建物の寿命には種類がらあります。

まずは、「物理的な寿命」です。

これは文字通り何年利用出来るのか?。つまり、「新築後、何年で朽ち果ててしまうのか」ということです。

住宅の寿命は、「設計」「施工」「点検・メンテナンス」の三拍子が揃ったときに長持ちします。

もう一つは、「社会的な寿命」です。

昭和40年代に建てられた公団住宅などをイメージしてください。

かつては庶民の憧れの的だった夢の公団住宅も、5階建て、エレベーターなし、段差あり、各居室が小さいなど、現在の住宅水準と比べるとかなり見劣りします。

しかし、当時は斬新で先進的な住宅でした。今から見れば時代遅れですが。

では、この「社会的な寿命」を極力延ばすにはどうしたらよいのか?

重要なキーワードは、「可変性」です。これは、時代の変遷によって、あるいは居住者の生活様式や人生サイクルの変化によって、必要な間取りや機能が変化した場合、柔軟に変化することができるかどうか、ということです。

現在の状況からみますと、木造住宅においては「点検・メンテナンス」不足により「物理的な寿命」が来てしまったケースと、可変性がないため、「社会的寿命」が来てしまったケースが混在しているように思います。

RCなどのマンションにおいては、今後は「可変性」をテーマに建物1棟を改装するケースが多くなると思われます。

例えば、最近流行りでは、賃貸マンションをシェアハウスにしたりして「社会的寿命」を延ばすケースがあります。