2005年04月08日

前の記事次の記事

◆人権擁護法案が前回騒がれなかったのはなぜか

どうして平成14年に騒がれなかったのに今騒がれているのか、という点について少し書いてみます。


結論から言いますが、前回騒がれなかった理由は二重の意味で「マスコミのせい」だろうと私は解釈しています。


今反対している人達の中には、マスコミ批判と人権擁護法案反対を絡めている例が多く見かけられますよね。マスコミは何も報道しない云々と。
この「マスコミ嫌い」(便宜上使用)が前回騒がれなかった要因の一つではないでしょうか。

マスコミの報道に制限が加えられる・・・。そういう法案だと聞いて「そりゃ良いことだ」と考えたのでは。私はそう思いました。
朝日の捏造報道を置いておくとしても、グリコ森永事件での「きつね目の男」、松本サリン事件で犯人扱いされた男性などを筆頭に、マスコミの過剰な取材は目に余るものがありました。
ですからネットでは「マスコミへの規制は必要だ」と考えた人が多かっただろうと推測します。
「マスコミが過剰な取材をやりすぎていたせい」、これが一点目です。


二点目は、まさに上記の点を最大の争点にしてしまったことです。
マスコミはこの法案に大々的に反対しました。
曰く、
「報道の自由が〜〜」
「言論の自由が〜〜」
「政府による報道への介入〜〜」


そのような、マスコミへの規制という面ばかりを強調して報道してはいなかったでしょうか。今話題になっているような「人権定義の曖昧さ」なんてほとんど扱われなかった気がします。
それに対して私が感じたのは「自分の権利ばかり主張して、相手の権利は無視かい」という反発でした。ネットにおいてはこの論調は逆効果だったと思います。

ともかく、「マスコミが報道機関への規制のみを取り扱い、他の面に目を向けなかったせい」ではないですかね。

以上、二重の意味で「マスコミのせい」ではないかというお話です。私がマスコミ嫌いなので批判的になっている面はありますが。
さて、マスコミの反対が功を奏したのか、このときの法案は廃案になりました。

しかしながら最近になって、報道機関への規制が凍結されて再提出される方向で話が進みました。
この段階から現在の状況への進み方は、私自身よく分かっていません。
「マスコミ規制以外の部分はどうなっているんだろう」と読んでみて危機感が生じたのか、(陰謀論めいてますが)意図的な扇動があったのか・・・よく分からないです。おそらく後者ではないでしょう。意図的に煽ったにしては幼稚な気もしますから。

あるのは、報道規制凍結をきっかけにマスコミ規制以外の部分へと目が向き、そこを理由に反対運動が行われ始めた・・・という事実だけでしょうか(これすらも事実とするには怪しいのかもしれません)。


Posted by f_117 at 23:54│Comments(7)TrackBack(0)

この記事へのトラックバックURL

この記事へのコメント
     そーか。うちの日記で「江洲」氏と「自由が侵害される」ってことにすごく敏感だなぁとか話したんだけど、そういう意味では前回も一緒だったのかも、ということに思い至ったり。
     前回の頃はネットにあんま触れなかった時期なんで、よく事情知らなかったのよね。ありがとうカリーくん( ・∀・)つ旦~ お礼にルーを。
  1. Posted by plummet at 2005年04月09日 01:35

  2. 茶じゃなくてルーですかw

    前回は、マスコミの「自由が侵害される」→良いじゃん と。
    ところか今回は、マスコミの自由が侵害されない→じゃあ誰の自由を侵害するんだ?→「ネットだ」「2chだ」
    ・・・そういう思い込みから出発してるので、結論ありきの論調になっているのかもしれないなあと思ったり。
  3. Posted by カリー at 2005年04月09日 01:44

  4. まいった。まいったよ、カリーさん。
    たしかに、「マスコミへの規制」→結構なことだ、みたいなところが確かにあったような気がする。二重の意味でマスコミのせいだという分析は、おっしゃるとおりのように思います。(ってか、そのころカリーさんは、中学生だったんじゃないの、、、?)
  5. Posted by 若隠居 at 2005年04月09日 02:47

  6. さういへば、plummetさんのところでそんなこと書いたことありましたね。

    私の場合、そもそも自由は「制限のついた自由」しかあり得ないし、法律はその「制限」をどう調整するかの指針を示すものでしかないと考へてゐるせゐか、法案は餘り重要な問題と思へないのですよね。なので餘計にをかしな主張を掲げて法案に反對されると、懷疑的に見てしまふのです。
  7. Posted by 江洲 at 2005年04月09日 10:48

  8. 本法案の周辺状況も見方によつては、既得權益を持つ者が、既得權益を減らされることに對してヒステリックな反應をしてゐるだけ、ともいへます。マスコミであれ、輿論であれ。

    なので私は法案を讀んで「大して問題ない」と判断した時點で、法案自體への關心はなくなりました。その代はりに「(安易な)「法案反對」反對」の立場をとつてゐます。良く考へたら児童ポルノ法改正のときも、法律には無關心だけど「(安易な)「改惡反對」反對」の立場だつたわけで、かういふ姿勢は餘り變化してゐませんねえ。
  9. Posted by 江洲 at 2005年04月09日 10:49

  10. >「自分の権利ばかり主張して、相手の権利は無視かい」

    最近のネットの感情的な反対派(左右問わず)にも、言いたくなる台詞ですね。
    結局、マスコミだのネットだのというのは本質ではなく、自分達のことしか考えいない、自分の考えが本当に正しいのか疑ってみない、という人達がいつも騒いでいるように思います。
  11. Posted by Baatarism at 2005年04月09日 13:31

  12. >若隠居さん
    >(ってか、そのころカリーさんは、中学生だったんじゃないの、、、?)

    ですよー。 中2?いや、3かな。


    >江洲さん
    >私は法案を讀んで「大して問題ない」と判断した時點で、法案自體への關心はなくなりました。

    あ、分かります。私も興味を持つ対象が「法案」じゃなく議論や反対論のヲチに変わってしまいましたから。


    >Baatarismさん
    そうですね。自分達は正しいんだから何してもいいんだ、という考えに至った人達はどんな場合でもかなり痛々しいです。
  13. Posted by カリー at 2005年04月09日 14:27

  14.