住友林業は10日、京都市右京区の世界遺産・仁和寺(にんなじ)境内にある「御室桜(おむろざくら)」を、独自のクローン技術で増やすことに成功したと発表した。

 御室桜(御室有明)は、人の背丈ほどの高さの遅咲き八重桜。現在ある約200本は樹齢が350年を超えている。若枝を株分けする方法では突然変異で花びらが一重になりやすく、接ぎ木など従来の方法では増やすことが難しいという。同社は御室桜を後世に残すため、千葉大園芸学部などと07年から取り組みを始めた。

 新しい方法は、やがて芽になる「茎頂」という部分を冬芽から顕微鏡下で摘出。特殊な培養液で大量に発芽させ、培養土で幼苗まで育てる。完全なコピー(クローン)のため突然変異の心配がない。無菌環境で作業することで病虫害も防げるという。同社の筑波研究所で苗を育成中で、八重の形質を受け継いでいることを確認したうえ、現存のものが枯れた場合などの補充として植えていく。

 同社は04年、豊臣秀吉が盛大な花見を催したことで知られる醍醐寺(京都市伏見区)のしだれ桜「土牛(とぎゅう)の桜」のクローン作成にも同様の手法で成功している。【元村有希子】

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