「ナレーションの蓉子です。
今回は、
眠りの園からアイコンをお借りして
補習授業形式でお送りします」
「あの
赤い人プーチンさんによる報復が、ついに始まりました」
「紅薔薇さま、その前に…なぜお父様がプーチンさん役なんです?」
「
他に頭の薄い人がいなかったからよ。諦めて♪」
露圏衰退 避けられず きょうCIS首脳会議(8/26 産経新聞)
【モスクワ=内藤泰朗】旧ソ連圏十二カ国でつくる独立国家共同体(CIS)首脳会議が二十六日、ロシアのカザンで行われる。だが、ウクライナなど親欧米諸国は会議を前に、新国際組織「民主的選択共同体」の創設などを決定。一方のロシアも、これら「反露諸国」への安価なエネルギー供給政策の見直しをちらつかせて対抗する姿勢だが、ロシア圏のさらなる縮小は避けられない情勢となっている。
(中略)
さらに、ウクライナの首都キエフでも十九日、テリョーヒン経済財務相がロシアのグレフ経済発展貿易相と会談し、ロシアが中心となり、ウクライナ、ベラルーシ、カザフスタンとともに創設を目指す「統一経済圏」への参加を拒否する意向を伝え、ロシアなどとは、二国間で関係を発展させる考えを示した。
ロシアのプーチン政権が主導する統一経済圏構想は、欧州連合(EU)に対抗し、関税相互免除や通貨統合などで、事実上のロシア経済圏の創設をもくろんだものだが、EU加盟を国家目標に掲げるウクライナ側が参加拒否を表明したことで、同構想の実現は極めて困難になった。
「2004年末のオレンジ革命以来、親欧反露外交を進めるウクライナ。それが最たる形となって表れました。
クチマ前大統領のとき(2004年9月)に構想への合意が得られていた「統一経済圏」…それへの参加拒否という形で」
「やるな、ユーシェンコ。
革命はいつもインテリが始めるが、夢みたいな目標を持ってやるから、いつも過激なことしかやらない。」
「記事中にもあるように、エネルギー政策を用いて、ロシアは報復を開始します」
旧ソ連圏欧米派へ 露、格安供給「停止」(8/30 産経新聞)
ウクライナ標的、エネルギー外交
【モスクワ=内藤泰朗】ロシアのプーチン政権は二十九日までに、ウクライナやグルジアなど旧ソ連圏の親欧米派諸国にソ連崩壊後も続けてきた格安価格でのエネルギー供給を来年から停止する方針を表明した。親欧米派諸国の反ロシアの動きを牽制(けんせい)するため、価格が高騰するエネルギーを武器にした「懲罰」外交といえるが、その行方に関心が集まっている。
(中略)
石油・天然ガスの九割近くをロシアから国際価格の約三分の一で購入するウクライナ経済は、石油価格が高騰する中、大打撃をこうむることになる。
「
アクシズ落とし、宣言」
「ふふ…あくまで割引価格を通常価格に戻しただけ。欧米は貴様等を救ってはくれない」
「
貴方ほどの男が、なんて器量の小さい」
「と言ったかどうかは定かではありませんが、とにもかくにもウクライナピーンチ」
「その頃、空気の読めないポーランドは次なる革命の支援にノリノリです」
次は「ベラルーシ革命」を 連帯25周年で首相ら(9/1 共同通信)
【グダニスク(ポーランド)1日共同】東欧民主化運動の先駆けとなったポーランドの自主管理労組「連帯」の発足25周年の8月31日、運動の発祥の地となった北部グダニスクの造船所前で、「連帯」の精神を広めるための「欧州連帯センター」の設立憲章調印式典が行われ、ベルカ首相らが「次はベラルーシの革命だ」と訴えた。
「革命を煽る人類などは、地上のノミだと言うことがなぜ分からんのだ」
「一方のウクライナでは、そろそろ本気でヤバいことに気付いたユーシェンコ大統領が、大なたを振るいました」
ウクライナ内閣総辞職 ユシチェンコ政権、最大危機(9/9 産経新聞)
【モスクワ=内藤泰朗】ウクライナのユシチェンコ大統領は八日、政権内の対立が拡大したとして、ティモシェンコ首相率いる内閣の総辞職を発表した。
(中略)
同国では、ユシチェンコ大統領の就任以来、物価の急上昇が続いて国民の不満が高まっており、ジンチェンコ大統領府長官が先に、「大統領周辺で汚職が広がっている」と抗議して辞任したのをきっかけに、ユシチェンコ政権内の大がかりな汚職疑惑も浮上、政権批判はこのところ頂点に達していた。
「表向きは、喧嘩両成敗であり、汚職政治家の追放。しかし本当の狙いは親欧派の追放であり、経済が滞っている責任を取らせたのでしょう。彼女等に擦り付ける形で」
「実際、革命後のウクライナ経済は、非常に深刻な状況に陥っています」
・ウクライナ、貿易黒字が激減(8/20)
ウクライナの貿易黒字が激減している。国家統計委員会のデータによると、同国の上半期の 貿易黒字額は、前年同期の37億米ドルから3億8,130万米ドルまで減少した。
(中略)
貿易黒字減少は、経済全体にも深刻な影響を与えている。ウクライナの国内総生産(GDP)は 今年上半期4%成長したが、前年同期の13.2%と比べると明らかに鈍化している。
「人々はユーシェンコ政権に豊かさを求めた…。EUの仲間入りできれば豊かになるはず…。ロシア側にいるより良い生活が手に入るはず…」
「
無理だ、外から見れば分かる。そんなものは幻想に過ぎん」
「今でさえこの状況…。来年になれば、エネルギーの価格が実質3倍に…。ウクライナは、詰んだわ」
「そしてプーチン大統領は、アクシズに続き、
コロニー落としまでをも宣言します」
欧州向けガスパイプラインルート 露と周辺諸国対立(9/20 産経新聞)
【モスクワ=内藤泰朗】ロシアとその隣接諸国が、欧州向け天然ガスパイプラインの建設ルートをめぐり激しく対立している。ロシアは、反露姿勢を示す周辺諸国を意図的に迂回(うかい)するルート建設を決め、一方の反露諸国も、エネルギーの対露依存度を減らそうと動く。政治が色濃く反映された資源大国ロシアのエネルギー戦略が浮き彫りになっている。
ロシアとドイツのエネルギー企業は今月八日、ロシア北部のフィンランド湾に面したブイボルクからバルト海海底を経由し、ドイツに天然ガスを供給する北欧パイプライン計画の実施を決めた。欧州の天然ガス需要の増大が見込まれる二〇一〇年に完成する予定だ。
「ベラルーシでも革命を!などとのたまっていたポーランドに対する報復が、発動されました」
「もう反露諸国には金を落としてやらん。パイプライン使用料金など、これ以上払うわけにはいかない」
「何でこんな仕打ちを東欧に!これでは東欧経済が崩壊して人が住めなくなる!大不況が来るわよ!」(←ネタです。為念)
「東欧に住むものは、自分たちのことしか考えていない!だから報復すると宣言した!
わたしプーチンが粛清しようというのだ!」
「
シャア プーチン大統領は、もう止まりません」
「ふざけないで!たかがエネルギー封じ込め政策ごとき!革命の力で押し出してあげるわ!」
「
そんな元気は、ウクライナにはありませんでした」
<ウクライナ首相>ロシア首脳陣と会談 経済支援を要請(10/1 毎日新聞)
ウクライナのエハヌロフ首相は30日、モスクワでロシアのプーチン大統領、フラトコフ首相と相次いで会談した。昨年のオレンジ革命以降、低迷を続けるウクライナ経済への支援協力をロシア側に要請した。フラトコフ首相は会談後、「両国はガス問題の交渉を集中的に行うことで合意した」と述べるにとどまった。
「なんて見事なヘタレっぷりかしら」
「たったこれしきの脅しに屈するとは…。
俗物どもが!」
「一方のロシアの反応は…」
対ロ関係修復に本腰 ウクライナ首相が訪問(10/1 共同通信)
【モスクワ30日共同】ウクライナのエハヌロフ首相は30日、モスクワでロシアのプーチン大統領と会談、親欧米のユーシェンコ政権を生んだ昨年末の「オレンジ革命」で悪化していた両国関係の修復で一致した。ロシアの影響力排除、欧米接近を志向していたウクライナの政権が、対ロ関係修復に本腰を入れ始めた。
(中略)
エハヌロフ首相は「ウクライナにとってロシアは重要なパートナーだ」と強調。プーチン大統領も「あらゆる手を尽くして協力する」と答えた。
「
これでは道化だよ」
「このままでは親欧政策から親露政策への転換もそう遠くないかもしれないわね」
「
ウクライナの、明日はいかに」
あんまり補習授業形式になっていない(プーチンさんの独壇場)のですが、その辺は作者の力不足です。
ネタにして遊びましたが、あまり笑えないかも。この調子で東欧がロシアに抱き込まれれば、世界のパワーバランスを考えると、日米にとっては決して好ましくない状況です。
Posted by f_117 at 22:15│
Comments(20)│
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ニヤゾフ親方がプーチン兄貴を裏切ったぁぁぁ!!!
トルクメニスタンが永世中立を放棄?【週刊オブイェクト】at 2005年10月09日 22:29
スターリン時代のような「粛正」ではなく、エリツィン時代の野放図な「民主主義」でもない、ロシアは柔らかな独裁の時代を迎えている。
【柔らかな独裁】プーチン【ぱふぅ家のサイバー小物】at 2009年03月13日 22:28
そこで再び返り咲くふ〜じこちゃん・・・その背後にはアメリカの影がちらついていたのだった。
田中宇「これはアメリカの陰謀ですよ!」
な、なんだってー!!!
ごきげんよう。一つだけツッコミを。
蓉子さまは「”紅”薔薇」です。
あ、一回目の投稿は反映されてたのか・・・すみません削除お願いします。
>JSFさん
リアル峯不二子ですかw
次の選挙で本当に彼女に取って代わられそうですね。
コメント自体は反映されるのですが、その後のエントリー更新のリクエストが上手くいかないことが多いようです。別窓で開くとコメントが書き込まれているのが分かるのですが…。
>のぅさん
ごきげんよう。
「あかばら」で辞書登録していたんですが…なぜorz 訂正しておきます。
蓉子とか人名にしないと出てこない名前も登録しているんですが、ちょっと痛い人ですね(今更
祥子様はティモシェンコ役ですか?
あと、最後の蓉子様恐すぎ。w
>Baatarismさん
蓉子さまはいつでも恐い人です。
でも一番恐いのは志摩子さんです。私の脳内では。
さておき。
ロシアがウラヤマシス。我が国が同じ事をやろうにも、
肝心の資源がねぇよヽ(`Д´)ノ!!
むしろウクライナ同様、やられる側だったりするわけで。
>Baatarismさん
>祥子様はティモシェンコ役ですか?
アムロの台詞を誰に言わせるか迷って、そういう図式になりました。構成力不足で上手く動かせませんでしたがorz
>のぅさん
>蓉子さまはいつでも恐い人です。
たまに見せる優しさが良いですね。ツンデレとはちょっと違いますが。
>ロシアがウラヤマシス。
激しく同意です。ロシアはエネルギー外交を多方面で展開できて、本当に羨ましい。
その一つである東シベリアの石油パイプライン建設では、日本も振り回されてますし、他人事じゃないですが(苦笑
スタートレック宜しく、レプリケーターでも開発できれば
(もしくは善隣な宇宙文明が技術供与でもしてくれれば)
いいんですけどね・・・。
>のぅさん
>蓉子さまはいつでも恐い人です。
>でも一番恐いのは志摩子さんです。私の脳内では。
志摩子さんよりも乃梨子ちゃんのほうが人間としては恐いと思います。
一度蓉子様と乃梨子ちゃんの対決を見てみたいけど、どっちも利口だから巧みに避けるんでしょうねえ。w
>カリー君
>たまに見せる優しさが良いですね。ツンデレとはちょっと違いますが。
優しさとお茶目さを同時に見せるのが蓉子様という気がします。(笑)
> 日米にとっては決して好ましくない状況です。
いえ、出来レースですから(~ー~)ニタ
あまりにもマリ見て話ばかりなので、石油話でも。w
>のぅさん
>むしろウクライナ同様、やられる側だったりするわけで。
大丈夫、日本には唸るほどの外貨と省エネ技術がありますから。1バレル100ドルになっても持ちこたえられる石油輸入国なんて、日本くらいでしょう。
それに中国の景気もいつまで持つか判りませんしね。中国特需が終われば石油価格も下がり、ロシアから日本に買って下さいとお願いしてくるでしょう。w
>我が国が同じ事をやろうにも、肝心の資源がねぇよ
我が国の資源は製造他の技術と考えるのはいかがでしょうか。
輸出停止で同じ効果は得られないものかと。
>Baatarismさん
中国特需が終われば石油価格が下がるかといえば、微妙です。
巨大なパンドラの箱を開けてしまった以上、今更需要が元に戻るとは思えません。多少は落ち着く、程度ではないかと。
どちらにしろ、日本のエネルギー安保に関しては、あまり楽観的にはなれません。ロシアの石油は欲しいですが、中国と両天秤にかけられている現状からすると、あまり欲しがって足元を見られるわけにもいきませんし。
こうなったら、石油以外のことを考えるべきですかね。メタンとか。
あと、日本の外貨はほとんどが米ドルなのが痛いところです。その気になれば米国を崩壊させることが可能なほどの額ですが、そんなことをしても日本にとって一文の得にもなりませんし。
>azzさん
私がロシアをうらやましいと思ったのは、ただ政府の都合だけで、代替のきかない資源である石油を、外交手段として使うことが出来る、という点です。
地下資源は簡単には盗めませんが、技術は容易に盗めます(というか現在進行形で盗んでます。特定アジアとかが)。
また、日本製品の輸出を停止したところで、痛手を負うのは日本自身ですし、キーデバイスの輸出禁止をやろうとすれば、企業から激烈な反対が沸き起こるでしょう。
技術力は確かに資源ですが、外交手段として用いるのは無理では。
そんな格安供給停止で、ウクライナを困らせないでよ!!
>のぅさん
技術は容易に盗めませんよ。確かにデジタル技術に関してはコピーし易いものもありますが、ノウハウというのは人が伴わないと移動しません。その意味で開発拠点の移転は危険でしょうが、昨今企業はむしろリスクの低い国内に集約したいと考えていますし。
で、ロシアのエネルギー外交。今でこそ持て囃されますが、かつては経済合理性に反した愚行扱いされていた頃もありました。
わが国はウクライナと違い、ロシアの資源カードに対抗できるカードは十分あります。仮にロシアが売りたくないと妄言を言うなら、粛々と他の資源国から国際価格で買えばいいだけです。生産性の低い途上国と違い、資源が少々コスト高になった位では日本経済はそう影響を受けません。全世界の資源国が一致団結して対日封鎖でもしない以上、大して脅威になる話ではないと思います。資源をカードに使いすぎるとかつてのOPEC同様自滅するだけでは。
>国府海軍愛好者さん
>技術は容易に盗めませんよ。
すいません、誤解を招く表現でしたね。あくまで「地下資源に比して」ということです(とか言いながら、既に地下資源も中国が盗んでますけど)。
ただ、人(技術者)の海外流出は十分にあり得ると思います。この点については、国として対応策を検討すべきでしょうね。
>ロシアのエネルギー外交
ロシアのエネルギー外交が直接日本の脅威だ、ということではなく、そんなことが出来るロシアがうらやましいなぁ、というだけのことです。
OPECと違い、ロシアには石油以外にもカードはありますからね。軍事とか。
日本には経済というカードしかないうえ、軍事というカードも使えないようにされているため、「ああ、せめて資源カードがあればなぁ・・・」という、まあそれだけの戯言です。
米国と違ってロシアの軍事的価値は地続きでないと意味が・・・
それに経済と一括りにしても、使える手段は多岐に渡りますし。
例えばロシア企業に対して先端特許の使用を認めないとかしたら、国際市場進出の大きな障害になります。
確かに資源国であるのは強みですが、それだけでは中東産油国と国際影響力で大差なく、いずれは国際競争力のある商品を確保する必要性に迫られます。
産業を育成するためには技術力は必須であり、生産品を国際市場に出そうとすれば競争力を得るために先端特許群が不可欠となります。
同時にそれは国内経済の安定とも大きな関わりを持ち、ロシア政府そのものの安定化にも寄与するでしょう。
資源を切り売りしているうちは、国の強さが培われません。
極端に言えばナウル共和国がいい例かも^^;
結果的に日本はエネルギー価格を大幅に引き上げることそのものが国家戦略として成立しているというおもしろさがありますね。ある意味、資源の供給そのものを
今回の話を聞いてつくづく「厳しい条件(法律や税金など)そのものが産業という国家にとっての体力を強化するんだな」ということを実感しています。
皆さん読みが甘いですな。中国のバブルが崩壊したくらいでは原油価格は影響受けないよ。欧米もそんな事はとっくに承知済み。これからも40ドルくらいで固定するだろう。まあちょっとは値下がりはするだろうけどね。だが仮に下落したとしても20ドル台で今と同じ高成長をしていたからねロシアは。あと東欧を抱き込むという懸念があるようだけど、その心配は無用だろう。だって東欧飛び越えて直接西欧と貿易してるし。あんなとこ、西欧も厄介者にしか思ってないようだしね。トルコは論外だし。