2017年10月

2017年10月30日

とりとめもない話の続き

前にも書いたけど、
通信制高校を視野に入れてあちこち回っていた時期がある(結局行かなかった)
そんな中のいくつかで言われた

うちはどんなことがあっても3年で卒業させます
1日も登校できなくてもフォローは万全です
忙しい芸能人だってそうやって卒業してるんです
お金は確かにすごくかかります
でもお子さんは感謝しますよ
どんな子でも感謝します
高校を卒業させてくれてありがとうって

これっておかしくない?

たとえ3年間で形の上では高卒になっても
そのあとはどうなるの?
高卒の資格を買っただけで実質が伴っていないから
行き場所が限られている
さらに進学するには予備校など別の形で勉強しなければならないし
まだまだ動けない体調なら身動き取れないだろう

3年間で高校を卒業するっていう『普通』のことができない挫折感から逃れることが
重要だと感じるならその選択もありだと思う

もし全日制を選択肢からはずすなら
あまり「3年間で卒業」に捉われずに中身をよく吟味して高校選びをしてほしい

勇気がいるかもしれないけれど
「高校は3年で卒業すべきもの」っていう固定観念を率先して頭から追いやって欲しい






f3orest at 10:01|PermalinkComments(2)

2017年10月29日

とりとめもない話だけど

この時期、たくさんのODっ子や家族が進路選択に悩んでいると思う
高校に関して言えば
どんなに体調が悪くても卒業できる
登校しなくても卒業できる
3年で卒業できる

そんな謳い文句で惹きつける通信制高校が多いように思う
もちろんそういう学校の存在が救世主になり得ることもあるけれど

義務教育でもない高校に一応行って
3年で卒業することがそんなに大切?
というかそういう過程を経ないと将来が閉ざされる(ように思える)社会ってなにかおかしくない?

ODでも他の病気でもどうしても高校へ行きたい、って希望する子のために
その思いが叶えられる学校の存在は大切だけど
同時にというかそれ以上にそういう過程を経なくても将来が開ける社会であること
そのほうがずっとずっと私には意味があるように思える

とりとめもない話だけれど


f3orest at 20:08|PermalinkComments(0)

2017年10月27日

未来は逃げないよ

季節外れの台風続きに翻弄されるODっ子も多いのではないでしょうか

娘は先週末からのプチ試験ウィークと重なり四苦八苦でしたが
昔ほどは天候の影響を受けなくなりました

あくまでも昔と比べて、ですけどね

もうすぐ高認試験
今のうちに体調を安定させたい子も多いことと思います

最近は通信制、単位制などの高校もバリエーション豊富になり
全日制にこだわらなければ選択肢もいろいろあるかと思います

そんな中でちょっと気になるのが
「3年で卒業すること」に対するこだわりです

日本の教育制度の中で「高校は3年間」ていう刷り込みは根強いんですね
もうひとつの困った刷り込みは「横並び信仰、ブランク嫌悪」だと
個人的には感じています

個性尊重が叫ばれて久しいのに
個性に応じた教育を受けることはなかなか困難に思えます

同じ年の友達と横並びでなくても
中学卒業からすぐに高校、さらにその先へと進まなくても
未来は逃げないよ

まずはじっくり休むために立ち止まっても
歩みをゆっくりにしても
必ずその子にふさわしい未来は待っていてくれるから








f3orest at 09:15|PermalinkComments(3)

2017年10月20日

進化してる?

後期が始まって1ヶ月が過ぎた。

週に90分が16コマという、信じられないスケジュールをこなしている。

自宅課題もばしばし出るから、このペースだと健康な学生でもバイトはけっこう難しいかも?

普通に単位を落とす子ももちろんいる。

良くなってきたとはいえ、OD症状と共存しながらそんな生活をしている娘

帰宅すると疲れすぎてすぐには食事もできない。

横になると本格的に寝てしまうから、と座ったままぼーっと心身を休めているが

たまに目を開けたまま意識がなくなっている。

平日の睡眠時間は7時間前後に落ち着いたがODにしてはかなりきつそう。

で、土日は12時間以上寝ている。

寝だめはできないと言われてるが、本人は「休日に十分寝てるから大丈夫」と

自分を暗示にかけるには効果的とか。

なんだかODが治らないまま体が別方向に進化している(^-^;






f3orest at 10:16|PermalinkComments(3)

2017年10月11日

娘が泣くとき

私が泣いてきたのは、一言で言えば

娘が不憫という親としての感情、「こうあって欲しかった」という

我欲交じりの感情からだったけれど

当事者である娘が泣くポイントは全然違って

本人曰く 体調が悪くなってから「恐怖心」が強くなり

恐怖心に勝てない自分のヘタレ加減に対する情けなさからだそうだ。

以前はそれが理解できなかったので

娘が泣いていると すごく具合が悪いのかとかこんなことになってしまって悲しいのかとか

見当違いな憶測から頓珍漢な慰め方をしてしまった

大学受験の準備期間に T先生の診療中に突然大泣きしてしまったことがある

ODになる以前の自分は優等生でなんでもすらすら頭に入ったのに

今はだめだめな自分と直面するのが怖くて

以前の得意科目に取り掛かる勇気が出ない…と(だから敢えて苦手科目から手を付けていた)

T先生はデスクの隅のティッシュを箱ごと娘の前に押しやり

うんうんと話を聞いてくれた

それがきっかけで娘は重い腰を上げて かつての得意科目に取り掛かった

信じられないほどわからない!を連発しながら

何しろ学校にまともに行ったのは中2まで

勉強はもう少し回復してから、と言いつつ

完全な勉強ブランクは3年以上に及びそれが彼女には大きな恐怖となってのしかかっていた

ここで「だったらその時々でできる範囲でやったらよかったのに」と結論づけるのは簡単だが

それができないのがODである

そして「今は無理」と開き直るのもまた勇気

開き直るまでには至らなかったことが当時は悩みだったのかもしれない










f3orest at 09:42|PermalinkComments(0)