2010年12月29日

F1テクノロジー

今月開設したこのF1ブログも、今回が今年最後の更新となります。

 

今回はF1マシンの性能について、独断と偏見を交えて書いてみたいと思います。詳細な技術的な内容については、主にF1テクノロジーの最前線<2010年版>モータースポーツの頂点を彩る最新技術の秘密』(檜垣和夫著)を参照しました。

以前のブログで、F1には、自動車の開発に関する最先端のテクノロジーがふんだんに使われており、グランプリは最先端テクノロジーの実験場、展示場のようなものだということを書きました。

F1マシンの性能の中で最も求められるのは、言うまでもなく「速さ」です。換言すると、「マシンの運動性能が優れている」ことです。

 

ただ、この場合の「速さ」というのは、ただ単なるスピードという意味ではありません。いくら速くても、マシンが最後まで走り切ることができなければレースに勝つことはできないからです。一定の速さを維持しながらも、定められたレース距離を走り切るだけの耐久性(壊れにくさ)や信頼性(確実な作動)が要求されるのです。さらに、ドライバーに危害が及ばない安全性も重要です。

速く走るために重要な具体的な要素は、エンジンから発生するトルク(torqueで後輪を回し、それが路面を後方に蹴りだす反力です。マシンを前進させるこの力を駆動力(tractionといいます。

また、エンジンの力がいくら大きくても、その力をきちんと路面に伝えるためには、タイヤが路面をとらえる力(grip)が大きいことが求められます。

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2010年12月26日

F1チームオーダー解禁

Grandprix.comのサイトに1210日付で“F1 Team Orders Ban Is Lifted”と題するチームオーダー解禁に関する記事が掲載されています。ポイントをまとめると、次のようになります。

1210にモナコで開かれたFIA(国際自動車連盟)の世界モータースポーツ評議会の2010年最終会議で、F1スポーティングレギュレーション391項に規定されたチームオーダー禁止条項の削除が決まった。

2002年の第6戦オーストリアGPで、当時フェラーリのルーベンス・バリチェロがチームメイトであるミハエル・シューマッハに先を譲るようにというチームからの指令が出され物議を醸した直後に、チームオーダー禁止措置がとられた。

しかし、この禁止措置があるにもかかわらず、2007年の最終戦ブラジルGPではチームオーダーがさらに秘密裏に適用された。当時フェラーリのフェリペ・マッサが、ワールドチャンピオン争いをしていたチームメイトのキミ・ライコネンのタイトル獲得のために最後のピット戦略でライコネンを先にコース復帰させ、勝てるレースを譲った。

今年2010年の第11戦ドイツGPでも、フェラーリのフェリペ・マッサがチームメイトのフェルナンド・アロンソを前に行かせるようにとのチームオーダーが出された。その後のシーズンの展開を考えれば、ドイツの時点でアロンソの優勝を優先させたフェラーリの判断は正しかったと言える。フェラーリは過去にも最も露骨なチームオーダー絡みの事案のうちの3つにかかわっているが、同じようなことをしているのはフェラーリだけではない。大部分のF1パドック関係者がチームオーダー禁止を効果的に管理することは極めて困難だと考えている中で、今回チームオーダーを認める決定が下された。とはいうものの、強引なドライビングやライバルチームを露骨に妨害するなど、F1の品位を落とすような行為は、国際競技規約151c項によって厳重に処理されるという状況がある。

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2010年12月23日

F1とタバコ広告

雑誌F1 Racing最新号“Is Spa facing the axe again?”と題する記事が掲載されています。

この記事によると、ベルギーGPスパ-フランコルシャンは、ドライバーにもファンにも愛されるサーキットだが、利益を生んでいないということで、次のような記述があります。


The inaugural Indian GP next October will boost the 2011 calendar to an unprecedented 20 races,
the maximum permitted by the current Concorde Agreement, which runs to the end of 2012. The US GP should be added in 2012, meaning that if an increased calendar cannot be agreed, at least one existing event will have to be dropped—but which one?

The Belgium GP could be under threat, the 2010 race reportedly recording losses of £4million.


(来年
10月に初開催のインドGPがレースカレンダーに加えられたことによって、過去最多のレース数となる年間全20戦となり、2012年まで有効となっている現行のコンコルド協定で認められた最大レース数に達することになる。2012年にはアメリカGPもカレンダーに加えられることになっており、さらにレース数を増やすことが合意されない場合、少なくとも現在のグランプリの中から1つを外さなければならないことになる。2010年シーズンに400万ポンドの赤字を出したベルギーがその候補として挙げられる可能性がある。)

私は数あるF1サーキットの中でも、ベルギーのスパ-フランコルシャン(全長7.004キロ)は好きなサーキットの一つなので、この記事の内容は非常に気になります。

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2010年12月22日

F1の経済学

76b43013-3da4-488c-8eba-ad060fed125a今回は、F1を語る上でこの人について触れないわけにはいかないという重要人物について書きたいと思います。

その人物とは、バーニー・エクレストン(Bernie Ecclestoneです。


以下の記述は、
F1ビジネスもう一つの自動車戦争』(田中詔一著)の説明を基にしてまとめたものです。

彼は、F1の統括機関であるFIA(国際自動車連盟)から貸与されたF1の商業権を一手に握る大富豪であり、欧米のメディアでは「F1の支配者」(Formula One Supremo)と形容されています。F1のテレビ放映権をはじめとした運営業務を扱うFormula One ManagementFOM)や、サーキット・プロモーターの興行権を扱っているFormula One AdministrationFOA)といった企業を所有し、諸々の独占権でF1界に絶大な影響力を持っています。

テレビ放映権以外にも、あらゆる活動分野を組織し、F1ビジネスのシステムを構築しました。例えば、各国のサーキットでのF1開催権を競わせ、興行権料の増額を図ったのがその一例です。次にどの国でF1を開催するかというのも、彼に払う金額次第です。

 

また、F1のゲームソフトに関しても、基本特許を高額でライセンスするというシステムも持っています。

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2010年12月18日

私のF1概論(後編)

次に、F1の技術的な側面に注目してみます。

 

F1には、自動車の開発に関する最先端のテクノロジーがふんだんに使われており、グランプリは最先端テクノロジーの実験場、展示場のようなものです。

 

そこに莫大な資金と高い専門技術を持った人材を投入し、各チームがレースに勝つためだけに必要な高性能な機能を備えたモンスターマシンを開発するわけです。

 

各チームには全世界の企業が資金提供し、そのスポンサーのロゴマークを施したマシンが高速でサーキットを駆け巡り、走る広告塔と化します。

 

なんと贅沢なスポーツでしょう。

 

F1マシンの開発には、それこそ様々なテクノロジーが使われていますが、その中でも最も重要な要素となっているのが空気力学(aerodynamicsに基づいたテクノロジーです。

これは空気の流れや働きを研究する流体力学の一つで、レースの世界では空気抵抗(dragの低減とマシンを地面に押しつける力(downforceの確保が最重要視されています。

エイドリアン・ニューウェイマイク・ガスコインといった人たちが、F1カーデザインや空力のスペシャリストとして有名です。

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Posted by f1fan_kaz at 18:50Comments(0)TrackBack(0)

私のF1概論(前編)

前回のブログ開設後初の書き込みで、私がF1に興味を持つようになったきっかけについて書きました。

 

2回目の今回は、私がF1のどういうところにどんな魅力を感じているのか、独断と偏見をまじえてF1概論風に書きたいと思います。

 

F1について全く知らない人たちにもできるだけわかりやすく、入門編のイメージで書いてみたいと思います。

 

一言で言うと、私はF1のあらゆる側面に興味があります。つまり、レースの観戦はもちろんですが、F1を形作っている技術的な側面や、そこにかかわっている企業や組織、様々な背景を持った人物たちなど諸々です。

 

F1とはFormula Oneの略語であり、パリに本部を置くFIA(国際自動車連盟)が統括するフォーミュラタイプのカーレースの世界最高峰のカテゴリーです。

F1の活動は、FIAが定めたレギュレーション(競技規約と技術規約を含めた規則)によって規定されています。

 

今年2010年シーズンは、全世界で全19戦が行われ、来年2011年シーズンは全20戦が予定されています。

現在、F1に参戦しているチームは全部で12チームあり、具体的にはマクラーレン、メルセデスGP、レッドブル、フェラーリ、ウィリアムズ、ルノー、フォース・インディア、トロ・ロッソ、ロータス、ヒスパニア・レーシング、ヴァージン・レーシング、ザウバーです。

 

各チームのレギュラードライバーは2人であり、F1マシンに乗って最高峰のレースに参戦することができるドライバーは、世界から選ばれしわずか24名という狭き門です。

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2010年12月17日

F1ブログ開設

はじめまして。

本日ライブドアに新たにブログを開設しました。

このブログではF1についていろいろと書いていきたいと思います。

私はそもそもアイルトン・セナについての本を読んだのがきっかけで、F1に興味を持つようになりました。

私はもともと、車好きでもなければ、モータースポーツに興味があるわけでもなく、アイルトン・セナについても名前だけは知っている有名なレーサーというくらいの認識しか持っていませんでした。

ところが、1990年代のある時、元ホンダF1チームの総監督を務めた桜井淑敏さんの『わが友 アイルトン・セナ』という本を読んだのがきっかけでセナに興味を持つようになり、F1の世界に魅力を感じるようになりました。

詳しい内容はこのページに書いたことがあるので、もしよろしければ覗いてみて下さい。

  
Posted by f1fan_kaz at 03:54Comments(0)TrackBack(0)