11人が死亡した兵庫県明石市の歩道橋事故(01年7月)で、県警明石署の榊和晄(さかきかづあき)元副署長(63)=退職=が強制起訴されることを受け、検察官役を務める指定弁護士は15日、榊元副署長を任意で取り調べた。指定弁護士は、すべての過程を録音・録画する意向だったが、榊元副署長が拒否し、全国初の全面可視化の取り組みは実現しなかった。

 この日、榊元副署長は指定弁護士の要請に応じて午後1時前、神戸地検に出頭。指定弁護士が取り調べの録音・録画の可否を榊元副署長に尋ねたが、「遠慮してほしい」と応じなかったという。

 榊元副署長については今年1月、神戸第2検察審査会が起訴議決。改正検察審査会法(09年5月施行)に基づく全国初の強制起訴が決まった。起訴議決では、榊元副署長は明石署の警備本部副本部長として事故を予見できたのに、不十分な雑踏警備計画を理解せず、是正しなかった。当日も歩道橋の状況を把握しなかったため、事故が起きたと指摘した。【重石岳史、村上正】

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