住宅もAI化

アメリカのスタンフォード大学の研究者が企業したベンチャーのブレイン・オブ・シングスが開発した「AI住宅」が注目を集めています。

居住者の嗜好や行動をAIに学習させることによって、照明や換気扇が自動で動いたり、自然光で目覚めるように最適なタイミングでカーテンが、開いたりします。

また、コーヒーが指定した時間にできたり、ロボットが1日の予定を読み上げてくれたり、テレビの音量や浴室の温度調節、部屋の掃除、ペットの餌やりなども自動で可能になるそうです。

同社はこうしたAIサービスによって、住宅の付加価値が4%高まると見ているそうです。

ITを使用している住宅をスマートハウスと呼びます。スマートハウスで使われる究極のITはIOTです。

LIXILによるIOT実験住宅では、外壁や窓、天井、ドア、水栓、収納などに合計250個のセンサーを搭載しています。

部屋ごとの人の動きや設備の使用状況、温湿度、明るさ、風向き風速など、あらゆるデーターを収集します。

住環境全体を情報化することによって、ホームオートメーション技術や生活サービスの実現を検証しています。

IOTは住宅のみならず家電などにも搭載されます。防犯カメラに不審者が写るとスマホに通報が来たり、スマホを通じて不審者に警告することができます。

また、室内にカメラを設置しておけば、外出先から子供やペットの様子を確認できたり、声掛けできるようになります。冷蔵庫の在庫を自動で教えてくれるといったことも可能になります。

近いうちにこうした技術が続々と市場に投入されていくことになると思います。

未来の住宅の生活は大きく変わるかもしれませんね。

日本の住宅の遅れているところ

日本では、住宅の省エネ性能に関して義務化された基準がありません。これは、先進国では珍しく、だから断熱材の入ってない住宅でも建てることが可能です。

実際、建築基準法には断熱材に関する記述はありません。

そのかわり、任意基準である「次世代省エネルギー基準」があります。しかし、これは20年くらい?前に制定された基準で、多くの先進国はこれよりはるかに高い基準を義務化しています。

そして遅ればせながら、2020年にすべての新築住宅について一定の省エネ基準が義務付けられることになっています。その基準はまだ決まってませんが、世界の流れはエネルギーを極力使わない「省エネ」でありますので、日本もこの流れに追随していくことになると思われます。

他の先進国での例をご紹介します。

例えば、ドイツでは、持ち家でも賃貸でも、日中の室温が19度以下になる住宅は認められません。また、中古住宅を売り出す際には、住宅が消費する年間エネルギー量を表示しないと売ることはできません。

また、EUでは「エネルギーパス」が義務化されています。エネルギーパスとは、いわば「建物の燃費」を表示する証明書のことで、どんな構造の建物でも一目でエネルギー消費量が比較できる制度です。

自動車の燃費が表示されているのと同じで、買う際や借りる際に、住宅にいくらの光熱費がかかるかわかるようになっています。

エネルギーパスは、1年間を通して快適な室内温度を保つために必要な、床面積1平方メートルあたりのエネルギーを数値化して表示します。

2008年、ドイツにおいては、年間エネルギー消費量とCO2の排出量の表示を義務づける制度がスタートしました。

2009年度以降はEU各国でも採用され始めました。日本でも、「一般社団法人日本エネルギーパス協会」が2012年4月から日本版の認証制度を開始しました。

省エネ性能で遅れをとっていた日本の住宅も、性能が良くなることが期待されます。


建物の寿命は二つある

建物の寿命には種類がらあります。

まずは、「物理的な寿命」です。

これは文字通り何年利用出来るのか?。つまり、「新築後、何年で朽ち果ててしまうのか」ということです。

住宅の寿命は、「設計」「施工」「点検・メンテナンス」の三拍子が揃ったときに長持ちします。

もう一つは、「社会的な寿命」です。

昭和40年代に建てられた公団住宅などをイメージしてください。

かつては庶民の憧れの的だった夢の公団住宅も、5階建て、エレベーターなし、段差あり、各居室が小さいなど、現在の住宅水準と比べるとかなり見劣りします。

しかし、当時は斬新で先進的な住宅でした。今から見れば時代遅れですが。

では、この「社会的な寿命」を極力延ばすにはどうしたらよいのか?

重要なキーワードは、「可変性」です。これは、時代の変遷によって、あるいは居住者の生活様式や人生サイクルの変化によって、必要な間取りや機能が変化した場合、柔軟に変化することができるかどうか、ということです。

現在の状況からみますと、木造住宅においては「点検・メンテナンス」不足により「物理的な寿命」が来てしまったケースと、可変性がないため、「社会的寿命」が来てしまったケースが混在しているように思います。

RCなどのマンションにおいては、今後は「可変性」をテーマに建物1棟を改装するケースが多くなると思われます。

例えば、最近流行りでは、賃貸マンションをシェアハウスにしたりして「社会的寿命」を延ばすケースがあります。
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