2011年07月31日

ルノー、ジル・シモンのPURE社加入に不満を表明

昨日、FIAジル・シモンPURE社のテクニカル・ディレクターに就任することが決まった話題について紹介しましたが、ルノーはこの動きに対して不満を持っているようです。

以下は、F1ジャーナリストであるアダム・クーパー氏の記事のまとめです。

ルノーのエンジン部門の責任者であるロブ・ホワイトは、FIAパワートレイン専門家であるジル・シモンがクレイグ・ポロック代表のPUREにテクニカル・ディレクターとして加入することに対して、エンジンメーカーとして重大な懸念を抱いていることを明らかにした。

ジル・シモンは2014年から導入される新しいターボエンジンの問題を巡る議論の中心にいた人物であり、今回の発表のわずか23日前までエンジンメーカーの内部情報を入手することができる立場にいたのだった。その人物が、81日からPURE社で技術部門責任者として働き始めるということになった。

FIAの技術コンサルタントであるトニー・パーネルなどの技術専門家は、今回のジル・シモンのような行動を取ってはならないということに同意していると考えられている。

ロブ・ホワイトはジル・シモンの行動について、次のように述べている。

「私の立場からは、最初の反応は十分予想できるものであり、理解できるものである。個人的な立場および職業上の立場から言えば、我々はジルがフェラーリにいた頃から長い間良好な関係を築いてきた。もちろん、我々にとってはジルとの長期の関係だけでなく、彼がFIAに在籍した1年半の間に築いてきた関係の中で、これまでとは全く異なる意味での交流を重ねてきたことが大きな争点だ。我々ルノーを含めたエンジンメーカーは、全社がジルとそういう関係の中で接してきたと思う。特に、FIAのルールに則った各社のエンジン開発プログラムが進行する中においては、その関係はなおさら重要である。そういう関係性の中で、ジルがFIAのパワートレイン開発責任者という特別な立場で入手することができた内部情報が、PURE社に有利になるように使われることがないようにすることが、最大の関心事である」

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BBCとスカイ・スポーツのF1共同放映権の詳細

今週金曜日にBBCとスカイ・スポーツがF1の共同放映権を取得したことが報道され、F1関係者の間で大きな話題になっています。

以下は、F1ジャーナリストであるジェームズ・アレン氏がこの問題について取材した記事のまとめです。

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BBCとスカイ・スポーツのF1共同放映権
の問題について、詳しい内容がわかってきた。

F1参戦チームの連合組織であるFOTA会長のマーティン・ウィットマーシュは、F1の最高責任者であるバーニー・エクレストンから、各10週のレース結果は2時間から3時間遅れで無料放送されることになるという確約を得たと言っているが、BBCの情報筋ではそれは事実ではないと主張しており、放送では短いグランプリ紹介とレース後の分析を含めたハイライトの時間を拡大して約1時間15分の放送枠で放送するということである。

マーティン・ウィットマーシュはエクレストンの言い分を踏襲して、混乱を招いているということなのか、またはコンコルド協定の下で各チームが受け入れることができるようなシナリオを描いて交渉を進めているということなのか、どちらかということになる。

BBCは日曜日の夕方5時か6時というゴールデンタイムの時間帯にレースのハイライトの拡大版を放送しようと考えており、そうなるとF1ファン以外の視聴者もより広く取り込むことができ、視聴者数が増えるだろう、とエクレストンは読んでいる。

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2011年07月30日

ジル・シモン、PURE社のテクニカル・ディレクターに就任

以下は、F1 technical.net記事のまとめです。

fiaBARチーム代表でジャック・ビルヌーブの前マネージャーでもあるクレイグ・ポロック氏が代表を務めるPURE社(Propulsion Universelle et Recuperation dEnergie)は、新しいエンジン規定が導入される2014年シーズンから新型F1エンジン供給に乗り出すために設立されたが、FIAのテクニカル部門およびパワートレイン開発の責任者であるジル・シモンがFIAを辞し、今年81日付でPURE社のテクニカル・ディレクターに就任することが明らかになった。

ジル・シモンはFIAの前は、フェラーリですばらしいキャリアを積んできた。2006年から2009年まで、同チームのエンジン・エレクトロニクス・ディレクターを務めていた。また、1994年から1997年まではエンジン部門のプロジェクトマネージャーを、1997年から2006年まではエンジン開発責任者を務めた実績がある。1994年から2006年までの活動期間において、有名なパオロ・マルティネリの下で働いた経験を持っている。ジル・シモンが在籍中、フェラーリはドライバーズタイトル6回獲得、コンストラクターズタイトル8回獲得という輝かしい戦績を残している。

1984年にパリ国立高等鉱業学校で博士号を取得後、ジル・シモンはルノーの研究開発部門で技術者として働き始め、さらにプジョー10気筒エンジンの開発にも携わり、ル・マン24時間耐久レースでの勝利に貢献した。

PURE社は今年の5月にクレイグ・ポロック氏が立ち上げた会社であり、F1用の環境に優しい高性能のパワートレインを開発することを事業の主な目的としている。クレイグ・ポロック氏は、次のように述べている。

「今回のジル・シモン氏加入は、PURE社のこれからの発展における重要な出来事である。同氏の加入によって、環境重視の理念をF1で推進するための大きな力となる優秀な実績のあるパワートレイン・デザイナーとともに活動することができることになった」

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2011年07月29日

スカイ・スポーツとBBCが2012年からのF1共同放映権を取得

BBCF1放送から撤退する可能性があるということが報道され、その動向が気になっている中で、新しいニュースが飛び込んできました。

以下は、The F1 Times記事のまとめです。

英国BBCとスポーツ専門チャンネルであるスカイ・スポーツが、2012年から2018年までF1の独占放映権を共同取得したことが明らかになった。

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しかし、今回の新たな放送契約では無料の
F1放送サービスを展開しているBBCは金曜日のフリープラクティスと土曜日の予選、日曜日の決勝の半分しか生放送できないことになっている。それに対して、衛星放送の加入サービスを提供しているスカイ・スポーツは、全てのフリープラクティスと予選、決勝の生中継を行う全面的な権利を取得した。

この条件の下では、BBCは生放送できない10回分のレースのハイライト放送を遅らせ、現在と同じようにRadio 5 Liveで全てのセッションに対するコメントを放送することになるだろう。

BBCのスポーツ担当ディレクターであるバーバラ・スレイター氏は、次のように述べている。

「私たちは、BBC F1放送を続けることができることに対して本当に嬉しく思っています。F1人気の高さから、視聴者数はこの10年間で最高のレベルにあり、BBCは常に国民的な人気スポーツであるF1を大切にしたいという考えを持っています。このたびの新たな放送契約によって、我々は大幅なコスト削減を実現できるだけでなく、生放送とハイライトの拡大放送時間を通して、受信料を支払っている視聴者の皆さんに引き続き放送を楽しんでいただけることになりました」

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FIAの開発したアクシデントを探知するシステム

以下は、The F1 Times記事のまとめです。

fia-logo-silverstone-01レース中にアクシデントやクラッシュが起きた時、より迅速な判断を下すことができるように、FIA機械を使って自動的にアクシデントを探知することができるシステムの開発を進めていることを明らかにした。このソフトウェアは2008年に導入されて以来、毎年確実に性能が上がっている。

このシステムは、GPSのデータと時間計測ソフトに映像や音声、通信機能をリンクさせたもので、スチュワード(競技会審査委員)がより正確な情報に基づいて迅速な判断を下すことができるようにするために設計されている。

開発者のガレス・グリフィス氏はこのシステムについて、次のように説明している。

「このシステムでは、カメラを通して時間計測ソフトやGPS機能とつながった状態を維持し、マシンがトラックのどこを走っているのかを正確に把握することができる。そのデータを分析することによって、アクシデントを見つけることができる。ソフトが警告を発し、自動的にレースコントロールにどのカメラを見ればいいのかを知らせてくれる仕組みになっている。わずか数秒のうちにレース・ディレクターのチャーリー・ホワイティングはアクシデントを察知し、安全を確保したり、スチュワードに照会したりすることができる。このシステムは、収集したデータとそのデータのやり取りに基づくアルゴリズムによって自動化されている。例えば、妨害行為が行われている場合、アルゴリズムが2つのGPS信号の接近の程度を分析し、後続マシンが先行マシンとのタイム差を5秒から2秒に縮めるのにどのくらいかかるかを確認することができる。それによって、後続マシンが先行マシンの後ろにどのくらいの時間いるのかを測定し、タイムロスがなければアクシデントではないことを確認することができる」

さらに、このシステムはステアリングの入力データやその他のテレメトリー(遠隔計測装置)のデータもモニタリングすることができ、アクシデントの責任が誰にあるのかを特定することも可能だ。アクシデントについて調査すべきかどうかに関する最終的な判断は、FIAの技術部門責任者であるチャーリー・ホワイティングとレース・スチュワードが行う。

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2011年07月28日

ハンガリーGPの戦略分析

以下は、F1ジャーナリストであるジェームズ・アレン氏の記事のまとめです。

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今週末開催予定のシーズン第
11戦ハンガリーGPの舞台となるハンガロリンクは、抜き所のないサーキットとして知られている。しかし、各チームのレース戦略担当者は今シーズン導入されたDRSを上手く利用することを考える必要がある。先週末のドイツでは僅差のレースが展開され、戦略が結果に大きく影響することが証明された。ある2人のレース戦略担当者に取材してみた。

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●ハンガロリンクの主なデータ

コース全長:4.381km

ラップ数:70

レース距離:306.630 km

コーナー数:14

最高速度:時速301キロ(DRSを使用しない場合は時速291キロ)

平均速度:時速196キロ(F1サーキットの中で最低速)

ダウンフォースレベル:高レベル

エンジン全開率:55

必要な総燃料:150.5 kg

燃料消費量:1ラップ2.15kg

ブレーキング時間率:14

主なブレーキングセクション:11

ブレーキ摩耗:高レベル

ピットストップのロスタイム:14秒(ピットストップの合計時間18秒)

フューエル・エフェクト:0.35/10kg

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2011年07月27日

セバスチャン・ベッテルは、レーサーなのかドライバーなのか?

以下は、The F1 Times記事のまとめです。

レッドブルセバスチャン・ベッテルは、生まれながらのレーサーなのだろうか、それとも単なる1人のドライバーにすぎないのだろうか?

2011-monaco-winner-sebastian-vettel-1ベッテルは、わずか19歳と53日という史上最年少の若さでモータースポーツの世界最高峰に位置するF1でデビューを果たし、一躍脚光を浴びるようになった。デビューからわずか25戦しか経ていない2008年の第14イタリアGPで、ベッテル(トロ・ロッソ)は、予選でポールポジションを獲得し、決勝でもそのままポール・トゥ・フィニッシュを成し遂げるという快挙を果たした。この時、ベッテルは21歳と74日で、史上最年少表彰台、最年少優勝、最年少ポール・トゥ・フィニッシュという新記録を一度に打ち立てたのだった。やがて、トロ・ロッソに2年間在籍した末に、2009年にはそれをサテライトチームとして所有しているレッドブルに移籍する大きなチャンスを得た。

ベッテルにとって幸運だったのは、レッドブルがこの年新たに開発したRB5の性能の高さだった。その前年のRB4は非力なマシンで、コンストラクターズ・チャンピオンシップで7位に甘んじなければならなかったが、RB56回の優勝を果たし、コンストラクターズでもブラウンGPに次ぐ2位を獲得することができた。

ベッテルのこれまでの戦績はとにかく驚異的だ。レッドブルに移籍してからの2年半に経験した46戦中、その約3分の1に相当する15戦で優勝している。また、ポールポジション獲得数も21回に及んでいる。ベッテルが優勝したレースでポールスタートでなかったのは、2009年の第17アブダビ2010年の第3マレーシアと第18ブラジル3戦だけである。

アブダビでベッテルは予選2番手を獲得し、ポールだったマクラーレンルイス・ハミルトンがブレーキトラブルでリタイアするまで2位のポジションを確実に守り抜いていた。

ブラジルでは、当時ウィリアムズのニコ・ヒュルケンベルグがポールスタートだったが、そのペースの上がらないマシンをベッテルは早々と料理し、2番手スタートから勝利を挙げた。

また、マレーシアでは、ベッテルは3番手スタートから最初の3つのコーナーでメルセデスニコ・ロズベルグとチームメイトであるマーク・ウェバーを次々と抜いていき、正々堂々とした戦いぶりで勝利を収めた。

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2011年07月26日

ドイツGPのレース戦略レポート

以下は、F1ジャーナリストであるジェームズ・アレン氏の記事のまとめです。

先週末ニュルブルクリンク・サーキットを舞台に行われたシーズン第10ドイツGPでは、僅差のパフォーマンスを展開した3人のドライバーに際立った特徴的な違いが見られた。それは、ドライバーだけでなく、レース戦略を考えるチームスタッフやピットクルーにも当てはまることだった。

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つまり、ポイントはキレたドライビングとバランスの取れた戦略に尽きるが、ドイツでは戦略の違いによってレース結果が大きく左右されることが証明された。特に
6位フィニッシュとなったフォース・インディアのエイドリアン・スーティルにその傾向が著しく見られた。

ドイツでのレース戦略を決定する上で重要なポイントとなったのは、相対的にスピードに劣るミディアムタイヤを履いた時のマシンのパフォーマンスだった。ソフトとミディアムで1.5秒近くの差が出る場合には2ストップが有利であり、それ以上のタイム差が出る場合には3ストップ戦略を採り、最後のショートスティントをミディアムで走行するのが得策と考えられた。

金曜日のフリープラクティスの結果、予想よりもタイヤの持ちが良いことがわかり、多くのチームが2ストップの方が有利だと考えた。しかし、土曜日の夜に激しい雨が降ったため路面状況が大きく変わり、決勝で3ストップ作戦に変更した方が良いと判断し、当初の計画とは違う戦略に乗り換えたチームがあったかもしれない。昨年までのブリヂストンの時代には、こういう状況ではグレイニング(タイヤ表面のささくれ摩耗)が発生しただろうが、ピレリに変わった今年はそういうことは起きなかった。ただ、その代わりに路面のグリップ低下によりラップタイムが落ち、タイヤの力が弱くなったが、乾燥しきっていない路面からのダメージを受けることはなかった。

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2011年07月25日

F1ドイツGPのレースレポート

以下は、英紙『インディペンデント』の記事のまとめです。

ニュルブルクリンク・サーキットで行われたF110戦ドイツGP決勝で、マクラーレンルイス・ハミルトンが第3中国GP以来の優勝を果たし、この勝利でチャンピオン争いが再び激しさを増すことになった。ハミルトンは終始レースをリードする場面を演出し、これまでの批判を払拭するすばらしいパフォーマンスを見せた。

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ハミルトンは、フェラーリのフェルナンド・アロンソ(
2位)に3.9秒の差を、レッドブルのマーク・ウェバー(3位)にはさらに5.8秒の差をつけての勝利となった。

チェッカーを受けた後のクール・ダウン・ラップで、アロンソは燃料系のトラブルでマシンをトラックの脇に止めたが、それを見たウェバーが彼をマシンに乗せてピットまで連れていってくれるシーンが見られた。

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ディフェンディング・チャンピオンであるレッドブルのセバスチャン・ベッテルは、今シーズン初めて表彰台を逃し4位に留まったが、最終ラップでフェラーリのフェリペ・マッサとのピット作業での僅差の争いを制し、彼の前でフィニッシュした。

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2011年07月24日

マーク・ウェバー、ドイツGP予選でポール獲得

以下は、オーストラリアの新聞『シドニー・モーニング・ヘラルド』の記事のまとめです。

ニュルブルクリンク・サーキットを舞台とするシーズン第10ドイツGP予選で、レッドブルのマーク・ウェバーが前回のイギリスに続いて2戦連続のポールポジションを獲得した。ニュルブルクリンクを得意とするウェバーにとって、今シーズン3度目のポール獲得であり、通算で9度目となった。

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ウェバーは
Q3130079というファステストを叩き出し、マクラーレンルイス・ハミルトンの前に立った。ハミルトンは、ウェバーとのタイム差をわずか10分の1秒以下に縮める激しい追い上げを見せ、2番手のグリッドポジションを獲得した。ハミルトンはドライバーズランキングでトップをひた走るレッドブルのセバスチャン・ベッテル(ドイツ人)を押さえて2位を獲得し、ベッテルは今シーズン初めてセカンドローからのスタートとなった。ベッテルの後ろには、過去に2度のワールドチャンピオンを経験しているフェラーリのフェルナンド・アロンソと同じくフェラーリのフェリペ・マッサが入った。

今回が母国グランプリとなるメルセデスGPニコ・ロズベルグは、マクラーレンのジェンソン・バトンの前で予選6番手に入り、以下は、同じくドイツ出身でフォース・インディアのエイドリアン・スーティル、ルノーのヴィタリー・ペトロフ、7度のワールドチャンピオンに輝いたことのある地元の英雄であるメルセデスGPミハエル・シューマッハの順となった。

この日の現地は寒く乾燥したコンディションの中での予選となり、気温わずか14度、路面温度22度という今シーズン最も寒い条件の下で行われた。気温が低い中で、各チームともタイヤを温めるのに苦戦した。

Q1ヒスパニアのヴィタントニオ・リウッツィは予選23番手タイムだったが、ギアボックス交換によりグリッドポジション5つ降格のペナルティを受け決勝では最後尾からのスタートとされたものの、トロ・ロッソセバスチャン・ブエミが燃料規定違反で予選失格となったため、結局23番グリッドからのスタートとなった。

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