の帳面。本尊がなかったので、地蔵さんと勘違いして書かれたのかなぁ。まぁ、これもご縁です。

北僧房は矢田寺を開山した智通の住坊で、創建から昭和初期まで矢田寺の住職と塔頭を統べる別当職を兼務してきた由緒があります。



北僧房 玄関を上がって、左側の待合所で御朱印をいただきました。
矢田寺北僧坊本堂












矢田寺北僧坊山門























南僧房 毘沙門天 / 閻魔大王

矢田寺南僧坊 毘沙門毘沙門天は南僧房の本尊で、国の重要文化財です。残念ながら非公開です。

大和郡山市のホームページによると、文化財に登録した名称は「木造毘沙門天立像」。平安期の作品とあります。

御朱印は女性の方の筆書き。う~ん、力強いですね。












矢田寺南僧坊 閻魔堂南僧房が所有する国重要文化財「木造閻魔王倚像」は鎌倉期の作で、高さ54㎝。毎年6月に公開される閻魔堂の閻魔大王像とは別物で、非公開となっています。

大和郡山市のホームページには次のように紹介されています。

<道服を着て、両足を下ろし椅子にすわる姿。胸の前で笏を持ちますが、手首と持ち物は後補です。顔を赤く塗っていたようすはなく、着衣は金色または黄色であったと推定されます。あまり怒った表情をしていないことから、地獄の判官として人の生死をつかさどる泰山府君であった可能性もあります>

閻魔堂は拝観できませんでしたが、閻魔大王を中心に冥府の判事である十王、生前の行いを克明に記録した検事役の倶生神、そして死者から着衣を剥ぎ取る脱衣婆が配置されているそうです。


南僧房 御朱印は山門を入って突き当りにある寺務所で。
矢田寺南僧坊山門



















大門坊 摩尼殿

矢田寺千仏堂「摩尼殿」の扁額が掛けられた千仏堂は、1980年(昭和55年)の建立で、全国から奉納された地蔵1千体を祀っています。

お寺のサイトによると、矢田山に登った空海(当時25歳)が大門坊に滞在した際、不動明王を描いて 国家安穏、万民豊楽を誓願し、「三大秘密教門院」と名付けたとあります。

また、大門坊は華道「容真御流」の家元でもあります。江戸期に曹洞宗の一如が興した流派で、その養子の櫻居成龍斎一間が矢田寺で修行した際に教授したものが受け継がれています。

 「容真 」とは<その容 (すがた) 、真(まこと)なり>。祖師の一如が京都・仁和寺に献じた花のかたちから名付けられたそうです。
 



大門坊 御朱印は千仏堂内の授与所でいただきました。
矢田寺摩尼殿
















矢田寺摩尼殿釣り灯篭矢田寺摩尼殿手水




















念仏院 大悲殿

矢田寺念仏院大悲殿とあるので、観音さんを祀っているのでしょうか。塔頭内は拝観できません。

こちらの御朱印も、女性の方によるもの。端正な筆遣いです。

















念仏院 御朱印は玄関で呼び鈴を鳴らして、お願いしました。
矢田寺念仏院お堂
















矢田寺念仏院提灯

























■撮影日 2017・9・23(Sat)

【後記】近鉄郡山駅と矢田寺間を結ぶ路線バスは平日、土日祝日とも本数が極めて少なく、事前に帰りの乗車時間を時刻表で確かめておく必要があります。午前9時台のバスを利用しましたが、乗客は私を含め3人。終点の矢田寺前に着いた時点で、旅行前に調べた発車時刻を再確認しようとすると、待合所は立ち入り禁止のロープが…。ちょっと不安になりましたが、調べた時間通りにバスが待機していたのでほっとしました。まぁ、運転手さんに聞けばいいのでしょうが。旅行で焦りたくはないものです。

雪札幌は11月18日(土)朝に積雪7㎝を記録し、路面電車の軌道に積もった雪を払うササラ電車が初出動しました(平年より11日遅れですが)。とうとう厳しい冬の到来です。近所の街路樹もすっかり雪化粧しました(左の写真は21時18分撮影)。

雪の降り始めは、まばゆい白さに神々しい美しさを感じます。


♦気難しく愛らしい「イタリア娘」ジュリエッタ この日は愛車ジュリエッタの外気温センサーの交換・修理日。ディーラーに運ぶ前に50.5度を表示していたパネルが、修理を終えた午後3時に確認すると3.5度と正常値に戻っていました。エアコンの温風がでるようになり、車内も暖か。なんとか冬本番に間に合いました。気難しいイタリア娘には困ったものです(アルファロメオはジュリエッタを上級車ジュリアの妹分と位置付けています)。新車で我が家に来ましたが、何かと故障…。それでも手放せないのは、6速マニュアルに加え、猫さんと同じ魔力があるからです。一緒に時を過ごさないとその素晴らしさが分からない、猫さんに匹敵する不思議な存在なのです。

糠平源泉郷 幸せなのだ

すっかり相棒の定宿となった糠平源泉郷・中村屋さんに、11月5日(日)~7日(火)まで2泊3日の日程でお世話になりました。10歳となった相棒の体の負担を考え、選んだルートは札幌から国道274号で日高へ。そこから通行再開した日勝峠は避け、南富良野を経由して勾配の緩やかな狩勝峠越え。山の木々はうっすら雪化粧していましたが、幸い路面凍結はなく、無事に到着できました。ただ愛車ジュリエッタの外気温センサーが壊れ、温風が出ないのには困りました。毛布を掛けられた相棒は気にすることもなく、車内ですやすや。いつもの部屋に入るとうれしそうに探検していました。


幸せなのだ 大好きな部屋でくつろぐ相棒。見ているだけで運転の疲れが癒されます。何を思ったのか相棒は私の腕に前足を載せ、ぎゅっとしながら頭をスリスリ(写真中段右)。あぁ、こんなうれしいことはありません(札幌の自宅では絶対にしません)。幸せなんだろうなぁ。のびのび













棚2幸せ















しつない


















静かな夜 月明りと街路灯だけが源泉郷を照らします。居酒屋のネオンやコンビニはありません。そっと通る車の音が時折、聞こえるだけ。ロビーでは振り子時計がカチカチと時を刻む音が響きます。木の枝には雪の花。手前の車は愛車ジュリエッタ。糠平まで頑張ってくれたね。ありがとう。
玄関













糠平雪







ロビー2











昼食を買いに往復50㎞ 相棒を連れて昼食ができる店はありませんので、隣町にある道の駅・ピア21しほろでテイクアウト。糠平から往復50㎞のドライブですが、車も信号も少なく快適です。選んだ品は、しほろ牛100%のハンバーガー、究極のフライドポテト、カレーピラフを肉で巻いて揚げたカレー棒(土、日はあっという間に完売するそう)。部屋に戻り、ワインでいただきましたが、肉もポテトもしっかりとした旨味があります。いやぁ、驚きのおいしさでした。

右の写真は愛車ジュリエッタの外気温計。なんと47.5℃を表示しています。壊れた。あぁ…
ぴあ士幌温度計これ










おやつタイム 連泊するとプレゼントでおやき、または袋入りの十勝・更別村産ポテトチップスが選べます。火鉢に載せ炭火であぶった熱々をビールでいただく (サッポロクラシックでないのが残念…) 。ロビーの振り子時計の針は午後3時15分過ぎ。至福の時です。右下のガラス容器に入ったポテチは無料で、だれでも好きな時に食べられます。
おやき














ふりこ時計乾杯ぽてち















ゆったり 暖炉の火を眺めながらの夕食。オショロコマや豚肉、豆など十勝産食材がふんだん。牛乳の茶わん蒸しは逸品です。宿泊初日はシカ肉が出ました。食前酒として振る舞われる中村屋さん自家製の果実酒も楽しみ。私は行者ニンニクを選びました。食事のお供は根室の地酒「北の勝」。
暖炉




料理










熟成中
果実酒看板



























ミミちゃんは… 夜のロビー。相棒は散歩に出かけると、亡き看板犬・ミミちゃんの姿を探します。背を向けた相棒の視線の先にミミちゃんはいました。大好きだったのかなぁ。
ロビーロビー5
















ロビー4ロビー3













♦露天風呂
 うっすらと積もった雪を眺めながらの、源泉かけ流しは最高です。雲の切れ間から時折、月が顔を出し、エゾシカが2頭、木立を横切るのを見ました。右下は、露天風呂への渡り廊下。森の表情も昼と夜とでは異なります。混浴ですが、女性専用時間や連泊者の貸し切りもあります。
露天フロ












ふろ

渡り廊下


















雪化粧



















糠平 記憶の風景(中村屋さんの展示パネルから 写真タイトルは撮影者がつけたものです)

タウシュベツ川橋梁 旧国鉄士幌線で使われたコンクリート製のアーチ橋。糠平湖の水位が上がる6月ごろから湖中に沈みはじめ、10月には姿を消します。水位の減る1月ごろに再び姿を現す「幻の橋」です。この時に下がった氷面が橋を削るため、崩壊が進んでいます。 
パネル橋これ
















パネル汽車清水谷を走る

アーチ橋梁の勾配に負けず、煙を吐きながら上るSLの雄姿。糠平方面へ貨物を運搬しているのでしょう。説明には「国道から1月下旬撮影」とあるだけで、年代は分かりません。

この旧国鉄士幌線は今年2017年で、廃線となって30年。帯広から十勝三俣までの78.3㎞を結び、旅客だけではなく木材運搬に活躍していました。

終着駅の十勝三俣地区は1977年(昭和52年)、人口が14人にまで減り、糠平以北はタクシーでの代替運行となり、糠平が事実上の終着駅を務めました。


糠平湖上の雲海 1956年(昭和31年)竣工のダム湖。夏はニジマス、冬はワカサギ釣りでにぎわうそう。説明文には、撮影は6月下旬、ゲレンデレストラン横からとあります。ぬかびら源泉郷スキー場のことかな。
パネル糠平湖雲海















糠平湖よりニペソツ岳を望む 「幻の日本百名山」とされる東大雪の最高峰(標高2013m)。「日本百名山」を著した深田久弥氏は出版後に初めてこの山に登り、<日本百名山を出した時、私はまだこの山を見ていなかった。ニペソツには申し訳なかったが、その中に入れなかった。実に立派な山であることを、登ってみて初めて知った>と別の本に記したことから、「幻の-」の名が付きました。

右に写るのは「キノコ氷」。結氷した糠平湖の水位が発電の放水で下がると、湖底の切り株の上に割れた氷が取り残されてキノコの形になります。大きなもので直径1m以上。糠平の冬の風物詩です。パネルにぺつ














牛乳雪景色の見える窓のそばに牛乳瓶が2本。これは中村屋さんの屋内で撮ったものかな。

宿泊すると翌朝、布製の小さなトートバッグに入った牛乳瓶が部屋のドアノブに掛けられています。ふだんは牛乳を飲みませんが、この時ばかりは楽しみにしています。

牛乳を飲んで、朝風呂へ。

さわやかな一日が、ここから始まります。










旅の終わり ぐずる相棒をなんとか車に乗せて、狩勝峠から国道38号を滝川へ。そこからは日本一長い直線道路が29.2㎞続く国道12号で一路札幌に。道の駅の休憩タイム以外は、後部座席下に置いたベッドでしゅんとしていました。相棒よ、来年また行こうな。
かえりみち2














【後記】相棒との旅は、掃除道具が欠かせません。どうしても毛がつくため、その都度、粘着テープでコロコロ、フロリーング用シートでサッサと拭き取ります。ほかには雑巾、小型ほうき、キッチンペーパー、ごみ袋、古新聞なども旅道具に入れています。入室した時と同じようにきれいにして帰るのをモットーとしているのです。トイレ砂も防臭袋に入れた後、ジッパーのついたジップロックで封をして自宅に持ち帰っています。相棒と楽しい時間を過ごせるのだから、苦にはなりません。

中村屋さんは当然そんなことは要求していませんが、数少ない猫さんと泊まれる宿を提供していただいていることへの、せめてもの感謝の気持ちなのです。

織姫神社

機織りの神が紡ぐ縁結びの社  ●栃木県足利市西宮町3889

織姫神社本殿














織姫の名にふさわしい華やかな社殿は、宇治の平等院鳳凰堂をモデルにしたもので、国の登録有形文化財です。先染めの絹織物「足利銘仙」などで知られる機織物の地の守り神です。

<年毎に給はる足利の染物、心もとなく候ふ>(毎年いただいている足利の織物が、待ち遠しい)。鎌倉期末の随筆家・吉田兼好は著書「徒然草」216段で、鎌倉幕府執権・北条時頼が幕府の長老格で足利3代当主・義氏の鎌倉屋敷で語った言葉を記しています(新訂徒然草 岩波文庫)。足利の織物が鎌倉で評価されていたことがうかがえます。

義氏は時頼の義理の叔父で38歳年上。鶴岡八幡宮参拝のついでに来訪した甥・時頼を夫妻で出迎え、質素ながらも干しアワビ、エビ、そばがきでもてなしたとあります。時頼の甘えたような織物の催促に義氏は<用意し候ふ>。足利からすでに取り寄せていたのでしょう。さまざまな色に染めた30反を時頼の目の前で屋敷の女たちが小袖に仕立て、後で届けたそう。

この段は吉田兼好が執筆する七十数年前の出来事。兼好が記録に残したのは義氏夫妻の心づくしの優しさに感動したためかもしれません。<その時見たる人の、近くまで侍りしが、語り侍りしなり>(実際に見た人から聞いた話である)。実話であると締めくくっています。

経糸と緯糸を組み合わせた社紋
織姫本殿幕足利の織物が文献に登場するのは奈良期の752年(天平勝宝4年)。東大寺の大仏開眼供養に絹織物が献上されたそう。

東大寺の寺誌「東大寺要録巻第六」によると、この年に下野国250戸が寺の封戸となり、足利地方はその4割に当たる100戸(足利郡土師郷50戸、梁田郡深川郷50戸)が対象となりました。

下野国の封戸は物納税として布1110端2丈5尺が課せられ東大寺のある平城京に運ばれたため、足利織物が広く知られるようになったのでしょう。

端とは布の単位で反のこと(今日でも反物といいますね)。時代や素材により長さは異なりますが、一端(一反)は「大人用の和服一着分の用布」(きもの用語辞典)が目安とされます。

■祭神
 天御鉾命(あめの・みほこの・みこと) ː 機織りを司る神
 天八千々姫命(あめの・やちぢひめの・みこと) ː 織女
  • 経糸緯糸が織りあって生地を成すことから、縁結びの神とされます。
  • 社殿・神楽殿・社務所・手水舎は2004年(平成16年)、国登録有形文化財に指定。織姫山中腹に社殿を構えるロケーションは14年(平成26年)に日本夜景遺産、今年17年には日本百名月の登録地に認定されました。毎日社殿をライトアップしているそう。
神社からの眺望 一の鳥居から境内までは229段! 東京スカイツリーも見えるそうです。
織姫眺め














  • 江戸期の1705年 (宝永2年) 、足利藩主・戸田忠利が伊勢神宮・内宮所管の神服織機神社(三重県松阪市)から祭神を勧請し、八雲神社(足利市通4丁目)に祀ったのが前身です。織姫山中腹に社殿を構えたのは1879年(明治12年)ですが、翌年に火災に遭い仮宮の状態が続きました。
  • 現在の社殿は1937年(昭和12年)の再建です。足利織物同業組合が提唱し、市民の寄付で3カ年かけて復興したもの。神社はこれを起点に2017年を遷宮80年としています。
  • 社殿を設計したのは、建築家の小林福太郎(1882~1938年)。宮内省内匠寮で和風建築を担当し、後に社寺建築設計事務所を設立。各地の社寺設計、国宝建築物の修理工事監督を務めました(東京文化財研究所)。織姫神社は小林の晩年の作品といえます。
  • 文化庁の「文化財オンライン」によると、社殿は垂木から上を木造とした鉄筋コンクリート造。耐火性を考えた当時先端の建造物です。正面中央に入母屋造、千鳥破風付きの拝殿を置き、その両側に神輿舎と神饌所、背後に両下造の幣殿、向拝と切妻造の本殿を配する>
織姫狛犬

















■御朱印  拝殿に向かって左側の社務所で筆書きしていただけます。

右肩は「結縁 天御鉾命 天八千千姫命」 
中央には経糸と緯糸を組み合わせた社紋と「於里比賣乃也志呂」(おりひめのやしろ)印。

織姫



























絵馬 アニメ仕様もあります。
織姫絵馬2













織姫絵馬1

















■撮影日 2017・10・21(Sat)

【後記】雨の足利。濡れた石段を229段も上るのは遠慮して、拝殿近くの駐車場までレンタカーで行きました。センターラインのない幅狭い上り坂には下り車両優先の標識が。対向車とすれ違いできなければバックギアで坂を下れということ…。距離は短かったですが、難所です。カーブミラーに下り車両が映るたびに手前で停止してやり過ごし、何とか無事到着しました。20台ほど止められる駐車場にはエルグランドなど大型乗用車も。よく運転できるなぁ、と感心してしまいました。

御朱印をお願いする人も多く、華やかなオリジナル御朱印帳も目を引きました。しかし、一番の人気は「愛の鐘」。そう、ここは恋人の聖地に2014年、NPO法人地域活性化支援センター(静岡市)から認定されたのです。社務所の女性が御朱印を書いている間、手が空くのを待っているカップルが数組。社務所にお気持ちを奉納して、木槌を受け取り楽しそうに鐘を鳴らしていました。

レンタカーを借りたのは、「あしかがフラワーパーク」に立ち寄った後、佐野ラーメンの名店「おぐら屋」さん(で食するため。どちらも公共交通機関で訪ねるには難しい場所にあります。

おぐらやめんこれおぐらや写真はおぐら屋さんのチャーシュー麺。焼き豚は旨味があり、あっさりした醤油味のスープと平打ちの縮れ麺はコンビネーション抜群です。後口もすっきりしていて、化学調味料の嫌みはありません。ニンニクとニラの効いたギョーザもおいしかったな。1皿5個入りですが1個がとても大きく1皿で十分でした。店はフラワーパークから田園地帯を北に8キロほど走った山際の集落にあります。昼過ぎというのに行列は絶えず、20分ほど待ちました。横浜など他県ナンバーが多かったことにうなずける味でした。

そして東武足利市駅。レンタカーを返却した後、駅に併設した足利観光交流館「あし・ナビ」をのぞいてみると、足利の織物で装丁した御朱印帳や足利七福神のガイド本がありました。ほんと、御朱印ブームなのですね。ずっと続いてほしいものです。
プロフィール


やま

ネコ好きなアルファ乗りです。御朱印の美しさに魅せられ、神社とお寺詣でが趣味となりました。

御朱印の旅の相棒は車が大好きな「森の猫」。我が家に来て10年、10歳。あっという間に時間が過ぎたような気がします。いつまで一緒にドライブできるかな。

相棒がお気に入りの愛車QVも3年目。トラブルもなく元気に走ってくれます。相棒と御朱印の旅を楽しみながら、いろいろな場所を訪れたいと思います。

さて、次はどこにいこうかな…
v(^^)


photo
噴火湾パノラマパーク
2011・8・27
御朱印や写真追加しました
過去記事の更新情報です。日付は更新日です。

【2015年】
11・15 北海道十勝・音更神社
     新しい御朱印と写真
9・5  浅草神社 夏詣御朱印
3・17  札幌・豊平神社 見開き
北海道の神社
●札幌市

【中央区】

北海道神宮


開拓神社


北海道神宮頓宮


伊夜日子神社


札幌護国神社


札幌祖霊神社


水天宮


伏見稲荷神社


札幌三吉神社


多賀神社


【北区】

江南神社


篠路神社


新川皇大神社


新琴似神社


【東区】

諏訪神社


札幌村神社


烈々布神社


大天満神社


【白石区】

白石神社


【厚別区】

信濃神社


澄丘神社


大谷地神社


【豊平区】

相馬神社


月寒神社


豊平神社


西岡八幡宮


平岸天満宮


【清田区】

厚別神社


清田稲荷神社


【西区】

上手稲神社


琴似神社


西野神社


西野神社干支御朱印


発寒神社


札幌御嶽神社


【南区】

石山神社


【手稲区】

手稲神社


星置神社



●函館市

函館八幡宮


函館護国神社


山上大神宮


亀田八幡宮


北海道東照宮


湯倉神社


大森稲荷神社


函館乃木神社


厳島神社


高田屋恵比寿神社


船魂神社



●小樽市

住吉神社


龍宮神社


小樽天満宮


潮見ケ岡神社


豊足神社


高島稲荷神社




●石狩管内

【石狩市】

石狩八幡神社


厚田神社


【江別市】

江別神社


錦山天満宮


【北広島市】

札幌八幡宮


【千歳市】

千歳神社


【恵庭市】

豊栄神社


【当別町】

当別神社



●渡島管内

【北斗市】

矢不来天満宮


【松前町】

松前神社


【福島町】

福島大神宮



●後志管内

【余市町】

余市神社


【仁木町】

仁木神社


【岩内町】

岩内神社


金刀比羅神社


【俱知安町】

倶知安神社


羊蹄山神社


【京極町】

京極八幡神社


【喜茂別町】

喜茂別神社


【留寿都村】

留寿都神社


【真狩村】

真狩神社


【寿都町】

寿都神社



●胆振管内

【苫小牧市】

樽前山神社


【登別市】

湯澤神社


【白老町】

白老八幡神社



●日高管内

【平取町】

義経神社



●空知管内

【岩見沢市】

岩見沢神社


【夕張市】

夕張神社


【長沼町】

長沼神社


【栗山町】

栗山天満宮



●十勝管内

【帯広市】

帯広神社


帯広明神大社


大正神社


十勝護国神社


【音更町】

音更神社


【鹿追町】

鹿追神社


【士幌町】

士幌神社


【上士幌町】

上士幌神社



●留萌管内

【増毛町】

厳島神社
東北のお寺
未参拝です
関東の神社
■神奈川

【鎌倉市】

鶴岡八幡宮


旗上弁財天社


御霊神社


鎌倉宮


荏柄天神社



■埼玉

【川越市】

仙波東照宮


川越八幡宮



■茨城

【常総市】

大生郷天満宮 菅公廟所



■群馬

【太田市】

世良田東照宮


徳川東照宮



■栃木

【足利市】

織姫神社
関東のお寺
●栃木

【足利市】

鑁阿寺
東京のお寺
待っててね
大阪のお寺
●大阪市

【天王寺区】

心眼寺


どんどろ大師 善福寺


興徳寺
兵庫の神社
●神戸市

【中央区】

神戸北野天満神社


走水神社


【須磨区】

綱敷天満宮


●尼崎市

長洲天満宮


●西宮市

西宮神社(えびす宮総本社)


●明石市

休天神社


●高砂市

曽根天満宮


●姫路市

大塩天満宮


●三田市

三田天満神社
兵庫のお寺
未参拝です
滋賀のお寺
●大津市

石山寺
和歌山の神社
まっててね
和歌山のお寺
未参拝です
伊勢神宮&三重の神社

伊勢の神宮


内宮 皇大神宮
外宮 豊受大神宮
月夜見宮
月讀宮
瀧原宮
伊雜宮
倭姫宮
東海の神社
未参拝です
甲信越・北陸の神社
未参拝です
中国・四国の神社
九州・沖縄の神社
東照宮
■北海道

【函館市】

北海道東照宮


■宮城

【仙台市】

仙台東照宮


■東京

【台東区】

上野東照宮


【港区】

芝東照宮



■埼玉

【川越市】

仙波東照宮



■群馬

【太田市】

世良田東照宮


徳川東照宮



■滋賀

【大津市】

日吉東照宮



■香川

【高松市】

讃岐東照宮屋島神社

護国神社
■北海道

【札幌市】

札幌護国神社


【函館市】

函館護国神社


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