2006年06月30日

最近読んだ本(6月後半)

Haruki Murakami "Vintage Murakami" (Vintage)
石川雅之『もやしもん 1』(講談社)
Isaac Bashevis Singer+Maurice Sendak "Zlateh the Goat and Other Stories" (HarperTrophy)
Ursula Le Guin "A Wizard of Earthsea" (Puffin)
Haruki Murakami "Kafka on the Shore" (Vintage)
柴田元幸『バレンタイン』(新書館)

英語で読む村上春樹さんの作品は、中期以降の(特に長編の)日本語の文体の「くさみ」が抜けて、物語の構造もはっきり出て、かなり面白かった。はっきり言って最近の収穫です。
小難しい「ブンガク」に陥ることなく、これだけ物語をつむいで行けるのは、後はカズオ・イシグロさんくらい?
  

Posted by f4511 at 21:09Comments(0)TrackBack(0)

2006年06月18日

伊藤比呂美さん

小川町のspace NEOで、鈴木志郎康さんのフィルム作品「比呂美 毛を抜く話」を観た。1981年の作品で、まだ若手として売り出し中だった伊藤比呂美さんが、毛を抜くことや肌や産毛への偏愛、物語で人が殺されたり切腹したりするシーンの記述を読むと興奮するといった話をする。恋人だった西成彦さんが登場したり、仲間だったねじめ正一さんとの朗読会のシーンがあったりで、あの時代の手作り文化の感覚がなつかしかった(みんなTシャツ、ジーンズ、皮ジャンで仲間たちの部屋に寄り集まってうだうだしながら、新しいムーブメントを生んでいった)と同時に、昨年出た伊藤さんの詩集『河原荒草』のモチーフがこの時点でほぼ出つくし、感覚的に完成されていることに驚いた。恐るべき同い年。

撮影を重ねるごとにリラックスして、表情もきれいになり、バスの中で本を読んで興奮すると、性器が感じてくる、とか、帰ったらオナニーしちゃおうかと思ったりするとか、きわどい話を楽しそうにする比呂美さんの姿を見て何だか幸福になった。  
Posted by f4511 at 17:44Comments(2)TrackBack(0)

2006年06月15日

最近読んだ本(6月前半)

松村雄策+渋谷陽一『渋松対談Z』(ロッキング・オン)
アーサー・ビナード『釣り上げては』(思潮社)
Paul Auster "The Locked Room" (faber and faber)
『木坂涼詩集(現代詩文庫)』(思潮社)
Theodora Kroeber "Ishi, Last of his Tribe" (Bantam)
二ノ宮知子『のだめカンタービレ 15』(講談社)

ロッキング・オン創刊メンバーの対談は高1の娘が借りてきたもの。半ばふざけているようで、2人とも30年以上真面目さを保っているんだなあと感慨。
オースターは読めばやはり才能を感じさせられる。
実在のネイティブ・アメリカンの男性の人生を物語にまとめた『イシ』は『ゲド戦記』を読むための前ふり。作者はルグィンのお母さんです。  
Posted by f4511 at 21:20Comments(0)TrackBack(0)